iPhoneの画面修理用の格安部品と高品質な部品の違いを解説!
2021年6月9日
iPhoneは、多くのiPhoneユーザーにとって日常生活に欠かすことが出来ない存在となりました。もし自分自身がいつも使っているiPhoneの画面が割れてしまい、タッチ操作が出来なくなってしまったり画面が全く映らなくなったりした時は、とにかく、できるだけ安く、できるだけ早く修理したいものですよね。
そのお気持ちは非常に良く分かります。しかし、画面が割れたiPhoneの修理を依頼するお店選びは慎重に行わなければなりません。
ほとんどのスマホ修理店はiPhoneの部品の取り扱いがあります。iPhoneの修理専門で営業している修理業者も少なくありません。
しかしながら、数多く存在する修理業者をよく見ていくと、実際の修理代金が大きく異なる事に気付きます。中には数千円という価格で行っている激安・格安修理などもあります。
なぜ、iPhoneの機種は同じなのに、修理の値段はこんなに違うのだろう?と思ったことはありませんか?実は、業者によって修理に用いる部品の品質が異なる為、こんなにも価格が違っているのです。
今回は、そんなiPhoneの画面の部品の種類と具体的にどう違うのかについて「徹底解説」させて頂きます。
ご依頼は来店・郵送どちらでも可能です。事前にお電話やメールでもご相談が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。詳しくはiPhone修理のご案内ページをご覧ください。
✓本記事のもくじ
・Apple純正の部品
・純正と同等品質の部品
・格安部品
・液晶パネルが使われている機種の違い
・有機ELパネルが使われている機種の違い
・青い光が強いので眼精疲労・視力低下の原因になる
・全体的に暗いので輝度を上げて使いがちになりバッテリーの消耗が激しくなる
・タッチ操作が鈍く誤操作が多くなりストレスを感じる
・画面に熱を持ちやすくなりタッチや映像に不具合が起こりやすくなる
・少しの衝撃で破損し再度修理する必要が出る
・初期不良で画面やタッチに問題がでる可能性がある
・基板修理や水没修理を行って継続的使用が見込めない場合
・近いうちに乗り換えることが前提の修理を行う場合
・古いiPhoneに大切なデータが入っていて取り出したい場合
iPhoneの画面に使われている部品の種類
それでは、iPhoneの画面に使われる部品の種類をご紹介します。
Apple純正の部品
まずは、Apple純正のディスプレイ部品です。
もちろんメーカー純正部品なので性能としては申し分ない部品です。
しかしながらこの部品は、メーカーでしか使用できない部品です。
スマホ修理王にiPhone修理をご依頼いただくお客様の中には「純正の部品で修理してほしい」とご希望される方もいらっしゃいますが、Apple純正の部品は一般の修理店では取り扱い出来ない部品なのです。
もし、Appleの正規サポート以外で純正の部品で修理できると謳っている業者があるとすればそれは、
-
- 中古品などのiPhoneのディスプレイをそのまま使い回している
- Appleの純正ディスプレイを製造等しているメーカーから闇ルートで仕入れている
- 純正の部品と遜色ない品質ではあるが厳密には純正の部品ではないものを純正と謳っている
などの可能性が考えられます。
純正の部品を使うことを売りに比較的割高な料金設定をしている可能性もあるため、Appleや正規サービスプロバイダ以外の一般修理業者が純正の部品を使って修理をすると謳っているのであれば、その業者こそリスクが高いことが分かります。
純正と同等品質の部品
純正品ではないものの純正品と同等の品質・性能をもつ部品であれば、一般の修理店でも取り扱うことができます。
純正と同等品質の部品は、純正の部品と比較しても「タッチ性能」「映像の明るさ」「色合い」「強度」などの違いはほぼありません。
そのため、修理後も今までと同じような使用感でご利用頂くことが可能です。
スマホ修理王では、主にこちらの部品を取り扱って修理を行っております。
格安部品
格安の部品は純正同等品質の部品と同様に一般の修理店が取り扱うことができる非純正の部品です。
しかしながら、その性能には雲泥の差があります。
iPhoneは世界中で広く愛されている機種の為、画面の部品の需要も非常に高いです。
そんな中、部品の製造業者の間では猛烈な価格競争が行われていて、極端に品質を落としてでもコストを抑えた部品を生産する業者が数多く存在します。
そういった部品を使うと、そもそも部品の原価が安いため激安・格安での修理が可能になります。
ですが、スマホ修理王では、一部の例外的な修理依頼を除いて、基本的にそういった部品での修理は行いません。
格安部品と高品質な部品の違い
それでは次に格安部品と高品質な部品の具体的な違いについてご紹介します。
iPhone 7やiPhone 8などの液晶パネルが使われている機種と、iPhone XやiPhone 11 Proなどの有機ELパネルが使われている機種をそれぞれ比較していきます。
液晶パネルが使われている機種の違い
それではまず液晶パネルの品質の違いをご紹介します。
格安部品を使って修理をすると、
-
- 画面の色味が薄く青色の光を強く感じる
- 全体的に輝度が足りず暗く感じる
- タッチ感度が鈍く素早い操作に追いついてこない
- 画面の強度が足りず少しの衝撃で破損してしまう
などなど様々な違いがあり、交換後に違和感が残る可能性があります。
具体的に比較できる写真をご用意したのでご覧ください。
格安部品(画像左)の方が高品質な部品(画像右)と比べ、全体的に色がのっぺりしていて暗いことがよくわかります。
次に白い画面で比較していきましょう。
白い画面になると格安部品(画像左)の青色を強く感じます。
高品質な部品(画像右)の方が自然な発色で修理後も違和感なくご利用できます。
有機ELパネルが使われている機種の違い
次に、有機ELパネルが使われている機種の品質の違いをご紹介します。
有機ELと液晶パネルはなにが違うのか。その仕組みと特徴をまとめてみました。
例えば有機ELパネルが使われているiPhone Xで、格安部品での画面交換を希望した場合、
高価な有機ELパネルではなく、比較的安価な液晶パネルが使われてしまう可能性があります。
基本的な格安部品と高品質な部品の違いとしては、先ほど挙げた、
-
- 画面の色味が薄く青色の光を強く感じる
- 全体的に輝度が足りず暗く感じる
- タッチ感度が鈍く素早い操作に追いついてこない
- 画面の強度が足りず少しの衝撃で破損してしまう
これらの違いがより明確に現れます。
また液晶パネルと有機ELパネルの大きな違いとして
-
- 液晶パネルは視野角が狭い
- 有機ELパネルは色の明暗がくっきりしている
ということが別に挙げられます。
正面から見ているとそんなに違いは分からないですが、少し角度をつけてみるとバックライトの光が届かず暗く感じます。
色の明暗に関しては、有機ELは黒色の表現が綺麗なためくっきりします。
こちらも比較の画像をご用意したのでご覧ください。
格安部品(画像左)は全体的に発色がぼやけてみえるのですが、高品質な部品(画像右)は黒と白がはっきりしているため、画像が鮮明に見えます。
続いて白い画面での比較です。
格安部品(画像左)は青色が強く全体的に暗く感じますが、高品質な部品(画像右)は自然な発色で明るさも十分なことがわかります。
横からの比較画像もご用意しました。
格安部品(画像奥)は全体的に暗さが増しましたが、高品質な部品(画像手前)は横からのぞき込んでも明るさの差はほとんど感じません。
以上のように映像の見え方に関しては明確に性能の差がでます。
実際に起こりえる格安部品のトラブル
それでは次に、実際に格安部品を使い続けることによって想定しうる様々なトラブルについてご紹介します。
青い光が強いので眼精疲労・視力低下の原因になる
皆様一度は聞いたことがある「ブルーライト」という言葉。
その名の通り青い波長の光のことです。
全体的に青みが強いパネルはこのブルーライトを多く発しています。
可視光線の中でもエネルギーが強く、刺激が強いので、長時間の使用で目に大きなダメージを及ぼします。
そのため眼精疲労・視力低下の原因になるのです。
日常的に使うスマホにとって大きなデメリットといえます。
全体的に暗いので輝度を上げて使いがちになりバッテリーの消耗が激しくなる
先ほどご覧いただいたように格安部品は非常に暗く感じます。
そのため日頃の使用では設定輝度を高くしがちになります。
すると内部の消費電力が増加し、バッテリーの消耗が激しくなります。
仮にバッテリーを交換しても消費電力そのものが大きいので、あまり劇的な効果を期待できないのも厄介な点です。
タッチ操作が鈍く誤操作が多くなりストレスを感じる
もちろん通常メッセージを送ったり、ネットサーフィンをしたり等の操作性が要求されない動作には問題はありません。
しかし素早い操作を要求されるゲームなどではタッチ感度が追い付かず、誤操作が多くなり非常にストレスを感じることがあります。
思うようにゲームをプレイできないとイライラしますよね・・・。
画面に熱を持ちやすくなりタッチや映像に不具合が起こりやすくなる
タッチに関する同様の不具合として、熱が関係している場合もあります。
充電をしながらの使用や、長時間の使用で本体が熱を持つとタッチ操作や映像の写りに不具合が出る可能性もあります。
そして、そういった不具合は画面の性能によって起きていることが多々あります。
最悪の場合、タッチ不良でパスコードが入力できずに、パスワードロックがかかってしまい初期化しか選択肢がなくなってしまうことも・・・。
少しの衝撃で破損し再度修理する必要が出る
表面のガラスも強度が弱いので少しの衝撃で破損する可能性があります。
カバンの中に入れていただけなのにいつの間にか割れていたなんてことも・・・
そうなると再度修理をしなくてはいけなくなり、結果高品質なパネルを使って修理するよりも高くついてしまいます。
長い目でみた場合には、どちらが格安なのか疑問に思いますよね。
初期不良で画面やタッチに問題がでる可能性がある
しばらく使っていて何も問題を感じなくても、1ヵ月、2ヵ月と使っていくうちに細かいところで違和感を覚え始めるかもしれません。
「タッチが効くときと効かないときがあるなあ・・・」
「使っていると画面がちらつきだすなあ・・・」
など、今までは一切なかった細かい不具合が出てくることもあります。
明確に症状が出ていなくても初期不良でその部品がもともと抱えていた問題の可能性があります。
日常的に使っているとこういった細かな不具合が大きなストレスになりますね。
それでも格安部品で修理ほうがいい時は?
そんなさまざまなトラブルの引き金になりかねない格安部品ですが、時にはそちらの部品を用いた修理のほうが良いケースがあります。
最大のメリットといえる安さを活かした修理を行うケースです。
一時的な使用を目的とするので、ある程度の不具合は無視してもいいでしょう。
具体的なパターンをいくつかご紹介します。
基板修理や水没修理を行って継続的使用が見込めない場合
損傷が激しく基板にも異常がある修理や、水没による起動不良の修理などで画面の交換が必要になってしまった場合、格安部品の方が経済的な場合があります。
というのも、これらの修理はその性質上修理完了後も起動不良などのトラブルが再発することもあり、継続的な使用が難しいことも多いのです。
基板修理や水没修理は、電源がついて内部のデータが取り出せる状態になることが目的の修理で、復旧後は買い替えていただくことを前提にしています。
買い替えるための費用も考慮すると、とりあえず画面が見えて操作ができるように格安部品を用いた修理を行った方が、金銭的な負担を抑えることができます。
また、最悪の場合その日のうちに電源がつかなくなることもあるので、高い代金を払って高品質な部品で修理するよりも、格安部品で少しでも修理代金を浮かした方がいいですよね。
近いうちに乗り換えることが前提の修理を行う場合
2年~3年近く使って「そろそろ乗り換えの時期かな」というタイミングでiPhoneの画面を壊してしまった場合にも、格安部品での修理を検討しても良いかもしれません。
機種変更をする際には内部のデータを移す必要がありますが、「タッチできない」「映らない」という状態ではデータの移行ができません。
事前にバックアップが取れていたか確認したいときにも、故障した端末を操作できる状態にする必要があります。
そんな時は格安部品を用いて、一時的に使えるようにするのがいいでしょう。
新しい端末代に修理費を回せるので経済的ですね
古いiPhoneに大切なデータが入っていて取り出したい場合
次に、
「今はもう新しいスマホを使っているけれど、昔使っていた古いiPhoneに大切な思い出の写真や動画が入っているから、そのデータを取り出したい。でも故障していて操作できない・・・」
という場合です。
データは全部引き継いだと思っていても、細かい取りこぼしがあることもあります。
そんな時は格安部品で修理してデータを移せるようにしましょう。
もう新しいスマホを使っているわけですから、普段使いしないiPhoneに必要以上に修理代金をかけることはありません。
スマホ修理王での修理
スマホ修理王では、お客様の今後のご利用予定に合わせて柔軟にご案内をしています。
高品質な純正同等の部品と品質は劣りますがお値段が控えめな部品の2種類を、お客様のご希望をお聞きしつつご案内しています。
もちろん「品質は劣る」といっても、安心してご利用いただけるよう厳重な管理体制のもと、業界最高水準の厳しい基準をクリアした部品のみ使用しておりますので、ご安心ください。
また、ご不明な点等についても、知識と経験を豊富にもつスタッフが丁寧にご案内させて頂きますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
さて、今回はiPhoneの画面の部品の品質について解説させていただきました。
もしもの時のための修理店選びに少しでも参考になれば幸いです。
今回の記事の内容を簡単におさらいしていきましょう。
-
- 格安部品は高品質な部品に比べコストが安く品質に問題がある
- 修理後も継続的に使いたいなら高品質な部品で修理しよう
- 機種変更が前提なら格安部品で修理費を抑えられる
- スマホ修理王なら使い方に合わせて部品を選べる
ここまでご覧いただきありがとうございました。
スマホ修理王では、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、スタッフのマスク着用、検温、アルコール除菌、店内の換気等を徹底し、営業しております。
また、お預かりしたお客様の端末は適宜アルコール除菌させて頂いておりますので、安心してご来店ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。