iPhone「ストレージの空き領域がありません」空き容量を増やす方法 | お役立ちコラム

iPhoneを使用中、突如画面に出現する「ストレージの空き領域がありません」のメッセージ。「これは一体どういう意味？」と驚いた経験はありませんか。

iPhoneを長く使用している方であれば、このメッセージの通知を受けたことがある回数は結構多いと思います。ストレージはデータの保存場所を指しており、この通知は「保存する場所がもうないよ、いっぱいだよ」ということを知らせているんです。

本記事では「このメッセージが画面に出たら、どう対応したらいいのか」「空き容量を増やすにはどうしたらよいのか」「空き容量がないとどうなるのか」について解説します。

 

端末にアプリをインストールしたり、写真を撮影したりした際、そのデータを保存する領域のことをストレージといいます。

「ストレージの空き領域がありません」というメッセージは、「あなたのiPhoneは、データを保存するスペースが少なくなっていますよ、もうないですよ」というお知らせです。空き容量が不足すれば、新しく写真を保存したりアプリをインストールしたりすることができなくなるため、不要なデータを削除や移行する必要があります。

▼＜設定アプリ＞を起動
▼＜一般＞を選択
▼＜iPhoneストレージ＞を選択

「メディア」「App」「写真」「メッセージ」「iOS」などが、色別ファイルとなってグラフのように表示されるので、使用領域をパッと目で見て確認可能です。

ここで自分が一番使用しているものは何なのか把握できるため、空き容量を増やす際の参考にしましょう。

iPhoneストレージのカテゴリの意味

◆App

アプリケーションのことです。ゲームのアプリは容量が多く、CDから音楽を取り込んでいる場合等はこのカテゴリの使用領域が多いことがあります。

◆メディア

保存した音楽やビデオのことを指します。ストリーミングサービスを利用している場合には、ほとんど使用していないでしょう。

◆写真

撮影・保存した写真のことです。iCloudを利用して「iPhoneのストレージを最適化」を有効にしている場合には、容量を多く占めていないことが多いです。

◆iOS

iPhoneを動かすためのデータです。手動で削除等を行うことはできません。

◆システムデータ（その他）

古くは「その他」として分類されていたカテゴリです。アプリ・iOSが一時的に使用したキャッシュデータやソフトウェア・アップデートファイル、Siriの音声、システムデータがここに蓄積されます。

■キャッシュとは？■
一時的に端末の設定・状況を保管して、改めて同じことをする場合、スムーズに操作できるように保存されるデータです。
キャッシュは定期的に削除していかないと、iPhoneにどんどん溜まっていくので、定期的に削除するのがベスト。
キャッシュを消去することにより、領域を増やすことができるため、気づいた時にその都度消していくと空き容量不足を回避できますよ。

ただし、キャッシュを削除して開けられるスペースは多くありません。
キャッシュと合わせて他のデータも消去・整理するのが最良といえます。
尚、キャッシュは撮影した写真や動画、ダウンロードした音楽等のデータではないため、消去してもこれらのデータが消えることはありません。

iPhoneのデータ整理等をすることなく、長年使用を続けているとiPhoneのストレージ領域は狭まるばかり。
お子様やペットの成長記録や、育てている植物・手間暇かけて作った料理、仕事に使う資料の撮影やボイスメモなど…。
プライベートで頻繁に写真を撮る機会のある方は、画像や動画がストレージ領域を占める割合が高くなると思います。

また、メール・メッセージなども、自分で削除しない限り端末内に残り続けますよね。
送受信いずれも添付データ等があれば尚更、ストレージ領域を圧迫します。
思い出も大切ですが、一定の期間が経ち、役目を終えた画像・動画・メール・メッセージ・メモなどは整理するのがベターです。

■写真・動画を整理する手順■
▼写真アプリを開く
▼アルバム内の「最近の項目」等で削除してもOKな写真・動画を選択後、右下のごみ箱アイコンをタップし「写真を削除」をタップ
▼「最近削除した項目」を確認
▼「選択」をタップ後、削除ずみの写真・動画にチェックを入れて「削除」をタップ
▼「この写真は削除されます。この操作は取り消せません」のメッセージが出るので、その下に表示されている「写真を削除」をタップ

この流れで端末から写真・動画が完全に削除されます。
この作業をしなくても「最近削除した項目」内の写真・動画は30日の時を経て自動的に消去される仕組みになっていますが、30日間空き領域不足に悩まされ続けるのであれば、自分で削除してしまった方がストレスフリーです。タイミングを見て写真・動画を削除してみてください。

■メッセージなどを消去する手順■
▼iPhoneストレージの画面を開く
▼メッセージをタップ
▼書類とデータの容量サイズの確認
▼不要なもの選択して削除

この確認の際に添付ファイルの整理も可能です。
「大きい添付ファイルを再検討」を選択すると、サイズの大きい順に添付ファイルが表示されます。そこで不要なファイルを選び、削除していけばOK。

iPhoneのデータを、パソコンの内部ストレージやSDカードに移動させて、領域を増やす方法もあります。
パソコンを使用する際は、外付けのハードディスクやUSBメモリスティックなどを使うことも可能です。

iPhoneストレージのグラフに表示されているシステムデータ（その他）内には、iOSアプリが作業用に使った一時ファイル等が保存されています。
このファイルは大抵の場合、自動的に削除される仕組みになっているのですが、iPhoneの使用年数が長くなるに連れて、自動消去されずに残ってしまうケースもあるんです。
システムデータ（その他）が、ストレージを占める割合が多くなってしまった場合も削除などの作業が必要になります。

「画像やメールなどのデータを整理したものの、全然ストレージ領域が増えない」という方にオススメなのが、「iCloud写真」「Googleフォト」「Amazon Photos」などの外部のクラウドサービス。iCloud写真のオプションをオンにすると、自分が撮影した写真がiCloudにアップロードされる仕組みになっています。
「iPhoneのストレージを最適化」をタップすると、iPhone内の写真は最適化されたサイズの写真に置き換わり、カメラロールのライブラリが快適に使用できるようになりますよ。

ストレージの空き領域不足の場合、リンゴループが起こるケースが多いです。
容量にゆとりのない状態でデバイスを再起動すると、iOSの起動にトラブルが発生し、起動が完了するまで延々と再起動を繰り返す状態に陥ってしまいます。
また、アップデートに必要な容量が確保できないまま、アップデートが進むことでソフトウェアに異常が生じ、リンゴループに陥ることがあります。

「仕事で急ぎの電話をかけたいのに」「子どもからの連絡を持っているのに」などのシーンで、「リンゴループによりiPhoneが使えない」、なんてことにならないためにも、iPhoneの空き領域に関するアラートは放置せず、その都度対応していきましょう。

「空き領域を確保できるように、あらゆるデータを整理してみたけれど、すぐにいっぱいになってしまう」「容量はあるのに何だか動作がもさもさする」などのトラブルに悩んでいる方もいると思います。
iPhoneは使用すればするほど、内部にかかる負荷が大きくなり、様々な対策を講じても、残念ながら購入時のようなサクサク感は蘇りません。
長年使い続けている端末であれば、買い替えを検討してみてください。

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