iPhoneを急速充電する3つのデメリットを解説!対応モデルも紹介

2022年7月1日

 
iPhoneの急速充電は、対応モデルであれば可能です。ただし、急速充電にはいくつかのデメリットがあり、場合によっては爆発や発火といった事故の原因にもなりかねません。本記事では、iPhoneを急速充電するデメリットや注意すべきことについて解説します。

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iPhoneも対応する急速充電とは?

急速充電は、時間がない時でも短時間で充電を溜められます。しかし、iPhoneやアダプターのモデルによっては、急速充電に対応できません。急速充電したくても、所持しているiPhoneが非対応の可能性があります。

ここでは、急速充電と通常充電の違いや急速充電に対応するiPhoneのモデル、iPhoneを急速充電する方法を紹介します。

急速充電と通常充電の違い

iPhoneを短時間で充電できる点が、急速充電と通常充電の違いです。通常充電でiPhoneを充電すると、モデルにもよりますが長時間かかることも少なくありません。iPhoneはバッテリー容量も大きく、充電が溜まるのに時間がかかります。

一方、急速充電は通常充電の約4分の1の時間で充電できるとされており、充電時間を格段に短縮できます。ただし、急速充電ですべてのiPhoneの充電時間が短縮されるわけではありません。モデルや環境によっては、通常充電と同等程度の充電時間になる可能性もあります。

急速充電で充電時間を短縮させたい場合は、iPhoneのモデルと環境のいずれも整備しましょう。

参考:iPhone を高速充電する – Apple サポート (日本)

急速充電に対応するiPhoneのモデル

iPhone 8からiPhone 13 Pro MaxまでのiPhoneが、急速充電に対応しています。iPhone 8以前のモデルは急速充電に対応しておらず、通常充電しかできません。

そのため、Lightningケーブルや電源アダプターを新しく購入しても、急速充電の速度には届かないでしょう。iPhoneを急速充電したい人は、iPhone 8以降のモデルにすることが必須です。

参考:iPhone を高速充電する – Apple サポート (日本)

iPhoneを急速充電する方法

iPhone 8以降のモデルを急速充電するには、パワーデリバリーに対応する「USB-C電源アダプター」が必要です。USB-CはiPhoneの充電をはじめ、MacbookやGoProなど、さまざまなデバイスの充電に使用されており、利用したことがある人も多いでしょう。

また、iPhoneのモデルによって使用できる電源アダプターが異なるので注意が必要です。以下を参考に、iPhoneに合わせてUSB-C電源アダプターを選びましょう。

  • iPhone 8〜iPhone 11=18Wアダプター
  • iPhone 12〜iPhone 13=20Wアダプター
  • iPhone 13は30W電源アダプターにも対応

さらに、iPhone 8〜iPhone 12では購入時にUSB-Cに対応したLightningケーブルが同封されていません。そのため、USB-C電源アダプターと「USB-C to Lightningケーブル」を購入することで、急速充電可能です。

USB-C電源アダプターを使用しても充電速度が変わらない場合は「USB-A to Lightningケーブル」を使用している可能性があるので、Lightningケーブルの種類を一度確認しましょう。

参考:iPhone を高速充電する – Apple サポート (日本)

iPhoneを急速充電する3つのデメリット

急速充電は、充電時間を短縮できUSB-CをMacbookなどの充電にも使用できるなど、メリットが多いです。しかし、充電速度に応じたデメリットも存在します。デメリットを知らずに急速充電すると、iPhoneの不具合や事故につながる可能性もあるでしょう。ここでは、iPhoneを急速充電するデメリットを3つ紹介します。

1.発熱による発火の恐れ

急速充電は大量の電力をiPhoneに送るため、その際に発熱して熱暴走が起こると、最悪の場合は発火する恐れもあります。そのため、iPhone本体が熱くなると充電が中止され、動作も遅くなります。発熱や発火を防ぐためにも、次の点について心がけましょう。

  • 充電中は操作しない
  • アプリを開かないで充電する
  • 電源を落として充電する
  • 充電を中止する

iPhoneが熱くなっていると感じたら、これらの対策を試してみてください。

2.バッテリーが劣化しやすい

急速充電を使用すると、バッテリーが劣化する可能性があります。iPhoneのバッテリー寿命は約2年です。

iPhoneを毎日使い続けるとバッテリーは徐々に劣化します。さらに送電量の多い急速充電を行なうことでより劣化を早める可能性もあります。

さらに、急速充電しながらのiPhoneを使用するのもバッテリーが劣化する原因の1つです。急速充電中はiPhoneの使用を避けるようにしましょう。

3.急速充電に対応する充電器が必要となる

急速充電に対応する充電器がないと、急速充電はできません。急速充電に対応する充電器の種類は、以下の通りです。

  • USB-C to Lightningケーブル
  • 18W以上のUSB-C電源アダプター

iPhone 8からiPhone 13 Pro Maxまでのモデルと、以上の2点が揃っていると急速充電できます。すべてのLightningケーブルや電源アダプターが急速充電に対応しているわけではないので、購入の際は注意しましょう。

急速充電のデメリットを理解したうえで注意すべきこと

急速充電のデメリットを理解したうえで注意すべきこととして、次の6つが挙げられます。

  • 高温や低温での充電を避ける
  • 急速充電と通常充電を使い分ける
  • 急速充電中の使用を避ける
  • 急速充電したままにしない
  • 急速充電に対応した充電機器を使用する
  • バッテリーは使い切らず残す

安全に急速充電できるように、ここではそれぞれの詳しい内容について解説します。

高温や低温での充電を避ける

高温や低温の場所での充電はバッテリー内のリチウムイオン電池が発火する危険性を高めます。このような環境下ではバッテリー内の熱を上手く放熱できないことが原因です。

また、放熱できずにiPhoneの温度が高温で保たれ続けると、操作にも影響を及ぼします。リチウムイオン電池の発火を防ぐためにも「真夏や真冬の車内」や「極端に暑い・寒い場所」での充電は避けましょう。

急速充電と通常充電を使い分ける

急速充電と通常充電を使い分け、iPhoneへの負担を軽減しましょう。急速充電はiPhoneに高い負担をかけてしまいます。そのため毎回、急速充電していると通常は約2〜3年使用できるバッテリーが、早く寿命を迎える可能性もあるでしょう。

よって、緊急時や外出先など急を要する時以外は通常充電を使用し、バッテリーへの負担を軽減するのがおすすめです。バッテリーの寿命を伸ばして快適にスマホを使えるよう、急速充電と通常充電を使い分ける意識を持ってみてください。

急速充電中の使用を避ける

急速充電中は、できるかぎりiPhoneの使用を避けましょう。充電中はiPhoneの充電の減りを気にしなくて済むため、つい触ってしまいがちです。

しかし、充電中に使用するとiPhoneが発熱しやすくなり、充電中止や操作性の低下につながります。特に、オンラインゲームや高画質動画の視聴はiPhoneへの負担が大きく、発熱しやすいです。

長時間にわたって高温状態が続くと発火のリスクを高めます。急速充電中はもちろんのこと、通常充電中もiPhoneの使用は避けるようにしましょう。

急速充電したままにしない

急速充電したまま放置しないように注意しましょう。就寝前など、長時間iPhoneを充電したままにしている人も多いでしょう。

しかし、急速充電が長時間続くとバッテリーへの負担が高まり、発火事故につながるリスクも高めかねません。iPhoneを充電する際は通常充電と急速充電のいずれの場合も長時間の放置は避けることをおすすめします。

急速充電に対応した充電機器を使用する

急速充電を安全に行うには、急速充電に対応した機器を使う必要があります。急速充電に対応できる充電機器の規格は次の通りです。

  • 9V/2A
  • 5V/3A
  • 5V/2.4A

上記の規格を参考に「USB-C電源アダプター」や「USB-C to Lightningケーブル」を購入しましょう。前述の通り、上記の規格以外のものだと急速充電できない場合もあります。購入時は必ず充電器の規格を確認してみてください。

バッテリーは使い切らず残す

iPhoneのバッテリーが完全に無くなってから、充電しているという人も多いでしょう。しかし、バッテリーを使い切ってからの充電は、iPhoneに余計な負担をかけてしまいます。

そのため、日常的にバッテリーを使い切ると劣化が加速する可能性もあります。バッテリーを長持ちさせるためにも、約10〜20%のバッテリーを残した状態で充電するようにしましょう。

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急速充電機器を購入する際の3つの注意点

急速充電機器を購入する際の3つの注意点として、次の3つが挙げられます。

  • アンペア表示を確認する
  • 規格に合った充電機器を選ぶ
  • 品質を重視する

充電機器の種類は豊富であるため「何を基準に選べば良いの?」と悩む方も少なくありません。ここでは、注意点ごとの詳しい内容について解説します。実際に急速充電機器を購入する際の参考にしてみてください。

1.アンペア表示を確認する

急速充電機器を購入する際はアンペア表示を必ず確認しましょう。アンペア数が低い充電機器を購入すると電気がiPhoneに届かず、急速充電できないケースも考えられます。

目安として「2.4A」と表示されていれば、問題なく急速充電できるでしょう。購入後に後悔することがないよう、パッケージなどの記載されたアンペア表示を確認してみてください。

2.規格に合った充電機器を選ぶ

安全に急速充電を行うには、規格に合った充電機器を選びましょう。規格に合わない充電機器を使用すると、そもそも急速充電ができません。

また、充電はできたとしても、iPhoneの発熱を引き起こす可能性もあります。自身が保有するiPhoneの規格に合った最新の充電器機器を選び、安全に急速充電できる環境を整えましょう。

3.品質を重視する

急速充電機器を選ぶ際は、品質を重視することも大切です。充電器を購入する際、価格を重視する人も少なくありません。

価格の安さも魅力ですが、急速充電を目的に購入する場合は品質を優先する必要があります。低品質の充電機器を使用したばかりに、iPhone本体やバッテリーに大きな負担をかけてしまうケースもあります。

安全に急速充電するためにも、価格と品質のいずれも精査して購入することをおすすめします。

iPhoneのバッテリー修理ならスマホ修理王にご相談ください!

iPhoneを安全かつ確実に急速充電するためには、充電器機選びが重要です。規格に合わない充電機器を使うと、バッテリーの劣化が進むリスクがあります。

また、最悪の場合は発熱による発火の恐れがあるため、急速充電機器を購入する際はアンペア数や品質に考慮して適切なものを購入するようにしましょう。

ただし、適切な規格やアンペア数の急速充電機器を使用しているにも関わらず急速充電ができない場合は、iPhoneのバッテリーを交換する時期を迎えているのかもしれません。

ちなみに、スマホ修理王ではiPhoneのバッテリー修理や交換にも対応しています。見積りのみでも対応しておりますので、ぜひスマホ修理王に一度ご相談ください。

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この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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