iPhoneのデータを完全消去して初期化する方法│事前準備と手順
2022年8月31日
日常生活においてiPhoneのデータを完全に消去して初期化することは、そう多くあることではないと思います。
しかし、iPhoneを新しく買い替え、これまで使用していたiPhoneを買取に出す際などには、この作業が必要です。
長年使用していたiPhoneであれば、保存されているデータはたっぷりあると思います。
本記事では、個人情報の漏洩等を防ぐためにも、安全にiPhone内のデータを完全消去できるように、その方法を解説します。
・修理依頼時
・売却・下取り・譲渡時
・紛失時
■完全消去で初期化されるもの
・端末に保存したすべてのデータが消去される
■iPhoneのデータを消去する際に行う事前準備
・ネットワーク利用制限を確認
・SIMロックの解除、SIMカードの取り出し
・データのバックアップを取る
・<iPhoneを探す>機能をオフに
■【復元可能】iPhoneのデータを消去する方法
・iPhoneを初期化する
■iPhone修理はスマホ修理王へ
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iPhoneのデータの完全消去が必要なシーン
修理依頼時
iPhoneの修理を行う店舗によっては、修理の際に個人情報の流出を防ぐために、データの初期化を推奨する場合があります。
頻繁にiPhoneを修理することはないと思いますが、自分が修理を依頼しようとしているお店がiPhoneのデータを完全に消去するなどの対応をしているのか確認が必要です。例えば、Apple公式修理のうち配送修理時の案内では、バックアップを取り初期化した上で発送するよう、依頼手順に記載があります。
売却・下取り・譲渡時
新しいスマホに買い替えを検討している場合、使用中のiPhoneを売却・下取り・譲渡するなどの方法を考える人は少なくないと思います。古くないモデルであれば、下取りに出すとそれなりの価格になるのでお得といえばお得です。
しかしデータの管理には要注意。大切なデータがぎっしり詰まったiPhoneをそのまま売却・下取り・譲渡するのは、たいへん危険です。必ず、端末内のデータを完全消去してから手放すようにしましょう。
紛失時
iPhoneを紛失した時に個人情報を守るため「iPhoneを探す」内で行える「iPhoneの消去」機能を使って、遠隔でデータの初期化を実行するといった方法を試したことのある方はいませんか。
紛失時に便利なこの機能。実は、紛失した時以外でも利用する機会のある機能なんです。
★「iPhoneを探す」の「iPhoneの消去」を利用するシーンの一例
<iPhoneの不具合が直らない時>
データの初期化をすることにより、不具合が改善することがあります。
<パスワードを忘れた時>
パスワードを失念すると、iPhoneの画面ロックを解除できず困ってしまいますよね。
そんな時の最終手段として、iPhoneのアクティベーションロック(紛失時などに他の人が使えないようにロックすること)が解除できないときに画面ロックのパスワードごとデータを初期化し、iPhoneを使えるようにすることができます。ただし初期化後、iCloudにバックアップしたデータを復元する場合には、Apple IDとApple IDのパスワードが必要です。
完全消去で初期化されるもの
端末に保存したすべてのデータが消去される
基本的に、iCloudなどクラウドに保存していないデータ・クラウド保存できないアプリのデータ等はすべて消去されます。
▼消去されるデータの一例▼
ホーム画面
ネットワークの設定
位置情報・プライバシー設定
すべての設定
写真や動画、アプリなどすべてのコンテンツ
iPhoneのデータを消去する際に行う事前準備
ネットワーク利用制限を確認
iPhoneのデータを完全消去する前に、ネットワークの利用制限を確認しましょう。
インターネット・Wi-Fiの接続が安定して繋がっていない場合は、これらの設定を確認後、初期化する等の対応が必要になります。
SIMロックの解除、SIMカードの取り出し
SIMフリー端末が主流になっているとはいえ、購入時にSIMロックがかかっていてそのままになっている可能性もあるので、自分が使用しているiPhoneのSIMの状態がどうなっているかしっかり把握しておきましょう。
SIMロックの解除やSIMカードの取り外しを忘れてしまうと、故障の原因になります。
データのバックアップを取る
iPhoneのデータを完全消去する前に、必ずしなければならないのが、データのバックアップを取ること。
データを完全消去するということは、端末内の情報がすべて消えるということです。ご使用中のiPhoneの中身がすべて消えてしまいます。連絡先・アプリ・画像など、データが消えてしまうと、新しい端末に変更した時にとても不便です。
「バックアップを取らなくてもどうにかなるんじゃない?絶対にしなければいけない決まりでもあるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、消去後に「あのデータ、やっぱり必要だった…」とならないためにも、しっかりバックアップを取っておきましょう。
~iCloudでのバックアップの手順~
<1>Wi-Fiの確認
▼iPhoneを通信状況の安定したWi-Fiに接続
<2>iCloudを開く
▼iPhone「設定」アプリの「iCloud」を開く
<3>iCloudバックアップをオンに
▼「iCloud」内の「iCloudバックアップ」を選択⇨「iCloudバックアップ」をオン
<4>「iCloudバックアップを開始」の確認
▼「iCloudバックアップを開始」の表示を確認して「OK」を選択
<5>「今すぐバックアップを作成」を選択すればバックアップが取れます。
iPhone+Wi-Fi環境があればサクッとできるのがiCloudでのバックアップの作成。Apple ID利用者であれば、それぞれ無料の5GBのiCloudストレージが付与されているため、そこにデータのバックアップを保存できます。手軽にバックアップを取りたい方は、この方法がオススメです。
※バックアップの容量が5GBを超える場合の注意点
5GBを超えてしまう時は、有料のストレージプランをアップするか、バックアップを取るデータを諦めるしかありません。
次で紹介するiTunesを使用するバックアップ作成であれば、条件はありますが、データ容量を気にすることなくバックアップの作成が行える可能性が高いです。5GBを超えてしまう場合はiTunesでのバックアップの作成がオススメですよ。
~iTunesでのバックアップの手順~
<1>iPhoneをPCに接続
▼iPhoneをライトニングケーブルでパソコンに接続
<2>iTunesを立ち上げる
▼PCでiTunesを立ち上げるパソコンでiTunesを起動
<3>iTunesとiPhoneを同期
▼iTunesに表示されたiPhoneのアイコンを選択
<4>「概要」選択する
「概要」をタップすると「今すぐバックアップ」の項目が表示されるので、それを選択
iPhoneとiTunesをインストールしたパソコンを使用して行うバックアップ方法です。PC内部に直接iPhoneのデータをバックアップし、保存する仕組みになっています。PCのデータの空き容量があれば、制限なしでデータのバックアップを取れるので「iCloudだと有料プランになってしまいそう」という方はiTunesでのバックアップの作成がオススメですよ。
<iPhoneを探す>機能をオフに
いざ初期化をしようとしたら「<iPhoneを探す>をオフに、と表示された!」というケースも多いようです。
スムーズに初期化作業を進めるためにも、iPhoneを初期化する場合は、事前に「パスワードの解除」「iPhoneを探すをオフ」にしておきましょう。
【復元可能】iPhoneのデータを消去する方法
iPhoneを初期化する
事前準備として「バックアップ」「各種設定の解除」「サインアウト」のすべてが完了したら、iPhoneの初期化を実行することができます。
★iPhone初期化時の注意点
<1>iPhoneの初期化内容への理解・バックアップの確認
これまでの項目でご説明したように、iPhoneの完全初期化を実行すると<データが完全に削除されます>。
「こんなはずじゃなかった」ということにならないためにも、iPhoneの完全初期化の内容を理解し、バックアップがしっかり取れているかを必ず確認してください。
<2>充電の確認
充電がごくわずかしかないor残量が少ない状態でiPhoneの初期化を実行すると、途中で充電切れとなるおそれがあります。
iPhoneの電源が落ちてしまうと、起こりうるのはiPhoneの故障です。
故障や不具合を避けるためにも、iPhoneの初期化を実行する際は、充電を最大にしておくなど充電の状態を確実に確認しておきましょう。
尚、初期化には時間を要するため、時間に余裕のある時に行うことをオススメします。
~iPhoneの初期化手順~
<1>iPhoneの「設定」内の「一般」を選択
▼
<2>「一般」項目内の一番下にある「リセット」を選択
▼
<3>リセット」内の「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択
▼
<4>確認画面が出たら赤文字の「iPhoneを消去」を選択
▼
<5>本当に初期化してもOKか最終確認画面出るので問題なければ赤文字の「iPhoneを消去」を選択
▼
<6>初期化が開始され、最初にiPhoneを立ち上げたときに表示される、初期設定の画面が出てきたら初期化完了
iPhone修理はスマホ修理王へ
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この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。