スマホ位置情報とは?iPhoneやAndroidでの設定方法を解説

2022年10月4日

スマホを使っていると、位置情報をオンにするかどうか返答を求められることがあります。しかし、必要だからと許可しつつも、たびたび許可してよいものか疑問に感じているという方は多いかもしれません。

位置情報設定はアプリごとに「オン」のほうが便利なものと、そうでないものがあります。この記事では、位置情報をオンにするメリットとデメリット、設定の方法について解説します。

スマホの位置情報とは

スマホの位置情報とは、GPS(Global Positioning System)や携帯電話・Wi-Fiアクセスポイントの基地局情報からスマホの現在位置を測定した情報をいいます。

スマホの位置情報の便利な用途として挙げられるのは、次のような例です。

  • 現在位置と目的地、その間のルート、ルートの渋滞状況や予測を示す
  • 利用したい店舗の位置と同時に営業時間や評判を参照する
  • 現在地や目的地の天気を知る

他にも位置情報を利用すれば、店舗やイベント開催場所に自動的にチェックインしたり、ゲームなどで移動距離を測定、記録したりすることもできます。位置情報は単に情報を得るだけでなく、エンターテインメントやサービスと連携することで、スマホの新たな使い方をもたらす機能なのです。

スマホの位置情報をオンにした場合のメリット

位置情報をオンにする、つまり位置を測定し得た情報を他の機能と連携することでさまざまなメリットが生まれます。連携する機能ごとにメリットがあるといってよいほどですが、あえてまとめるとすれば次の4つです。

  1. 自分の位置情報をシェアできる
  2. スマホが紛失した際に探すことができる
  3. アプリの利便性が向上する
  4. スーパーやデリバリーサービスのお得な情報が得られる

1つずつ詳しく見てみましょう。

1.自分の位置情報をシェアできる

友人・知人との待ち合わせや初めて訪れる場所では、今自分のいる場所を正確に把握し、それを誰かに知らせることが重要です。スマホの位置情報をオンにしておけば、アプリを開くと自分の正確な位置がすぐにわかるだけでなく、位置を他のユーザーに知らせることができます。

また子どもや高齢者のスマホで、位置情報をオンにしておけばいつでもスマホの現在位置がわかり「見守り」にも役立ちます。探す手間を省き、かかる時間を節約できるので便利です。

2.スマホが紛失した際に探すことができる

スマホは常に持ち歩くものですが、慌てたり忙しすぎたりするとうっかり置き忘れることがあります。そんなときスマホの位置情報をオンにしておくと、そのおおまかな現在位置がすぐにわかります。

もし置き忘れたのがバスやタクシーの中でしたら、現在位置がわかるだけでなく移動していることもわかるでしょう。利用したバス会社、タクシー会社に連絡すれば、何らかの方法で確認することができるかもしれません。

3.アプリの利便性が向上する

例えば、便利な地図アプリも、店舗の会員証アプリも、スマホの位置情報がオンになっていなければ現在位置がわからずルート検索も目的地までの時間・距離もわかりませんし、自動チェックインも機能せず不便です。このように位置情報がオンであることを前提として提供されているアプリもたくさんあります。

また現在位置に近い店舗や配達範囲にある飲食店を抽出するといった機能は、スマホの位置情報をオンにしておくことが前提です。アプリの利便性を十分に得るには、アプリごとに位置情報を設定しておく必要があります。

4.スーパーやデリバリーサービスのお得な情報が得られる

スマホの位置情報をオンにしておくと、外出先で受けられるさまざまな特典が自動的に表示される場合があります。例えば飲食店を検索すると、近くの店舗の位置はもちろん電話番号や営業時間、メニューが表示され、手間暇をかけずにさまざまな情報がすぐに手に入るので便利です。

中には割引クーポンが表示され、利用を促すアプリもあります。ユーザーにとっては探す手間が省け、店舗にとっては売上増につながり、両方にとって得られるのはメリットです。こんなサービスも、位置情報をオンにしているからこそ利用できます。

スマホの位置情報をオンにした場合のデメリット

スマホの位置情報をオンにするとさまざまなメリットがあるとしても、自分の居場所が「誰かに常に知られている」のは決してよい気分ではありません。これこそオンにすることがためらわれる理由の1つでしょう。

これから位置情報をオンにしようとするとき、そのデメリットについて正しく知ることは、オンにするケースとオフにすべきケースを区別するために必須です。ここでは位置情報をオンにするデメリットを4つ挙げ、1つずつ解説します。

1.位置情報によって特定される可能性がある

スマホ、つまり自分の位置情報は「プライバシー情報」の1つです。位置情報が常に測定されていると、アプリや機能の設定ミスによって位置情報を第三者に公開してしまう可能性があります。

例えばTwitterなどのSNSで、投稿する時点で位置情報をオンにしてしまったケースです。その時点で位置情報付きの投稿となり、広くインターネット上に公開されてしまいます。さらに最悪のケースを考えれば、悪質なストーカー行為やスマホの不正遠隔操作にもつながりかねません。

2.位置情報をオンにしないと使えないアプリがある

最近は自家用車にナビを設置せず、スマホの地図アプリで代用するという方も多いでしょう。また旅行や出張で慣れない場所を訪れたとき、昔ながらの地図だけでは現在位置を特定するだけでもかんたんではありません。他にも位置情報をオンにしていないと使えない、便利さが失われるアプリはいくつもあります。

位置情報をオンにしなければ、得られるメリットも失われます。位置情報をオンにするリスクはありますが、大切なのはそのアプリや機能を適切に設定・利用しリスクを避けるよう備えることだといえるでしょう。

3.個人情報を推測される可能性がある

スマホの位置情報には現在位置だけでなく、移動履歴なども含まれます。それが通勤や習慣といった定期的な行動であればなおさら、その情報を万が一でも悪意のある第三者に知られれば、何らかの害を被りかねません。

多くのアプリや機能は、位置情報の利用を特定の用途に制限しているため事業者側にセキュリティ事故がない限り大きな問題には発展しないでしょう。とはいえ身近に危険を感じたときは、一時的にせよ位置情報をオフに設定し、リスクを避けたいところです。

4.バッテリーの消費が増える可能性がある

スマホにはさまざまな機能が搭載されていますが、そのすべての機能が使用するのは共通のバッテリーから供給される電力です。位置情報を測定するためのGPSも同様で、オンにするだけで通信量は増え、バッテリー消費量も増えます。

アプリによっては特に起動しなくてもバックグラウンドでGPSと通信するため、気づくとバッテリーが普段より減っているといったことにもなりかねません。アプリの設定は使い方や使う頻度ごとに見直し、普段からバッテリーの状況にも目を配りましょう。

スマホの位置情報のオンとオフを切り替える方法

スマホの位置情報は、オンにするだけ、オフにするだけではなく適切に使い分けたり設定を見直したりして適切にコントロールすることがうまく活用するコツです。ここでは搭載OSごとに、iOS(iPhone)とAndroidに分けて、位置情報のオン・オフを切り替える手順について解説します。

iPhone(iOS)の場合

iPhone(iOS)での位置情報設定では、設定アプリを使います。

  1. 設定アプリ(歯車アイコン)をタッチ
  2. 「プライバシー」をタッチ
  3. 「位置情報」をタッチ
  4. 設定したい、位置情報サービス画面に表示されるアプリをタッチ
  5. メニューの「なし」「次回確認」「このAPPの使用中のみ許可」「常に」のいずれかをタッチ

※iOSのバージョンにより操作方法が異なる場合があります

Androidの場合

Android搭載のスマホにおいて位置情報のオン・オフの切り替えは、設定アプリを開くところからスタートします。

  1. 設定アプリ(歯車アイコン)をタッチ
  2. 「位置情報」をタッチ
  3. 「アプリの権限」をタッチ
  4. 切り替えたいアプリをタッチ
  5. メニューの「常に許可」「アプリ使用中のみ許可」「許可しない」のいずれかをタッチ

※バージョンにより操作方法が異なる場合があります

スマホの位置情報をオンにして利便性を向上させよう

スマホの位置情報は、オンにすると得られるメリットが多いものの、リスクもあります。重要なのはリスクを回避しメリットを得るために位置情報の仕組みを理解してうまく使いこなすことです。

例えばスマホのカメラで撮影するとき、位置情報をオンにすると特定の場所で撮影した画像だけをフォルダにまとめることができますが、SNSに投稿するなど公開するつもりなら漏洩を防ぐため位置情報はオフにしておく必要があります。

位置情報を適切に使いこなすには、アプリや機能ごとにオン・オフをじっくり検討することが大切です。解説したメリットとデメリットを踏まえ、自分なりに多くのメリットが得られてリスクも抑えるよう上手に設定・利用できるよう努めましょう。

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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