スマホのセーフモードの解除方法とは?起動方法などもわかりやすく解説
2024年7月4日
スマホに起こった突然の不具合に対処するためには、搭載されているセーフモードという機能を使うのも1つの方法です。ただ「セーフモード」という用語は聞いたことがあっても、どのような機能なのか知らないという方はいるかもしれません。
この記事ではスマホに搭載されているセーフモードの概要と、機種ごとの起動方法、解除方法について解説します。いざというとき使いこなせるよう、しっかり備えておきましょう。
スマホのセーフモードとは?
スマホのセーフモードとは、スマホを文字通り安全(Safe=セーフ)な状態で起動する機能です。セーフモードでは、スマホの基本的なシステムやアプリケーションだけが起動し、ユーザーが独自に追加・変更したアプリやカスタマイズ設定は無効化されます。
セーフモードをうまく利用するには、まず機能として有効な状況や使うときの注意点を把握することが大切です。ここからはセーフモードの有効な状況と使用時の注意事項を解説します。
セーフモードの利用が有効な状況
セーフモードを使うとスマホは搭載されている基本的なシステムが動作し、初期値としてインストールされているアプリケーションだけが起動します。
例えばスマホの動作に時間がかかりすぎて使いづらくなった場合を考えてみましょう。このときセーフモードが正常に起動すれば、スマホの基本システムや初期値としてインストールされているアプリケーションに問題はなく、原因はその他のアプリケーションや設定にあるだろうと推定できます。直前にインストールしたアプリや変更した設定を見直せば、不具合は解消できるかもしれません。
セーフモードはこのほか、突然の再起動やフリーズなどの動作不具合の際に、原因を絞り込める機能といえます。
セーフモード使用時の注意事項
セーフモードを使用すると、スマホはいつもとかなり異なる画面・設定で起動しますが、アプリがアンインストールされることはありません。
これはスマホが「診断モード」として起動しているだけで、保存されている設定やアプリは原則として維持されるためです。しかし、独自に設定していたウィジェットは設定が解除され、表示されなくなることがあるため注意しましょう。
内部の保存データは原則として失われることはありませんが、万が一に備えるのであればセーフモードを起動する前にデータのバックアップをとっておきましょう。そうすれば失われたデータもバックアップをとった時点に戻すことができます。
セーフモードを起動する方法
セーフモードはiPhoneやAndroidスマホで利用できますが、起動する手順が違う場合もあります。いざというときに備えるなら持っているスマホの起動方法を正しく知っておくことが大切です。ここではAndroidスマホとiPhoneの起動方法を紹介します。
Androidのセーフモード起動方法
Androidスマホではセーフモードを、電源オフの状態から起動するのが一般的です。ただメーカーによって操作途中の表示が違うこともあるため、戸惑うことがあるかもしれません。ここでは代表的な6つのメーカーの、セーフモードの起動方法を1つずつみていきましょう。
Galaxyのセーフモード起動方法
Galaxyのセーフモードも電源操作からスタートしますが、電源ボタンの位置はモデルによって違うため、事前に確認しましょう。
- 電源ボタンを長押しする
- 表示されるボタンの「電源OFF」を長押しする
- 「セーフモード」をタップする(画面がロックされている場合はロック解除する)
- (スマホが再起動するまで待つ)
- 左下に「セーフモード」と表示されスマホが起動する
XPERIAのセーフモード起動方法
【電源オン状態からの起動】
- 電源キーを長押し(1秒以上)する
- 「電源を切る」ボタンを長押しする
- 表示された「OK」をタップする
【電源をオフ状態からの起動】
- 電源キーを長押し(1秒以上)する
- XPERIAロゴが表示されたら音量キー「下」を押し続ける
上記手順の後、画面左下に「セーフモード」と表示され、スマホが起動します。
AQUOSのセーフモード起動方法
シャープ製のスマホ「AQUOS」では次のような操作でセーフモードを起動します。
- 電源ボタンのみまたは電源ボタンと音量ボタン(上)を同時に長押しする
- 表示された電源メニューのうち”電源を切る”ボタンを長押しする
- ”再起動してセーフモードに変更”ウインドウで”OK”をタップ
その後セーフモードが起動し、画面左下に「セーフモード」と表示されます。
arrowsのセーフモード起動方法
arrowsシリーズのスマホのセーフモード起動手順は次の通りです。
- 電源ボタンを長押し(1秒以上)する
- メニューの「電源を切る」ボタンを長押しする
- 注意事項を確認しウィンドウの「OK」をタップする
- (スマホの電源が切れる)
- (その後自動的に)セーフモードが起動
画面左下には「セーフモード」が表示されます。
Redmiのセーフモード起動方法
中国の家電メーカーXiaomi(シャオミ)の開発・製造するスマホが「Redmiシリーズ」です。Redmiシリーズでは次の手順でセーフモードを起動します。
- 電源オフ(すでに電源オフの場合は手順2.から始める)
- 電源を入れて「Redmi」、「Android」と順に表示
- 「MIUI」と表示されたら音量(下げる)ボタンを長押しする
- 画面左下に「セーフモード」と表示されスマホが起動
OPPOのセーフモード起動方法
「OPPO」シリーズの場合は、次の手順でセーフモードを起動します。
- 電源オフ(すでに電源オフの場合は手順2.から始める)
- 電源ボタンを長押しし、OPPOロゴが表示されたらすぐにはなして、今度は起動が完了するまで音量ボタン(下)を押し続ける
- 画面下に「セーフモード」と表示されているのを確認し、音量ボタン(下)をはなす
※バージョンにより操作方法が異なる場合があります
iPhoneのセーフモード起動方法
iPhoneシリーズでのセーフモードは、どのモデルも次の手順で起動できます。
- 電源オフ(すでに電源オフの場合は手順2.から始める)
- 電源ボタンと音量(上げる)ボタンを同時にAppleロゴが表示されるまで押し続ける
- Appleロゴが表示されたら電源ボタンだけ放す
- ホーム画面またはパスコード画面が表示されたら音量(上げる)ボタンを放す
- (パスコード画面が表示された場合のみ)パスコードを入力する
手順の後、iPhoneはセーフモードの画面に切り替わります。
※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります
セーフモード解除方法
セーフモードはあくまでスマホを診断するためのモードです。使ってきた設定などが解除されており、使い勝手は大きく異なるため、これまで通りに使うにはセーフモードを解除する必要があります。
AndroidスマホとiPhoneの、セーフモードを解除する方法を解説します。
Androidのセーフモード解除方法
多くのAndroidスマホではセーフモードは再起動で解除できますが、なかにはその他の手順が必要なモデルもあります。そのときは次のような手順を試してみましょう。
- スマホの「設定アプリ」を起動する
- 「端末」または「デバイス」メニューから「セーフモードを無効にする」メニューで無効化する
- 無効化した後スマホを再起動する
するとスマホはセーフモードではなく通常モードで起動します。セーフモードでは表示されなかったアプリが起動するかどうか確認しましょう。
iPhoneのセーフモード解除方法
iPhoneでも、セーフモードは基本的に再起動すれば解除できます。解除できない場合は次のような方法を試してみましょう。
- 問題の原因であるアプリを特定しアンインストールしてもう一度再起動する
- iPhoneを一度完全にシャットダウンし、電源を入れる
- 設定アプリを起動し、「一般」「リセット」「すべての設定をリセット」の順にタップして設定をリセットする(データの一部が削除される可能性あり)
電源ボタンが壊れてしまった場合は?
それぞれのスマホにおけるセーフモードの起動手順をみると、どれも「電源ボタンを使わなければならない」ことがわかります。
そのため電源ボタンが壊れて動作しないスマホは、セーフモードを起動できません。一部のスマホ修理店などでは解除できる場合もありますが、できない店舗も多いため、スマホの買い替えや修理など何らかの対処が必要となります。
電源ボタンの修理はスマホ修理王へ
突然、不具合が起こったとき、原因を追求するために使えるのがスマホのセーフモードです。セーフモードを起動する手順はスマホのメーカーやシリーズ、モデルなどによって異なりますが、一般に「電源ボタン」を使います。そのため電源ボタンがうまく動作しないと手元でのセーフモード起動はできず、不具合の解消はかなり難しくなるでしょう。
このような「できるだけ早く」「納得の費用」でスマホを修理したいときは、ぜひ「スマホ修理王」へお問い合わせください。スマホ修理王は、高品質の修理サービスを安心の低価格で提供しています。お電話またはホームページからのお問い合わせによる相談や費用のお見積もりは無料で、修理にかかる時間・費用に納得いただいた後のお申し込みで構いません。
直接ご来店いただく場合も、事前にご連絡・ご予約いただくとよりスムーズに対応できます。大切な、すぐにでも修理したいスマホのご相談は、ぜひスマホ修理王にお任せください。
※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります。予めご了承ください
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。