中古スマホは今なぜ人気なのか。人気の理由から購入方法まで解説

2024年4月22日

現在スマホ市場で人気なのは、「新品ではなく中古スマホを購入する」こと。
以前はそれほど人気があったわけではない中古スマホが、今なぜそれほど人気を集めているのでしょうか?
中古スマホがなぜこれほど人気なのか、多くの人がなぜ中古スマホを求めるのか。
この記事では、その理由や魅力を徹底解説していきます。

※この記事の情報は、2024年2月時点のものとなります
※機種・バージョンによっては内容が異なることがあります

◆◇◆ 目次 ◆◇◆
■中古スマホはなぜ人気?
 ・スマホの本体価格が安い
 ・良質な中古品が増えた
 ・月々の使用料金を抑えることができる
 ・携帯会社からの制限を受けない
 ・機種変更しやすい
 ・SIMロックが禁止になった
 ・サブデバイスとして便利
■中古のスマホを購入する方法
 ・携帯会社で購入する
 ・中古ショップで購入する
 ・ECサイトで購入する
 ・フリマ・オークションで購入する
■中古スマホを購入するときのチェックポイント
 ・スマホの状態
 ・電源がつくか
 ・バッテリー容量
 ・水没マーク
 ・付属アクセサリ
 ・最新のソフトウェアに対応しているか
 ・交換・返品ができるかどうか
 ・赤ロムではないかどうか
 ・SIMロックが解除されているかどうか
 ・アクティベーションロックがかかっていないかどうか
■購入した中古スマホが使えない場合
 ・本体代金が未払いになっている
 ・SIMロックがかかっている
 ・スマホが故障している
■中古スマホはどこで修理する?
 ・メーカー・携帯会社
 ・スマホ修理王

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中古スマホはなぜ人気?

中古スマホはなぜ人気?

中古スマホが人気を集めている大きな理由のひとつは、コストパフォーマンスが高いこと。
しかしそれだけではなく、他にもさまざまな理由が考えられます。

中古スマホがなぜ人気なのか、考えられる理由や魅力は以下の通りです。

スマホの本体価格が安い

「スマホの本体価格が安い」のは、中古スマホの大きなメリットのひとつ。
近年は円安や物価高騰の影響で、新品のスマホの本体価格が値上がりしているのが現状です。
特にiPhoneの値上がりはニュースなどにも取り上げられるなど、大きな話題となりました。

このような社会情勢とともに変化したのが、お金の使い方やモノへの価値観。
「スマホにそれほどお金を回せない」「良いものをできるだけ安く」という考えが以前よりも広がり、新品より安く購入できる中古スマホに注目が集まるようになりました。

このように、スマホの本体価格の高騰や、お金・モノについての考え方や価値観の変化が、中古スマホ人気へと繋がっていると言えるでしょう。

良質な中古品が増えた

近年発売されたスマホは、型落ちであってもそれなりにハイスペックなものがほとんど。
「スマホにそれほど高い性能を求めない」「通話やLINE程度でしか使わない」という方にとっては、型落ちのモデルでもじゅうぶん満足度が高いと言えるでしょう。

また中古スマホの多くは整備やクリーニングをしてから販売されており、多少の使用感はあれど性能やバッテリーには問題がないものばかり。
特に大手キャリアが販売している中古スマホは、キャリアが良質であると認定したリユース品だけなので、安心して購入することができます。

このように、良質な中古品が世の中に増えたことで中古スマホへの抵抗感がなくなり、「状態が良いのであれば、高価な新品より少しでも安い中古品を」と考える人が増えてきているのが、中古スマホ人気の理由のひとつだと言えるでしょう。

月々の使用料金を抑えることができる

たとえばキャリアで新品のスマホを購入する場合は、一括払いではなく分割払いにする方がほとんど。
その分割にした本体料金はスマホの使用料金と合算し、「スマホの使用料金+分割したスマホの本体料金=月々の使用料金」として支払っている方が多いでしょう。

しかし、安い中古スマホを一括で購入すれば、月々に支払うのはスマホの使用料金のみ。
さらに格安SIMを利用すれば、月々に支払う料金をうんと抑えることができます。

携帯会社からの制限を受けない

携帯会社から購入した新品スマホには、多くの場合さまざまな制約や条件があります。
しかし、自分で購入した中古スマホなら、携帯会社の乗り換え・機種変更・格安SIMへの変更など、使い方は自由自在。
キャリアの制限を受けずに、常に自分に合った使い方を選択できるのが大きな魅力です。

機種変更しやすい

前述の通り、自分で用意した中古スマホを使っている場合は、機種変更のタイミングも自由。
「買ったばかりだけど、使いにくいから機種変更したい」
「今なら高額で販売できるから、売って新しい機種を買う足しにしよう」
など、状況や希望によって気軽に機種変更することができます。

SIMロックが禁止になった

以前は当たり前だった「SIMロック」ですが、現在は法改正がされ、2021年10月1日以降からスマホにSIMロックをかけることは禁止されています。
SIMロックが禁止になったことにより、中古スマホと格安SIMを組み合わせて利用する人が増加。
昔に比べて簡単に・シンプルに中古スマホを利用できるようになったのも、中古スマホの人気に拍車をかけた一因です。

サブデバイスとして便利

スマホは、それ一台でさまざまなコンテンツを楽しむことができる優秀な機械。
通信をせずに利用するなら回線契約をする必要もなく、Wi-Fiさえあれば写真・音楽・動画・ゲームなどの趣味を大いに楽しむことができます。

この便利さから、メインデバイスの他に「サブデバイス」として中古スマホを持つ人が増加。
趣味や日常生活で気軽に使えることも、中古スマホが人気を集める理由です。

中古のスマホを購入する方法

中古のスマホを購入する方法

中古のスマホは、街の中古ショップやインターネットなどで購入することができます。
購入場所によってメリットやデメリットが異なるので、以下で確認していきましょう。

携帯会社で購入する

携帯会社では、新品スマホの他に中古品スマホも販売しています。
特に、au・docomo・Softbankの大手3キャリアが扱っているのは、キャリアが認定した高品質なスマホのみ。
「中古スマホに興味があるけれど、何だか不安」という方は、携帯会社が販売するリユース品を購入すれば間違いはありません。

大手3キャリアで購入するメリット
■品質・性能が高いものしかないので安心
■バッテリー容量は80%以上
■赤ロムの心配がない
■専門業者でクリーニング・データ削除済
■30日間の無料保証がついている
■キャリアの保証サービスに申し込みできる
大手3キャリアで購入するデメリット
■購入できるスマホが限られており、種類が少ない
■ACアダプタ・充電ケーブル・イヤホンなどの付属品がついていない
■販売はオンラインのみなので、実物を確認できない

中古ショップで購入する

街のリサイクルショップでも、中古スマホを購入することが可能。
最近はスマホに特化した中古ショップもあり、ネットでは品薄の機種でもリサイクルショップなら販売している可能性があります。

中古ショップで購入するメリット
■ネットで売り切れている機種が販売されていることがある
■スマホの状態を実際に目で見て確認できる
■購入してすぐに使用を開始できる
■不明点を店員さんに質問・確認できる
■店舗によっては、独自のアフターサービスがある
中古ショップで購入するデメリット
■来店しないと在庫状態を確認できない
■欲しい機種が見つかるまで何度も来店しなければならない
■店舗・人件費などがかかるため、スマホの価格が高めに設定されている

ECサイトで購入する

楽天市場やAmazonなどのECサイトでも、たくさんの中古スマホが販売されています。
さまざまなショップが入っているECサイトは、中古スマホの商品数や在庫数が多いのが特徴。
いつも利用しているサイトなら、購入時にポイントを貯めたり使ったりすることができるのも魅力です。

ECサイトで購入するメリット
■商品数が多いので、他店と比較しやすい
■中古ショップに比べて価格が安いことが多い
■サイト独自のポイントを貯めたり使ったりできる
ECサイトで購入するデメリット
■スマホの状態を確認することができない
■詐欺まがいの悪質なショップも存在する
■品質が悪くても、返品・交換できないことがある

フリマ・オークションで購入する

最近では、フリマアプリやオークションサイトで中古スマホを販売・購入する方が増えています。
フリマアプリやオークションサイトでは「世の中の売れ筋」ではなく、「自分が売りたいもの」を個人が販売するため、タイミングによっては現在では出回っていないような中古スマホが手に入ることも。
ただしお店や業者とは違って個人間の売買となるため、購入トラブルが起こりやすい点には注意が必要です。

フリマアプリやオークションサイトで購入するメリット
■新旧、幅広い機種のスマホが販売されている
■店舗では購入できない掘り出し物を入手できることがある
■交渉がうまくいけば、どこよりも安く購入できることがある
フリマアプリやオークションサイトで購入するデメリット
■赤ロムの可能性がある
■購入トラブルがあると、解決が難しい場合がある
■基本的に何のアフターサポートもない

中古スマホを購入するときのチェックポイント

中古スマホを購入するときのチェックポイント

「とにかく安く買いたいからフリマで」
「何よりも安心感を重視したいからキャリアショップで」
など、基本的には自分のニーズに合った買い方で問題ありません。
でもどこで購入するにせよ、中古スマホを購入するときには必ずチェックしておきたいポイントがあります。

スマホの状態

中古ショップならスマホの状態を実際に見て確かめることができますが、ネットで中古スマホを購入する場合は、外装やディスプレイの状態を詳しく確認することができません。
「多少の使用感」や「美品」と表現されていても、使用感などの感覚は人によって異なるため、「使用感とは具体的にどのあたりのどのような状態を差しているのか」「美品とは傷がいっさいないということなのか」など、具体的に確認していくことをおすすめします。

電源がつくか

「相場より大幅に安いから買ったら、電源がつかなかった」というのは、よく聞くトラブルのひとつ。
電源がつくかどうかは購入前に必ず確認し、できれば電源がついている写真などを見せてもらうようにしましょう。

バッテリー容量

携帯会社が販売している中古スマホはすべて、バッテリーが80%以上であることが証明されています。
しかし、携帯会社以外の場所で購入する場合は、バッテリー容量についてもしっかり確認するのがおすすめ。
せっかく安い価格で中古スマホを購入しても、バッテリーが劣化していると、交換するのに余計な費用や手間がかかってしまうことになります。

水没マーク

水没マークも、必ずチェックしておきたいポイントのひとつ。
そのスマホが水没しているかどうかは見た目だけではわからないので、水没マークの変色も必ず確認するようにしましょう。

付属アクセサリ

どんな付属アクセサリがついているのか、またはついていないのかも要チェック。
確認するのは、主に以下のアクセサリです。

・ACアダプタ
・充電ケーブル
・イヤホン
・SIM取り出し用ピン
・箱

特に、珍しい機種や古い機種だと、付属アクセサリ自体の販売数が少なくなっていることも。
また箱があると、そのスマホを販売するときに少し高く売れる場合があるので、箱の有無もあわせて確認しましょう。

最新のソフトウェアに対応しているか

古い機種のスマホだと、最新のソフトウェアに対応していない場合があります。
特に中古スマホをメインデバイスとして使う場合は、セキュリティ面を考慮して、最新のソフトウェアに対応しているスマホを選ぶことを推奨します。

交換・返品ができるかどうか

交換・返品ができないと、購入後に故障やトラブルが判明してもどうすることもできません。
交換・返品対応がないところでは、購入しないことをおすすめします。

赤ロムではないかどうか

赤ロムとは、本体料金の支払いが完了していないスマホのこと。
赤ロムのスマホにはネットワークの利用制限がかけられているため、通話やネット通信ができません。

中古スマホが赤ロムではないかどうかは、そのスマホの識別番号(IMEI番号)から確認できます。
中古スマホを購入する前に、以下の手順でご確認ください。

▼購入したいスマホのIMEI番号と、携帯会社を開示してもらう
▼携帯会社の公式サイトでIMEI番号を入力
▼赤ロムではないかどうかを確認する

SIMロックが解除されているかどうか

2021年10月1日より前に発売されたスマホには、SIMロックがかかっている場合があります。
SIMロックがかかっているスマホは他社回線では使用できないので、SIMロックが解除されているかどうかもご確認ください。

アクティベーションロックがかかっていないかどうか

アクティベーションロックは、iPhoneのセキュリティ機能のひとつ。
前所有者が「iPhoneを探す」をオンにしたまま初期化すると、アクティベーションロックがかかった状態となり、次にそのスマホを購入した人はそのスマホを利用できなくなります。

アクティベーションロックを解除するには「iPhoneを探す」をオフにする必要があり、それには前所有者のApple IDやパスワードが必要となります。
購入後にロックがかかっているのが判明した場合は少々やっかいなことになるため、購入前に「iPhoneを探す」がオフになっているかどうかを確認しておきましょう。

購入した中古スマホが使えない場合

購入した中古スマホが使えない場合

購入した中古スマホが使えない場合は、以下のポイントをご確認ください。

本体代金が未払いになっている

スマホの本体価格は分割で支払う方がほとんどですが、中には分割にした本体料金をすべて支払う前にそのスマホを販売してしまう方がいます。
「赤ロムではないかどうか」でご紹介した通り、このように本体代金が未払いになっているスマホには通信制限がかけられているため、通話やインターネットをすることができません。

購入した中古スマホが赤ロムかどうか調べる手順は、以下の通りです。

iPhoneの場合
  1. 設定
  2. 一般
  3. 情報
  4. 「IMEI」の数字をコピー
  5. キャリアの公式サイトにアクセス
  6. 「IMEI」の数字をペーストして赤ロムかどうかを確認
Androidの場合
  1. スマホの電話アプリを開く
  2. キーパットで「*#06#」と入力
  3. IMEIの数字を確認
  4. キャリアの公式サイトにアクセス
  5. 「IMEI」の数字をペーストして赤ロムかどうかを確認

<キャリア別・ネットワーク利用制限携帯電話機照会>
au
docomo
Softbank
楽天モバイル
UQモバイル

注意したいのが、そのスマホが元々購入された携帯会社でなければ赤ロムかどうかをチェックできないということ。
前の持ち主がどこでこのスマホを購入したのかがわからない場合は、さまざまなキャリアのサイトを巡ってIMEI番号を入力していくしかありません。

SIMロックがかかっている

「SIMロックが解除されているかどうか」で解説した通り、SIMロックが解除されていないスマホでは、他社回線での使用はできません。
まずはスマホにSIMロックがかかっているかどうかを、以下の手順で確認してみましょう。

iPhoneの場合
  1. 設定
  2. 一般
  3. 情報
  4. 「SIMロック」の項目をチェック
Androidの場合
  1. 設定
  2. デバイス情報
  3. SIMカードのステイタス
  4. 「許可されています」になっていれば解除済み

SIMロックがかかっている場合、キャリアでSIMロック解除の手続きを取る必要があります。
前の持ち主がどのキャリアを使っていたのかわからない場合は、au・docomo・Softbankのサイトを巡り、IMEI番号を入力することでキャリアを突き止めましょう。

※IMEI番号については、前述の「本体代金が未払いになっている」をご参照ください

スマホが故障している

「スマホの動作が不安定」「充電がうまくできない」などの不具合がある場合は、スマホが故障している可能性もあります。
しかし中古スマホには、メーカー保証がついていないことがほとんど。
もし初期不良だとしても、基本的にはメーカーでの無料修理はしてもらうことはできません。

最初から故障している場合は、購入元に交換・返品対応をしてもらうか、自分で修理に出すようにしましょう。

中古スマホはどこで修理する?

中古スマホはどこで修理する?

一般的にスマホが故障したら、メーカーや携帯会社、または街の修理店で修理をすることができます。
しかし中古スマホの場合、状態によってはメーカー・携帯会社では修理ができないことも。
以下で詳しく見ていきましょう。

メーカー・携帯会社

純正部品以外の部品を使って修理をしているスマホは、メーカーや携帯会社のサポート対象外となります。
つまり、もしも中古スマホの前所有者がそのスマホを第三者修理店で修理したり、改造したりしていた場合、メーカーや携帯会社では修理をしてもらえないことがあります。

携帯会社が販売している中古スマホについても、良質であることは認定されているものの、分解検査までは実施していません。
そのため、非正規部品が使われているかどうかは判別できず、修理に出してから初めて「非正規部品が使われているので、修理できません」と言われてしまう可能性もあるのです。

スマホ修理王

メーカー・携帯会社のサポート対象外である場合は、スマホ修理王をはじめとする第三者修理店で修理を依頼しましょう。
第三者修理店は民間の会社が運営している修理ショップのこと。
「総務省登録修理業者」を選べば、安心で高品質なサービスを受けることができます。

■メーカー・携帯会社で修理ができない
■メーカー・携帯会社のサポートに加入していない
■その日のうちに修理を終わらせたい
■初期化せず、データそのままで修理したい
■なるべく安く修理をしたい

そんな方は、ぜひスマホ修理王へご相談ください。



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この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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