スマホや充電器が熱い!原因と対処法を徹底解説

2023年7月3日

スマホの充電中に充電器やデバイスが熱くなった場合、放置し続けるのは危険です。急に電源が落ちたりアプリの動作遅延が生じたり、本体やバッテリーの寿命が短くなったりするリスクが伴うためです。

今回はスマホや充電器が熱くなる原因や放置による影響、適切な対処法について解説します。

スマホの充電器が熱くなる原因

充電中にスマホの充電器が熱くなる原因として考えられるのは、以下の3つ。

  • 充電時の出力の大きさ
  • 充電器の古さや異常
  • 気温の高さ

充電時の出力の大きさや古い充電器の使用、充電中の気温の高さ、バックグラウンドでのアプリの動作などが代表的です。熱が逃げづらいスマホカバーをつけたまま充電することでも、発熱につながります。

スマホの充電器が熱を持つと火傷や発火につながり、大変危険です。まずはどのような状態で熱を帯びるのか詳しく解説します。

充電時の出力の大きさ

スマホの充電には多量の電流が必要であるため、充電器自体の容量が大きいと熱くなる危険があります。とくに20W充電できるような出力の大きなタイプは充電器側の表面温度が上がりやすいです。

通常なら内部制御で温度の上昇を防ぐのですが、部品の不具合や接触不良があると異常発熱を起こしかねません。充電器が大容量だと高速充電が可能で便利な一方、危険も伴うことを認識しておきましょう。

充電器の古さや異常

同じ充電器を長く使い続けていると、充電時にスマホが熱くなってしまう可能性が高いです。経年劣化による不具合のほか、型が古いタイプは一度に流れる電流が少ないため、充電に時間を要する傾向があります。

20W対応の充電器が登場していますが、古いバージョンだと5Wまでしか不可の種類も見受けられます。

スマホの機種を変えたとき、充電器も新しく交換するとは限りません。古い充電器の使用が充電時の過剰な熱を引き起こす可能性もあることに留意が必要です。

気温の高さ

スマホは気温が高い場所で充電すると発熱しやすくなります。充電中の外部環境が高温だと放熱が追いつかず、デバイス内に熱が蓄積されます。

夏場の直射日光が当たる場所や、冬場に暖房器具と接触する場所で充電しないよう注意しましょう。

なお、iPhoneの場合、デバイスが熱くなりすぎると充電が停止する機能が組み込まれています。またナビゲーションの使用中「iPhoneが熱くなる危険があります」との警告メッセージが流れ、ディスプレイがシャットダウンすることもあります。

参考:Apple「iPhoneやiPadが高温または低温になりすぎた場合

スマホが熱くなる原因

充電中にスマホ本体が熱くなる原因として考えられるのは、以下の3つ。

  • 充電しながらの使用
  • スマホカバー
  • アプリの動作

充電しながらの使用

充電しながらネットを閲覧する、動画を見る、電話をするなどにより、通常より本体が熱くなる可能性があります。

充電しながらスマホを操作することで、放電と充電が同時に行われることになります。これにより、排熱が追いつかず、バッテリーやCPUが熱を持ち、発熱だけでなく動作異常を引き起こす恐れも。

充電中はなるべくスマホを触らないようにしましょう。

スマホカバー

スマホカバーの素材によっては、放熱を妨げデバイスの温度上昇を引き起こす恐れがあります。たとえば皮やシリコンは放熱しにくい素材で、カバーがついた状態で充電すると過剰な熱を引き起こしかねません。

一方アルミのスマホカバーは放熱しやすく、比較的安全な素材です。スマホのカバーを購入する際は充電の安全性も考慮して選ぶことを推奨します。

材質にかかわらず手帳型ケースは熱が逃げにくい構造なので注意が必要です。液晶面と背面のどちらにもカバーが備わっているので、高温になりやすいという特徴を有します。

アプリの動作

充電中にアプリがバックグラウンドで稼働しているとデバイスの発熱につながります。スマホを操作していなくても電力の消費を伴うので注意が必要です。

また、アプリの自動更新設定をオンにしている場合も充電器の高温化に気を付けましょう。充電中にアップデートが行われ、通常より電力の消費を伴う危険があるためです。

充電中でない状態でも、カメラやゲーム、動画アプリなど負荷がかかるアプリの使用を長時間続けるとスマホが熱を帯びることがあります。

スマホや充電器を熱いまま放置するとどうなる?

「単に熱を帯びる程度なら問題ないだろう」とそのまま使い続けるのは避けてください。スマホの充電器が熱いにもかかわらず使用を継続すると、正常な動作を妨げるだけでなく、本体の寿命が短くなるリスクがあるためです。

ひどいとバッテリーから発火し、人体や周辺環境に悪影響をもたらしかねません。スマホの充電器を熱い状態で放置するとどうなるのか具体的に解説します。

電源が落ちたり、アプリが作動しなくなったりする

スマホは高温になると、故障を防ぐための機能が働くことで自動的に電源が落ちる場合があります。内部の部品は熱に弱いため、デバイスが熱いときは無理に操作せずに、しばらく放置して冷えるのを待つのが賢明です。

またスマホが熱くなると、アプリの起動や画面の遷移が遅くなる現象が起こり得ます。処理速度を落として高温化を防ごうとする仕組みが働いているためです。部品の発熱は抑えられる一方で、思うように動かないのでストレスを感じる恐れはあります。

スマホ、バッテリーの耐用年数が短くなる

スマホが高温に晒されると部品が劣化し、本体の寿命が短くなる危険があります。とくにバッテリーに使われるリチウムイオン電池は熱に弱い性質を有し、熱を帯びると耐用年数に影響が生じる可能性が高いです。

使い方や端末の種類にもよりますが、一般的にはスマホの耐用年数は3~4年程度、バッテリーの場合2年程度が目安です。充電時の熱が原因で寿命の短期化を招き、短いスパンでの買い換えが必要になる可能性があります。

バッテリーから発火する

スマホを熱い状態で使い続けると最悪の場合、バッテリーからの発火を引き起こします。「熱暴走」と呼ばれる異常事態が原因で、たとえば多くのアプリを起動したままスマホを充電器につなぎ、カバンの中に入れておくと、異常な発熱や発火の恐れがあります。

リチウムイオン電池は多くの容量の蓄電に適している反面、持つエネルギーの大きさから事故にもつながる危険な存在です。実際電車内をはじめ、熱を帯びたスマホが原因の発火・発煙は度々確認されています。

参考:国民生活センター「リチウムイオン電池及び充電器の使用に関する注意

スマホや充電器が熱くなった場合の対処法

スマホの充電器が熱くなった場合、ただちに充電を止め涼しい場所で冷やしましょう。簡単な対処法としてバックグラウンドで稼働している不要なアプリの削除、省電力モードへの切り替えも考えられます。

上記を試しても症状が改善しない場合、充電器やケーブルの交換、修理の検討が必要です。スマホの充電器が熱くなったときの対処法を紹介します。

充電をやめ涼しい場所で冷やす

まず行うべきは充電をやめ、風通しのいい場所でスマホの充電器を冷やすことです。バッテリーに流れる電流がなくなるので、発熱を防げます。ただし、保冷剤による急速な冷却は故障の原因となるので避けましょう。

シンプルに電源を切ることがおすすめの冷却方法です。部品に流れる電流が止まるほか、地図や動画アプリなど負荷が高いアプリも停止するので一石二鳥です。

スマホの熱を感じたら、支障がなければ即座に電源を切り、デバイスが冷えるのを待ちましょう。

充電器やケーブルを交換する

充電器が古い場合、劣化で電力量が少なくなった可能性があります。また、古いケーブルは断線のリスクもあるので、買い替えを検討しましょう。見た目上問題がなくても内部の動線が切れている場合があるので、充電器を長期的に使用しているなら注意が必要です。

iPhoneの場合、製品の保証期間内であれば、充電器やケーブルの無償交換が可能です。ただし対象は購入時に付属していたApple純正の充電器やケーブルのみなので注意してください。また人為的な故障や水没ではなく、経年劣化による故障に限定されます。

不要なアプリを削除する

スマホが容量不足だと正常な動作が難しく、発熱が生じる原因です。バックグラウンドで動くアプリも熱を発する原因となるため、使用していないものは削除するのがおすすめです。

アプリは端末内に残っているだけでも容量を食うので、定期的に整理する必要があります。興味があってダウンロードしたけれど、一度しか使わずに放置しているものがあれば、削除を検討しましょう。

スマホを省電力モードにする

省電力モードに切り替えることでバッテリーの使用を節約でき、スマホの発熱を抑えられます。使用中に熱が気になったときに使える対処法です。

省電力モードにおける機能制限は画面の明るさやアプリのバックグラウンド更新、メールの取得、自動ダウンロードなどが挙げられます。省電力モードへの切り替えは「設定」→「バッテリー」とタップするだけで完了します。

スマホの修理を検討する

上記の方法を試しても症状が改善されない場合、スマホの故障が疑われるため修理を検討してください。

リスクを放置してそのまま使い続けると、重大な事故の発生につながりかねません。高額な修理費用を懸念して自分で修理を検討される方もいますが、失敗の可能性も高くおすすめはしません。

バッテリーを引き抜く際にショートしたり、取り付けミスで不具合が発生したり……。かえって症状の悪化を招く恐れがあるので、自分で治そうとせず専門業者への修理依頼を推奨します。

スマホが熱い!困ったときはスマホ修理王に相談を

充電の中止や充電器の交換、アプリの削除などの対策を試しても効果が見られない場合、スマホ本体のバッテリーの劣化が原因かもしれません。自分で治そうとせずに専門の修理業者に依頼をしたほうが、迅速に状況が改善します。スマホ修理王は最短30分でバッテリー交換に対応しています。

総務省に登録しており、部品の安全性や個人情報の管理などの国の厳正な基準を満たしています。

安全で迅速なだけでなく、料金もリーズナブルです。端末の状態や症状にかかわらず安定した対応が可能なので、ぜひご活用を検討ください。

※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります。予めご了承ください

 
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この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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