スマホを2台持ちするメリットは?おすすめの組み合わせなども解説
2023年10月4日
スマホの2台持ちのメリットは同時に異なる機能を使える、充電切れのリスクが減る、通信障害の時でも安心して使える、端末を紛失した場合でも探しやすいことなどです。今回はスマホを2台持ちする利点やおすすめの使い方、デメリット、組み合わせのパターンなどを解説します。
スマホの2台持ちがおすすめな使い方
スマホの2台持ちは、用途や利用シーンで端末を使い分けたい人に適しています。代表的な使い方は仕事とプライベート用、アプリと通話用、自分用と子ども用です。それぞれどのような人におすすめか、便利な利用方法などを紹介します。
仕事用とプライベート用で使い分けたい
メールやSNSの連絡先に友人と取引先が混ざり、不便に感じる場合があります。仕事中にプライベートの通知が入ると、集中力が削がれるでしょう。仕事でやり取りするデータ量が多く、ストレージの空きを確保したいと考えている時にも、スマホの2台持ちはぴったりです。片方の端末で電話しながらもう一方でメモを取るという利用方法も考えられ、マルチタスクにも役立ちます。
ゲームなどのアプリ用と通話用で使い分けたい
ゲームや動画視聴などのデータ通信用と通話用に使い分けるパターンも考えられます。片方はデータ通信が使い放題の格安SIMを、もう一方は通話メインで最低限のデータ通信量の端末とで2台持ちすると、ランニングコストも抑えられます。動画やゲームなどデータを消費する使い方がメインの場合、バッテリーの消費が早くなってしまうでしょう。通話用の端末も持っていれば、万一外出先で電池が切れてしまっても通常通りに過ごせて便利です。
自分用と子ども用で使い分けたい
子どもにスマホを持たせると使いすぎてしまうのではないかなどの心配があり、なかなか持たせられない親御さんは多いのではないでしょうか。料金が安価な格安SIMでも子ども向けの端末やプランの種類が豊富にあります。毎月の食費や習い事などで費用を抑えたい人も安心して利用できます。
子ども用の携帯では、ネットやSNS、アプリの利用時間や種類を制限したいと感じる人もいるでしょう。格安SIMにはフィルタリング機能が充実したモデルもあり、低価格とセキュリティを両立しやすいのが利点です。
スマホを2台持ちする4つのメリット
「2台持ちを検討中だけど毎月の利用料金の負担を考えると後悔しそうで不安……」と考える人もいるでしょう。しかし、スマホを複数台持つメリットは多々あり、費用面の心配を払拭するほどです。2台持ちの具体的な利点を解説します。
1.それぞれの用途で同時に使える
まず別々の用途で同時にスマホを使えるため、活用の幅が広がります。たとえば仕事用のスマホで資料を作成しつつプライベートの端末でレビュー画面を開き、見栄えに問題ないか確認する使い方ができます。
iPhoneとAndroidで使い分けて、それぞれのスマホの独自機能を楽しむことも可能です。ほかにも音声通話と検索機能を同時に使える、連絡先を分けられる、データの整理がしやすいなど使い分けのメリットはさまざまです。
2.充電切れで使えなくなるリスクが減る
外出先でスマホの充電が切れて不便な思いをした経験がある人は多いのではないでしょうか。モバイルバッテリーを持ち歩くのも一つの手段ですが、持ち運びを忘れる、またはバッテリー自体の充電がなく、無用の長物と化す場合もあります。
スマホの2台持ちは外出先で電池切れを起こしても、端末を切り替えてスムーズに検索やSNSの利用ができるのが利点です。仕事で今すぐ調べものをしたい時、電車の乗り換え案内を調べたい時などでもその場をやり過ごせます。
3.回線の組み合わせによっては通信エリアが広がる
回線の異なる端末を同時に契約すれば、通信エリアが広がる可能性もあります。今の日本で通信不可の地域はほとんどありませんが、通信障害で一時的な不具合があった時に、気にせず使えるのは強みです。
片方の電波が不安定で通信が何度も途切れたとしても、もう一方の端末でスムーズに動作できれば問題ありません。
4.スマホをなくした場合でも探しやすい
意外と見逃しがちなのが、スマホを紛失した場合にもう片方のスマホを使用すれば探しやすいことです。AndroidならAndroid端末を、iPhoneならiPhone端末をそれぞれ探す機能が備わっています。
Androidの「端末を探す」ではGPS情報を取得して現在の端末の位置を特定したり、遠隔操作で端末を鳴らして発見の可能性を高めたりといったことが可能です。
iPhoneの「探す」機能では紛失した時に画面をロックする紛失モードが備わっています。ディスプレイには紛失した旨のメッセージと電話ボタンが表示され、拾った人が連絡を取りやすい仕様です。
スマホを2台持ちするデメリット
スマホを2台持ちすると毎月の料金の負担が増え、持ち運び時に荷物がかさばるのがデメリットです。一方でこれらの特徴は工夫によって対応できる部分もあります。ここでは、2台持ちのデメリットについて解説します。
1.料金やデータなどの管理が2回線分必要
2回線分の契約が必要となるため、単独所有と比較して毎月の利用料金がかさむのは避けられないでしょう。ただしこのデメリットは組み合わせるスマホやプランを工夫すれば、費用を抑えることも可能です。たとえば格安SIMの2台持ちなら大手キャリアの単機持ちと料金がほぼ変わらない程度に抑えられます。
2.持ち運ぶ際にかさばる
スマホを2台持ち運ぶと荷物がかさばり不便に感じることがあります。トートバッグやポーチだけの身軽なスタイルで出かけたい時でも、端末の重量が負担に感じるかもしれません。洋服のポケット等、落とさずに持ち運べる収納スペースを確保するのも面倒です。
2台を別々の場所で管理している場合は紛失のリスクも高まり、いつも以上に外出時に不便さを感じるかもしれません。
【おすすめ】スマホ2台持ちの組み合わせ方
スマホの2台持ちを決心しても、組み合わせ方がわからないと悩む人は一定数いると思われます。選び方の重要な要素は機種および回線です。それぞれ何を重視すべきか、おすすめのモデルとともにみてみましょう。
機種の組み合わせ方
用途ごとに機種やOS(Android・iPhone)を組み合わせるのはおすすめです。iPhone・Androidを1台ずつ持つことで、片方でしかダウンロードできないアプリを利用できます。
また、iPhoneユーザーがAndroidの端末を併用する大きな利点はSDカードが使いやすくなることです。機種によってはSDカードのスロットが内蔵されていて、カードリーダーが必要なiPhoneと比べて利便性は高まるでしょう。
回線の組み合わせ方
考えられる回線の組み合わせ方は次の3つです。
- 大手キャリア×格安SIM
- 格安SIM×格安SIM
- 大手キャリア×大手キャリア
それぞれ特徴やおすすめの人を紹介します。
大手キャリア×格安SIMのパターン
大手キャリアの端末と格安SIMの2台持ちは、通話用とデータ通信用で使い分けたい人にぴったりです。格安SIMで通話かけ放題プランに対応している事業者は多いとはいえず、頻繁に電話をかけるなら、大手キャリアとの併用を考えたいところです。
docomoやauなどでデータ通信量は最低限のリーズナブルなプランを契約し、かけ放題のオプションを付けます。ゲームやアプリ、動画視聴用のスマホとして格安SIMを併用するのです。格安SIMにはデータ無制限のプランもあります。各々の必要な通信量に応じて、適切なプランを選択しましょう。
格安SIM×格安SIMのパターン
格安SIM×格安SIMのパターンはとにかく費用を抑えてリーズナブルな契約をしたい人におすすめです。回線が異なるキャリアやプランを使い分ければ、コストを抑えつつ通信エリアも拡大するという理想的な状態を得られるでしょう。
格安SIMはデータ通信専用プランが大手キャリアよりも安価な傾向があります。docomoやau、SoftBankの最大データ通信プランの一台持ちと比べて、格安SIMを複数台持つほうが安くなることは珍しくありません。
大手キャリア×大手キャリアのパターン
大手キャリア×大手キャリアの使い分けは、通信品質や利用時の快適さを何よりも重視する人におすすめです。同じキャリアで2台目を契約するパターンと、別のキャリアと併用するパターンに分かれます。
前者は割引キャンペーンの適用を受けたい時に、後者は通信障害を気にせず使用したい時に向いています。格安SIMは自分には合わないと感じた、現状では通信状態が不安というなら、大手キャリアの2台持ちを検討してはいかがでしょうか。
スマホ2台持ちとデュアルSIMの比較
近年注目を集めているスマホの新しい形態がデュアルSIMです。デュアルSIMは、端末は一つながら2つのSIMをセットで契約する方法です。スマホ2台持ちと比較できるようにメリット・デメリットを表形式で紹介します。
デュアルSIMとは?
「デュアルSIM」とは、1台のスマホに2つのSIMをセットする使用方法のことです。一つのスマホで2種類の電話番号と通信プランを利用できると考えるとわかりやすいでしょう。
デュアルSIMを使いたい場合、対応の端末が必要です。以前はSIMフリーのスマホしか使えませんでしたが、徐々に大手通信キャリアでも取り入れる端末が増えつつあります。SIMには端末に挿しこんで使うカード型と、スマホに埋め込まれたチップに遠隔操作で情報を書き込むeSIMに分かれます。
デュアルSIMのメリット・デメリット
デュアルSIMとスマホの2台持ちのいずれかで迷っているなら、以下の比較表を参考にしてください。
デュアルSIMは1台で複数のプランを使えるため、2台持ちと比較して管理がしやすいのが最大の利点のといえるでしょう。スマホの2台持ちのデメリットである持ち運びの不便さを解消できるほか、充電も1台で済みます。ただしバッテリーの消耗は早くなる傾向があります。
まとめ
スマホの2台持ちは管理する端末の数が増える大変さがありながら、デメリットを補って余りある程の利便性を感じられる方法です。とくに用途や利用シーンで使い分けたい人におすすめで、一気に活用の幅が広がります。
端末の購入費用や毎月の利用料金の高騰が心配かもしれませんが、格安SIMを上手に組み合わせれば、気にならないレベルまでコストを抑えられます。本記事を参考に、スマホの2台持ちを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。