iPhone12はいつまで現役で使える?サポート終了の期限を予想
2024年6月6日
2020年発売のiPhone12はリリースから時間が経過したため、いつまで使えるのか不安に感じる人もいるでしょう。iOSのアップデートは発売後も5〜6年続くため、経年劣化や故障がない限りはまだまだ現役で使い続けることが可能です。
この記事ではiPhone12のスペックや対応年数、買い替えを検討する際のポイント、修理費用を紹介します。
iPhone12のスペックや発売日をおさらい
iPhone12はiPhoneシリーズで初めて5G通信に対応した他、最大256GBの大容量ストレージやカメラ性能の高さが特徴の機種です。
標準モデルにはiPhone12、iPhone12 mini、iPhone12 Pro、iPhone12 Pro Maxが存在し、上位モデルになる程画面・ディスプレイのサイズが大きくなります。まずはiPhone12の基本的なスペックや発売日を確認してみましょう。
基本スペックと発売日
※「(PRODUCT)RED」は収益の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付する製品
参考:Apple「iPhone 12 – 技術仕様」
iPhone12シリーズの特徴
iPhone12はいつまで使える?
2024年時点でiPhone12の販売から3年以上経過しており、いつまで使用し続けられるか気になる方もいるでしょう。iPhone15シリーズが登場して数世代型が落ちた今でも、優れた機能や美しいデザインを理由にまだ使いたいと望む声も聞かれます。
ここでは、iPhone12の寿命に関するAppleの公式見解とiOSのサポート期間について解説します。
Appleの公式見解は3年
Appleは「1人目による所有を基準にした場合、macOSまたはtvOSを搭載したデバイスは4年、iOS、iPadOSまたはwatchOSを搭載したデバイスの使用年数は3年」だとする見解を公表しています。
以上を根拠にした場合、iPhone12の使用期限は購入後3年だと考えるかもしれません。しかし、上記は製品の寿命を表すわけではありません。水没や破損のような外的な影響を除いた耐用年数はより長期に及びます。
冒頭に「1人目の所有を基準にする」とありますが、実際には中古で市場に流れて他のユーザーの手に渡ったり、家族や友人に譲り渡したりして使われるケースもあります。
バッテリーの劣化やアプリの不具合など目に見えてわかる不調が深刻にならなければ、3年以上利用を続けられる場合も珍しくありません。
iOSのアップデートは2025年ごろまで
AppleがiPhone12のサポートを続ける期限は2025年から2026年ごろまでといわれています。通常は新機種の発売から5年以上、iOSのアップデートの対象からは外れません。
今までの傾向を考えるに、iPhone12を快適に使い続けられる一つの目安は2025年〜2026年だと判断できます。リリースから5年を経過し、最新のiOSをインストールできなくなる恐れがある2026年以降になるまでは、安心して使えるといえるでしょう。
iPhoneのアップデートには、iOS以外にもセキュリティアップデートが存在します。セキュリティアップデートのサポート期間は5年以上続く傾向があり、iOSのサポートから外れても、マルウェアの感染による情報の流出や機器の不正な操作などのリスクに対する保護は受けられます。
iPhone15シリーズが登場して数世代型落ちモデルとなった2024時点でも、iPhone12シリーズは機能面でもセキュリティ面でも快適に使い続けることが可能な機種です。
iPhone12から買い替えるか判断するポイント
以前より動作が遅くなった程度で問題なく使えるのであれば、そのまま使用を続けたいと考える方もいるでしょう。ここではiPhone12を買い替えるべきか迷った時の判断のポイントを紹介します。
修理費が買い替え費用より高くなる
iPhoneの修理は損傷の度合いや損傷した箇所次第では買い替えと同じくらいコストがかかる場合もあります。修理費用が買い替え費用より高額に及ぶのであれば新しい端末を購入した方が良いでしょう。
特に画面の修理費は高額になりやすく、Appleの画面修理サービスを利用した場合、AppleCare+に未加入の時の修理費用はiPhone12で4万2,800円です(2024年5月時点)。
表面のひび割れにとどまらず、内部のセンサーまで交換が必要なケースでは、部分的な対応が難しいため、修理コストが高くなります。
また、画面のひび割れがあれば、パネルの交換とのセットでの対応を余儀なくされ、負担が大きくなるでしょう。
バッテリーの最大容量が80%以下になっている
バッテリーの最大容量が、購入時の80%未満に劣化した時も買い替えを考える目安です。電池のもちが悪くなるだけでなく、他の不具合の原因にもなり得るため、快適な利用を望むのであれば交換を検討した方が良いでしょう。
バッテリーの最大容量が80%を下回ると、電池の減りが激しくなります。さらに突然のシャットダウンが起きかねない、非常に不便な状態です。普通に使っていていきなり電源が落ちた場合、不便で日常生活に支障を来たすかもしれません。
バッテリーの劣化によるシャットダウンが起きた時、端末の保護機能として、性能を落として安定度を高める「ピークパフォーマンス制御」が働きます。消費電力が低下して突然の電池切れのリスクが減る一方、パフォーマンスが低下するのです。
さらに劣化が深刻な場合、危険を知らせるメッセージがディスプレイに表示されることがあります。「お使いのバッテリーは著しく劣化しています。Appleの正規サービスプロバイダでバッテリーを交換すれば、最大限の容量を取り戻すことができます。(以下略)」という案内文です。
iOSやセキュリティアップデートの対象期間内でも、上記のメッセージが出た時は正常なパフォーマンスは発揮できなくなります。指示に従い、修理店舗に出向き、バッテリーの交換を依頼した方が良いでしょう。
なお、お手持ちのiPhone12のバッテリー残量は「設定」→「バッテリー」より確認できます。
最新の機能や今より高いスペックの機種を使いたい
特段不具合が生じていない時でも、最新の機能や性能が必要な場合はアップグレードの目的で買い替えを検討するのもおすすめです。iPhoneは日々進化を続けており、新たな機種になる程、高速なプロセッサや高解像度のカメラシステム、洗練されたデザインを楽しめます。
2024年5月時点で最新のiPhone 15では、独自のイオン交換プロセスによって色が浮き出て見える特殊な背面ガラスが備わりました。また航空宇宙産業でも使える素晴らしい耐久性を有する筐体は、外部からの衝撃にも強く、長年の使用にも適しています。
iPhone 12の機能に物足りなさを感じるようになった方、新モデルの優れたパフォーマンスを味わいたいという方は思い切って買い替えてみるのも一つの選択です。
今よりクオリティの高い写真や動画を撮りたい
高彩度かつ高解像度のクオリティが高い写真や動画を撮りたいと希望する場合、iPhone 12のスペックでは不満を抱くかもしれません。最新モデルと比べた時、機能面で差を感じる要素の一つがカメラの性能です。
iPhone 15は48MPのメインカメラを採用し、細部に至るまで鮮明で上質な画像や動画の撮影が可能になりました。上位モデルのiPhone15 ProやPro Maxは美しく高解像度の映像を撮影でき、スマホ搭載のカメラのレベルを一段引き上げたとも呼べる代物です。
SNSに写真や動画をアップする機会が多く、より良い写真を撮りたいと考えるのであれば、機種変更することをおすすめします。
端末を変えることで気分も変えたい
毎日持ち歩くスマホを買い替えて気分をリフレッシュしたいと望む方もいるでしょう。iPhoneは機種によって見た目が変わるため、機種変更によって使用時の感覚や気分が変わることもあります。
特にiPhone15はデザインが一新され、高級感と軽量感を兼ね備えた製品になりました。複数のグレードがありますが、全体的にカラーが淡く、優しい雰囲気を纏っています。
iPhone 12から新しいスマホに変えた時、仕事でもプライベートでも新鮮さを感じられるでしょう。
iPhone12から買い替える場合のおすすめ機種
iPhone12の使用に問題が生じている場合や、今後のサポート終了を見越して端末を買い替えたい方におすすめの機種を紹介します。
最新機種にしたい方や高いスペックのモデルが欲しい方におすすめなのがiPhone 15シリーズです。一方でコストパフォーマンスが気になる方や特にこだわりがない場合、iPhone SE(第3世代)をおすすめします。
両者の詳細なスペックや具体的な利用シーンを解説します。
iPhone 15シリーズ
iPhone 15シリーズは2023年9月に販売が開始され、iPhone15/iPhone15 Plus/iPhone15 Pro/iPhone15 ProMaxのラインアップが展開されています。標準モデルのiPhone15はスタンダードでありながら、14のProモデルに匹敵する機能を備えています。
数ある機能の中でも、特筆すべきは2倍望遠ズームです。メインカメラの画素数はiPhone14の1200万画素から4800万画素に大幅な進化を遂げ、光学ズーム撮影が可能になりました。料理や風景の撮影をはじめ、日常生活で2倍ズーム機能が使える場面は多々あり、使い勝手を向上する便利な機能です。
iPhone 15シリーズのもう一つの大きな特徴は画面の明るさが際立つようになったことです。iPhone 14が標準で800ニト(光の明るさを示す指標)にとどまる中、2.5倍の2000ニトまで進化しました。
画面の美しさやカメラの性能を重視する方は、費用面では負担が大きくなりますが、iPhone 15シリーズの購入を検討しても良いでしょう。
iPhone SE(第3世代)
2022年に販売されたiPhone SE(第3世代)は処理性能は標準的ながら価格が安価で、コストパフォーマンスが高い機種です。外観はiPhone SE第2世代を踏襲し、全面ディスプレイではないホームボタン付きのデザインです。
しかし、CPUはiPhone13シリーズと同様の性能をもち、前の世代よりスペックに向上がみられます。負荷がかかるゲームアプリを使用しても、動作が重くならず画質もきれいで快適に楽しめます。
2022年発売当時最新であったCPUの搭載によって画質やバッテリー性能まで向上し、見た目はそのままで全体的に機能が高度化しました。5Gにも対応しており、2024年時点でも特段問題なく使えるため、買い替えコストを重視する場合には適した選択肢の一つです。
iPhone12を使い続ける場合の修理費用
機種変更の費用が修理の費用を上回れば、既存のiPhone12を修理に出して使い続けることもおすすめです。新たな端末の購入費用と修理業者に依頼した際の費用を比較し、どちらが安いか見極めると良いでしょう。
修理先の主な選択肢は「Apple Store」「携帯キャリア」「街のスマホ修理店」です。ここでは料金表を参考に、それぞれの具体的な修理費用を紹介します。
Apple Storeの場合
Apple Storeでは近隣の店舗への持ち込みの他、配送修理が可能です。主な修理内容となる画面のひび割れとバッテリーの交換を依頼する際の費用を次の表にまとめました(2024年5月時点)。
AppleCare+に加入している場合、画面のひび割れは機種にかかわらず3,700円です。保証にはバッテリー保証サービスが付帯しています。実施検査の結果、バッテリー残量が購入時の80%未満に低下したと確認できた場合、無償で交換可能です。
参考:Apple「iPhone の修理サービス」
携帯キャリアの場合
携帯キャリアによる修理は独自の保証サービスを利用できる点が特徴です。国内大手3大キャリアのiPhone12の修理費用を次の表にまとめました(2024年5月時点)。
【docomo】
参考:docomo「iPhone/iPadリペアコーナー」
【au】
参考:au「よくある質問」
【Softbank】
参考:Softbunk「故障診断シミュレーター」
街のスマホ修理店の場合
街のスマホ即日修理が可能なスピード感が持ち味です。スマホ修理王にiPhone 12の修理を依頼した場合の費用感は次の通りです(2024年5月時点)。
iPhone12を修理する場合はスマホ修理王へ
iPhone12は2025年~2026年までiOSのサポートが続くと予想されるため、まだまだ現役で使い続けることが可能です。しかし、画面のひび割れやバッテリーの劣化が原因で、修理を余儀なくされる場合もあります。
街のスマホ修理店を利用した場合、保証サービスの有無にかかわらず一律の料金が適用されます。AppleCare+や携帯キャリアの保証に未加入だとしても、安価で修理に出せる方法です。
スマホ修理王は安心・安全の総務省登録修理業者です。国の基準を満たす高品質の部品のみ使用しているため、安心してご依頼いただけます。お手持ちのiPhone 12が不調を来たすようになった時はお気軽にご相談ください。
※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります。予めご了承ください
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。