iPhoneを強制初期化するには?パスワードを忘れたときの対処法も解説
2023年6月2日
iPhoneの初期化が必要なタイミングは、端末がうまく動作しないときや画面ロックが解除できなくなったとき、下取りや売却に出すときです。
初期化の前に必ずバックアップを取ることを忘れないようにしましょう。iPhoneの初期化の前に必要な作業や、強制初期化の方法などを解説します。
iPhoneを初期化するのはどんなとき?
iPhoneの初期化を行うべきシチュエーションは次の3つです。
- iPhoneがうまく動作しなくなったとき
- iPhoneの画面ロックが解除できなくなったとき
- iPhoneを下取りや売却に出すとき
初期化すべきか迷ったら、上記に該当するかチェックしてはいかがでしょうか。具体的な状況や初期化以外の解決法について解説します。
iPhoneがうまく動作しなくなったとき
ソフトウェアの不具合や本体の破損が原因でiPhoneがうまく動作しないときは、初期化によって症状が改善される場合があります。具体的には次のようなケースです。
- アプリ起動中にフリーズする
- アプリ起動中の動作が遅くなる
- アップデートが正常に終了しない
- リンゴループ
- 落下によるカメラの不具合
- ホームボタンを認識できない
ただし、本体の破損が原因だと初期化では症状が改善しないケースがあります。場合によっては修理が必要になりますが、まずは一度初期化を試してみるのがおすすめです。
iPhoneの画面ロックが解除できなくなったとき
パスコードを忘れて画面ロックを解除できなくなったときは、初期化が有効な解決策です。入力ミスは4回までならやり直しが可能ですが、5回目以降は一定期間スマホを使えなくなります。
忘れてしまったときは無理やり開こうとせず、工夫するのがおすすめです。iPhoneの画面ロックが解除できなくなった場合、ほかにもiTunesを使う方法やiCloudの「iPhoneを探す」から行う方法などがあります。
iPhoneを下取りや売却に出すとき
iPhoneを下取りや売却に出すときも、初期化でデータを消去しておくと安心です。端末に保存された個人情報は大切なデータなので、あらかじめ自分で消しましょう。
またiPhoneを下取りに出す際の準備は、初期化だけでは不十分です。SIM カードやメモリーカード、画面保護シート、ケースなども取り外す必要があります。
iPhoneを強制初期化するときにすべきこと
何もしないまま強制的に初期化してしまうと、後で取り返しがつかないことになってしまいます。下取りや売却に出す場合を除き、初期化の前には必ずバックアップを取らなければなりません。
また「iPhoneを探す機能」をオフにし、初期化後はiCloudからサインアウトしましょう。iPhoneを強制初期化するときに必要な作業について解説します。
iPhoneのバックアップを取る
初期化によってiPhoneに入っている写真やビデオなどのデータは消えてしまいます。したがってバックアップは必ずやらねばならない作業です。
iPhoneのバックアップを取る方法は次の2つです。
- クラウド(iCloud)にデータを保存する
- iTunes経由でパソコンにバックアップをとる
それぞれ具体的な手順や注意点について解説します。
iCloudでiPhoneをバックアップを取る方法
iCloudでバックアップを取る手順は次のとおりです。
- ホーム画面で「設定」を開く
- 画面上部の「ユーザー名」をタップする
- 「iCloud」をタップする
- 「iCloudバックアップ」をタップする
- オンに切り替えて「今すぐバックアップを作成」をタップする
iCloudを使えばiPhone本体のみでバックアップが取れるため便利です。
iCloudでiPhoneをバックアップを取る方法
iTunesでiPhoneのバックアップを取る手順は次のとおりです。
- パソコンでiTunesを起動する
- iPhoneとパソコンを接続する
- バックアップが必要なiPhoneを選択する
- 「今すぐバックアップ」をクリックする
パソコンとiPhoneをケーブルでつないでバックアップを取る方法です。事前にiPhoneのiOS、iTunesともに最新版にアップデートしておきましょう。
「iPhoneを探す」をオフにする
初期化の前には「iPhoneを探す」をオフに切り替えることも必要です。「iPhoneを探す」をオフにしないまま初期化を行うと、アクティベーションロックがかかってしまいます。
アクティベーションロックを解除するには、Apple IDとパスワードの入力が必要です。
【「iPhoneを探す」をオフにする手順】
- ホーム画面で「設定」を開く
- 画面上部の「ユーザー名」をタップする
- 「iCloud」を開いて「iPhoneを探す」をタップする
- タブをオフに切り替える
- Apple IDとパスワードを入力する
参考:Apple「iPhone、iPad、iPod を初期化する (工場出荷時の設定に戻す)」
iCloudからサインアウトをする
最後に必要となるのはiCloudからのサインアウトです。サインアウトしておかないと、初期化してもiCloudとiPhoneがつながったままになって、クラウド内のデータが第三者に見られてしまう可能性があります。
【iCloudからサインアウトする手順】
- ホーム画面で「設定」を開く
- 画面上部の「ユーザー名」をタップする
- 「サインアウト」をタップする
- Apple IDとパスワードを入力後「オフにする」をタップ
- 「コピーを残す」の項目をすべてオフにする
- 再度「サインアウト」をタップする
参考:Apple「iPhone、iPad、iPod touch、Apple TV、Mac で iCloud からサインアウトする」
参考:Apple「iPhone や iPad を売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと」
※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります
iPhoneを強制初期化する3つの方法
iPhoneを初期化する方法には、iPhone単独で行うパターンとパソコンに接続して行うパターンがあります。以下の3つが具体的な方法です。
- iPhone本体で初期化する
- iTunesを使って初期化する
- iCloudから初期化する
iPhoneが正常に動作するときや、パスワードがわからないときなど、それぞれのシーンに応じた初期化の方法を紹介します。
iPhone本体で初期化する
iPhoneが正常に動作し、Apple IDとパスワードがわかっている場合はiPhone本体で初期化できます。
【iPhone本体で初期化する手順】
- 「設定」をタップする
- 「iPhoneを探す」をオフにし、iCloudのアカウントからサインアウトする
- 「一般」をタップする
- 「リセット」をタップする
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップする
参考:Apple「iPhone、iPad、iPod touch を初期化する (工場出荷時の設定に戻す) 方法」
iTunesを使って初期化する
iPhoneの動作に問題があるときや、Apple IDやパスワードがわからないときは、iTunesを使って強制的な初期化が可能です。
【iTunesを使った初期化の手順】
- iPhoneとパソコンを接続してiTunesを開く
- iPhoneをリカバリーモードに変更する
- iTunesで「復元」または「アップデート/更新」をクリックする
- 画面の指示に従って操作する
参考:Apple「iPhone、iPad、iPod を初期化する (工場出荷時の設定に戻す)」
iCloudから初期化する
iPhoneを紛失、もしくは盗難に遭った場合、iCloudへログインし「iPhoneを探す」から初期化を実行できます。
画面上部の「すべてのデバイス」から初期化したい端末を選んだ後に「iPhoneの初期化」をタップします。
手元に端末がなくても遠隔で操作できるので、紛失や盗難などの緊急事態でも慌てる必要はありません。
iPhoneを強制初期化できない場合の対処法
Appleサポートに問い合わせる
上記の方法を試しても初期化できない場合、第三者の力を頼ってはいかがでしょうか。Appleサポートへ問い合わせることで、解決するかもしれません。
Appleの公式サポートに症状を伝えて相談してみるのが一つの方法です。電話やメール、チャットで相談が可能で、好きな方法を選択できます。
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。