iPhoneの写真が削除できない時にまず確認すべき4つのこと。原因と対処法を解説

2022年12月29日

iPhoneに不具合が起こると、写真が削除できなくなることがあります。操作ができなくなるとデータが溜まるので、早めに対処することが大切です。ただし、原因に応じて正しい対処法を試さないと不具合が改善されることはありません。

そこで今回は、iPhoneの写真が削除できない時にまず確認すべき原因と対処法を解説します。

iPhoneの写真が削除できない原因

iPhoneの写真が削除できない場合、いくつかの原因が考えられます。まず原因を特定して、それに応じた対処法を試してみるのがおすすめです。iPhoneの写真が削除できない原因は、次のようなことがあります。

  • 誤った方法で写真を削除している
  • マイフォトストリームに保存されている
  • iOSに不具合が起きている
  • 写真がiTunesと同期している
  • マイアルバムだけ削除している
  • iPhone本体が故障している

・誤った方法で写真を削除している
iPhoneに保存した写真を消去できない場合、そもそもやり方を間違えている可能性があります。普段から写真を削除することが多く操作にやり慣れている人でも手順を間違えることもあるでしょう。

一度写真を削除するやり方を確認してみるのがいいかもしれません。正しい手順で消去できない場合は、ほかに原因があることが考えられます。

・マイフォトストリームに保存されている
iPhoneの写真を削除できないとき、マイフォトストリームに保存したものである可能性があります。マイフォトストリームとは、iPhoneやiPadなどの端末に写真を自動的に共有できる機能のことです。

同じApple IDで登録した端末間で共有できる便利な機能で利用している人も多いでしょう。ただ、マイフォトストリームに保存された写真は複製されたものです。オリジナル写真を消去しないと、iPhoneから消すことはできません。

・iOSに不具合が起きている
写真が削除できないこと以外にアプリの起動障害やネットが接続しない問題が発生している場合、iOSに不具合が起きている可能性があります。特に、アップデートした直後に写真が削除できなくなった場合はiOSに原因がある可能性が高いです。

一般的にiOSのアップデートには、メジャーバージョンアップとマイナーバージョンアップがあります。メジャーバージョンアップは、新機能追加や仕様変更など大規模な修正を加えたものです。マイナーバージョンアップは、不具合の修正や機能追加など比較的小規模な変更を指します。

削除できないといった問題が起こるときは、メジャーバージョンアップした際に発生しやすいといわれています。iOSに不具合が起きていないか確認してみるのがいいかもしれません。

・写真がiTunesと同期している
iPhoneで撮影した写真をiTunesで同期し、パソコンと共有している人もいるでしょう。便利な機能ではあるものの、パソコンに画像がある限り同期するたびにiPhoneに写真が元に戻ります。オリジナル写真を削除するまで互いの端末で同期し合うことになるため、いつまで経っても写真は消せません。

・マイアルバムだけ削除している
iPhoneにはマイアルバムと呼ばれる機能があります。マイアルバムに保存された写真は、必要に応じて編集したり削除したりすることが可能です。しかし、マイアルバムを削除してもiPhone本体に保存したすべての写真が消えるわけではありません。

・iPhone本体が故障している
残念ながらiPhone本体が故障しており、写真が削除できなくなっている可能性があります。本体の購入直後でも初期不良で突然写真が削除できなくなることも珍しくありません。またiPhoneが劣化している場合は、写真が削除できないことに加えて他にも不具合が起きていることがあります。iPhoneを修理するなど早めに対処することが必要です。

iPhoneの写真が削除できない時にまず確認すべきこと

いきなりiPhoneの写真が消せなくなると、どのような原因があるのか分からなくて悩む人もいるかもしれません。写真を消せない原因はさまざまですが、まず確認してほしいことがあります。

  • iTunesに同期している状態で写真を削除していないか
  • 複製された写真がiCloudに保存されていないか
  • マイアルバムだけを削除していないか
  • 写真の元データを正しい手順で削除しているか

それぞれのポイントを確認していきましょう。

iTunesに同期している状態で写真を削除していないか

iPhoneで撮影した写真をiTunesに同期すると、オリジナル写真を消さない限り写真を削除することはできません。iTunesに同期している状態で写真を削除していないか確認してみましょう。

iPhoneとiTunesの同期により写真が消せない場合は、同期設定を解除することが必要です。一部写真のみの同期解除だけで特定の写真を削除する方法もあるので、目的に応じて試してみましょう。

写真の同期を全て解除する

まずはiPhoneとパソコンを接続します。iTunesが画面に表示されたら、自分のデバイスを選択しましょう。左スライドバーに写真のアイコンが表示されるので選択すると、「写真を同期」が出てきます。

「写真を同期」のチェックを外したら、右下にある「同期」を選択すれば操作は完了です。あくまで写真の同期を解除しただけなので、音楽やブック、オーディオブックなどは通常どおり同期できます。

写真の同期を一部解除する

iTunesの同期を解除するとき、「すべてのフォルダ」「選択したフォルダ」「ビデオを含める」から自由に選ぶことが可能です。「すべてのフォルダ」を選んだ場合は、iPhoneに保存されたすべての写真は同期されなくなります。

もし動画も含めたいなら、「ビデオを含める」を選びましょう。「選択したフォルダ」を選んだ場合は、特定の写真だけ同期の解除をおこなえます。一部の写真だけ解除したい場合は、「選択したフォルダ」を選択しましょう。

複製された写真がiCloudに保存されていないか

マイフォトストリームを設定している場合、iPhoneで撮影した写真が自動的に複製されます。マイフォトストリームにある写真はあくまで複製されたものなので、iPhoneに保存されたオリジナル写真を消さない限り削除されることはありません。

複製された写真がiCloudに保存されていないか確認しましょう。またiOS 8 以降であれば、「写真」「アルバム」「マイフォトストリーム」の順に選択して設定を確認することも可能です。

参考:Apple「マイフォトストリーム

マイアルバムだけを削除していないか

iPhoneのマイアルバムを削除しても一括ですべての写真を削除することはできません。あくまでフォルダが削除されるだけなので、写真を消すことはできないのです。マイアルバム内にある写真を削除したい場合は選択する必要があります。

「写真」「アルバム」の順に選択し、削除したい写真のアルバム名をタップしましょう。右上に表示される「選択」を選び、すべて削除したい場合は「すべてを選択」をタップします。特定の写真だけ消したい場合は、一枚ずつチェックを付けましょう。

参考:Apple「​​iPhoneの「写真」でアルバムを使用する

写真の元データを正しい手順で削除しているか

普段あまり写真を削除することがないなら、やり方が間違っているのかもしれません。まずは手順で操作しているか確認しましょう。iPhoneの写真を削除する方法は、次のとおりです。

・写真を1枚ずつ削除する方法
まず「写真」アプリを開きます。「ライブラリ」にある「すべての写真」を選んで削除したい写真を選択しましょう。「ゴミ箱ボタン」「写真を削除」の順に選べば操作は完了です。

・一度に複数の写真を削除する方法
「写真」アプリを開いたら、「ライブラリ」にある「すべての写真」を選んで「選択」をタップしましょう。写真を1枚ずつチェックするか、または複数の写真の上に指を滑らせましょう。「ゴミ箱ボタン」「写真を削除」の順に選べば操作は完了です。

・重複した写真を削除する方法
まず「写真」アプリを開いて「アルバム」を選び、「その他」にある「重複項目」を選択しましょう。「結合」を選べば重複する写真をまとめられます。画質の良い1枚だけライブラリに残り、選ばれなかった写真は「最近削除した項目」に移動します。

参考:Apple「iPhone や iPad で写真を削除する

※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります

iPhoneで写真が削除できないときの対処法

写真が削除できない場合、iPhone自体に問題がある場合があります。不具合の原因によっては、すぐに対処すれば改善される場合も多いです。主な対処法には、次のようなものが挙げられます。

  • iPhoneを再起動する
  • 最新のiOSにアップデートする

写真を削除できない原因が分からないときは、順番に試してみるのがおすすめです。それぞれの対処法を確認していきましょう。

iPhoneを再起動する

iPhone自体に不具合が起こり、写真が削除できない場合があります。このような場合は、再起動して様子を見てみるのがおすすめです。再起動により端末の動作がリセットされるので、不具合が解消されて正常に動作してくれることがあります。iPhoneを再起動する方法は、次のとおりです

・iPhone X、11、12、13シリーズの場合

  1. 「音量調節ボタン」と「サイドボタン」を長押して電源を切る
  2. 「サイドボタン」を長押して電源を入れる

・iPhone SE (第2・第3世代)、8、7、6シリーズの場合

  1. 「サイドボタン」を長押して電源を切る
  2. 「サイドボタン」を長押して電源を入れる

・iPhone SE (第1世代)、5以前シリーズの場合

  1. 「トップボタン」を長押して電源を切る
  2. 「トップボタン」を長押して電源を入れる

参考:Apple「iPhone を再起動する

最新のiOSにアップデートする

iOSに不具合がある場合、最新版をアップデートすることで写真が削除できる可能性があります。まずはiOSのバーションを確認し、古いようであれば最新版をインストールしましょう。

・iOSのバージョンを確認する方法
iPhoneにインストールされているソフトウェアのバージョンを確認するには、まず「設定」を開きましょう。「設定」にある「一般」「情報」の順に選択すれば、現在のバージョンを確認できます。

参考:Apple「​​iPhone、iPad、iPod のソフトウェアのバージョンを確認する

・最新版iOSをインストールする方法【手動】
アップデートの自動設定をしていない場合は、手動でバージョンをアップデートする必要があります。「設定」を開いて、「一般」「ソフトウェア・アップデート」の順に選択しましょう。画面に現在のiOSバージョンとアップデートの有無が表示されるので、確認して操作を進めましょう。

参考:Apple「iPhoneのiOSをアップデートする

・最新版iOSをインストールする方法【自動】
自動でバージョンをアップデートしたい場合は、自動設定をおこないましょう。「設定」を開いて、「一般」「ソフトウェア・アップデート」「自動アップデート」の順に選択します。「iOSアップデートをダウンロード」または「iOSアップデートをインストール」をオンにすれば操作は完了です。

参考:Apple「iPhoneのiOSをアップデートする

※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります

iPhoneの不具合の場合は修理が必要

iPhone本体を再起動したり最新iOSをアップデートしたりしても不具合が改善されない場合は、故障している可能性があります。故障した状態を放置すると、最悪の場合大事なデータが失われる可能性もあるので早めに対処することがおすすめです。修理方法は、Apple Store・正規サービスプロバイダ・第三者修理店があります。

・Apple Store
AppleCare+に加入しており、その対象期間である場合はApple Storeで修理しましょう。通常価格より安く修理をおこなえるので、修理費用を抑えたい方に適した修理方法です。また、修理部品もApple正規品を使用してもらえるので安心です。ただしApple Storeで修理する場合、データはすべて削除されるので事前のバックアップが必要です。

・正規サービスプロバイダ
AppleCare+に加入している場合、正規サービスプロバイダで修理する方法もあります。Apple Storeと同じくAppleCare+が適用されるので、安く修理をおこなうことが可能です。ただしAppleリペアセンターに配送する必要があるので、修理期間が長くなることがあります。また、データがすべて削除されるのでバックアップが必要です。

・第三者修理店
AppleCare+に加入していなかったり期間を過ぎていたりする場合は、第三者修理店を選ぶのがおすすめです。第三者修理店は修理費用が安いだけでなく、修理内容によっては即日返却される場合もあります。またデータを残したまま修理できるので、故障した当日にサクッと修理することも可能です。ただし一度第三者修理店で修理するとメーカー保証から外れてしまうので注意する必要があります。

iPhoneの写真を効率よく削除する2つの方法

写真を削除する場合、複数枚選んで一度に消す方法もあります。特に、大量に削除したい写真があるときに効率よく消せるので便利です。写真を効率よく削除する方法には、次のようなものがあります。

  1. 日付ごとに写真を削除する
  2. iTunesで空ファイルと同期する

それぞれ写真の削除方法が変わるので、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。それぞれ写真を削除する方法を確認していきましょう。

1.日付ごとに写真を削除する

写真アプリでは、年別または日付ごとに表示させることが可能です。複数の写真を一度に削除したい場合は、日付ごとに選ぶと効率よく操作できます。日付ごとに写真を削除する方法には、まずホーム画面から写真アプリを開きましょう。

メニューバーにある「写真」「選択」の順に進みます。日付の表示が「共有」から「選択」に切り替わったら、「選択」を選びましょう。画面右下にあるゴミ箱マークを選択したら、複数枚の写真を一度に削除することができます。

2.iTunesで空ファイルと同期する

iTunesの空ファイルと同期させて短時間で写真を削除することもできます。まずiPhoneとパソコンを接続して、iTunesを起動させましょう。画面左上にiPhoneのアイコンが表示されるので、「写真」を選択します。「写真を同期」をチェックしてからフォルダを選びましょう。「適用」をタップして空ファイルと同期させれば写真を削除できます。

※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります

写真を削除せずにiPhoneのストレージ容量を増やすには?

iPhoneにはストレージ容量が決まっており、容量を超えてしまうと新しいデータは保存できません。ストレージ容量を増やす方法として、不要な写真を削除するのは有効です。ただ残したい写真が多い場合は、写真を削除する以外に方法があります。ストレージ容量を増やす方法は、次のとおりです。

  • iPhoneの写真をクラウドに移動させる
  • 写真のサイズと容量をリサイズする
  • 専用アプリで写真を圧縮する

それぞれの方法を確認していきましょう。

iPhoneの写真をクラウドに移動させる

端末内のストレージ容量を確保したいなら、クラウドサービスを利用して写真を移動させるのがおすすめです。たとえば、iPhoneユーザーであれば、iCloudを無料で利用することができます。ただし一定の容量を超えると有料になるので、写真の枚数が多い場合は複数のクラウドを利用しましょう。これで端末内のストレージ容量を確保できます。

参考:Apple「iPhoneでiCloudを使用する

写真のサイズと容量をリサイズする

写真のサイズと容量をリサイズする方法もあります。リサイズすれば写真の容量が少なくなるので、端末内のストレージ容量を確保することが可能です。

専用アプリで写真を圧縮する

専用アプリを活用すれば、写真を圧縮することができます。リサイズとは異なり、写真のファイルサイズを変えるのが特徴です。写真のファイルサイズが小さくなれば、端末内のストレージ容量に空きが生まれます。専用アプリはApp Storeからインストールすれば、誰でも利用可能です。無料の専用アプリもあるので、自分に適したものを選びましょう。

※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります

iPhoneのストレージ容量をいっぱいにしないためのポイント

日頃から少し意識を変えるだけで、ストレージ容量がいっぱいになりづらくなることも多いです。普段iPhoneで撮影するときに実践したいポイントには、次のようなものがあります。

  • Live Photos をオフにする
  • 「最近削除した項目」のデータを削除する
  • ビデオの解像度を低めに設定する

それぞれのポイントを確認していきましょう。

Live Photos をオフにする

シャッターを切った前後1.5秒ずつの映像を記録してくれる機能が、Live Photosです。便利な機能ではあるものの、静止画と動画の両方が保存されるため大量の写真を撮影すると容量を圧迫します。無駄な静止画や動画の保存を防ぐには、Live Photosの設定を無効にするのがおすすめです。必要な場面でのみLive Photosを有効にしましょう。

参考:Apple「Live Photos を撮影・編集する

「最近削除した項目」のデータを削除する

端末内の写真を削除してもすぐに消えるわけではありません。写真を削除すると一度「最近削除した項目」に移動し、その後30日間保存されます。すぐにストレージ容量を確保したいなら、「最近削除した項目」に移動した写真を手動で消すのがおすすめです。写真アプリにある「アルバム」に「最近削除した項目」があるので写真を削除しましょう。

ビデオの解像度を低めに設定する

動画を撮影した場合、ビデオの解像度を低めに設定しましょう。解像度が高いほどきれいな映像が撮れますが、容量がいっぱいになります。動画を頻繁に撮影する機会があるなら、ストレージ容量に影響を与えないサイズを選ぶことが大切です。ビデオの解像度は、設定アプリから「カメラ」「ビデオ撮影」を選べば解像度をフレームレートを設定できます。

※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります

修理が必要な場合はスマホ修理王へご相談ください

写真が削除できないとき、iPhone自体が故障していて操作できない場合があります。端末が故障している状態を放置すると、最悪の場合、大事なデータを失う可能性もあるかもしれません。最悪の事態を防ぐためにも、早急に対処することが望ましいです。iPhoneの故障が疑われる場合は、お近くのスマホ修理王に気軽にご相談ください。

※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります。予めご了承ください

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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