iPhoneのリンゴループの原因と修理方法について
2021年6月1日
リンゴループとは、iPhoneが起動した際に表示されるリンゴマークがついたり消えたりする不具合やリンゴマークが表示されたまま動かなくなる不具合のことを指します。再起動した際や、アップデートが失敗した際に多く発生する症状です。今回は、そんなリンゴループが発生する原因と発生したときの応急処置に加え、どうにもならなかった時に修理に出す場合の費用や修理の流れについても解説していきます。
ご依頼は来店・郵送どちらでも可能です。お電話やメールにて修理のご相談・無料お見積りも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。iPhoneの詳しいリンゴループ修理の価格等はiPhone修理のご案内ページをご覧ください。
リンゴループが発生する原因とは
リンゴループが発生する原因はさまざまですが、主には以下の4つが考えられます。
iOSアップデートの失敗によるもの強制終了の繰り返しやストレージの容量不足起動に必要なファイルや基板の破損強制終了の繰り返しやストレージの容量不足
内部的要因もあれば、物理的な破損が原因である場合も考えられます。ここでは、代表的な原因を解説していきましょう。
iOSアップデートの失敗によるもの
リンゴループの原因のひとつとしてiOSのアップデート失敗があります。iPhoneを使用していると避けられないのが、iOSのアップデート。iPhoneを動かすうえで欠かせないシステムであり、大規模なものから軽微なものまで年に数回行われます。
アップデートの最中に電源が落ちる、Wi-Fiの接続が切れてアップデートが中断するなど正常にアップデートが完了しない場合にリンゴループが発生する可能性があります。アップデートは深夜に行われることが多く、朝起きたらリンゴループが治らないといったケースも。
強制終了の繰り返しやストレージの容量不足
不用意な強制終了の繰り返しやストレージの容量不足もリンゴループの要因です。iPhoneユーザーのなかには、本体やアプリの挙動がおかしいときにiPhoneの電源を強制終了させる人もいるでしょう。
しかし、強制終了を何度も繰り返してしまうと、iPhone本体に負担をかけてしまいリンゴループへと繋がってしまうのです。ストレージが不足していると本体の動作が重くなるなど不具合が生じ、その状態で再起動やアップデートを行うとリンゴループに陥ってしまうケースもあります。
起動に必要なファイルや基板の破損
iPhoneの起動に必要なファイルや基板の破損も、リンゴループを引き起こす原因になることも。破損する原因は経年劣化や水没によるショート、落下などによる衝撃の積み重ねなど多岐にわたりますが、どの場合でも基板が損傷してしまえばリンゴループに陥る可能性があります。
強制終了の繰り返しやストレージの容量不足
これまで紹介してきた原因はいわゆるソフトウェアの不具合によるものでしたが、ハードウェアの破損もリンゴループの原因として考えられます。
近接センサーと呼ばれる箇所のほかに、ホームボタンやカメラといった生体認証に関わる箇所が破損している場合は特に注意が必要です。本体・画面割れの場合であっても、ホコリやゴミが割れたすきまに入り込み基板が傷つく可能性も考えられます。また、本体ではなく、SIMカードの不具合がリンゴループに繋がることもあるのです。
iPhoneが物理的に破損しているなら、放置したまま使い続けるのではなくしっかりと対策をすることが重要といえるでしょう。
リンゴループ発生時にすぐ試せる応急処置
リンゴループが発生するとiPhoneが使用できなくなるため、焦ってしまいますよね。しかし、自力で回復できる場合もありますので、落ち込む必要はありません。ここからは、自力ですぐに試せる応急処置を紹介していきます。
自分で試せる対処法は以下の4つです。
- 強制再起動
- SIMカードを抜いて再起動・セーフモードで起動
- iTunesで同期・アップデート
- 初期化
まずは強制再起動を試してみよう
リンゴループが発生した場合の応急処置として手軽なのが、iPhoneを強制的に再起動する方法です。深刻なものではなく、一時的な症状であればリンゴループが改善する可能性があります。
再起動の操作方法は機種によって異なるため、自分のiPhoneに適した方法で操作しましょう。
SIMカードを抜いて再起動・セーフモードで起動してみる
SIMカードを1度抜いて再起動すると復旧する可能性もあります。この方法で復旧したということは、本体ではなくSIMカードに原因があると予想することができます。SIMカードが故障しているのであれば、契約したキャリアに交換を依頼すると良いでしょう。
また、セーフモードで起動してアプリが原因なのかを予測することも可能です。セーフモードとは、不具合を確認するモードであり、iPhoneを購入したときのような基本機能のみの状態となります。リンゴループからセーフモードでの起動に成功したということは、iPhoneのiOSに問題はなくリンゴループが発症する前に取り入れたアプリやプロファイルが、原因となっている可能性があるといえるでしょう。 アプリやプロファイルが原因なら、それを一旦削除してみるとリンゴループから復旧できるかもしれません。
iTunesで同期・アップデートをする
これまでに紹介してきた方法よりは手間がかかる方法ですが、iPhoneとパソコンを繋いでiTunesと同期・アップデートして復旧させる方法も存在します。
iTunesに同期させるだけで復旧するケースもありますので、iTunesがiPhoneを認識しているかを確認してみましょう。アップデートがうまくいかずにリンゴループが発生している場合、iTunes経由でアップデートを行うことで正常な動作に戻ることもあります。
ただし、「復元」=初期化ですので復元を選択する際には充分に注意してください。
初期化は最終手段として考えて
自力での応急処置をあれこれ試してみてダメだった場合、最終的に行き着くのは初期化による解決方法になるでしょう。しかし、これまでに紹介した方法を試さずに、いきなり初期化をするのはおすすめできません。なぜならば、「初期化=iPhone内のデータが消えてしまう」からです。
バックアップをとっていない状態のまま初期化してしまうと、消えたデータを復元する術がなくなってしまいます。連絡先はもちろんのこと、アプリや音楽などのデータも元に戻せません。そのため、本当に初期化をしても大丈夫なのか、一度冷静になってから初期化するのをおすすめします。
初期化で検索していると「リカバリーモード」と「DFUモード」の、2つのモードを目にする人もいるでしょう。リカバリーモードは公式の機能ですが、DFUモードは非公式の機能です。手順や試すタイミングがわずかに違いますが、どちらも初期化することに違いはありません。不安なようであれば、初期化せずに専門店に頼るのが良いでしょう。
応急処置でだめだった場合どこで修理するのか
残念ではありますが、リンゴループは紹介してきた応急処置を試しても復旧しないケースが少なくありません。「もうどうにもならいない」と絶望する気持ちもわかりますが悲観する必要はなく、諦める前に修理に出すことでリンゴループから復旧できます。
リンゴループを修理したい場合に依頼できるお店は、以下の2つです。
- 正規店・正規代理店
- 民間のスマホ修理業者
正規店はApple Store、正規代理店とは携帯キャリアショップやヨドバシカメラなどの窓口を代行しているお店を指します。
民間のスマホ修理業者は、メーカーやキャリア公認ではない修理店のことです。
正規店でも第三者修理店でもリンゴループの修理が可能ですが、それまでの流れに加えメリットやデメリットなども異なるため、それぞれの特性を理解して修理の依頼をするといいでしょう。
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正規店や正規代理店で修理依頼する場合
まずは、正規店であるApple Storeや、携帯キャリアショップや家電量販店などの正規代理店に修理依頼をしたときの注意点を解説していきます。
本体をまるごと交換する
正規店と代理店で修理する場合、本体まるごと交換という対応になるので確実にリンゴループを治すことが可能です。また、新しいものと交換になり、新品が手元に帰ってくることになるのもメリットといえるでしょう。
反対に、正規店の店舗の少なさに加えて予約がとりづらいのが難点といえます。正規代理店にしても店舗こそ多くあるものの、対応してもらうのに長時間待つ可能性もあります。さらに、症状が重く当日対応が難しいとなれば、修理完了までに1週間以上の日数がかかる場合も。
修理を希望したときにすぐに対応できない、手元に帰ってくるまでに予想以上に日数を要するといったデメリットが存在するのも事実です。
初期化される恐れがある
本体をまるごと交換するというのはメリットとなる一方で、iPhone内のデータが初期状態で帰ってくるためデメリットになる可能性も考えられます。初期化された状態で手元に帰ってくるのは「バックアップをとっていない」「データが消えたら困る」といった人にとって、デメリットといえるでしょう。
料金が高額になる可能性がある
また、保証の加入状況によって修理にかかる費用が高額になるケースもあります。iPhoneの保証は購入時に付帯する「AppleCare」と、任意で加入する上位版の「AppleCare+」の2種類です。AppleCare+に加入しているか、そうでないかで修理費用が大きく異なり、加入していれば12,900円ですが、未加入だと機種によっては7万円以上かかる場合も(2021年5月現在)。
AppleCare+は購入後30日以内でないと加入できないため、加入していなかった人やAppleCare+の2年の保証期間を過ぎていた人にとって、修理費用が大きなネックになる可能性もあるのです。
スマホ修理王(第三者修理店)の場合
次は、第三者修理店であるスマホ修理王の修理対応の特徴を紹介していきます。正規店でデメリットが多いと感じる人は、スマホ修理王での対応を検討するのも選択肢のひとつに加えてみましょう。
初期化のリスクが低い
スマホ修理王の対応は正規店での本体まるごと交換ではなく、故障した箇所を特定してその部分だけを修理します。そのため、iPhone内のデータが消える心配がなく、日頃バックアップをとっていない人でも安心して修理ができるのです。
また、スマホ修理王は総務省が登録しているスマホ修理業者です。総務省の厳しい審査にクリアした、質の高い修理を実現。iPhoneのデータを諦める前に、スマホ修理王に相談してください!
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即日対応できる可能性も
正規店での対応は「すぐに修理に出せない」「修理完了までに1週間以上かかる」といったことがデメリットといえるでしょう。しかし、スマホ修理王であれば比較的早くお手元に返すこともできます。
スマホ修理王では、症状や在庫状況によって、即日対応も可能です。来店前にご連絡頂ければ、修理にかかる日数や費用の目安をお伝えすることができ、その段階で来店が確定すれば部品のお取り置きもできます。ムダな時間を浪費せず、正規店のような待ち時間の心配もありません。
リンゴループが発生したらスマホ修理王にお任せください!
リンゴループはいつ発生するかわからない不具合であり、それがリンゴループの恐ろしさのひとつでもあります。リンゴループが発生したら、今回紹介した応急処置を落ち着いて試してみてください。しかし、データが消えたり復旧しなかったりと、応急処置に不安がないわけではありません。そんなときはぜひ、スマホ修理王にお任せください。スマホ修理王であれば、データが消えるリスクが少なく、即日対応が可能な場合もあります。まずは、電話・メールにて、お気軽にご相談ください!
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。