Airpods Proが充電できない時の対処法は?充電されない原因も解説
2023年10月4日
Airpods Proが充電できない理由には本体や周辺機器の接続不良、差し込み口の汚れ、機器の故障が考えられます。バッテリーの劣化が疑われる場合、Apple Storeやその他の正規修理店の利用を検討しましょう。Airpods Proが充電できない原因や自分でできる対処法、修理の費用相場などを解説します。
AirPods Proの充電ができない5つの原因
毎日使っているAirPods Proが、ある日突然充電できなくなることもありえます。両方ともできない、片方は100%なのにもう一方は0%など、症状やその原因はさまざまです。まずはAirPods Proの充電がうまくいかない際に疑うべき5つの原因について紹介します。
本体・充電ケースの接触が悪い
第一に考えられるのは、AirPods Proと充電ケースの接触が悪いために、充電できない状態です。イヤホンがきちんとケースに収まっていないと、本体が認識されません。自分ではしっかり挿し込んだつもりでも、急いでいると、置くべき位置とずれることがあります。
充電が完了したと思ったのに片方しか電池が入っていない場合、AirPods Proと充電ケースの接触不良を疑ってみてください。
充電ケーブル・アダプターの接触が悪い
本体と充電ケースの接続に問題がなくても、充電ケーブルやアダプターの接触が悪いと、充電ができなくなります。ケーブルとケース、またはアダプターとの間に接触不良はないか確認してみましょう。
また、コンセントにうまく刺さっていないことも考えられます。AirPods Proが充電できない時は、ケーブル周りで外れかかっている機器はないか確認してみてください。
充電ケーブルの指し込み口の汚れ
充電ケーブルにホコリやゴミが付着し、正しい動作を妨げている場合もあります。ライトニングケーブル先端に何かがくっついていると、電気の流れが途切れてしまいます。
差し込み口の汚れは、充電ケースやケーブルの接触不良とともに、AirPods Proで充電できない時にまず疑うべき事柄です。棒や布でやさしく拭き取ったうえで再度コンセントとつなげば、元通り回復するケースも珍しくありません。
充電ケーブル・充電アダプターの故障
AirPods Proが充電できない時は、充電ケーブルに断線や、アダプター内で故障が起きている場合があります。ケーブルが壊れていないか確認したいなら、他のiPhone機器で充電できるか確かめるのが有効です。
AirPods Pro同様充電ランプが点灯しない場合、充電ケーブル、またはアダプターが原因の可能性が高いでしょう。
本体・充電ケースの故障
AirPods Pro本体や充電ケースが壊れている可能性もあります。接触不良や差し込み口の汚れ、充電ケーブル・アダプターの不具合を確認して問題なさそうなら、最後に疑ってみてほしい事柄です。本体や充電ケースが故障している場合、Apple StoreやApple Store以外の正規修理店に依頼して、修理や交換に出す必要があります。
Airpods Proが充電できない時の対処法10選
Airpods Proが充電できない時の対処法は次の10個です。
- Airpods Proを充電ケースに入れ直す
- Airpods Proをペアリングしなおす
- バッテリー充電の最適化設定を変える
- 15分以上充電を続ける
- 充電アダプターを別のものに変える
- 充電ケーブルを別のものに変える
- ワイヤレス充電を使用する
- Airpods Proとケースをそれぞれきれいにする
- Airpods Proのファームウェアをアップデートする
- Airpods Proを修理に出す
それぞれ対処の手順を具体的に解説します。
1.AirPodsを充電ケースに入れ直す
Airpods Proと充電ケースの接続がうまくいかない時は、いったんケースから取り外して再度入れ直しましょう。充電ケースとの接触不良はありがちなうえに簡単に対処できるため、真っ先に試してほしい方法です。
ケースの蓋を閉じた時にLEDランプが点灯すれば無事解決です。基本的なことですが、充電ランプ側が下を向いていないか忘れずに確認しましょう。Airpods Proを充電ケースに入れ直しても事態が改善しない場合は他の方法を試してみてください。
2.AirPodsをペアリングしなおす
Airpods Proが充電できない時は、設定をリセットすると直る場合があります。はじめに充電ケースが本体を認識できているか確認します。
- AirPodsを充電ケースに入れて蓋を閉じる
- 30秒間待つ
- 充電ケースの蓋を開けて、本体を見に装着する
- 「設定」>「Bluetooth」、または「設定」>「[お使いの AirPods]」と選択する
お使いのAirPodsが表示されない場合、次の操作で再度ペアリングを試します。
- Airpods Proをケースに入れて、扉が開いた状態にする
- ケースの背面の設定ボタンを15秒長押しする
※ケース前面のステータスランプがオレンジ色に光り、続いて白色に点滅するまで押し続ける
最後にiPhoneまたはiPadの近くにAirpods Proを置き、画面に表示される手順にしたがってペアリングを実行します。
参考:Apple「AirPods や AirPods Pro をリセットする方法」
3.バッテリー充電の最適化設定を変える
バッテリー充電の最適化設定の影響で、Airpods Proがフル充電されない状態が生じていることもあります。「バッテリー充電の最適化」はバッテリーの劣化を抑えるための機能です。80%以上電力が蓄積されない仕組みを取り入れることで、機器への負荷を軽減するのです。
バッテリー充電の最適化設定がオンになっていることを知らないと、誤って故障や接続不良を疑ってしまいかねません。最適化設定の確認・変更方法は以下の手順です。
- iPhoneやiPod touch、または iPadの「設定」アプリを開く
- 「Bluetooth」をタップ
- デバイス一覧で「AirPods」右の「iアイコン」をタップ
- 「バッテリー充電の最適化設定」をオフに切り替える
設定の変更後は100%までフル充電が可能になったか確認しましょう。
参考:Apple「AirPods の充電方法とバッテリーの駆動時間について」
4.15分以上充電を続ける
供給される電力量の不足も考えられるため、15分以上充電を続けるのも一つの手です。Airpods proは15分間充電を続ければ、最大3時間の音楽再生、または最大2時間の通話が可能になります。AirPods Maxを使っているなら、フル充電に必要な時間は5分で済みます。
5.充電アダプターを別のものに変える
アダプターの故障が原因で充電できない場合、別の製品へと交換しましょう。接続に問題がない時は、周辺機器に異常が生じている可能性を疑ってください。新しい商品を選ぶ際はApple純正品を選ぶのがポイントです。
純正品は不具合やトラブルが起きないよう、設計に工夫が施されています。互換性のあるアダプタから純正の製品に切り替えると充電がうまくいく可能性があります。
6.充電ケーブルを別のものに変える
充電ケーブルが断線している時は別のケーブルに取り替えましょう。アダプタと同様、純正の製品に切り替えると、症状が改善する可能性が高いです。
ケーブルが原因で充電できない現象は、サードパーティ製の製品を使っている時以外にも、ワイヤレス充電器の使用でも起こりえます。周辺機器に問題があるなら、有線の充電ケーブルを使うのが確実性が高い方法です。
7.ワイヤレス充電を利用する
充電ケーブルが不具合の原因を担っている場合、ワイヤレス充電を試すのも一つの手です。AirPodsの無線接続はスマートフォンのようにそのまま専用機器の上に置くのではなく、専用ケースに入れた後で設置します。
まずApple専用のワイヤレス充電器「Wireless Charging Case for AirPods」を入手する必要があります。端末の購入時に有線用の充電器を選んでいた場合、別途購入が必要です。
ワイヤレス充電器はQi規格の製品なら問題ありませんが、スマートフォンを立てかけるスタンドタイプはAirPods proでは使いにくいため、パッドタイプやモバイルバッテリータイプを選択しましょう。
8.AirPodsとケースをそれぞれきれいにする
AirPods本体の汚れやケースの底に溜まったゴミを取り除くと、接触不良が改善する場合があります。綿棒やエアダスターを使うことで簡単に掃除ができます。ケーブルの差し込み口にもホコリが付着する場合があるため、忘れずきれいにしましょう。
9.AirPodsのファームウェアをアップデートする
ファームウェアが最新版ではなければ、アップデートで充電が回復する可能性もあります。電子機器の動作を制御するために組み込まれたプログラムのことで、更新によってさまざまな不具合を解消できます。
AirPods Proのファームウェアのアップデートは自動で行われますが、利用状況次第で更新できないことも。AirPods本体にはインターネットとの接続機能が備わっていないため、iPhoneやiPad、Macなどのデバイス経由で行われるのが特徴です。つまりデバイスとの通信環境が確保されていない場合、アップデート漏れが起きる危険があるのです。
本体を充電状態にしたうえでインターネットと接続した上記の機器を通信圏内に置くと、アップデートが開始されます。
10.AirPodsを修理に出す
これまで紹介した対処法を試しても改善しない場合、本体にトラブルが起きている可能性が高いです。修理には機器の専門的な知識や経験が必要のため、修理業者に依頼をかける必要があります。とりわけ疑ってみるべきはバッテリーの劣化です。
AirPodsをはじめiPhone機器のバッテリー(リチウムイオン程度)は、500回程度の充電でバッテリー残量の低下が始まると考えられています。1日1回充電した場合、2年程度で寿命を迎える可能性が高いです。
Airpods Proの修理先
バッテリーの劣化や本体内部のトラブルが疑われる場合、修理交換サービスの利用を検討しましょう。依頼先はApple Store、またはApple Store以外の正規修理店です。それぞれの特徴や修理費用の相場をお伝えします。
Apple Store
Apple StoreではAirPods Proの修理交換サービスを承っています。通常使用によるバッテリーの劣化以外のケースで、有償でのバッテリー交換に応じています。「AppleCare+ for Headphones」に加入している場合、電池の容量が80%を下回った時、本体と充電ケース両方の無償交換を受けられます。なおAppleの保証では紛失時の交換も保証範囲内です。
費用感はイヤホンの両方か片方か、充電ケースも対象なのか、修理や交換が必要な範囲によって異なります。
依頼前に大まかな費用が知りたい人は、公式HPの見積もりツールの使用がおすすめです。詳細な料金は商品の到着後、実地検査を行った上で確定します。調査の結果、追加での修理が必要だと判明した時は見積もりの内容と乖離する場合もあります。
Apple Store以外の正規修理店
Airpods proの修理はAppleから認定を受けた正規修理店でも依頼可能です。正規修理店での修理の特徴は修理にApple純正品を利用できる点です。Appleから交付を受けたマニュアルに基づくため、Apple Storeへの依頼と比べてまったく遜色がない、高クオリティの修理が実現します。
正規修理店での修理費用の相場は店舗によっても異なりますが、おおよそApple Storeでの修理交換と同等の水準です。一例としてビックカメラにAirpods proの修理を依頼した際の費用を紹介します。
※2023年10月時点の情報です
※AppleCare+に加入していない場合の料金
※交換が必要かどうかは実施検査のうえ修理業者が判断
AppleCare+に加入していれば、バッテリーの容量が80%未満に低下した時点で無償交換に応じています。正規修理店では予約を取った人優先で対応しています。また、データのバックアップはサポートの範囲から外れるため、修理前に自らデータの移行作業が必要です。
どうしてもAirPodsが充電できない時は修理を検討しよう
ケースや充電ケーブルとの接続、ケース底や差し込み口の汚れの有無、純正品との交換など、自分でできるあらゆる方法を試したのに、AirPodsの状態が元通りにならない時は修理のサインです。
AirPodsのバッテリーは消耗品で、経年劣化は避けられません。とくに2年以上使い続けていると、新品と比較して、バッテリー容量が大幅に減っている可能性も考えられます。ほかにも充電ができない原因がAirPods内部の精密部品にあるかもしれません。
AirPods Proの修理先は、Apple StoreとApple Store以外の正規修理店の2つです。未加入の人は今からでも遅くないため、AppleCare+への加入をお勧めします。経年劣化によるバッテリー残量の低下に対して、無償での交換に対応しているからです。
過失や事故でかかる1回分の修理費用で、AirPods本体の片方、または両方を新品に変えられるのも利点です。充電できない現象は突然訪れるもののため、日頃から万一の事態に備えておきましょう。
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。