スマホのLCDとOLED/違いは?メリット・デメリットは?
2023年6月30日
スマホのディスプレイは、デジタル世界へと踏み出す窓口。
その技術は日々進化しており、近年ではLCDからOLEDへと移行が進んでいます。
そこでこの記事では、スマホディスプレイのLCD・OLEDについて徹底解説!
LCDとOLEDの違いから、メリット・デメリットまで、わかりやすくご紹介していきます。
※この記事の情報は、2023年6月時点のものとなります
■LCD・OLEDとは
・OLEDが搭載されているスマートフォン
■LCDについて
・LCDの特徴
・LCDの仕組み
・LCDのメリット
・LCDのデメリット
■OLEDについて
・OLEDの特徴
・OLEDの仕組み
・OLEDのメリット
・OLEDのデメリット
■(まとめ)LCD・OLEDの違いとは
・今後はOLEDが主流に
■スマホの画面修理なら、スマホ修理王
・スマホ修理王/よくある質問
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LCD・OLEDとは
LCD・OLEDとは、ディスプレイの種類のこと。
■OLED⇒有機ELディスプレイ
この2つのディスプレイには「バックライトの有無」という大きな性質の違い以外にも、さまざまな特徴があります。
それぞれの詳細については、「LCDについて」「OLEDについて」で後述します。
OLEDが搭載されているスマートフォン
かつてスマホのディスプレイはLCD(液晶)が主流でしたが、近年ではOLED(有機EL)を搭載したスマホが増えてきています。
例えばiPhoneであれば、iPhone XからOLEDディスプレイを採用。
iPhoneもAndroidも、モデルが新しくなるごとにOLEDディスプレイが搭載されることが多くなりました。
LCDについて
LCDは、「L」iquid-「C」rystal 「D」isplayの略語で、液晶ディスプレイのことです。
LCDの特徴
LCD(液晶ディスプレイ)の大きな特徴は、バックライトがあること。
ピクセル(画素)にバックライトを当てることにより、写真や動画などの画像がつくられるというシステムになっています。
LCDの仕組み
スマホのディスプレイは、さまざまなフィルターなどがレイヤー状になってつくられています。
LCDの仕組みは、以下の通り。
②ガラス基板
③カラーフィルター
④液晶
⑤ガラス基板
⑥偏光フィルター
⑦バックライト
このように、「④液晶」は「②⑤」2枚のガラス基板によって挟まれています。
ガラス基板にはそれぞれ透明電極がついており、透明電極間に電圧をかけることによって液晶分子の向きをコントロール。
この液晶分子の動きと、「①⑥」2枚の偏光フィルターの方向を組み合わせることで、光の透過量を調節して画像を表示するという仕組みになっています。
LCDのメリット
【OLEDより安価】
LCDはOLEDより生産しやすいということもあり、安価で搭載することが可能です。
【OLEDより寿命が長い】
空気や水分に弱い特性があるOLEDに比べて、LCDは寿命が長いと言えるでしょう。
【輝度が高い】
バックライトがあることによって輝度が高く、どのような場所でも画面が見やすいのはメリットです。
LCDのデメリット
【黒を再現しにくい】
LCDは構造の仕組み上、「黒色」の部分に光を透過しないようにしていても、その下ではバックライトが光っています。
わずかですが黒色の部分に光が当たるため、LCDで「真っ黒」を再現するのは困難なのです。
【消費電力が高い】
バックライトがあることにより、消費電力が高いのもデメリットです。
【画面の応答速度が遅い】
LCDでは、電圧をかけることで分子を移動させる必要があります。
そのぶん画面の応答速度が遅く、OLEDと比較すると映像のなめらかさなどが劣ります。
【柔軟性が低い】
構造が分厚く柔軟性が低いため、折り曲げることができません。
OLEDについて
OLEDは、「O」rganic 「L」ight-「E」mitting 「D」iodeの略語。
これは「有機発光ダイオード」のことで、有機ELとも呼ばれています。
OLEDの特徴
OLED(有機EL)には、バックライトがありません。
その理由は、OLEDではピクセル自体が発光するため。
LCDではピクセルにバックライトを当てる必要がありましたが、有機発光ダイオードを利用したOLEDディスプレイでは、ピクセルそのものが発光できるようになったのが大きな特徴です。
OLEDの仕組み
②有機発光層
③封止膜
OLEDは水分や酸素に弱い性質があり、空気に触れることで特性が大きく劣化。
そのため、バリア性に優れた「③封止膜」で保護する必要があります。
近年広まってきているのは、ガラスではなく樹脂を用いた固体封止の技術。
それにより、ディスプレイの薄型化や柔軟化が加速しました。
OLEDのメリット
【色味が美しい】
OLEDではピクセル自体が発光しているため、画面の明るさ・暗さのコントラストがはっきりしています。
ピクセルそのものをオフにすることもできるため、LCDでは再現しにくい「真っ黒」もキレイに再現することが可能。
有機ELの画面が美しく見えるのは、有機発光ダイオードならではの発光システムが備わっているからなのです。
【バッテリーの消費・劣化が少ない】
常にバックライトが点灯しているLCDと比べて、バックライトがないOLEDは消費電力が大幅に少ないのもメリット。
iPhoneをダークモードにしておけば、黒い部分のピクセルはオフになるので、バッテリーの節約にも大きく役立ちます。
【ディスプレイが薄い・柔軟性がある】
バックライトがいらないので、ディスプレイを薄くすることが可能に。
さらに柔軟性も高いため、LCDではできなかった「折りたたみスマホ」を実現することもできました。
【映像がなめらか】
電圧をかけて分子を移動させるLCDと比べて、OLEDでは発行体そのものをオン・オフに切り替えることができます。
そのため画面の動きが非常になめらかで、映画やゲームをより楽しむことが可能です。
【斜めからでもキレイに見える】
OLEDは偏光フィルターがないという構造により、視野角が広く、色味の変化が少ないのが特徴。
斜めからでも正面から見るのと変わらないほど、映像をしっかり確認することができます。
OLEDのデメリット
【コストが高い】
LCDと比べて、OLEDは高価なのがデメリット。
しかしOLEDの製造コストは年々下がってきているので、いずれはLCDとの価格差はなくなるかもしれません。
【寿命が短い】
OLEDはLCDに比べて寿命が短いのは確かですが、それは10年単位での話。
2~3年で機種変更することが多いiPhoneのディスプレイにおいては、それほど大きなデメリットではないでしょう。
【明るい場所で見えにくい】
バックライトがないぶん輝度が低いため、明るい場所では画面が見えづらいときがあります。
【焼き付きが起こる可能性がある】
焼き付きとは、まさに画面に焼き付けたように、画像痕が残ってしまう現象のこと。
長時間同じ画面を表示し続けることで、その画面がディスプレイにうっすら残ってしまう可能性があります。
焼き付きが起こるのは、発光素子の劣化が原因。
一度画面が焼き付いてしまうと、もう修復することはできないので注意が必要です。
(まとめ)LCD・OLEDの違いとは
【LCD(液晶)】
・これまでの主流ディスプレイ
・バックライトがある
・コストが安い
・寿命が長め
・バッテリーの消費が高い
・黒を再現しにくい
【OLED(有機EL)】
・これからの主流
・バックライトがない
・コストが高め
・寿命が短め
・バッテリーを消費しにくい
・色がキレイ
・動作がなめらか
今後はOLEDが主流に
OLEDが広がっているのは、スマホのディスプレイとしてのメリットがたくさんあるから。
今後はLCD(液晶)ではなく、OLED(有機EL)が主流になるのは間違いないでしょう。
スマホの画面修理なら、スマホ修理王
私たちスマホ修理王は、国の厳しい基準をクリアしている「総務省登録修理業者」。
スマホ修理業界のパイオニアで、修理実績は数十万台以上です。
スマホ修理王/よくある質問
LCDディスプレイを選んでいただくと、OLEDよりも安い金額で修理をすることが可能です。
ただし、LCDに交換した場合は以下のような違いが生じる可能性があります。
・ディスプレイの鮮明さ・解像度が変わる
・スマホが発熱しやすくなる
・バッテリーの消費が早くなる
「とにかく安い金額で修理したい」
「次の機種変更までのつなぎとして、手軽に直したい」
という方は、OLEDからLCDに変更するケースもあります。
なお、比較的新しいモデルや、もともとLCDのiPhone、Androidスマホに関しては、LCDとOLEDを選ぶことはできません。
詳細については、お電話・またはメールでご確認ください。
(例)
・iPhone⇒税込4,800円~
・Xperia⇒税込9,800円~
・Galaxy⇒税込13,800円~
・AQUOS⇒税込10,800円~
上記は一例で、機種によって料金は異なります。
こちらのページでも簡単なお見積りができるので、ぜひご利用ください。
お店の混雑状況にもよりますが、早ければ数十分、基本は即日での修理が可能。
あらかじめお電話やメールでご連絡をいただければ、在庫の取り置きができるのでスムーズです。
正規店では基本的に、水没シールが赤いと「画面修理のみ」はしてもらえません。
しかしスマホ修理王なら、基板に水没痕や損傷がない場合は、部分修理のみにも対応可能。
ただし、基板に水没痕がある場合は、水没修理が必要になることがほとんどです。
スマホ修理王ではまずスマホの状態を丁寧にチェックし、部分修理ができるかどうかを慎重に判断。
水没したスマホは後々になって不具合が出るケースもあるため、修理後のリスクや保証の有無などをお客様にしっかりご説明し、ご納得・ご了承をいただいた上で修理を行います。
安心してご利用いただけるサービスを徹底しているので、部分修理をお考えの方はまずご相談ください!
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ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。