有機EL対応のiPhoneの機種はどれ?購入検討者向けに値段やメリットも解説

2022年12月1日

有機EL対応のiPhoneはディスプレイ単体で光るため、省エネや鮮やかな色彩を実現しやすい人気のモデルです。2022年11月時点で、最新のiPhone14をはじめ、計17機種に搭載されています。

今回は有機ELに対応しているiPhoneの種類や値段、メリットを解説します。メリットやデメリットも紹介しているので、自分にとって有機ELのiPhoneが必要か判断できるようになるでしょう。

iPhone画面は「有機EL」と「液晶」の2種類ある

iPhoneの画面は有機ELディスプレイ(OLED)と液晶ディスプレイ(TFT)に分かれています。有機ELはテレビのディスプレイにも採用される薄型の表示装置です。電圧をかけると発光する蛍光灯の特徴を利用し、低電力で抑えやすいのがメリット。

液晶ディスプレイは電圧による分子の並び方が変わる性質を用いて、光量をコントロールできる表示装置です。液晶自体が発光するのではなく、バックライトの光によって画面を映し出します。

有機EL搭載のiPhoneの機種一覧

2022年11月現在、有機EL対応機種は17種類です。下記の料金はApple公式サイトを参考にしています(2022年11月時点)。

参考:Apple「iPhone」

「有機ELのiPhone」と「液晶のiPhone」はなにが違うの?

両者の違いは光の当て方や色の作り方です。有機ELの場合ディスプレイ自体が発光するのに対して、液晶ディスプレイではバックライトの光によって色を作り出します。

とくに黒の出し方に差異があります。有機ELで黒を表現したいときは、該当箇所に電気を流しません。一方液晶ディスプレイで黒を作るときは、液晶内の結晶がバックライトの光を遮ることで、暗さを出します。

液晶iPhoneは光の漏れが生じるため灰色っぽい印象を受けますが、有機ELは明かりがないので純粋な漆黒が作り出されます。

有機ELディスプレイの6つのメリット

有機ELディスプレイは下記のとおり、多くのメリットを有します。

  1. 色彩表現が鮮やかで高精細な映像を映し出せる
  2. ディスプレイを曲げることができる
  3. 省電力につながりやすい
  4. 軽量化・薄型化が可能
  5. タッチしたときの応答速度が速い
  6. 180度真横からでも画面の確認が可能

実際にどのような効果を感じられるか、具体的に解説します。

1.鮮やかな色彩表現によ​​り高精細な映像がうつる

黒を綺麗に映し出せる有機ELディスプレイは、他の色との差異がわかりやすく高精細な色彩を出すことが可能です。液晶の場合、完全に光をシャットダウンするわけではないため、ぼんやりと暗く表示されます。色のメリハリが付きづらく、鮮やかな色彩を期待する方にとっては物足りなく感じるかもしれません。

有機ELディスプレイは黒がくっきりと映るため、全体的に繊細かつ美しい表現が可能です。

2.ディスプレイを曲げることができる

有機ELでは素材をアクリルに変えれば、ディスプレイを曲げることが可能です。ゲーミング用途において、湾曲素材のディスプレイは没入感の得られやすさが好評で人気を博しています。

平型のスマートフォンに慣れている方には衝撃的かもしれませんが、今後は折りたたみ式スマホが一般的になる時代が到来する可能性もあります。

3.省電力に期待できる

黒を表示する箇所では発光しないため、液晶と比較して省電力に適しています。バッテリー節約のために、画面の明るさを意図的に下げたり省エネモードに変えたりしなくても電力を抑えられるのは大きな利点です。

iPhoneの場合、iOS13からダークモードの設定が可能となりました。名前の通り、ダークモードでは黒の表示が増えるためさらなる省電力を期待できるでしょう。

4.搭載端末の軽量化・薄型化が可能となる

バックライトを当てて発光する液晶タイプはディスプレイが3層構造となっています。具体的には2枚の透明な電極が付いたガラス基板に液晶版を挟むという仕組みです。一方で有機ELディスプレイの場合、素子が自ら光る単一構造になっています。

単体で発光が可能な有機ELディスプレイ搭載モデルの方が、薄型化に適しています。部品の数も少なくて済むため、自然と軽量化も実現。有機ELは持ち運びに便利で使いやすいと感じる方が多いでしょう。

5.タッチしたときの応答速度が速い

有機ELディスプレイの場合、画面にタッチしたときの応答速度が液晶タイプよりスピーディーです。とくにゲームとの相性が抜群で映像や動作時のズレが起きにくく、ストレスを抑えて楽しめます。高速に動いても残像が写りづらく、キャラクターの動きをくっきりと確認できます。

有機ELは今以上にレベルアップしたゲームをプレイする際にも適したモデルです。

6.視野角が広いため180度真横からでも映像が見られる

有機ELディスプレイは視野角が広いため、真横からでも画面に何が表示されているかしっかりとはわかります。寝転がりながら動画を見たり、パソコンとスマートフォンを同時に使ったりするのも問題ありません。ただ、視野角の広さは、デメリットにもなり得ます。

近くにいる人に画面の表示を見られてしまうため、たとえば電車で使用したときに個人情報や仕事の機密情報が外部に漏れる危険があります。

購入前に知っておきたい有機ELディスプレイの3つのデメリット

メリットに加えてデメリットも把握しておくと、購入後に後悔してしまうリスクを防げます。有機ELディスプレイのデメリットは次の3つです。

  1. 有機ELのiPhoneは液晶iPhoneと比較して値段が高い
  2. 輝度が低いため屋外では見にくいと感じる可能性がある
  3. 焼き付きの問題に悩まされるかもしれない

それぞれの具体的な内容は次のとおりです。

1.有機ELのiPhoneは液晶iPhoneと比較して値段が高い

有機ELのiPhoneは液晶と比べて高価で、2倍以上の値段がつく種類もあるほどです。スマートフォンの登場から液晶タイプが続いてきたので、新しい有機ELモデルはどうしても価格が高くなってしまいます。

メーカーとしても大量生産が可能な液晶iPhoneとは異なり、技術が必要な有機ELでは製造コストが高くなります。お金がかかっても良いから性能を重視したい人には向いていますが、まだまだ万人向けの製品ではないでしょう。

2.屋外では液晶ディスプレイの方が見やすく感じることも

有機ELは液晶と比べて画面が暗いため、直射日光頼りの屋外では見づらいと感じるかもしれません。液晶ディスプレイはバックライトの強いサポートがあるため、外部環境の影響を受けにくく、基本的にはどこでも見やすいのが特徴です。

外出時に迷って地図を表示したいときや、ドローンの操縦時などは液晶iPhoneの方が使いやすいと感じるでしょう。

3.焼き付きの問題がある

有機ELのiPhoneで同じ画面を表示し続けると、焼き付きが起きる危険があります。画面を切り替えた際、直前に表示していた画像がうっすらと映る現象です。

とはいえ、Appleはトラブルが起きないよううまく対処しています。実際のところiPhoneの焼き付きによる苦情は多くありません。現に初めて有機ELを搭載したiPhoneXは、2017年から市場に出ていますが、これまでの5年間大きな問題になったことはありません。

有機EL画面・液晶画面の修理費用を抑えたいなら「スマホ修理王」へ

有機ELのiPhoneは高精細で鮮やかな色彩を楽しめる反面、購入費用が高額にのぼるのがデメリットです。費用がかかるのは修理費用も同様です。

修理費用を抑えたいなら修理業者選びを慎重に行う必要があります。「スマホ修理王」は業界トップクラスの実績と技術を誇っているので、個々の不具合に応じて最適な方法を提案できます。

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以上のようにお客様が気兼ねなく相談できる体制を整えています。有機ELの修理をはじめ、iPhoneに関するお悩みは何でも気兼ねなくご相談ください。

※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります。予めご了承ください

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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