iPhoneのストレージ容量のおすすめと選び方、足りない時の対処法

2022年2月23日

○目次
【はじめに】iPhoneの使い方でおすすめの容量は変わる
1.現状とリスクを知っておこう

2.iPhone各種の違いを調べよう
3.あなたはどのタイプ?
【補足】ストレージが足りなくなったら
【まとめ】賢い選び方のポイント

【はじめに】iPhoneの使い方でおすすめの容量は変わる

iPhoneを購入する際、悩むのがストレージの容量選びです。ストレージの容量が大きくなれば、そのぶん価格が高くなります。逆に、価格を抑えようとストレージの容量を小さくすると、のちのち容量が足りなくなって色々と不都合が生じます。
iPhoneはAndroidのように、SDカードを使って容量を増やすことができません。だからこそ、購入前に頭を悩ませる人が多いのでしょう。iPhoneをどのように使うのかによって、必要なストレージの容量は変わってきます。なんとなくで選ぶのではなく、自分に合った容量を選びましょう。

ストレージ容量とは

「ストレージって聞いたことはあるけど説明はできない」という人のために、改めて確認しておきましょう。ストレージとは、「データを保存する場所」であり、その容量は数種類あります。近年発売されたiPhoneは、64GB・128GB・256GB・512GB・1TBの5種類から選べますが、シリーズによっては選べない容量もあります。
ストレージの容量が足りなくなれば、新しいデータを保存できません。そのため、写真や動画を消したり、アプリを日頃から整理しておかなければなりません。適切な容量選びをすることで、日常生活での余計なストレスを削減しましょう。

押さえるべきポイントは3つ

「自分に合った容量と言われても、iPhoneに詳しくないからわからない」という人のために、容量選びのポイントを見ていきましょう。大きくわけると、知っておきたいポイントは3つだけです。これを見て、後悔のないストレージ容量を選んでくださいね。

1.現状とリスクを知っておこう

自分に合った容量を見極めるには、まず自分の現状を知ることです。いま使っている容量で不都合はないのか、何にどれだけのストレージを使っているのか、などなど。まずは現状を知ることで、新しいiPhoneを購入する際の目安が見えてきます。
また、避けるべきリスクにも目を向けておきましょう。

いま使っているiPhoneを調べる

① iPhoneの「設定」を選択
②「一般」から「iPhoneストレージ」を選択
③ 使用中のストレージ容量と空き容量を確認
④ その下にある、インストールしているアプリとそれぞれの消費ストレージ容量を確認

これを見れば、iPhoneを使う上で何を重視すれば良いのか、何にストレージを多く使っているのかがわかります。また、必要なアプリとそうでないものを整理するのにも役立ちます。

容量不足の危険性

アプリや音楽をダウンロードしたり、写真や動画を撮ったりするたび、ストレージ容量は消費されていきます。これらのコンテンツを気兼ねなく楽しみたいのなら、大きなストレージ容量を選びましょう。ただ、予算の問題が大きな壁となってしまいます。
ここではまず、ストレージの容量不足によるリスクを見ていきましょう。その上で、iPhoneをどう楽しみたいのかと、予算をどれくらいに設定するのか。そのバランスを考えていきましょう。

◆リスク①:iPhoneの動作が不安定になる
処理スピードが遅くなったり、アプリが強制終了されたりする可能性があります。急いでいるときは特にストレスを感じるかもしれません。また、ソフトウェアアップデートを行う際に容量が足りていないと、最悪の場合起動時のリンゴマークから進まない「リンゴループ」の状態になってしまう可能性も。
◆リスク②:新しいアプリをダウンロードできなくなる
せっかく良いアプリを見つけたのに、ダウンロードできないのは残念ですよね。また、インストール済みのアプリも、アップデートできなくなります。
◆リスク③:写真や動画が撮れなくなる
撮りたいと思ったとき、それができないストレスはかなりのものです、その場で不要なデータを消すために誰かを待たせたり、撮りたかった瞬間を逃がしたりということは、できるだけ避けたいですよね。

ストレージはギリギリではなく、余裕をもって使用することをお勧めします。そのため、新しいiPhoneを購入する場合、現在使用しているiPhoneのストレージ消費量を確認し、その倍以上は必要になると思ってください。
くれぐれも少なく見積もって、ストレージが足りなくなる事態は避けるようにしましょう。

2.iPhone各種の違いを調べよう

各シリーズの特徴

≪ iPhone13 Pro Max ≫
・6.7インチディスプレイ/238g
・有機ELディスプレイ搭載
・1200万画素(インカメラ/アウトカメラ)
・シネマティックモード搭載
・ProMotion搭載/光学ズーム 6倍
・「A15 Bionic」チップ搭載(CPU)

≪ iPhone13 Pro ≫
・6.1インチディスプレイ/203g
・有機ELディスプレイ搭載
・1200万画素(インカメラ/アウトカメラ)
・シネマティックモード搭載
・ProMotion搭載/光学ズーム 6倍
・「A15 Bionic」チップ搭載(CPU)

≪ iPhone13 ≫
・6.1インチディスプレイ/173g
・有機ELディスプレイ搭載
・1200万画素(インカメラ/アウトカメラ)
・シネマティックモード搭載
・「A15 Bionic」チップ搭載(CPU)

≪ iPhone13 mini ≫
・5.4インチディスプレイ/140g
・有機ELディスプレイ搭載
・1200万画素(インカメラ/アウトカメラ)
・シネマティックモード搭載
・「A15 Bionic」チップ搭載(CPU)

≪ iPhone12 ≫
・6.1インチディスプレイ/162g
・有機ELディスプレイ搭載
・1200万画素(インカメラ/アウトカメラ)
・ナイトモード対応のデュアルレンズ搭載
・「A14 Bionic」チップ搭載(CPU)

≪ iPhone12mini ≫
・5.4インチディスプレイ/133g
・有機ELディスプレイ搭載
・1200万画素(インカメラ/アウトカメラ)
・ナイトモード対応のデュアルレンズ搭載
・「A14 Bionic」チップ搭載(CPU)

≪ iPhone11 ≫
・6.1インチディスプレイ/194g
・1200万画素(インカメラ/アウトカメラ)
・ナイトモード対応のデュアルレンズ搭載
・「A13 Bionic」チップ搭載(CPU)

≪ iPhone SE ≫
・4.7インチディスプレイ/148g
・700万画素(インカメラ)/1200万画素(アウトカメラ)
・ホームボタンあり
・「A13 Bionic」チップ搭載(CPU)

ストレージと価格の比較

【iPhone13 Pro Max】
128GB:134,800円 /256GB:146,800円 /512GB:170,800円 /1TB:194,800円

【iPhone13 Pro】
128GB:122,800円 /256GB:134,800円 /512GB:158,800円 /1TB:182,800円

【iPhone13】
128GB: 98,800円 /256GB:110,800円 /512GB:134,800円

【iPhone13 mini】
128GB: 86,800円 /256GB: 98,800円 /512GB:122,800円

【iPhone12】
64GB:86,800円 /128GB:92,800円 /256GB:104,800円

【iPhone12 mini】
64GB:69,800円 /128GB:75,800円 /256GB:87,800円

【iPhone11】
64GB:61,800円 /128GB:67,800円

【iPhone SE(第2世代)】
64GB:49,800円 /128GB:55,800円

※上記はApple Storeで一括購入する場合の価格です。時期により異なる場合があります

3.あなたはどのタイプ?

低価格で購入したい

購入価格を抑えたいのであれば、64GBか128GBがおすすめでしょう。一般的な使い方であれば充分な容量ですが、写真や動画撮影を楽しみたいのであれば64GBでは不充分かもしれません。追加料金を支払って、クラウドサービスを利用することも念頭に置いておきましょう。
ただし、最新のiPhone13シリーズの最少容量は128GBです。また、iPhone12シリーズ以前の64GBと128GBと比べても、価格差は6,000円です。今後のことを考えるなら、128GBの方が良いかもしれませんね。

写真、動画、ゲームを楽しみたい

適度に楽しみたいなら128GB、ヘビーユーザーなら256GBにしましょう。
画質の良い写真は、そのぶん容量が大きくなります。また、音楽や動画もファイル容量が大きくなります。また、通勤通学でのゲーム利用を考えている人は注意が必要です。ゲームアプリの場合、アプリ自体の容量に加えて追加データの容量が必要になるからです。予算に余裕があるなら、256GBがおすすめです。
ただし、4K動画やシネマティックモードで撮影をするなら、512GBにしておきましょう。

音楽や映画を本体にダウンロードしたい

ストリーミングではなくダウンロードしたものを持ち歩きたいのなら、ストレージは大容量のものを選びましょう。オフラインで音楽や映画、電子書籍などを楽しみたいのなら、ストレージ容量はできるだけ大きなものが必要です。
音楽ファイルはおおよそ、100曲で約1GBです。アルバム1枚12曲前後と考えれば、アルバム80枚で約1,000曲(約10GB)となります。映画などの動画データは長さや保存する画質によって差は出ますが、高画質な映像であれば映画10本で50GBを超えることもあります。
他には、4Kの高画質な動画データであれば10分程度で約4GB、ゲームアプリは1本で5GBを超えるものもあります。写真も画質によって、1枚1~4MBと差が出ます。平均して1枚2MBと考えれば、約5,000枚で10GBとなります。
「これらのコンテンツを気兼ねなく楽しみたい」という人には512GBがおすすめです。しかしながら、256GBと512GBの価格差は24,000円です。予算的に厳しいという人は、256GBでもよいでしょう。

【補足】ストレージが足りなくなったら

iPhoneを新しく購入したばかりの頃は、ストレージの残量など気にせず楽しめますよね。しかしそうやって使用しているうちに、iPhoneの容量はすぐにいっぱいになってしまいます。アプリがインストールできない、写真や動画が撮れないといったときの対処法を見ていきましょう。

アプリやデータを削除する

iPhoneのストレージ使用状況を見ながら、何を削除するべきかを決めましょう。
「設定」アプリから、「一般」へと進み「iPhoneストレージ」を選択します。ストレージの使用状況が表示されるので、必要のないものやストレージを多く使っているものを削除していきます。

◆アプリを削除する
まずは「非使用のAppを取り除く」を使って、iPhoneでしばらく起動していないアプリを 自動で削除してしまいましょう。ここで削除されなかったけれども、もう必要のないアプリは手動で削除しましょう。特にゲームなどサイズの大きなアプリを削除すれば、空き容量は一気に増えます。
アプリによっては、キャッシュやユーザーデータ(書類とデータ)がストレージを大きく 占めているものもあります。その場合は、アプリ内で削除を実行するか、インストールをやり直しましょう。

◆写真や動画を削除する
写真一枚一枚のサイズは小さくても侮れません。「iPhoneストレージ」画面にある、「”最近削除した項目”アルバム」を確認し、復元する可能性のないものは完全に削除してしまいましょう。写真アプリの「最近削除した項目」内にあるアイテムは、30日後に自動的に削除されますが、必要のないものをここで削除すれば即座に空き容量を増やせます。
また、動画の容量が多い場合には、「設定>一般>iPhoneストレージ>」にて「自分のビデオを再検討」を行って整理してみましょう。たまにしか見ないけれども消したくはない動画は、PCに移すと良いでしょう。

◆その他のデータ
他にもストレージ容量を圧迫しているものは多くあります。例えばLINEアプリのキャッシュやデータ、Twitterアプリのキャッシュもそのひとつです。不要なスクリーショットも溜まりやすいですね。
また、Podcast(ポッドキャスト)を利用している人は、ダウンロードしたエピソードをこまめに削除しましょう。電子書籍もあっという間に作品が溜まっていきます。定期的に整理するようにしましょう。
iPhoneの標準ブラウザである「Safari」にはWebサイトデータや履歴データが保存されています。このデータは「iPhoneストレージ」の「Safari」から「Webサイトデータ」を選び、「全Webサイトデータを削除」でまとめて削除することができます。
最後に、「ゴミ箱を空にする」という操作もしておきましょう。削除したメールは1週間ゴミ箱に保存されますが、空き容量をはやめに確保するためには、ゴミ箱に移動後すぐに空にして削除することをおすすめします。

クラウドサービスを利用する

「不要なアプリやデータを削除したのに、ストレージがまだ足りない」といった場合には、クラウドサービスを利用するのも一つの手段です。「iCloud写真」や「Amazon Photos」がおすすめです。
iCloudは無料で5GBまで利用できますが、写真や動画を保存するには足りません。50GBなどの容量の多い有料プランにアップグレードしましょう。追加投資は避けたいという方は、「Amazon Photos」が良いでしょう。プライム会員であれば、追加料金なしで利用できます。
クラウドサービス以外の選択肢であれば、「外付けストレージ」を利用しましょう。「外付けストレージ」には、iPhoneとケーブルを繋ぐだけで簡単にデータを保存できるものもあります。データのバックアップや、PCへの保存にも役立ちます。

【まとめ】賢い選び方のポイント

iPhoneを購入する際のストレージ容量選びのポイントは以上です。ここで改めて、3つのポイントを確認しておきましょう。

1.現在の使用状況と、容量不足のリスクを知る

2.機種の特徴と価格の違い、ストレージ容量で変わる価格を比べる

3.iPhoneの使用目的を明確にしておく

【補足】容量が足りなくなったら、クラウドサービスや外付けストレージを検討

ストレージ容量の賢い選び方とはつまり、「iPhoneをどのように使いたいか」を明確にしておくことです。機種の特徴とストレージ容量、そして価格を徹底的に比較検討しましょう。また、高性能な機能を使えば、そのぶんストレージの容量を多く使います。ギリギリで足りるであろう容量を選ぶのではなく、余裕を持って使える容量を選ぶのがおすすめです。
おすすめのストレージ容量は使用目的によって変わりますが、128GBや256GBあたりが良いと思われます。もちろん、予算よりも容量優先ならば、512GBがおすすめです。128GBや256GBを選び、もしも足りなくなったらクラウドサービスを利用するという選択もあります。色々なパターンを想定しながら、後悔しないストレージ容量を選んでください。

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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