iPhoneSE(第2世代・第3世代)の防水性能を解説!お風呂で使っても大丈夫?

2023年6月1日

iPhoneSEのユーザーにとって、水濡れや水没の対策を知っておくことは大切でしょう。自分は大丈夫と思っていても、水の事故は思いがけない時に突然起きるものです。

本記事では、iPhoneSEの本体が水に濡れた場合や水没してしまった場合の対処法や予防法を解説します。また、各キャリア会社やメーカーの水没補償制度や防水グッズなども詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

iPhoneSE(第2世代・第3世代)は完全防水?

iPhoneSEは、第2世代が2020年4月に、そして第3世代が2022年3月に発売されました。2年間の間隔があるものの、両者の性能はそれほど変わらず防水機能規格に差異はありません。

第2世代と第3世代のどちらも高度な防水機能が装備されています。ただし、あくまでも日常生活での防水機能であり「完全防水機能」ではありません。

ここでは、iPhoneSEにおける等級のレベルなど、防水機能の詳しい内容について解説します。

iPhoneSEの防水規格は「IP67等級」

iPhoneの防水と防塵性能の規格レベルは「IEC規約」という国際規約である「IP〇〇等級」としてを表される決まりです。iPhoneSEの等級は第2世代、第3世代ともに「IP67」で、これは水の深さ1mまで、水に浸かって最長30分間の環境に耐えられるレベルであることを示しています。

iPhoneSEは防沫・耐水・防塵性能がある端末

iPhoneSEは、第2世代から防水機能を搭載して話題を呼びました。ただし、これらの性能は永続的に維持されるわけではありません。iPhoneSEを普通に使用していても、性能が低下する可能性はあります。

そして、iPhoneSEは決して「完全防水」の機能を有するスマートフォンではないことを認識しておきましょう。

iPhoneSEのお風呂やプールでの使用は基本的にNG

iPhoneSEには防水機能があるとはいっても、完全防水ではないだけに、水濡れのリスクが常にあります。したがって、浴室やプールでの使用は基本的にNGです。

実際に、Appleの公式サイトでも水濡れによる損傷は保証の対象外であり、浴室やプールあるいは水辺や海でのマリンスポーツなど、水に濡れる環境下でのiPhoneSEの使用は控えるように警告しています。

参考:Apple「iPhone7以降の防沫・耐水・防塵性能について」

iPhoneSEが水没した場合の対処方法と注意点

iPhoneが水没し内部に水が侵入すると、端末の機器類の腐食やショートの原因となりかねません。iPhoneSEを誤って水没させてしまった場合の基本的な対処法と注意点について解説します。

iPhoneSEが水没した場合の基本的な対処法

iPhoneが数秒だけ真水に濡れたり、落としたりした場合は、水の中からすぐに本体を引き上げ、以下の手順で対処します。

  1. まず電源を切る
  2. レンズクロスなどの柔らかい布で、本体を拭き上げる
  3. 本体が乾いたことを確認し、SIMトレイを開けてSIMカードを取り出す
  4. 風通しのよい場所に本体とSIMカードを置き、5時間以上自然乾燥する

本体が乾き、特に問題がなければ、念のためデータをバックアップしましょう。この時点で異常があれば、修理が必要です。

海やプール、ジュースなど、真水以外の液体に長時間浸ってしまった場合は、早急な修理が必要です。

不純物の多い液体がiPhone内部に入り込んだ状態で長時間放置すると、腐食・錆が時間の経過と共に進行し、復旧が困難になる可能性があります。

そのため、真水以外に水没させた場合には、電源を切ってすぐに修理に出しましょう。

iPhoneSEが水没した場合の注意点

iPhoneが水で濡れてまだ完全に乾いていない状態で充電すると故障の原因となりかねません。本体が水に濡れた場合は、ケーブル類はすべて取り外した状態にして、水を拭き取り完全に乾燥したことを確認してから充電するようにしましょう。

ただし、完全に乾いたかどうかを見誤る可能性もあります。念のため、乾燥後の充電やアクセサリ接続は、最低5時間経過してから行うのが無難でしょう。

どうしても早く充電する必要がある場合は、レンズクロスなどで濡れた部分を拭き取り、乾燥を確認後に、Lightningケーブルを使わないワイヤレス充電にするのが賢明です。

【シーン別】iPhoneSEが水没した場合の対処法

iPhoneSE本体が水没するには、いくつかのケースが考えられるでしょう。ここでは「お風呂」「プール」「海」「トイレ」4ヵ所のシーン別に、水没した場合の対処法について解説します。

お風呂で水没した場合

iPhoneSEの第2世代以降のモデルは、水深1mに最大30分沈めても問題ないとされるIP67レベルです。ただしお風呂場で入浴しながらの使用はNGとなっています。

iPhoneの防水テストは常温の水で行われていることから、浴槽のお湯の中に水没した場合は防水性能が機能しないケースも考えられるからです。

浴槽に水没しなくても、お風呂場はシャワーが強く当たったり、石鹸やシャンプーなどかかかってしまうリスクもあり、これらも故障の原因となり得ます。上記のことに注意したとしても、高温多湿のお風呂場の環境は、ただ持っているだけで本体内部の基板が腐食する可能性もゼロではありません。

浴槽にiPhoneを水没させてしまった場合の対処法は以下の手順になります。

  1. 電源を切る
  2. 水分を入念に拭き取りる
  3. SIMトレイを開けてSIMカードを取り出す
  4. 完全に乾燥させる

乾燥後に異常があったり、石鹸の混じった液体に浸っていた場合は、すぐに修理に出しましょう。

プールで水没した場合

iPhone本体がプールに水没した場合は、プール内の消毒用薬品が混ぜられた水により防水性能が機能しない場合もあります。万一、プールに水没した場合は、すぐに水で洗い流し、早急に修理を依頼しましょう。

海で水没した場合

海水浴や釣りに行った際に、海中にiPhoneを水没させてしまった場合はかなり厄介です。海水には塩分が含まれており、雑菌もプールより多い環境です。

iPhoneが海水に浸かったときには、すぐに取り出して水洗いをしなければなりません。水没したままの状態が長くなればなるほど、すぐに本体内部が錆びつき腐食してしまい、故障の原因となるからです。

水洗い後に乾燥させて使用に問題がなくても内部に錆が発生している可能性もあり、少しでも異常があるようなら修理に出すか、早めにバックアップを取るようにしましょう。海中での撮影には、iPhone用の防水ケースの利用が便利です。

トイレで水没した場合

水洗トイレの便器の中にiPhoneを落とすことも考えられます。便器の水には雑菌が繁殖している可能性もあることから、よく水洗いした後に、消毒用のアルコール液で拭き上げるのがよいでしょう。

ただし、アルコールが本体内部に入る可能性もあることを考え、アルコール液で拭く際はかなり慎重に作業する必要があります。乾燥させた後に異常があれば修理に出すべきなのは、他のケースと同じです。

iPhoneSEの水没に備える補償

万一iPhoneSEが水没した場合、各モバイルキャリア企業やメーカーの補償(保証)制度が、どのようになっているのかを知っておく必要があります。原則として、過失によるiPhoneSEの水没については、メーカー保証対象外であり、修理代金は3万円以上かかるともいわれています。

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水没のリスクが心配なユーザーは、Appleの有料補償への加入も検討してみましょう。次項では、各社の水没に対する補償制度について解説します。

Appleの有料保証

AppleCare+ または、水没事故だけでなく、盗難や紛失時の補償を受けられる AppleCare+盗難・紛失プランの2通りのサービスがあります。

過失による水濡れや水没事故の際には、1回につき12,900円(税込)で利用回数無制限にて修理サービスが受けられます。

参考:Apple「AppleCare製品」

ドコモ・au・SoftBankの水没補償

iPhoneSEを販売しているキャリア3社の水没補償制度の内容を紹介します(2023年5月時点)。

ドコモは、スマートフォンやタブレットなどの故障・水濡れ・盗難・紛失などのトラブル時に活用できる「ケータイ補償サービス」を提供しています。iPhoneSEの月額利用料金は第1世代〜第第3世代まで共通で550円(税込)です。

交換の場合は、1年間に2回まで利用可能で、補償利用時の負担金は8,250円(税込)、修理の場合は購入から1年以内で保証対象内の故障の場合は無料、それ以外は上限5,500円(税込)までの負担となります。

auでは、Apple公式サポートと修理サービス、紛失盗難補償、「iCloud+ 50GBストレージ付き」がセットになった、「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+」を提供しています。月額使用料は、iPhoneSE第2世代と第3世代は月額1,134円(税込)、iPhoneSE第1世代は854円(税込)です。補償利用時の料金は、12,900円(税込)となっています。

SoftBankでは、「AppleCare+」と同等の保証にソフトバンクオリジナルのサポートを加えた「あんしん保証パック with AppleCare Services」を提供しています。iPhoneSEは、世代に関わらず、979円(税込)の利用料金です。補償利用時の料金は、auと同様に12,900円(税込)です。

参考:ドコモ「ケータイ補償サービス」
参考:au「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+」
参考:SoftBank「あんしん保証パック with AppleCare Services」

水場で使用する際の防水対策

水濡れや水没のリスクのある場所でのiPhoneSEの利用はできるだけ避けるのが無難です。しかしながら、やむを得ない事情により使用する際には、適切な防水対策をとっておきましょう。

ここでは、iPhoneSEを水場で使用する際の防水対策について、以下に紹介します。

防水ポーチを使う

iPhone本体を完全に密閉できる「防水ポーチ」は、川や海などレジャーにiPhoneを持って行く際には大変便利なグッズです。しかも本体をポーチの中に入れるだけという手軽さが人気となっています。

防水ポーチの防水能力は防水ケースよりも高いといわれており、しかも100円ショップでも販売されているほど安価です。水中撮影が可能なタイプも販売されており、用途に合わせて選ぶのがよいでしょう。

防水ケースを使う

降雨、湿気、汗などからiPhone本体を守ってくれる、iPhone専用の防水ケースも便利です。特に、屋外で使用するユーザーにとっては手放せないグッズとなるでしょう。

堅牢な作りであることから、分厚く重く感じますが、落下した際のショックを軽減して本体を傷から守ってくれる効果もあります。外回りの仕事などでハードに使用するユーザーや、いたずら好きなお子さんがいるユーザーに適したグッズです。

完全防水ではないiPhoneSEは水没故障に注意しよう

iPhoneSEは、水濡れなどに強い防水タイプのモデルではりますが、完全防水タイプではありません。したがって、水没した場合などは修理不能となるケースもあり、水がかかったり水没のリスクがある場所での使用は極力控えるのが賢明です。

野外での使用頻度が多いユーザーは、iPhoneSEが水没してしまった場合を考えて、対応策を事前に熟知しておくか、防水用ポーチやケースなどで本体を守る必要があるでしょう。また、補償サービスへの加入も有効な選択肢です。

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この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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