iPad整備品は壊れやすい?デメリットとメリットを解説
2022年11月1日
Apple製品の中でもiPadは今も高い人気を誇ります。そんなiPadをお得に購入したいという方におすすめしたいのが、iPadの「整備品」です。ここではiPadの整備品の概要とメリット・デメリットについて詳しく解説します。
iPad整備品とは
iPadを購入予定の方は、できるだけお得に購入したいと考えている方も多いでしょう。そのような方におすすめしたいのがiPadの整備品です。
正式には「整備済製品」と言いますが、Apple社Webサイトでも通常の販売サイトとは別ページとされていることから、明らかに通常の商品と異なることがわかります。
整備品のiPadを検討するには、「整備品」について知ることが大切です。
Appleが提供しているiPad整備品とは
iPadを含むApple社の整備品は、販売後に何らかの理由で返品された製品を、Apple社純正パーツと交換し、徹底的にクリーニングして製品品質の基準を満たした、まさに「新品同様の製品」です。
Apple社の製品は、価格だけを見れば他社より高額のものもあります。そのため「新品でなくてもいいが品質は確保したい」「出費を抑えたい」という方に特に人気です。
人気の高いiPadも、これまで発売されたさまざまなモデルがラインアップされます。しかし、整備品を初めて買うのならメリットだけでなく、まずはデメリットをよく理解しておく必要があるでしょう。
Apple社以外が提供するiPad整備品との違い
iPadの整備品は、実はApple社以外でも提供されています。例えば大手ショッピングサイトAmazonも整備済みのiPad提供サイトの1つです。
2022年10月15日現在、Amazonでは2021年に発売された第6世代iPadminや2017年の第5世代無印iPadなどさまざまなシリーズ、モデルが整備済み品として販売されています。
ただ、注意したいのはこの整備品が、Apple認定業者とは異なる「Amazon認定出品者」による出品であることです。検査やテスト、クリーニングを実施したのはApple社ではなく、付属品も純正品でない可能性がある上、保証期間も180日までとApple社とは異なります。
iPadの整備品を買うときは、保証の内容や期間についてよく確認することが大切です。整備品もApple社だけが提供しているわけではないことを十分理解しておきましょう。
iPad整備品のデメリット
iPadに限らずApple社がラインアップする整備品には、次のような4つのデメリットがあります。新品を買う場合と何が違うのか、どのような手間がかかるのかは、手続き後の使う場面にも影響するはずです。
自分のケースではどのような影響があるか、1つずつ具体的に考えてみましょう。
デメリット1.整備済製品はすぐに売り切れる
整備品は、何らかの理由で返品されたものがさまざまな工程を経て販売されます。つまり「返品された製品がないと生まれない」ことが大きな特徴です。そのため、多く販売したくても数に限りがあり、iPadでも特に人気のモデルはすぐに売り切れてしまう傾向があります。
ただ、一度売り切れたらもう買えないのかというとそうとは言い切れません。また同じモデルがラインアップされることは十分あり得るので、見つけてすぐに手続きすれば買うことはできます。
しかし、Apple社のお墨付き製品が、しかも割安に買えるとあって、狙っているユーザーも多いでしょう。どうしても希望のモデルの整備品を買いたいなら、頻繁に整備品サイトをチェックし、見つけたらすぐに手続きすることをおすすめします。
デメリット2.欲しいiPadモデルがあるとは限らない
整備品が販売される過程を考えれば、自分の欲しいモデルのiPadが常にあることは非常にまれです。iPadは主に、無印iPad、iPadAir、iPadminiといったシリーズをはじめ、ディスプレイサイズ、ストレージ容量、Wi-FiのみかCellularありかなど、実に多くのモデルがあります。
「シリーズもストレージ容量も希望通りなのに、Cellularタイプではない」といったモデルしかないときは、一部の条件はあきらめて買うか、ぴったりなモデルがラインアップされるのを待つしかありません。また「使っていたiPadが壊れたからすぐにでも新しいiPadが必要」といった場面にも、おすすめできません。
そう考えれば新品iPadは、定価ではありますが希望のモデルをすぐに買えるので手軽です。「すぐ欲しい」と「お得に購入したい」のどちらを取るかは、現状に合うかどうかで決めるとよいでしょう。
デメリット3.iPadの実機を確認してから購入ができない
Apple社のiPad整備品は、Webサイトのみにラインアップされています。どこかの店舗でショーケースに並んでいるわけではないので、ユーザーが手に取って整備品の実機の状態を確かめることはできません。
しかし、Apple社の整備品は、開発・販売元であるApple社が自ら整備・クリーニングし、責任を持って販売しています。そもそもWebサイト経由で買うなら、新品でさえ実機を確認できないので、その点は整備品と新品で条件は同じといえるでしょう。
整備品の新品との違いは、製品のベースが「返品された製品」であることです。それが「問題ない」と思えるなら、整備品は十分お得な製品だといえるでしょう。
デメリット4.化粧箱は整備品専用で簡易包装
新品iPadと整備品iPadの違いは、製品の「化粧箱」にもあります。整備品は新品のような前面にiPadの画像が印刷された豪華な化粧箱ではなく、「Refurbished(「整備済」の意味)」と書かれた整備品専用の化粧箱に入れられて届きます。
化粧箱が違っても中の製品に大きな影響はありませんが、あるとすればそのiPadを「売る」場面です。多くの買取店舗では、化粧箱の有無や状態は査定金額に影響します。整備品は新品の化粧箱ではないため、やや低い金額で査定されるかもしれません。
iPad整備品のメリット
利用のしづらさはあるものの、iPadの整備品にはいくつものメリットがあります。ただ整備品を取り扱う業者は多く、保証の有無や内容はさまざまで、共通したメリットを挙げることはできません。
そこでここでは、Apple社が提供するiPad整備品のメリットについて解説します。iPadの開発元であるApple社が整備品に対して、どのくらい手厚くサポートしているか、じっくり見てみましょう。
メリット1.新品同様の商品が安く購入できる
最初に挙げられるのは、なんといっても価格が安いことでしょう。Apple社のサイトは、一律ではないものの、整備品はおおむね同モデル定価の15%程度安い価格で販売しています。しかも数年前に発売されたモデルも販売される可能性があるため、新品より幅広い選択肢の中からぴったりなiPadを探せることもメリットといえるでしょう。
しかし、Apple社は2022年6月にMac製品、7月にはiPadをはじめiPhone、AppleWatchの価格を一斉に値上げしたため、同時に整備品も値上がりしました。
お得に買えるとはいえ、価格はモデルごとの定価をベースに決まります。もともと高価なモデルほど高額割引がありますが、半額や3割引といった大幅値引きはありません。
メリット2.中古品を買うよりもリスクが少ない
iPadをできるだけ安く買いたいなら、中古品を購入するという選択肢もあります。しかし、その場合、整備品や新品との違いをよく理解しておくことが大切です。
中古品を店頭で買うなら、実際に手に取って外観や動作を確認することもできます。しかし、バッテリーの減り具合や充電中の熱、操作のスムーズさや通信速度などは詳しくわからない場合もあります。そのため、ある程度のリスクはどうしても残ります。
その点、Apple社の整備品はAppleが整備し点検した、新品に近い製品です。バッテリーと外装は新品と交換、すべての製品にはマニュアルと付属アクセサリーが完備されています。中古にありがちなリスクは非常に少ないといえるでしょう。
メリット3.保証が新品と同様
Apple社の整備品は、要するにメーカーが直接販売している自社製品です。いくらベースが問題のあった返品製品だとしても、メーカーが修理・整備・クリーニングした以上、その品質はメーカーが保証するのがごく自然といえます。
そのためApple社の整備品は、新品と同様1年間のメーカー保証付きです。期間内の自然故障は無償で修理交換してくれる上、心配なら有料のAppleCare+で保証期間を延長することもできます。
また到着後14日以内なら「イメージしていたカラーと違った」というような自己都合であっても無料で返品・返金も可能です。通販ではありがちな「実物を確認できない」不安も、これなら安心して注文できるでしょう。
このような保証は、やはり販売元であるApple社が提供しているからこその手厚さだといえます。品質への自信と実績があればこそのサービスだといえるでしょう。
メリット4.最短で購入日の翌日に整備品が届く
Apple社の整備品は、多くが新品と同じように素早く発送されます。事前にAppleIDなど必要項目を登録しておけば、注文から製品の発送、輸送状態まで確認できるため、いつ届くのかといった余計な不安は最小限で抑えることができるでしょう。
注文した日時やお届け場所にもよりますが、最短で翌日に手元に届く場合もあります。これも新品と同様に提供されるサービスの1つです。
メリット5.予想していなかった整備品と巡り合える可能性
ほかのApple製品と同様、iPadの整備品にはさまざまなシリーズ、スペックのものが幅広くラインアップされます。
例えば予算10万円で探していたところ、同じ予算で狙っていたiPadよりストレージが倍の整備品を見つけたとしましょう。割安な理由は4年前のモデルであり、最新の機能がないことでした。
そこで「あまり使わない機能だからなくてもいいな。それより仕事に使うのだからストレージに余裕があった方が安心だ」と感じられたら、予想していた以上に実用に有利なiPadをみつけたことになります。
選択肢が多いということは、予算、スペック、機能性などさまざまな視点で本当に必要な製品を見つけやすいということです。整備品は、最初は思うようなiPadがなくても、定期的に探しているうちに、より自分に合ったiPadを見つけられる可能性があるラインアップでもあるといえるでしょう。
iPad整備品の実際の販売価格は?
Apple社が提供するiPadの整備品サイトには、多くの整備品が販売されています。一例として、2022年10月15日時点でのラインアップを紹介します。
iPad
ただの「iPad」となっていたら、それはいわゆる「無印iPad」を表しています。後に紹介するような「Pro」や「Air」などのシリーズ名がない、最も基本的な機能を搭載したシリーズです。シリーズ中最も安価なため、学校などの公共機関でも広く使用されています。
iPad Pro
iPadシリーズの中で最上位モデルにあたるのが、このiPad Proシリーズです。2015年に初代Proシリーズが登場して以降、常に最高の機能、性能を誇ってきました。ディスプレイサイズが小さめのモデルと大きめのモデルがあります。
ディスプレイサイズ小さめのiPad Pro
ディスプレイサイズ大きめのiPad Pro
iPad Air
無印iPadとディスプレイサイズは同じなのに軽量=空気(Air)のように軽いという意味で名づけられたのがiPad Airです。2014年に初代が発売され、現在iPad整備品ラインアップに登場しているのは主に2020年に発売された第4世代です。
お使いのiPadの修理が必要な場合は「スマホ修理王」におまかせください
iPadを買う際は整備品を検討するとお得に購入できる可能性が高まるでしょう。しかし、購入の理由がお手持ちのiPadの故障であるならば、修理するという選択肢もあります。
「スマホ修理王」なら、来店でも電話でも無料で相談、見積もりができ、納得したときだけ修理を依頼する方式なので安心です。郵送でも受け付けておりますので、遠方でも利用できます。
新しいiPadを購入する前にぜひ修理もご検討ください。
※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります。予めご了承ください
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。