iPhoneの電源が切れない!主な症状や原因、改善が見込める対処法をチェック

2023年2月3日

突然iPhoneの電源が切れなくなり、困った経験をした方も多いでしょう。電源が切れなくなると、状況に応じて対応できなくなります。しかし、原因によってはすぐに改善される場合も多いです。今回は、iPhoneの電源切れないときの症状や原因、試したい対処法を確認しましょう。

iPhoneの電源が切れない4つの症状

iPhoneの電源が切れないとき、さまざまな症状が現れます。電源を切りたいのに切れない状態が続くので、不便に感じることも多いです。よく見られる症状には、次のようなものがあります。

  • くるくるマークが表示される
  • 画面のフリーズで操作できない
  • リンゴループが起きている
  • Siriが起動して電源が切れない

それぞれの症状を確認していきましょう。

1.くるくるマークが表示される

iPhoneの電源を切る際、スライドで電源オフしたあとに画面中央に円を描くようなマークが表示されます。本来であれば円のマークはすぐに消えて電源が切れますが、不具合が起きるといつまでも消えない場合があるのです。

spinning gear(回転ギア)と呼ばれる症状で、システムを起動していたりデータをダウンロードしていたりなど通信しているときに現れます。画面がフリーズして一切操作できなくなるため電源を切れません。

2.画面のフリーズで操作できない

電源を切る際にいきなり画面がフリーズして操作できないといった不具合が起こる場合があります。本来であれば、電源を切る操作をしたあとにスライドが画面に表示されるのが基本です。

ただ画面がフリーズするとスライドが表示されないため、電源を切れません。iPhoneがフリーズする原因には、チップ性能不足やメモリの容量不足、ソフトウェアの不具合などがあります。

3.リンゴループが起きている

画面にリンゴのロゴが表示されたまま動かなくなるのが、リンゴループです。延々と繰り返されることから、リンゴループと呼ばれています。リンゴループになると一切操作できなくなるので、電源を切りたくても切れません。

また、リンゴループはiOSアップデートの失敗やデータ容量不足、ファイルの破損などさまざまな要因で発生するので、原因を特定するのが難しいです。

4.Siriが起動して電源が切れない

ホームボタンがない機種では、電源ボタンを長押ししてもSiriが起動するだけで電源が切れないことがあります。Siriとは、話しかけるだけで操作を代わりに行ってくれるアシスタント機能のことです。

iPhone X以降のホームボタンがない機種と、それ以前の機種やホームボタンがない機種では、電源の切り方が異なることに注意しましょう。

iPhoneの電源が切れない3つの原因

くるくるマークが表示されたり画面がフリーズしたり、リンゴループが起きたりする場合、基本的にすぐに電源を切ることはできません。電源が切れなくなる主な原因には、次のようなものがあります。

  • iPhone本体の問題
  • ソフトウェアの不具合
  • ディスプレイの故障

不具合を改善するには電源を切れない原因を明確にし、それに応じて対処することが大切です。それぞれの原因を確認していきましょう。

1.iPhone本体の問題

電源が切れないのは、本体に問題が発生していることが考えられます。特にバッテリーは長く使用するほど劣化していきますが、これが画面がフリーズする原因になる場合があるのです。バッテリーが劣化すると、画面がフリーズする以外にもフル充電するまで時間がかかったり充電してもすぐに消費したりなどさまざまな症状が現れます。

ただし、バッテリーの劣化は目視で確認するのは難しいので見過ごしがちです。バッテリーの劣化状態を確認したいなら、設定から最大容量をチェックしましょう。新品の状態と比べて、どの程度のパフォーマンスを発揮しているのか確認することができます。

2.ソフトウェアの不具合

電源が切れないのは、ソフトウェアに不具合が起きている可能性があります。特に、長く使用している場合は何らかのバグによりソフトウェアの不具合が起きやすいため、画面がフリーズしたりくるくるマークが出たりして電源が切れなくなることも少なくありません。

ただし古いバージョンからアップデートしていない場合、最新版iOSを取得すれば不具合が改善されることが多いです。また、インストール済みのアプリも定期的にバージョンアップするので小まめにアップデートが必要です。

3.ディスプレイの故障

不意に床に落ちたり壁にぶつけたりなどの衝撃で、「画面は映っているがタッチができない」という状態になることがあります。
これにより、電源を切る際に必要なタップやスワイプ操作ができなくなり、電源が切れなくなってしまうのです。

画面にひび・亀裂が確認できる場合はわかりやすいですが、内部のケーブルが切断されている場合もあります。画面部品の問題にせよ、内部のケーブルや基板の問題にせよ、復旧するには修理に出すしかありません。

iPhoneの電源が切れない際の8つの対処法

電源が切れない原因が確認できたら、それに応じて正しく対処すれば不具合がすぐに改善されることも多いです。iPhoneの電源が切れないときの対処法には、次のようなものが挙げられます。

  • 電源を切る方法を確認する
  • システム設定から電源を切る
  • AssistiveTouch機能を使う
  • 一度再起動して様子を見る
  • 最新iOSをアップデートする
  • 自然に充電が切れるまで待つ
  • リカバリーモードを設定する
  • 故障や劣化の場合は故障に出す

それぞれの対処法を確認していきましょう。

1.電源を切る方法を確認する

当然のことながら、正しい方法で操作を進めないと電源を切ることはできません。機種によっては電源を切る方法が異なるため、iPhoneを買い替えたばかりの場合はやり方を間違えている可能性もあります。

まずは、自分が正しい方法で操作を進められているのかチェックしてみましょう。意外と間違えた方法で電源を切ろうとしていることも多いため、正しいやり方で操作を進めれば問題は解決される場合もあります。

参考:Apple「iPhoneのオン/オフを切り替える

2.システム設定から電源を切る

正しい方法で操作を進めているのに電源が切れない場合は、音量調節ボタンやサイドボタンが故障している可能性があります。画面がフリーズしていなければ、システム設定から電源を切りましょう。

「一般」の下にある「システム終了」を選んで、画面に表示された「スライドして電源オフ」を右にスライドするだけです。画面さえ操作できれば、ほとんど場合はシステム終了で電源を切れます。すべての機種に適用する電源の切り方なので、もしもに備えて事前にやり方を覚えておくのもおすすめです。

※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります

参考:Apple「iPhoneのオン/オフを切り替える

3.AssistiveTouch機能を使う

ボタンを押さなくても音量を調節したり画面をロックしたりなど、基本的な機能を操作できるAssistiveTouch機能が搭載されています。ホームボタンや電源ボタンが壊れてもAssistiveTouch機能があれば、簡単に操作可能です。

電源ボタンや音量ボタンが反応しないなら、AssistiveTouch機能で電源を切りましょう。使い方は簡単で、「設定」「アクセシビリティ」「タッチ」「AssistiveTouch」の順に選択して設定を有効にすれば使用できます。ただし画面がフリーズすると画面を操作できなくなるので、事前に有効に設定しておくと不測の事態に備えられます。

※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります

参考:Apple「iPhone、iPad、iPod touch で AssistiveTouch を使う

4.一度再起動して様子を見る

iPhoneに不具合が起きたとき、再起動すれば問題が解決されることも多いです。画面が操作できる状態であれば、一度再起動して様子をみましょう。画面がフリーズしたりくるくるマークが表示されたりして操作できない場合は、強制終了をおこなう方法もあります。

強制終了とは、その名の通り強制的に電源を切ることです。タッチパネルを使用せず、ボタン操作のみで電源を切ることができます。ただし機種によって強制終了のやり方が異なるので、事前に正しい方法を確認してから操作を進めましょう。

参考:Apple「iPhoneを強制的に再起動する

5.最新のiOSにアップデートする

電源を切れないといった不具合は再起動や強制終了で改善されることも多いです。しかし、再起動や強制終了で不具合が改善されない場合はソフトウェアに問題があることが考えられます。

特に、手動設定にしている場合は、バージョンが公開されるたびにアップデートすることが必要です。まずはiOSのバージョンを確認して、古い状態であれば最新版をアップデートしましょう。バージョンのアップデートをし忘れることが多いなら、自動設定に切り替えるのもいいかもしれません。

参考:Apple「iPhone や iPad をアップデートする

6.自然に充電が切れるまで待つ

最終手段にはなりますが、画面がフリーズしたりくるくるマークが表示されたりして操作できない場合は自然に電源が切れるまで待つのも1つの方法です。充電残量がゼロになれば、電源は自然と切れます。

すぐに充電が切れるわけではありませんが、充電が切れるまで待てるなら放置して問題はありません。充電が切れた時点で通常通りの方法でフル充電し、そこから再起動や強制終了を試してみましょう。

7.リカバリーモードを設定する

再起動や強制終了しても不具合が改善されない場合は、リカバリーモードを試してみましょう。リカバリーモードはオペレーションシステム機能で、強制的に初期化できる状態のことです。事前に設定しておけば、初期化する以外に解決方法がないような不具合が起きている場合に役立ちます。

たとえば、画面がフリーズしたり勝手に再起動を繰り返したりする場合にリカバリーモードになるのです。リカバリーモードにあると、iPhoneに保存されたデータや情報はすべて削除されます。大事なデータや情報を失いたくないなら、もしもに備えて日頃からバックアップを取ることが大切です。

参考:Apple「iPhone や iPod touch をアップデートまたは復元できない場合

8.故障や劣化の場合は故障に出す

あらゆる対処法を試しても電源が切れない問題が解消されないなら、本体が故障しているかもしれません。特に不具合が起こる前から、突然画面が真っ暗になったり充電がすぐに減ったり音が出なかったりする症状が見られるなら故障の可能性が高いです。

またiPhoneを長い期間使用している場合は、バッテリーの劣化が故障につながることもあります。本体の故障やバッテリーの劣化が見られる場合は、早めに修理に出すのがおすすめです。

iPhoneの修理方法は、Apple Store・正規サービスプロバイダ・第三者修理店などがあります。費用面でいえば、Apple Careの加入者はApple Storeや正規サービスプロバイダで修理したほうが安く抑えられます。ただしApple Careに未加入であれば、第三者修理店のほうが安く修理可能です。

バッテリー交換はスマホ修理王に相談ください!

iPhoneの電源が切れない場合、ソフトウェアやディスプレイ、本体の故障などさまざまなことが考えられます。特に本体の故障や原因で電源が切れないときは放置すると、大事なデータや情報が消えてしまうおそれもあるので要注意です。

スマホ修理王では、劣化したバッテリー交換を受け付けています。バッテリーの劣化症状が見られるなら、ぜひお近くのスマホ修理王にご相談ください。

※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります。予めご了承ください

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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