寿命が近づいているスマホのバッテリーを回復するには?バッテリーリフレッシュとは
2023年2月2日
物価高であらゆる製品の価格が高騰している今、「スマホを新しいモデルに買い換える余裕はない」「スマホはできるだけ同じ機種を使い続けたい」とお考えの方、結構いるのではないでしょうか。
スマホを使用する上で重要となるのが<バッテリー>。
本記事では、そんなスマホのバッテリーの寿命や、バッテリーを回復させる方法について解説します。
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■そもそもスマホのバッテリーの寿命は何年くらいか
■スマホのバッテリーに寿命が来たらどうなるのか
・バッテリーの減りが異様に早くなる
・充電がなかなか満タンにならない
・急に電源が切れる
・再起動を要するトラブルが多発する
・ボタンを押す・タップしても反応がない
■スマホのバッテリーを回復する方法はあるのか
■バッテリーが寿命を迎えたらどうしたらいいのか
・バッテリー交換
・機種変更
■iPhoneのバッテリーリフレッシュとは
■iPhoneのバッテリーリフレッシュの方法は?
・バッテリー残量をゼロにする・使い切る
・電源が落ちたら数時間放置する
・放電完了後、フル充電する
■iPhoneをバッテリーリフレッシュするメリット
・バッテリーの劣化をゆっくりにすることができる
・スマホ本体(基板)のダメージを軽減できる
・バッテリー残量の誤表示を防げる
■iPhoneのバッテリーリフレッシュを実行する際の注意点
・何度も繰り返さない
・放電を長時間しない
・極端な気温の場所で実行しない
■寿命を迎えたバッテリーの交換はスマホ修理王へ
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そもそもスマホのバッテリーの寿命は何年くらいか
スマホのバッテリーの寿命は、バッテリーに使用されているリチウムイオン電池が、どのくらいもつかにかかっています。
このリチウムイオン電池の寿命はおよそ2年ほどです。
iPhoneの場合、バッテリーの充電サイクルを500回繰り返すことで、新品時の8割ほどのパフォーマンスまで劣化することがApple公式にて解説されています。この充電回数と消耗する電池の量を考えて計算すると、スマホのバッテリーの寿命は約2年となるのです。
スマホのバッテリーに寿命が来たらどうなるのか
- バッテリーの減りが異様に早くなる
- 充電がなかなか満タンにならない
- 急に電源が切れる
- 再起動を要するトラブルが多発する
- ボタンを押す・タップしても反応がない
スマホのバッテリーの寿命が近づくと、上記に挙げた5つの症状が頻発に起こる可能性が高いです。
<システムや本体の寿命>・<バッテリーの寿命>この2点がスマホ本体の寿命に大きく関わりますが、バッテリー関係の不具合が発生する場合の原因は、やはりバッテリーの寿命。
<システムや本体の寿命>はバッテリーの寿命よりも長いことがほとんどです。スマホを使用して2年程経った辺りで、急に電源が切れる・充電がたまるのが妙に遅いなどの症状が出始めたら、バッテリーが寿命をむかえる前兆かもしれません。
バッテリーの減りが異様に早くなる
「今まで通勤時間にこんなにも充電が減ることはなかったのに」
「SNSを少し利用しただけで、こんなにバッテリーが減った」
などなど、今までと同じようにスマホを使用していても、急なバッテリーの減りに異変を感じたことがある方、結構いるのではないでしょうか。
バッテリーの減りがだんだん早くなっている・急に早くなったなどの症状がある場合は、バッテリーの寿命が近づいている可能性が濃厚です。
充電がなかなか満タンにならない
これまで通りの使い方なのに、充電するタイミングも変更していないのに、急に充電がスムーズに行えなくなるケースに「あれ?」と感じる方もいると思います。
「今まで通り」にしていても、少しでも何か違和感があると人は誰しも「なんだか変だぞ」と思うものですよね。
これまでと変わらずスマホを使用しているのに、なかなか充電が満タンにならない場合も、バッテリーのトラブルが考えられます。
急に電源が切れる
スマホを操作中、急に画面が真っ暗になるなど、いきなり画面がシャットダウンしてしまうと、とても不安になりますよね。
自分で電源を切ったわけではないのに、電源がオフになってしまうのは、バッテリーになんらかの問題があるのかもしれません。
再起動を要するトラブルが多発する
シャットダウンはしないものの、画面がフリーズするなど、再起動をしなければならない不具合が起きた場合も、バッテリー関連のトラブルが原因としてあげられます。
ボタンを押す・タップしても反応がない
スムーズにサクサクとフリック入力できていたのに、ボタンを押しても・タップしても無反応。
こんな場合も、バッテリーが寿命を迎えようとしている前兆かも。スマホの操作が円滑に行えなくなる場合はバッテリー関連の不具合はもちろん、本体そのものにも、なんらかのトラブルが発生している可能性があります。
スマホのバッテリーを回復する方法はあるのか
残念ながら、スマホのバッテリーが自然に回復することはありません。
所有しているスマホの使用年数が、2年以上の場合はバッテリーを交換する等の検討をするのがベストです。
バッテリーが寿命を迎えたらどうしたらいいのか
バッテリー交換
ご使用中のスマホのバッテリー状況を確認し、必要に応じてバッテリーを交換しましょう。
iPhoneの場合、設定アプリから<バッテリーの残量>や<バッテリーの状態と充電>に関して確認することができます。
<バッテリーの状態と充電>をタップし、最大容量をチェックするとバッテリーの交換が必要な状態かどうか把握できます。
最大容量が80%をきっている場合などは、加入中の保証サービスにより、無償で交換が行えるケースもありますよ。
機種変更
バッテリーの交換をするなら「まるっと本体ごと買い替えてしまいたい」そんな方もいると思います。
スマホ業界は日進月歩。
年々さまざまな機能を搭載したスマホがリリースされていますし、操作性もグングンアップしていることは間違いありません。
新しい機種に変更して、気持ち新たに最新鋭のスマホを使いたいという方には、機種変更がおすすめです。
iPhoneのバッテリーリフレッシュとは
「iPhoneのバッテリーリフレッシュを実行すれば、バッテリーって回復するんじゃないの?」とお考えの方もいると思います。
実際に実行したことはないけど、この「バッテリーリフレッシュ」という言葉を「なんとなく知っている」という方は少なくないかもしれませんね。
このネーミングからすると、バッテリーが新品のように回復するような印象を抱くと思いますが、実際にバッテリーリフレッシュを実行すると改善するのは、バッテリー残量表示の誤りのみ。
寿命を迎えそうになっているバッテリーが、フレッシュな状態に復活するわけではありません。
iPhoneのバッテリーリフレッシュは、バッテリー残量表示が実際の表示ではなく、誤った数字を表示している場合、正常に戻すための機能です。
iPhoneのバッテリーリフレッシュの方法は?
バッテリー残量をゼロにする・使い切る
iPhoneのバッテリーリフレッシュを実行する前に行ってほしいのは、バッテリーの残量をゼロにすることです。
自動的に電源が落ちるまで、バッテリーを使い切りましょう。
電源が落ちたら数時間放置する
自然にスマホの電源が落ちたのを確認できたら、3時間以上そのままにします。
早くバッテリーリフレッシュしたいとは思いますが、3時間以上は待ちましょう。
バッテリーを完全に放電させることが、バッテリーリフレッシュをする際の大きなポイントになります。
放電完了後、フル充電する
スマホを3時間以上放置した後は、普段通り充電器を使用してフル充電をしてください。
充電をする際は、部屋の壁のコンセント等を使用して行うと、安定して充電ができます。パソコンやモバイルバッテリーでの充電だと、フル充電までに時間を要してしまう可能性があります。
バッテリー残量100%の表示を確認したら、電源をすぐには抜かず、そのまま充電を続けましょう。
とにかく確実に満充電させることがポイントです。
iPhoneをバッテリーリフレッシュするメリット
バッテリーの劣化をゆっくりにすることができる
一見頑丈に見えるスマホですが、繊細な構造である電子機器であることを忘れてはいけません。
常に稼働しているとスマホはぐったり疲れてしまいます。
そんなお疲れモードなスマホにも休息が必要。
バッテリーリフレッシュを実行することで、バッテリーの誤表示が改善されるだけではなく、スマホ本体・基板を休ませることもできます。
スマホ本体(基板)のダメージを軽減できる
一つ前の項目でもあげたように、スマホ本体・基板への負担も軽減できるのがバッテリーリフレッシュの魅力。
高画質・高性能で評価の高いアプリは、スマホ本体にかかる負荷が大きく、長時間使用していると、スマホが異様に熱くなるといった現象が起きやすくなります。
アプリの仕様だけではなく、電話やメールなどを同時に使用するとなると、スマホ本体にかかる負担はグングンUP。
こうした基板への影響も遅らせることができるので、バッテリーリフレッシュは有効といえます。
バッテリー残量の誤表示を防げる
バッテリーリフレッシュは、そもそもバッテリー残量の誤表示を改善するものです。実行することによって、この誤表示を改善できます。
バッテリーリフレッシュを行っても、表示が改善しない場合は、バッテリーの消耗が激しく、寿命が近づいている可能性が高いため、バッテリーの交換か機種変更などを検討してみてください。
iPhoneのバッテリーリフレッシュを実行する際の注意点
充電+放電をすることで、バッテリー残量表示の不具合やスマホ本体への負担を軽減できるiPhoneバッテリーリフレッシュ。
しかしデメリットもあるので、注意が必要です。
次項でiPhoneのバッテリーリフレッシュを行う際、注意したいポイントを解説します。
何度も繰り返さない
メリットいっぱいのiPhoneバッテリーリフレッシュ。
「だったら気づいた時にどんどん実行すればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、何事にも限度があります。
バッテリーリフレッシュを頻繁に繰り返すことによって、バッテリーへの負荷が大きくなってしまう可能性があるので、注意しましょう。
iPhoneのリチウムイオン電池は、フル放電・充電を繰り返すことによって、バッテリーの劣化を早めてしまうケースもあります。
放電を長時間しない
iPhoneのバッテリーリフレッシュを実行する際、準備することの一つとして「3時間以上の放電を」と説明しましたが、この放電にも注意が必要。
完全放電した後、更に放置することのないようにタイミングをしっかり見極めてください。完全放電した後、シャットダウンした状態があまりにも長くなってしまうと「いざ電源をオンにしようと思ったら電源が点かなかった!」なんてことになり兼ねません。
極端な気温の場所で実行しない
頑丈にできているスマホも、電子機器です。
暑さや寒さにとっても弱くて、センシティブ。
寒暖差が大きなところや、極端に暑い・寒い場所等でスマホを使用するのは控えましょう。
バッテリーはもちろんですが、本体基板にダメージを与えてしまう可能性がグッと高まります。
寿命を迎えたバッテリーの交換はスマホ修理王へ
本記事は、【寿命が近づいているスマホのバッテリーを回復するには?バッテリーリフレッシュとは】と題し、スマホのバッテリーは回復するのか・バッテリーリフレッシュは、一体どういったメリット・デメリットがあるのかを解説してきました。
長年同じスマホを使っていると、バッテリーに少し問題があっても、愛着が湧き「手放せない」なんて方もいると思います。
Androidスマホ・iPhoneの価格が高騰している今、サクッと購入できるほどスマホは安価ではないため、買い替えに踏み切るのも覚悟が必要ですよね。
色々な事情があるとは思いますが、バッテリーの寿命が近い・寿命を迎えそうという方は、スマホのバッテリーを交換してみませんか?
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この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。