iPhoneで保存した動画をDVDに焼く方法は?手順をわかりやすく解説
2024年1月3日
iPhoneに保存しているお気に入りの動画を、DVDディスクに焼き付けて手元に置いて、何度も見返したいと考えているiPhoneユーザーもいることでしょう。
そこで本記事では、iPhoneで保存した動画をDVDディスクに焼く方法について解説してます。おすすめのソフトやアプリ、そして焼き方の手順や注意点なども詳しく紹介しているので、iPhoneユーザーはぜひ参考にしてください。
iPhoneに保存した動画をDVDに焼く4つの方法
iPhoneに保存した動画をDVDに焼いた経験がないユーザーにとっては、大変難しい専門的な作業と思われるかもしれません。しかしながら、作業自体は意外に単純で、初心者にも比較的簡単な手順で実行が可能です。
この章では、iPhoneに保存した動画をDVDに焼く方法を紹介します。ユーザーそれぞれの現状に適した方法を選択するのがよいでしょう。
パソコンを使用する
iPhoneに保存した動画は、パソコンを利用してDVDに焼けます。この際に必要となるのは、DVDライティング機能が付いているパソコンです。
現在、販売されているパソコンの多くは、DVDライティング機能は最初から付いています。同機能が付いていない場合は、外付けのDVDライティング機器を接続すれば、書き込み可能です。
パソコンを用意し、パソコンに動画変換ソフトをインストールすれば準備OKです。なお、動画変換ソフトはウェブサイトからダウンロードできるフリーソフトで構いません。
アプリを使用する
DVDの作成代行を依頼できるアプリもあります。DVD作成代行アプリを通じて、DVDに焼いてもらいたい動画を提供することで、DVDを作成してもらえます。
アプリで簡単に依頼ができるため、パソコンやDVDライターを持っていない方や単発でDVD作成したい方にはおすすめの方法です。
アプリの中には動画を編集してもらえるサービスもあるため、クオリティの高い動画を作成したい方にも適しています。
料金はアプリによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
DVDライターを使用する
パソコンは持っていないが、自力でDVDを作成したいというユーザーには、DVDライターがよいでしょう。SDカードなどに移動したiPhoneの保存動画データを、DVDにダビングするデジタル機器がDVDライターです。
DVDライターは、画像や動画データをDVDディスクに焼き付けて、ユーザーがオリジナルのDVDを観賞する目的で製造されている機器です。iPhoneに保存した動画をDVDディスクに焼いて、何度も視聴したいと願うユーザーに適したアイテムといえます。
専門サービスに依頼する
自力での方法が難しい方や自分でDVDを焼く時間がない方は、業者に依頼する専門サービスを利用するとよいでしょう。全国展開している大手の家電量販店では、iPhoneの保存動画データをDVDに焼くサービスを実施しています。
iPhoneの保存動画を、SDカードやUSBメモリーに移動保存して店舗に持参し、目的の動画データをDVDディスクに焼く作業を依頼しましょう。店舗によっては、わざわざ動画ファイルに変換したデータを持ち込まなくても、iPhone本体から対象動画を抜き出してくれるケースも業者をあります。事前に電話などで確認しておくのがよいでしょう。
プロの作業だけに、良好な画質のDVDが仕上がりになるため、自力操作が苦手なユーザー向きでしょう。DVDダビングの専門サービスを実施している店舗に問合せ、システムや価格を事前に問合せてみるのがよいでしょう。
パソコンを使用してDVDに焼く手順
自宅にパソコンがあるユーザーなら、自力でDVDを作成してみましょう。好みの動画を数多くDVDとしてコレクションする場合には、業者に依頼するよりも経済的です。
作業を何度か繰り返す内に要領がつかめてくます。やり方をマスターすれば、短時間での作業ができるようになるでしょう。
日常的にパソコンで文書作成やネット検索などをしているユーザーであれば、作業もそれほど難しくありません。一度慣れてしまえば簡単な作業と思えることでしょう。
パソコンは、DVDディスクへの書き込みができる製品であれば、デスクトップタイプでもノートタイプのどちらでもOKです。この章では、パソコンを使用してiPhoneの保存動画をDVDに焼く手順を紹介します。
1.動画保存用のフォルダを作成
DVD作成作業の前に、パソコンに動画保存用フォルダを作成しておきましょう。先に専用フォルダを作成しておき、作成した動画データをフォルダに保存して整理します。
作成するDVDの数が多ければ多いほど、専用フォルダがあると動画の管理に便利です。フォルダの名称はユーザーにとって、整理の利便性を考えてわかりやすいネーミングにしておくのがよいでしょう。
2.iPhone内の動画をパソコンへ転送
iPhone本体に保存した動画をパソコンに転送するには、iPhone本体とパソコンをUSBケーブルで接続して作業します。なお、パソコンのOSがWindowsかMacかで、iPhone接続後の手順が異なります。OS別の手順は以下のとおりです。
【Windows】
- スタート画面から「PC」または「マイコンピュータ」をクリック
- 「iPhone」のアイコンをクリック
- 「Internal Storage」をクリック
- 「DCIM」をクリック
- フォルダを選択する
- アイコン一覧から転送する動画を選ぶ
- 選択した動画アイコンを、あらかじめ作成していたフォルダにドラッグ&ドロップする
【Mac】
- iCloudに動画ファイルを保存する
- パソコンからiCloudにアクセスする
- iCloudに保存した動画の中から目的の動画アイコンを選ぶ
- 選択した動画アイコンを、あらかじめ作成していたフォルダにドラッグ&ドロップする
なお、iPhone本体の保存画像をAirDropでMacのパソコンと共有する方法ならば、簡単に動画転送が可能です。
3.必要に応じて動画編集を行う
パソコンに転送した動画を、DVD作成前に必要に応じて動画編集をする場合は、パソコンに編集ソフトのインストールが必要です。無料で利用できる動画編集用のフリーソフトをインストールすればOKです。
両ソフトはフリーソフトながら、動画の切り取りや加工処理などもできる利便性が人気です。なお、iPhoneで簡単に使える動画加工アプリもあり、動画の編集が手軽にできるこれらを利用するのもよいでしょう。
4.動画をDVDに焼く
動画の編集が済めば、パソコンに空のDVD‐RまたはDVD- RWのメディアを挿入しましょう。次に、動画変換ソフトを用いて、編集した動画データをDVDに焼き付けます。動画変換ソフトは無料のフリーソフトでもOKです。
DVDに動画データを焼く際には、画面に表示される「出力フォーマット」を「DVD」に選択するだけで、DVD-Video形式の「MPEG-2」変換が可能です。
おすすめの動画編集ソフト
iPhoneで保存した動画をDVDに焼くために動画を編集・加工する場合は、通常のDVD化であれば、専用のソフトを使えば自力で作業できます。
ここでは、画像の精度が高くしたい、あるいは動画に複雑な加工を施したいという、こだわりのユーザー向けに、さらに高品質なおすすめの動画編集ソフトとアプリを3点紹介します。
AviUtl
動作が軽く、拡張性の高さで人気を博している動画編集用のフリーソフトが「AviUtl 」です。日本で開発された純国産のソフトで多くのユーザーから高い評価を受けています。
AviUtl独特の「プラグイン・システム」により、ファイル形式を選ばずに入出力が可能という利便性が特徴です。多様なプラグインの導入で、フリーソフトながら有料ソフトに劣らない機能が人気の要因ともいわれています。
iMovie
「iMovie」は、iPhoneやiPad、MacBookなどのApple製品の本体に、最初からインストールされている無料の動画編集アプリです。iPhoneに保存した動画をiMovieに取込み、さまざまなエフェクターで動画を加工できます。
特に、アニメーションを使ったエフェクターが人気で、BGMや字幕テロップの挿入も可能です。パソコンを使わずに、iPhone本体だけの操作により、おしゃれで楽しい動画に編集・加工できる魅力があります。
DaVinci Resolve
無償版と有料版の2種類がある「DaVinci Resolve」は、無償版でもプロ並みの高度な画像編集ができると評判のソフトです。有償版の解像度が16Kまで対応していますが、無償版は4Kまでとなっています。
その他、有償版は無償版にはないハイグレードな機能が満載されていますが、通常のグレードであれば無償版でも動画のクオリティに遜色はありません。
無償版ながら「VFX(特殊画像効果)」「モーショングラフィック(動画に合わせた効果音・BGMの挿入)」「カラーレーディング(色彩・明度・色相調整)」「書き出し(データの一括ファイル保存」などの機能があります。この機能で、プロ並みの画像編集と加工技術が駆使できます。
まずは、無料版で使い慣れて、さらに高度なステップに進みたいユーザーは、有償版の購入を検討してもよいでしょう。
DVDライターを使用してDVDに焼く手順
DVDライターは、動画データをDVDに焼くための目的で製品化されたデジタル機器です。DVD作成に特化した機器だけに、DVDライターは使い方に慣れれば利便性が高いアイテムといえます。
特に、iPhoneの保存動画を何度もDVDに焼くことになるユーザーにとって適した機材になることでしょう。ここでは、DVDライターを使用してDVDに焼く手順を以下に紹介しましょう。
1.SDカードリーダーをiPhoneにつなぐ
DVDライターはメーカーによって使用法が若干異なります。ただし、iPhoneに保存した動画データをSDカードに移し、SDカードリーダーとDVDライターをケーブルで接続する形式は、ほとんどのメーカーで同じです。
DVDライターでiPhoneに保存した動画データをDVDに焼くためには、まずはSDカードリーダーと、容量充分なSDカード用意しましょう。次にSDカードをSDカードリーダーに挿入し、ケーブルでiPhone本体につなぐのが第1のステップです。
2.動画をSDカードに移動させる
第2のステップは、iPhone本体に保存した動画中から、目的の動画を選択し、SDカードに移動します。iPhone画面の動画アプリから、目的の動画を選び、保存先をSDカードに指定してタップすることで動画データの移動完了です。
3.DVDライターを操作して動画を焼く
DVDライターを操作して、iPhoneの保存データをDVDに焼く方法は、以下の手順になります。
- 容量充分なSDカードをSDカードリーダーに挿入する
- SDカードを挿入したSDカードリーダーとiPhone本体をLightningコネクタケーブルで接続する
- 目的の動画データを、SDカードリーダー経由でSDカードに転送保存する
- 目的の動画データを転送保存したSDカードをDVDライターに挿入する
- DVDライターに、空のDVD-Rまたは残容量が充分なDVD-RWなどのディスクを挿入する
- 各DVDライター機器の操作手順にしたがい、目的の動画データをDVDディスクに焼き付ける。
DVDライターの機種によって、操作方法が異なります。操作手順については、使用説明書をよく読んで作業しましょう。
iPhone動画をDVDに焼く場合によくあるご質問
iPhoneに保存した動画をDVDに焼く場合、初心者のユーザーからはさまざまな疑問が出てくると思います。そこでこの章では、よくある質問と回答を紹介します
焼いたDVDがDVDプレイヤーで再生できません
手順にしたがって焼いたはずのDVDディスクを、DVDプレイヤーに挿入して再生ボタンを押しても動画が再生できない場合は、変換した動画形式がDVDプレイヤーに適合しないケースが考えられます。
この場合は、動画形式を「MPEG-2」に変換してみましょう。このような事態を避けるには、DVDに焼く際に、動画変換ソフトでMPEG-2に変換するのがおすすめです。
長い動画をDVDに焼けません
長編映画などの長時間にわたる動画が焼けなかったケースでは、目的の動画ファイルに対して、用意したDVDディスクの容量不足が原因と考えられます。一般に使用される安価な録画用DVDディスクであるDVD-Rの容量は、片面一層式で47GBです。これは、標準(SP)モードで約2時間の動画が記録できる容量となっています。
DVD-Rで2時間超の動画を標準モードでDVDに焼く場合は、2枚のディスク分けて焼き付けるしかありません。画質をSPモードからLPモードに変更すれば1枚のディスクに収められますが、画質が低下するデメリットがあります。
動画の画質を落とさずにDVD-Rに焼き付けるには、専用ソフトにて動画を圧縮するのがおすすめです。
なお、動画圧縮ソフトを使わずに、2時間超の動画データを1枚のDVDディスクに焼く方法としては価格が高めになりますが、215分の録画が可能な「片面2層式DVD-R」ディスクを使用する方法があります。
DVDに焼いた動画はテレビで再生できますか?
iPhoneからパソコンに転送された動画データは「MOV形式」で保存されており、この動画データをそのままテレビで再生するのは不可能です。テレビで視聴するには、動画データをパソコンで「vob」形式にデータ変換する必要があります。
vov形式にするためには、変換するための専用ソフトが必要となりますが、無料で使用できるフリーソフトも多くあります。
iPhoneで撮った動画をDVDで保存しよう
iPhoneで撮った動画をDVDに焼くことで、お気に入りの動画をテレビやパソコンで快適に見ることができます。動画は容量が大きいためDVDに焼くことで、iPhoneの容量の節約につながります。また、DVDに焼いておけば、iPhoneの故障などで大事な動画が消えてしまうといった心配もありません。
頻繁にDVDを焼く予定がある場合は、パソコンを利用してDVDを焼く方法を覚えると経済的です。また、自力での作業は難しい場合やDVDを焼くための機器がない方、単発の場合などは、実績が豊富で信頼できる業者への依頼がおすすめです。
それぞれの方法に一長一短があるため、ユーザー側の好みと状況によって、適切な方法を選択するのがよいでしょう。
※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります。あらかじめご了承ください
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。