iPhoneのバックアップ時間が長い!遅い原因や時間短縮の8つのコツを解説

2023年6月1日

iPhoneのバックアップに時間がかかる原因は、動画や画像データの多さ、通信環境の不安定さなどがあります。事前に端末の設定を変えておくことで、時間短縮が可能です。今回はiPhoneのバックアップに時間がかかる原因や、早く終わらせるためのコツを紹介します。

iPhoneのバックアップにかかる時間はどのくらい?

iPhoneのバックアップは機種や方法に左右されるものの、長くても1時間が目安です。早ければ1分足らずで完了する場合もあります。

バックアップの時間に影響するのはデータ容量やバックアップの方法などです。 1時間以上かかる場合、Wi-Fi環境やケーブルにトラブルが生じていて接続不良を起こしている可能性があります。

iPhoneのバックアップに時間がかかる主な原因

iPhoneのバックアップに時間がかかる主要な原因は、アプリや画像データの多さです。何百~何千枚の写真を読み込む場合、サイズが大きくなるため、スピードは低下します。

インターネット環境が不安定なときも読み込みに時間がかかるので、Wi-Fi環境に問題があると遅くなります。

初回のバックアップはデータベースから作成する必要があるため、処理に時間を要することにも注意が必要です。追加・変更のデータは作成済みのデータベースに直接上書きされるので、最初と比べてスピーディーに処理が完了します。

iPhoneのバックアップ方法と注意点

iPhoneのバックアップ方法は「iCloud」「iTunes」「Finder」の3種類があります。iCloudはクラウドにデータを移行するもので、iTunesやFinderは接続したPCへと移す方法です。

FinderはMacにしか対応していませんが、iTunesはWindowsでも行えます。ここではそれぞれの手順や注意点について解説します。

iCloudでiPhoneをバックアップする方法と注意点

iCloudでiPhoneをバックアップする手順は次のとおりです。

  1. iPhoneで「設定」をタップ
  2. 「Apple ID」をタップ
  3. 「iCloud」をタップ
  4. 「iCloudバックアップ」をタップ
  5. バックアップがオンになったら「今すぐバックアップを選択」をタップ

iCloudのバックアップの利点は、Wi-Fi環境があれば外出先でも可能で場所を選ばないことです。またケーブルやPCは必要なく、端末のみでバックアップできます。

ただしWi-Fi環境やiOSのバージョンが処理の時間に影響するため、問題がないかあらかじめ確認しておきましょう。

参考:Apple「iPhoneのバックアップを作成する」

iTunesでiPhoneをバックアップする方法と注意点

iTunesでiPhoneをバックアップする手順は次のとおりです。

  1. PCにiTunesアプリをインストールする
  2. iPhoneとPCをケーブルでつなぐ
  3. iTunesを開く
  4. iTunesでiPhoneのアイコンが表示されたら選択し「概要」をクリック
  5. 「今すぐバックアップ」をクリック

PCとUSBケーブルを使う方法で、大容量のバックアップが取りやすく、Wi-Fi環境に左右されることがないのが特徴です。パソコン側のストレージ容量に依存するため、十分な空きがあるか事前に確認しておきましょう。

データ容量が少ないのにバックアップに1時間以上かかる場合、Wi-Fi環境に問題が生じている可能性があります。

参考:Apple「iPhoneのバックアップを作成する」

FinderでiPhoneをバックアップする方法と注意点

FinderでiPhoneをバックアップする手順は次のとおりです。

  1. Macで「Finder」を開く
  2. Finder画面上で「iPhone」をクリック
  3. 「一般」をクリック
  4. 「iPhone内のすべてのデータをこのMacにバックアップ」をクリック
  5. 「ローカルのバックアップを暗号化」をクリック
  6. 「今すぐバックアップ」をクリック

FinderはMac限定の方法で、macOS Catalina10.15以降のバージョンでなければ実施できません。macOS Catalin以前のOSを使用している場合、バージョンアップが必要です。

Finderを使ったバックアップのメリットはiTunes同様、iPhoneの容量を気にしなくて済む点です。

Macbookとケーブルを接続して行う場合、ACアダプタとつなげた状態での処理をおすすめします。途中でiPhoneの充電がなくなり、中断してしまう事態を防げるためです。

参考:Apple「iPhoneのバックアップを作成する」

※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります

iPhoneのバックアップ時間を短縮するための8つのコツ

iPhoneのバックアップに時間がかかるときの対策として、短縮のコツを8つ紹介します。

  1. Wi-Fiの通信環境をチェックする
  2. 不要なアプリや写真、動画を削除する
  3. バックアップ不要のアプリがないか確認する
  4. バックアップソフトを利用する
  5. 位置情報サービスを一時的にオフにする
  6. USBケーブルの状態を確認する
  7. iPhoneを再起動してみる
  8. 定期的にバックアップをとる

1.Wi-Fiの通信環境をチェックする

iCloudでのバックアップに時間を要する場合、通信環境が影響している可能性があります。Wi-Fiの状態をチェックし、ルーターを再起動させたり場所を変えたりしてみるのがおすすめです。

Wi-Fiの周波数帯は2.4GHzと5GHzに分かれており、最大通信速度が異なります。5GHzは新しい規格なので通信速度が早く安定していますが、障害物に弱いという特徴があります。

5GHzは電波を遮る物体があると2.4GHzよりスピードが低下してしまうため、可能なら2.4GHzへの変更を検討しましょう。

2.不要なアプリや写真、動画を削除する

前述のように、転送するデータ量の多さはバックアップの時間がかかる原因の一つです。実行前に不要なアプリや画像、動画を削除しておくと処理時間の短縮を見込めます。

「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」とタップすると、未使用のアプリをまとめて削除できます。削除した写真や動画は「最近削除した項目」内にも残るため、そちらもまとめて消しておくのがポイントです。

3.バックアップ不要のアプリがないか確認する

iPhoneのバックアップは一括で行われるので、保存の必要がないデータまで処理される場合があります。事前にバックアップ不要のアプリを選択しておけば、完了までの時間を短縮できます。

たとえば「Safari」 や 「Google Chrome」のような大量の閲覧履歴がつまったアプリ、過去の履歴が残るカレンダーやリマインダーアプリなどは設定をオフにしておくと効果的です。

4.バックアップソフトを使用する

サードパーティ製のバックアップソフトを使うのもおすすめです。iTunesやiCloudよりも使用する必要な容量が少なく、バックアップまでの時間を短縮できます。

サードパーティー製とは特定の製品と互換性がある、その製品の開発元や販売元とは異なる企業が提供する関連商品です。たとえばMicrosoft Azureのバックアップには純正の「Azure Backup」のほか、さまざまなサードパーティー製品がそろっています。

5.位置情報サービスを一時的にオフにする

位置情報サービスはデータ量を多く消費するため、バックアップ時は一時的にオフにしておきましょう。消費データ量が多いアプリを使い続けている状態だとバックアップに支障をきたします。

位置情報サービスをオフにするには、設定画面の「プライバシー」から「位置情報サービス」をタップして、オフに切り替えるだけで完了します。

6.USBケーブルの状態を確認する

有線でiPhoneをiTunesにバックアップする場合、USBケーブルに断線が起きていないか、端子との接続に問題はないかなど確認してください。

ケーブルを他のコンセントに差し替えると、通電状況の不具合があるかチェックできます。別の端末につないでも正常に動作しなければ、USBケーブルが故障している可能性が高いです。

7.iPhoneを再起動してみる

iPhoneの再起動もバックアップ時間の短縮に有効です。端末を長時間連続使用していると内部にエラーが発生する可能性があります。

再起動によってそれらを解消しておけば、処理を阻害する原因がなくなるので処理スピードの向上につながります。バックアップにあまりにも長い時間がかかる場合、再起動後のやり直しを検討してみてください。

8.定期的にバックアップをとる

日常的にバックアップをとる習慣をつけておくのもおすすめです。スパンが短いほど追加するデータ量が少なくて済むので、スムーズに処理が行われると考えられます。

こまめな処理が面倒なら、自動的に同期できるよう設定を変更しておくことを推奨します。iTunesの画面で「自動的にバックアップ」→「icloud」→「適用」とタップするだけで可能です。

※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります

コツをおさえてiPhoneのバックアップ時間を短縮しよう

事前に不要なアプリや写真、動画を削除したり、大量のデータ通信が必要なGPSの設定をオフにしたりしておくことでバックアップの時間を短縮できます。ほかにも再起動やサードパーティー製のバックアップソフトの利用なども効果的です。

iPhoneのバックアップは基本的に1時間以内で完了します。今すぐに処理が必要なときや、1時間以上待っているのに終わらないときは上記の方法をぜひ試してみてください。

バックアップ時のストレスがなくなれば、愛用のiPhoneを長く使用し続けられるでしょう。

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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