スマホを処分する方法を紹介!処分費用や捨てる際の注意点もチェック
2022年7月28日
使わなくなったスマホの処分方法に困る方は少なくありません。ただ捨て方が分からず、自宅に溜め込んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、古いスマホを処分する方法をわかりやすく解説します。
スマホは可燃ゴミで処分可能なの?
家庭ゴミとしてスマホを処分したいと考える方もいるでしょう。ただスマホのバッテリーにはリチウムイオン電池が内蔵されているため、家庭ゴミとしてスマホを捨てることはできません。リチウムイオン電池は強い力がかかることによって変形すると、発熱や発火する危険性があります。発熱や発火リスクがあるため、家庭ゴミとしてスマホを処分できないのです。
実際に家庭ゴミとして捨てられたリチウムイオン電池が発火して、火災事故が発生した事例も各地で報告されています。発熱や発火などのリスクを防ぐためにも、リチウムイオン電池が内蔵されたスマホを家庭ゴミとして処分するのはやめましょう。
参考:ソフトバンク「スマホのバッテリーでも大活躍! 「リチウムイオン電池」の仕組みや長持ちさせる使い方を解説します」
スマホを処分する5つの方法
故障したスマホを自宅に置いておいても今後使用することはないため、処分したい方も少なくありません。しかし、家庭ゴミとして捨てられないため、どのようにスマホを処分すればいいか分からない方もいるのではないでしょうか。スマホを安心して処分する主な方法には、次のようなものがあります。
- キャリアショップで処分する
- 家電量販店に回収してもらう
- 自治体の回収ボックスを利用する
- スマホの買取業者を利用する
- スマホ処分の専門業者に依頼する
それぞれの方法を確認していきましょう。
1.キャリアショップで処分する
ほとんどのキャリアショップでは、スマホの回収やリサイクルに積極的に取り組んでいます。またブランドやメーカーを問わず回収してくれるので、他社の端末でも引き取ってくれます。
スマホ本体に加えてACアダプタや電池パックなどの付属品も回収してもらえるのもうれしいポイントです。ただし処分方法やデータの消去に関してはキャリアごとに対応が異なるので、事前に確認しておきましょう。
ドコモの場合
ドコモでは、店舗や各種イベント、実証実験ができるd garden(dガーデン)で端末を回収してもらえます。データは専用破砕工具を使用し、原則お客さまの目の前で破砕処理を実施してもらえるため安心です。スマホ本体に加えて、ACアダプタなどの付属品や電池パックも処分できます。回収手続きに必要な書類を事前に用意する必要はありません。
参考:ドコモ「携帯電話の回収に関するよくあるお問い合わせ」
auの場合
auではショップやau Styleに持参すれば、端末を回収してもらえます。スマホ本体に加えて電池パックや充電器を回収してもらえるのが特徴です。またデータはお客様の前でオールリセット、もしくは端末に穴を開けてデータを取り出せないように処理してくれます。回収は店頭でも対応してもらえますが、スムーズな対応を希望するなら事前に予約しましょう。
参考:au「よくある質問」
ソフトバンクの場合
ソフトバンクでは、ソフトバンクショップやワイモバイルショップで回収してもらえます。また個人情報漏洩に配慮し、2004年からスマホ本体を物理的に破壊するケータイパンチが導入されました。目の前でケータイパンチで確実に端末を破壊してくれるので安心です。下取りできないような古いスマホも回収可能なので、自宅にある端末も一緒に処分してもらえます。
参考:ソフトバンク「古いスマホなど携帯電話を処分したいときの捨て方は? 処分・リサイクルの流れを徹底解説(ショップ篇)」
2.家電量販店に回収してもらう
使用済み小型電子機器等の再資源化を促進することを目的とした小型家電リサイクル法が施行されてから、スマホを回収するサービスを実施する家電量販店が増えています。基本的にはブランドやメーカー問わず回収してくれるため、気軽に持ち込めます。
またデータも目の前で消去してくれる店舗が多いので、安心してスマホを処分できるのも魅力です。ただし、家電量販店の中にはスマホの回収サービスを行っていない場合もあります。対応してもらえるか不安な場合は、事前に確認しておきましょう。
参考:環境省「小型家電リサイクル法」
3.自治体の回収ボックスを利用する
小型家電リサイクル法の施行により、自治体でもスマホの回収ボックスが設置されるようになりました。スマホに含まれているレアメタルなどが再資源化されて有効活用されます。ただしデータの消去は事前に自分で行わなければいけません。
回収時の個人情報は徹底して管理されますが、データが残っている状態で処分すると情報漏洩のリスクがあるので十分に注意する必要があります。回収ボックスの設置場所は自治体によって異なるため、事前に確認しておくのがいいでしょう。
参考:環境省「小型家電リサイクル法」
4.スマホの買取業者を利用する
使用しないスマホは、買取業者に買い取ってもらう方法があります。特に人気の高い機種であれば高額で査定されるので、お金に変えられるのはうれしいポイントです。ただし、画面の破損やバッテリー劣化による故障などスマホが使用できない場合は、買い取ってもらえないこともあります。
破損や故障が目立つ場合は、修理するなど事前の対処が必要です。またデータは買取業者が専用装置で消去してくれる場合もありますが、なかには自分で処理しなければいけないこともあります。データが消去されないままスマホが第三者の手に渡ると、情報漏洩のリスクがあるので注意しましょう。
参考:ソフトバンク「古いスマホなど携帯電話を処分したいときの捨て方は? 処分・リサイクルの流れを徹底解説(ショップ篇)」
5.スマホ処分の専門業者に依頼する
スマホ以外に処分したいものがある場合は、不用品回収業者を利用する方法があります。自宅まで回収に来てもらえるので、わざわざ訪問する必要がないのがメリットです。スマホの状態が良ければ、買取を依頼できる不用品回収業者もあります。
ただし悪質な不用品回収業者もあるので、依頼先はしっかり検討する必要があるでしょう。たとえば、回収に必要な資格や許可がなかったり見積書の書面発行をしてくれなかったりする場合は、悪質な不用品回収業者の可能性があります。
参考:ソフトバンク「古いスマホなど携帯電話を処分したいときの捨て方は? 処分・リサイクルの流れを徹底解説(ショップ篇)」
スマホを処分する際にかかる費用
スマホを処分するとき、どれくらいの費用がかかるのか気になる方もいるでしょう。キャリアショップ・家電量販店・自治体の回収ボックスの場合は、基本的に無料で回収してもらえます。費用を抑えて処分したい方は、キャリアショップや自治体の回収ボックス、家電量販店から選ぶのがいいでしょう。
一方、スマホの処分に不用品回収業者を利用する場合は費用がかかります。ただしスマホ以外の不用品もまとめて処分する場合は割引が効く場合もあるので、事前に確認しておくことがおすすめです。
参考:ソフトバンク「古いスマホなど携帯電話を処分したいときの捨て方は? 処分・リサイクルの流れを徹底解説(ショップ篇)」
スマホを処分する際の5つの注意点
スマホのなかには、多くの個人情報が保存されているので処分する際は注意が必要です。場合によっては情報漏洩のリスクもあるため、処分する前に保存データが残されていないか確認しておきましょう。処分時の主な注意点には、次のようなものが挙げられます。
- データのバックアップをとる
- データを初期化しておく
- 保存データは完全に消去する
- SIMカードは取り外しておく
- 分割払い中は処分できない
それぞれの注意ポイントを確認しましょう。
1.データのバックアップをとる
キャリアショップや家電量販店などで処分するとき、個人情報が漏洩しないように専用機具や装置を使用してデータを消去します。スマホに保存されたデータはすべて消去されるため、大事なデータは事前にバックアップを取っておきましょう。スマホを処分してから「大切なデータがない!」と気づく方も意外に多いため注意してください。
参考:ソフトバンク「データの移行・バックアップ(保存)」
2.データを初期化しておく
処分方法にかかわらず、スマホを処分するときは本体を初期化しておくことをおすすめします。特に買取業者や処分業者でスマホを処分する場合は、自分でデータを消去しなければいけません。万が一データが消去できていなかった場合は、個人情報が漏洩する可能性があります。大切な個人情報を守るためにも本体の初期化は忘れずに行いましょう。
参考:ソフトバンク「[スマートフォン]データを初期化(オールリセット)する方法を教えてください。」
3.保存データは完全に消去する
スマホのなかには、金融情報や交友関係などさまざまな情報が保存されています。キャリアショップや家電量販店などでは専用用具や装置を使用して担当者がデータを消去してくれますが、どこから個人情報が漏れるか分かりません。このような個人情報漏洩のリスクを回避するためにも、処分前に完全にデータを消去しておくことがおすすめです。
参考:ソフトバンク「[スマートフォン]データを初期化(オールリセット)する方法を教えてください。」
4.SIMカードは取り外しておく
スマホにSIMカードを挿入した状態で処分するのは危険です。SIMカードには電話番号などの個人情報が保存されているので、取り外さないまま処分業者や買取業者などに渡してしまうと悪用される危険性があります。SIMカードはスマホ本体から抜き出して契約するキャリアに返却する、もしくはハサミで切り込みを入れて使用できないようにしましょう。
参考:ソフトバンク「SIMカードについて」
5.分割払い中は処分できない
買取業者でスマホを処分する場合、分割払い中は買取してもらえないことがあるので注意しましょう。たとえばスマホを買取業者で処分した後に支払いが滞ってしまうと、キャリアによって遠隔ロックされて通信が規制されることがあるのです。スマホが利用できなくなるだけでなく、買取業者から損害賠償を請求される事例もあります。
このような最悪の事態を避けるためにも分割払い中ではないか、事前に確認してからスマホを買取業者で処分することがおすすめです。
参考:ソフトバンク「古いスマホなど携帯電話を処分したいときの捨て方は? 処分・リサイクルの流れを徹底解説(ショップ篇)」
故障したスマホでもデータを盗まれる?
スマホが故障している場合、保存されたデータが抜き出せないと考える方もいるのではないでしょうか。ただ壊れたスマホからデータを抜き出せるツールもあるので、そのツールを使用して個人情報が盗まれる可能性もあります。
場合によっては、クレジットカードやICカードなど金融情報が抜き出されて金銭的なトラブルに巻き込まれることもあるため、故障した状態でそのまま処分するのはおすすめしません。
このような場合は、目の前でデータを消去してくれるキャリアショップや家電量販店など信頼できる処分先を選ぶのがおすすめです。キャリアショップや家電量販店などであれば、目の前でデータが抜き出せないように処理してくれます。
また、端末内のデータの取り扱いと合わせて注意しておきたいのが、SIMカードやSDカードです。SIMカードやSDカードにも多くの情報が保存されているので、処分前に必ず抜き出しましょう。
参考:LINEモバイル「スマートフォンの盗難で考えられるリスクって?盗難被害を予防するためにできること」
故障したらスマホ修理王で修理しよう!
スマホが故障した場合、操作できなくなることも多いのでデータを残した状態で処分する方もいるかもしれません。キャリアショップや家電量販店などでは目の前でデータを消去してくれるので安心ですが、買取業者で処分する場合は個人情報や金融情報が漏れる可能性もあります。情報が漏洩すると大きな被害を受けることもあるので、端末内にデータを残したまま処分するのはおすすめしません。
修理して不具合が改善されることもあるので、処分する前に修理業者に相談することをおすすめします。修理で症状が改善されれば、データを消去した後に処分可能です。スマホ修理王では、スマホの修理を受け付けております。
故障したスマホを処分する前に、中のデータを確認したい、取り出したいという方は、ぜひお近くのスマホ修理王にご相談ください。
※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります。予めご了承ください
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。