モバイルバッテリーの寿命は1年半?寿命が来た時の症状や長く使うコツ

2023年6月2日

外出時や災害時などに役立つモバイルバッテリーを所有している方は多いと思います。
購入してから頻繁に利用している場合も、そうでない場合も、モバイルバッテリーの寿命を確認しておくと、いざ使おうと思った時に「あれ、全然作動しない、どうしよう」と、困らずに済みますよ。

本記事では、モバイルバッテリーの寿命は一体どのくらいなのか、寿命の確認方法などを解説します。
モバイルバッテリーの寿命に不安のある方は、ぜひご一読ください。

■目次■
■モバイルバッテリーについて
■モバイルバッテリーの寿命は約1年半
■こんな場合は寿命が近いかも
・使い始めてから1年以上経過している
・モバイルバッテリー本体が膨張している
・充電に時間がかかるようになった
■モバイルバッテリーを長く使うためにできる5つのこと
・モバイルバッテリー使用中はスマホを操作しない
・充電後スマホをさしたままにしない
・バッテリー0パーセントで放置しない
・暑さや寒さに注意する
・できるだけ容量の多いモデルを使用する
■モバイルバッテリーをしばらく使わない場合の保管方法
■モバイルバッテリーを処分するには?
■【まとめ】モバイルバッテリーを安全に使用するための注意点

※目次のタイトルをクリックすると、読みたい記事まで飛ぶことができます。

モバイルバッテリーについて

スマホモバイルバッテリー
モバイルバッテリーとは?
繰り返し充電できるバッテリーを内蔵し、コンセントを使用することなく、スマホやタブレット端末を充電できる持ち運び可能な充電器です。

外出時など、スマホ・タブレット端末などを充電するのに非常に便利な充電器なので、頻繁に使用はしなくても購入し「所有はしている」という方は多いのではないでしょうか。
自然災害や公共交通機関のトラブル等が起きた時も、モバイルバッテリーを携帯していれば、スマホ・タブレット端末の充電が手軽にできるので、ひとつ持っていると安心です。

ただし、スマホと同じく、モバイルバッテリーにも寿命があります。
「最近モバイルバッテリーの持ちが悪い」「モバイルバッテリーで充電ができなくなった」など、不具合が出てきた場合には、この記事を読んで、寿命かどうか確認してみましょう。

モバイルバッテリーの寿命は約1年半

バッテリーの寿命を推測する際に重要な充電サイクルとは?
合計で100%になる充電を行った回数で表す充電サイクル。
例えば0%から100%まで充電を1回した場合が「1サイクル」です。

モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、フル充電をした場合、基本的に約300回〜約500回の充電サイクルで寿命を迎えます。(モバイルバッテリーと同様に、iPhoneやAndroidスマホも、フル充電を500回繰り返した場合、蓄電容量が新品の80%となる設計がされています)。

上記を踏まえ、毎日モバイルバッテリーをフル充電をした場合、約1年半~2年ほどで寿命を迎えると推測できます。

​​こんな場合は寿命が近いかも

モバイルバッテリーの寿命が近いと考えられる主な前兆、寿命の確認方法は下記の3つ

  • 使い始めてから1年以上経過している
  • モバイルバッテリー本体が膨張している
  • モバイルバッテリー・スマホ共に充電をする際、大幅に時間がかかるようになった

次項より詳しく説明します。

使い始めてから1年以上経過している

モバイルバッテリーを購入してから、ほぼ毎日使用しており、1年以上の使用年数が経っている場合は、寿命が近いかもしれません。
特別不具合を感じていなくても、1年以上毎日使用していると、バッテリーは確実に劣化しています。

モバイルバッテリー本体が膨張している

モバイルバッテリーのバッテリー本体が膨らんでいるように見える場合は注意が必要です。
長く使用していたり、放置していたりすると、モバイルバッテリー本体が膨張することがあります。バッテリー内にガスが溜まって膨らんでいる可能性があるので、非常に危険な状態に。突然バッテリーが爆発する・熱くなって火傷の恐れがあるなど危険が伴うので、膨張したモバイルバッテリーを使用するのはやめましょう。

ここで注意していただきたいのは、膨張したバッテリーへの対処の仕方。
一旦膨張したバッテリーが自然と元に戻ることはありません。
単に使用を中止し、放置すればいいわけではなく、速やかに破棄・処分してください。

充電に時間がかかるようになった

モバイルバッテリーをいつも通り使っているのに、これまで以上に電池の減りが早くなった等、異変を感じている場合、モバイルバッテリーの寿命が近いかもしれません。
バッテリーの電池自体が劣化している場合は、時間を置いても通常通りの状態に戻る見込みは薄いため、買い替えを検討しましょう。

モバイルバッテリーを長く使うためにできる5つのこと

モバイルバッテリー長く使うには
モバイルバッテリーをできるだけ長く使うために気をつけたいポイントは下記の5つ。

  • モバイルバッテリー使用中はスマホを操作しない
  • 充電後スマホをさしたままにしない
  • バッテリー残量0パーセントで放置しない
  • モバイルバッテリーを使用する環境に気を付ける
  • できるだけ容量の多いモデルを使用する

次項より詳しく説明します。

モバイルバッテリー使用中はスマホを操作しない

普段スマホを充電する時と同様に、モバイルバッテリー使用中はスマホをいじらないようにしましょう。
動画をみたり・ゲームをしたり、端末本体にかかる負荷が大きいとスマホはもちろんですが、モバイルバッテリーにも悪い影響を及ぼします。

スマホ本体・モバイルバッテリーへの負担を減らしたいのであれば、モバイルバッテリーを使っている間は、スマホの電源を切る(オフにする)などの対応をしてみてください。

充電後スマホをさしたままにしない

モバイルバッテリーで充電が完了したら、なるべく早くスマホとモバイルバッテリーをはなしましょう。
フル充電になったにも関わらず、充電を続けたままの状態だと過充電になってしまいます。バッテリーにもスマホ本体にも負荷が大きいため、注意が必要です。
負荷がかかる他にも、充電をし続けることにより、バッテリーが熱を持ってしまうため、発火・爆発の危険性も高まります。
過充電が引き起こすトラブルは大変危険なので、充電が終わったら、なるべく早くモバイルバッテリーからスマホを外してください。

バッテリー残量0パーセントで放置しない

バッテリーには放電終止電圧があり、この電圧を下回ると過放電状態になります。
この状態で放置すると最終的にまったく充電できなくなる場合があるので、注意が必要です。
過放電は、バッテリーに溜められた電力を使い切り、そのまま放置することで起こるため、0%のまま長期間放置することは避けましょう。

モバイルバッテリーを保管する際も、注意が必要です。
モバイルバッテリーは、約半年で20%程は自然放電されるケースがほとんど。そのため保管する際40%程の状態だと、約1年後には0%になり、過放電が起こる可能性があります。

過放電の状態になることを防ぐためにも、おおよそ50%〜80%の状態で保管し、定期的に充電の減り具合を確認しましょう。

暑さや寒さに注意する

熱や冷えに弱いモバイルバッテリー。
リチウムイオン電池は熱の影響を大きく受けるので、使用する環境や保管場所には注意してください。モバイルバッテリーが置かれている環境が、45℃以上の場合は大きくダメージを受けます。真夏の車内・直射日光の当たる窓辺などに置くのは避けましょう。

モバイルバッテリーを使用している最中に熱を感じた場合は、一旦充電をストップしてください。一度充電をやめて、熱を冷まして様子を見るのが先決。そのまま充電を続けると、発火や爆発の恐れがあります。
熱さの他、低温にも弱いので室温が5℃以下になる場所での使用・保管にもご注意ください。

できるだけ容量の多いモデルを使用する

モバイルバッテリー自体の充電の回数を少なくすると、劣化するスピードを緩めることができます。
少しでもモバイルバッテリーを長持ちさせたい場合は、1回の充電で長時間使用可能な、大容量モデルのモバイルバッテリーをチョイスするといいかもしれません。頻繁にモバイルバッテリーを使っている方は、できる限り容量の大きいモデルを選びましょう。

バッテリー容量の大きさを選ぶ際に確認する数値
バッテリー容量の大きさを表す「⚫️⚫️mAh」をチェックしましょう。
この⚫️⚫️部分の数字が大きいほど容量も大きくなります。

​​モバイルバッテリーをしばらく使わない場合の保管方法

モバイルバッテリー保管場所
モバイルバッテリーの充電状態で注意するポイント
長期間モバイルバッテリーを利用せず保管しておく際は、放電を防ぐため、充電状態を50%〜80%前後で保管してください。
先述したように、モバイルバッテリーをただ保管しているだけでも放電は起こってしまうんです。保管する際に充電の状態があまりにも少ないと、過放電状態になる恐れがあります。
また、充電が100%の状態での保管も注意が必要。
高い電圧の状態だと、バッテリーに負荷がかかるので劣化が進みます。
これを防ぐには100%の状態を避けて保管するのがベストです。

保管場所に関して注意するポイント
極端に暑い・寒い場所での保管はやめましょう。
夏場に高温になる部屋・窓辺、冬場極端に室温が下がる部屋などでの保管は避けてください。

​​モバイルバッテリーを処分するには?

モバイルバッテリーを処分する時のポイント
小型二次電池に分類されているリチウムイオン電池は、リサイクルが可能です。
「電池は燃やせないだろうから不燃ごみに出せばいいや」と早合点するのではなく、ご自身がお住まいの地域のゴミの分別に合った方法で処分してください。

モバイルバッテリーは、きちんとした処理をしないとトラブルが発生する恐れがあるので、不安な場合は家電量販店・ホームセンターに設置されている回収ボックスに入れて処分するのもオススメ。
回収ボックスにモバイルバッテリーを入れる際は、発火等を防ぐため、必ず絶縁処理をしてください。USBポートとmicroUSBポートをビニールテープで覆えばOKです。
※膨張しているモバイルバッテリーの場合は危険なので、一度メーカーに問い合わせて処分方法をご確認ください。

​​【まとめ】モバイルバッテリーを安全に使用するための注意点

本記事は、<モバイルバッテリーの寿命を確認する方法│平均寿命は何年くらい?>と題し、モバイルバッテリーの買い替え時、安全に使用する方法等を解説してきました。

外出時や災害時に役に立つモバイルバッテリーは、日頃から携帯している方が多いと思います。使用頻度は多くないにせよ、モバイルバッテリーを所有している方は、今一度、バッテリーの状態や保管場所の確認をし、安全に使用できるか・保管できているかをチェックして、いざという時にスムーズに使えるようにしてみてくださいね。

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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