iPhone・Android/指紋認証ができない5つの原因・対処法
2022年11月30日
指一本でスマホのロックを解除できる指紋認証機能。
この記事では、指紋認証ができないときの原因や対処法についてご紹介します。
指紋認証はセキュリティ面でも便利さの面でもぜひ利用したいシステムなので、「できない」「やり方がわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の情報は、2022年11月時点のものとなります
※スマホの機種・バージョンによっては内容が異なることがあります
■指紋認証とは?
・セキュリティ強化に効果的
・入力の手間が省ける
・複数の指で登録できる
■指紋認証の設定方法
・iPhone
・Android
■指紋認証ができない主な原因は?
・指先を拭く
・指先をケアする
・スマホを拭く
・保護フィルムを確認する
■指紋認証ができないときの対処法
・スマホを再起動する
・ソフトウェアをアップデートする
・セーフモードで起動する
・省電力機能・ジェスチャー機能をチェックする
・指紋を登録し直す
・スマホを初期化する
■まとめ
※目次のタイトルをクリックすると、読みたい記事まで飛ぶことができます。
指紋認証とは?
指紋認証とは、あらかじめ指紋を登録しておくことで、スマホ本体やアプリを解除できる機能のこと。
ロック画面の解除やアプリの起動などが指先ひとつでできるので、設定している方も多いのではないでしょうか。
実際、スマホの指紋認証にはメリットがたくさん。
まだ設定していない方や、「指紋認証ができない」と諦めかけている方は、ぜひ以下のメリットをチェックしてみてください。
セキュリティ強化に効果的
一人ひとり顔が違うように、人間の指紋も人によって異なります。
さらに指紋は、どれほど年齢を重ねても変化することはありません。
この「指紋があれば個人を識別できる」という特性から生まれたのが、指紋認証というシステム。
指紋認証を設定しておけば、第三者にはスマホのロックを解除することすらできません。
たとえスマホが盗難にあっても悪用を防ぐことができ、セキュリティ面でも大いに役立ちます。
入力の手間が省ける
唯一無二である指紋こそ、「漏洩しない最強のパスワード」であると言えます。
だからこそロック画面の解除やアプリの起動時に、パスワードを設定・入力する手間を省略できるというわけです。
自分の指紋ひとつあれば、長くて複雑なパスワードを設定したり、それをいちいち打ち込んだりする必要はありません。
複数の指で登録できる
通常は利き手の親指で登録している方が多いかと思いますが、実はiPhoneもAndroidも合計5つまでの指紋を登録することができます。
「反対の手や、人差し指も登録しておこう」
「いざというときのために、配偶者の指紋も設定しよう」
「子どもとスマホを共有しているから、子どもの指紋も登録しよう」
といった使い方ができるのもメリットです。
ただしあまり多くの指紋を登録すると、認証精度が落ちることもあるようなのでご注意ください。
指紋認証の設定方法
「指紋認証ができない」という方は、まず正しく設定ができているかどうかを確認してみましょう。
指紋認証の設定方法は、以下の通りです。
iPhone
▼設定
▼Touch IDとパスコード
▼パスコードを入力
▼指紋を追加
▼何度か指をタッチし、指紋を登録
▼完了
Android
▼設定
▼ロック画面とセキュリティ
▼指紋設定
▼指紋の登録モード
▼電源ボタンに指をタッチし、指紋を登録
指紋認証ができない主な原因は?
指紋認証ができない主な原因として考えられるのは、以下の6つ。
- 指先が濡れている/汚れている
- 指先が乾燥している
- スマホが汚れている
- 保護フィルムが邪魔をしている
- 省電力機能・ジェスチャー機能による
- 一時的なソフトウェア異常による
指先を拭く
指先が濡れていたり、皮脂などで汚れていたりすると、指紋認証がうまくできないことがあります。
指先をきれいに拭いてから、認証機能が反応するかどうかを確認してみましょう。
指先をケアする
反対に、指先が乾燥していることが原因で指紋認証ができないケースも。
■乾燥によって指紋がはっきりしなくなる
■肌荒れによってできた小さなキズが、認証を妨げる
などが主な原因となるため、乾燥しやすい季節は注意が必要です。
日頃から指先をケアする、複数の指の指紋を登録しておく、といった対策をしておくことをおすすめします。
スマホを拭く
指ではなく、スマホの汚れが認証を妨げている可能性もあります。
指紋認証でタッチする部分をきれいに拭いてから、正しく認証されるかどうかを確認してみましょう。
保護フィルムを確認する
スマホに貼った保護フィルムがずれることにより、指紋認証を阻害する可能性もあります。
保護フィルムがずれているときは一度貼りなおしてから、改めて指紋認証ができるかどうかを確認してみましょう。
なおスマホ修理王では、保護フィルムの代わりに「ガラスコーティング」をおすすめしています。
ガラスコーティングとは、特殊な液剤をスマホ本体に施工することで、スマホを強固に保護するというもの。
iPhoneにもAndroidにも施工でき、一度で2~3年効果が持続します。
ガラスコーティングなら「ずれて指紋認証できない」ということがない上、皮脂などの汚れがつきにくいのもポイント。
指紋認証機能を妨げることなく快適にスマホを利用できるので、ぜひご検討ください。
■関連記事:iPhoneの「ガラスコーティング」はどんな人におすすめ?効果は?
※一部店舗ではご対応できない場合があるので、予めご了承ください
指紋認証ができないときの対処法
指先やスマホを確認してみても、やっぱり指紋認証ができない…。
そんなときは、スマホが故障しているのかもしれません。
しかし、故障ではなく小さなエラーが原因である可能性も。
修理に出す前に、以下の対処法を試してみましょう。
スマホを再起動する
スマホを再起動することで、小さなエラーであれば解消することがあります。
電源をオフにし、再度オンにしてから、指紋認証ができるかどうかを確認してみましょう。
ソフトウェアをアップデートする
iOS・OSのバージョンが古いと、スマホの動作に不具合が生じやすくなります。
最新のソフトウェアでない場合は、アップデートをしてみましょう。
▼一般
▼ソフトウェア・アップデート
▼ダウンロードしてインストール
▼画面の指示に沿ってアップデート
▼ソフトウェアアップデート
▼更新があるかどうかを確認・実行
セーフモードで起動する
スマホにインストールしたアプリが原因で、スマホに不具合が生じることがあります。
アプリが原因かどうかを確かめるには、スマホをセーフモードで起動します。
セーフモードとは、スマホを初期状態で起動させるモードのこと。
セーフモードの状態で指紋認証ができるのであれば、インストールしたアプリが原因で指紋認証ができなくなっているということになります。
セーフモードの状態でも指紋認証ができない場合は、スマホ本体が故障している可能性があるということです。
▼音量(+)を押しながら、iPhoneを起動
▼Appleのロゴが表示されたら、音量(+)のみを押し続ける
▼ホーム画面が表示されたら指を離す
▼「電源を切る」を長押し
※セーフモードを解除する場合
スマホを再起動することで、セーフモードは解除されます。
省電力機能・ジェスチャー機能をチェックする
Androidスマホの場合、省電力機能やジェスチャー機能の設定によって、指紋認証ができなくなっている可能性があります。
指紋認証に影響するアプリを、省電力の対象から外します。
手順は以下の通りです。
▼バッテリー
▼「・・・」アイコン
▼バッテリーの最適化
▼「アプリ」タブ⇒アプリ一覧を表示
▼指紋認証に関係するアプリを探してタップ
(指紋センサー・Fingerprint Sensor・Lockscreenなど)
▼最適化しない
Androidスマホの機種によって、指紋認証のジェスチャー機能が有効になっていることがあります。
指紋認証のジェスチャー機能を無効にし、指紋認証ができるかどうかを確認してみましょう。
▼システム
▼操作(またはジェスチャー)
▼指紋認証センサーを使用するジェスチャー⇒オフ
また、Fingerprint Quick Actionなど 指紋認証ジェスチャーを有効にするアプリがインストールされている場合は、設定をオフにするかアンインストールをしてから、指紋認証ができるかどうかを確認してみてください。
指紋を登録し直す
登録している指紋をいったん削除し、再度登録し直してみると正常に反応することがあります。
以下の手順で実行してみましょう。
▼Touch IDとパスコード
▼パスコードを入力
▼登録済みの指紋情報をタップ
▼指紋を削除
▼「指紋を追加」から、再度指紋を登録し直す
▼セキュリティ
▼指紋
▼指紋をリセット・または指紋の削除
▼「指紋の追加」から、再度指紋を登録し直す
スマホを初期化する
最終的な対処法は、スマホの初期化です。
初期化で工場出荷前の状態までスマホをリセットすることで、内部的なエラーが解消されることがあります。
ただし、初期化をするとすべてのデータや設定が削除されてしまうため、Wi-Fiのパスワードなどをあらかじめ確認し、実行前には必ずデータのバックアップを取りましょう。
▼設定
▼一般
▼転送またはiPhoneをリセット
▼すべてのコンテンツと設定を消去
▼設定
▼システム
▼詳細設定
▼リセットオプション
▼すべてのデータを消去(出荷時リセット)
▼すべてのデータを消去
▼すべてのデータを消去
まとめ
以下に、原因と対処法をまとめました。
・指先が濡れている
・スマホが汚れている
・保護フィルムが邪魔している
・スマホのクリーニング
・保護フィルムの貼り直し
・再起動
・アップデート
・設定の確認
・指紋登録のし直し
・初期化
落下させたり、水に落としたりした後に不具合が起こったのでなければ、案外簡単な自己対処で直ることも多くあります。
原因別の正しい対処法を把握して、適切に対応できるようになっておきましょう。
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。