iPadの画面が反応しない場合の6つの対処法を紹介。主な要因も解説

2021年12月2日

iPadの画面が急に反応しなくなり、困った経験がある方も多いでしょう。また、なんとなく反応が鈍いと感じながら使用している方も少なくありません。そこで本記事では、iPadの画面が反応しない主な要因を内部要因と外部要因に分けてそれぞれに解説します。

iPadの画面が反応する仕組みとは?

まずは、iPadの画面が反応する仕組みについて解説します。iPadのタッチパネルは「静電容量方式」と呼ばれる仕組みを採用しています。

静電容量方式とは、静電気量の変化で反応して動く方式のことです。指に電気が通って移動する性質を利用している方式で、タッチパネル上に微弱な静電気を流して指のタップで起きる静電気の減少を利用して画面の反応や操作を可能にしています。

そのため、指とタッチパネルの間に電気を通しにくいものがあると正常に操作ができません。手袋を着用していたり、指が乾燥していたりしている場合に上手く画面操作できないのは、静電気が通らず静電気が感知されていないことが原因です。

iPadの画面が反応しない主な内部要因は3つ

iPadの画面が反応しない主な内部要因は「iPadOSのバージョンが古い」「ストレージ容量の不足」「iPad自体の故障」の3つ。iPadOSのバージョンやストレージ容量は原因がはっきりしているため、自分でも対応できる要因ですが、端末内部などが故障している場合にはどこが故障しているのか判断することは難しいです

そのため、最初の2つをチェックして問題がない場合は故障の可能性も念頭に置いておきましょう。ここでは、iPadの画面が反応しない内部要因について詳しく紹介します。

1.iPadOSのバージョンが古い

iPadOSをアップデートしておらずバージョンが古いままの場合、画面が反応しないことがあります。iPadOSのアップデートはセキュリティの強化や機能の追加だけではありません。

アップデートによっては、画面の反応が悪くなる不具合を解消してくれるものもあります。iPadOSのバージョンが古いということは画面が反応しない不具合がそのままになっており、改善されていないということです。

2.ストレージ容量の不足

iPadOSのバージョンを最新にしても画面が反応しない場合は、ストレージ容量を確認してみてください。ストレージ容量が不足すると処理能力が落ちるため、アプリのアップデート中やゲームの使用中にフリーズして反応しなくなる場合があります。

定期的にストレージ容量を確認し、必要に応じてアプリのアンインストールや不要な画像・動画データの削除を行いましょう。

3.iPad自体の故障

今まで紹介した内部要因に該当しない場合はiPad自体の故障が疑われ、ソフトウェアの不具合や内部の故障が考えられます。もし、ソフトウェアに不具合が生じている場合は、端末の初期化を行うことで解消できる可能性があります。データをバックアップするなど、しっかりと準備した状態で初期化してみてください。

また、初期化しても改善されない場合はiPadの内部が故障している可能性が高いです。修理に出して検査してもらうことをおすすめします。

iPadの画面が反応しない主な外部要因は5つ

iPadの画面が反応しないのは内部要因だけではありません。外部要因によっても反応しない場合があります。iPadの画面が反応しない主な外部要因としては、考えられるのは次の5つです。

  • 保護フィルムの干渉
  • 画面割れ
  • バッテリーの膨張
  • 水濡れ
  • 本体の温度異常

内部要因を確認しても異常が見受けられない場合は、これらの外部要因について確認してみてください。

1.保護フィルムの干渉

保護フィルムの干渉によって画面が反応しない場合があります。前述のとおり、指とタッチパネルの間に静電気が通りにくいものがあると上手く反応しません。

近年、保護フィルムは進化していますがフィルムに厚みがあるものだと静電気の通りを阻害する恐れがあります。フィルムによってはジェルのようなものを塗っている保護フィルムもありますが、特殊な保護フィルムも画面に干渉する恐れがあるため、使用する際は注意しましょう。

2.画面割れ

画面割れも正常に画面が反応しない原因の一つです。画面全体が割れていることはもちろん、画面の一部分が割れているだけでも正常に反応しない場合があります。

画面割れが原因として疑わしい場合は、修理に出して画面を交換しましょう。画面割れはほかの要因とは異なり見た目にもわかりやすいため、真っ先に確認しておきたい部分の一つです。

3.バッテリーの膨張

バッテリーの膨張にも注意してください。iPadのバッテリーが膨張すると、バッテリー上にあるiPadの画面を圧迫することがあります。

画面が圧迫されるとタップしても正常に反応しなくなるケースがあります。バッテリーの膨張を判断する基準は、以下の3つです。

  • ディスプレイの左半分がパカパカしている
  • 白背景の画面を表示した時に青い線やにじみがある
  • ディスプレイの側面が盛り上がって光が漏れている

これらの状態に該当する場合は、バッテリー膨張によって画面が反応していない可能性が高いでしょう。

4.水濡れ

水濡れによって画面が反応しなくなる場合もあります。浴槽やトイレなどにiPadを水没させるだけが水濡れとは限りません。

濡れた手のままで端末に触れたり、雨で濡れたりした場合でも端末内部まで水が浸入して水濡れを引き起こす可能性があります。「防水バッグや防水ケースに入れて持ち運ぶ」「濡れた手のままで端末に触れない」など、水濡れを起こさないための配慮が大切です。

5.本体の温度異常

本体の温度異常にも注意しましょう。本体の温度異常とは、一般的に本体が熱を持つことです。iPadやiPhoneなどの本体が熱を持ち、一定の温度まで上昇すると「高温注意」の警告がなされ、画面が反応しなくなります。また、熱が冷めて温度が正常値に戻ったとしても、不具合が起きる可能性があるため注意してください。

直射日光があたる場所で使用しつづけたり、炎天下の車内に放置したりすると温度異常が起きやすいため、これらの高温になりえる場所での使用や保管は極力避けましょう。

iPadの画面が反応しない場合の対処法は6つ

iPadが反応しない場合の主な対処法は次の6つです。

  • iPadを再起動する
  • 保護フィルムやケースを取り外す
  • 柔らかい布で拭く
  • タッチスクリーンの反応を調整する
  • iPadOSのアップデートやリカバリーモードでの復元を試みる

多くの場合、iPadの再起動によって改善されます。しかし、再起動で改善が見られない場合は、これらの各対処法を試してみてください。

1.iPadを再起動する

画面が反応しない場合に真っ先に試したい対処方法は、iPadの再起動です。再起動することでエラーが解消され、多くの場合は正常な状態に戻ります。

ただし、画面がすでに反応していない状態では、スライダをドラッグして電源をオフにする通常の方法が利用できません。その場合は、以下の強制再起動を試しみてください。

【ホームボタンを搭載している場合】

  • iPadのホームボタンと電源ボタンを長押し
  • Appleロゴが画面に表示される
  • 強制再起動が実行される

【Face IDを搭載している場合】

  • 音量を上げるボタンを押してすぐに放す
  • 音量を下げるボタンを押してすぐに放す
  • 上部のボタンをデバイスが再起動するまで押し続ける
  • 強制再起動が実行される

iPadを再起動で改善されない場合は、ほかの方法を一つずつ実施してみましょう。

2.保護フィルムやケースを取り外す

iPadの画面が反応しない場合は、保護フィルムやケースを取り外してみましょう。前述のとおり、保護フィルムが画面に干渉することによって画面が反応しない場合があります。

「再起動しても画面の反応が悪い」「購入したばかりのiPadなのに画面が反応しない」という場合は、保護フィルムが原因である可能性が高いです。また、静電気を通しやすい保護フィルムだったとしても、フィルムの傷やヒビ、貼りなおした際の折り目によって画面が反応しなくなる場合もあります。

3.柔らかい布で拭く

柔らかい布で画面を拭くことも対処方法の一つです。画面がほこりなどで汚れている場合、汚れが画面に干渉することで反応を阻害している可能性があります。

柔らかい布で汚れを拭き取ることで画面の反応状態を改善するかもしれません。汚れを拭き取る布は、メガネ拭きのような糸くずが出ない布を使用しましょう。

糸くずが出やすい布だと画面を傷つけたり、出た糸くずが画面に付着したりなどで画面の反応が改善しない場合があります。

4.タッチスクリーンの反応を調整する

反応が鈍いという場合は、タッチスクリーンの反応を調整してみてください。手先の震えなどによって正しく画面が反応していない場合があります。

iPadは、タッチの反応時間や数回のタッチを1回として認識させるなどの設定が可能です。「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「タッチ調整」の順で変更ができます。画面が反応しづらいという場合はタッチスクリーンの反応を調整してみてください。

5.iPadOSをアップデートする

今まで紹介した対処方法でも改善が見られない場合は、iPadOSのアップデートも試してみましょう。画面が反応しない原因がiPadOSの不具合によるものであれば、iPadOSを最新バージョンにアップデートすることで改善することがあります。

使用しているiPadOSを確認して、バージョンが古い場合はアップデートを行いOSを最新にしてみてください。万が一、画面が反応せずに設定アプリが開かないという場合は、iTunesへ接続することでアップデートできます。

6.リカバリーモードでの復元を試みる

どうしても画面の反応が悪い場合は、リカバリーモードでの復元を試してみてください。リカバリーモードとは、iPadやiPhoneを強制的に初期化したりアップデートを行ったりするためのシステムです。

リカバリーモードで復元することで、画面の反応が改善する可能性があります。ただし、復元を実施すると一度iPad内のすべてのデータが初期化されます。

リカバリーモードによる復元を行う際はデータのバックアップなどを事前に行い、大切なデータを失わないようにしましょう。

iPadの修理はスマホ修理王へ

iPadの画面が反応しない原因は「内部要因」と「外部要因」に分かれ、それぞれに正しく対処すれば改善できる場合が多いです。しかし、本記事で紹介してきた対処法をすべて試してみても改善しない場合は、iPad自体が故障している可能性があります。

改善がみられない場合は修理か買い替えを検討してみてください。スマホ修理王であれば、当日持ち込みであってもiPadのデータはそのままに、即日での修理が可能です。

また、見積りだけのご依頼にも柔軟に対応しております。古い機種であってもあきらめず、ぜひスマホ修理王にご相談ください。

※一部の店舗ではご対応できない場合があります。詳しくは店舗にお問い合わせいただくか店舗ページをご確認ください

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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