防水のiPhoneはお風呂も平気?使用時の注意点と対策について

2022年5月31日

iPhoneを使って色々なことができる便利な時代になりました。
お風呂に持ち込んで、映画やドラマを視聴したり、音楽を聞いたりと、趣味の時間を満喫している方は多いのではないでしょうか?

しかし「防水とはいえ、iPhoneはお風呂で使っても平気?」「使用する際に注意することは?」など、何かと疑問を抱く方も多いと思います。
本記事では、iPhoneをお風呂で使用する際に注意する点や、iPhoneの防水性能について解説します。
安心・安全にiPhoneを使用するために、ぜひこの記事をお役立てください。

 

iPhoneをお風呂に持ち込んでも大丈夫?

防沫・耐水・防塵性能について公式に表記されているのは、iPhone 7以降のモデルです。
これらはIEC 規格 60529 に基づく IP67もしくはIP68等級に適合する、防塵耐水性能が備わっています。
新しいモデルがリリースされるごとに、iPhoneの耐水性能は向上していますが、やはり電子機器なので水濡れは避けたいところ。
「水に濡れさえしなければ、故障することもなく、まだまだ使えたのに…」なんてことにならないためにも、お風呂や水回りでのiPhoneの使用には注意が必要です。

★IPコードとは?
防塵・防水規格を示す等級の一種です。
スマホ・スマートウォッチ・イヤホン・スピーカー・防水ケースといった製品の防塵・防水規格を示す表示として使われています。

★IP68等級とは?
左の数字6は「防塵保護等級6級/完全な防塵構造」を表し、右の数字8は「防水保護等級8級/水面下で使用することができる」ことを表しています。

Apple社で実験済みではあるものの、これは常温・真水での実験テストの結果です。
お風呂はこのテストで使用された水温とは異なりますし、海やプール等は常に一定の水温とは限らないうえ、不純物を含む液体であるため耐水性能が保証する範囲外の環境です。
また、この耐水性能は購入時の状態がずっと続くわけではなく、端末を使用し続けると低下していきます。

「耐水性能が備わっているし、水に濡れても安心」という思い込みは捨てましょう。
たとえ最新のモデルを購入し、耐水性能のレベルが高くても、従来通り水濡れなどには十分注意して使用するのがベストといえます。

お風呂で使用する際の注意点

感電する可能性がある

お風呂に入りながらiPhoneを使用すると、感電する恐れがあります。特に、充電をしながらの利用は大変危険です。絶対にやめましょう。
湯船に水没させたり、濡れた手でiPhoneに触れたりすると、そこから感電する恐れがあるので、たいへん危険です。

「モバイルバッテリーなら大丈夫でしょ?」と思っている方もいると思いますが、侮ってはいけません。
モバイルバッテリーはUSB端子から給電しているため、一見安全だと思われるかもしれませんが、電圧は直流で5Vあります。電流のレベルは低いですが、身体への影響を考えると、リスクがゼロとはいえないので、使用は控えましょう。

濡れた手では操作できない場合も

画面操作は静電気式のタッチパネルなので、濡れた手で操作しても反応しません。
お風呂で使用する際も、指先が濡れているとタッチパネルの反応が悪く、タップしても反応しない状態になります。
また、イヤホンや充電用のジャック部分に埃などが詰まっていると、浴室の湿気で埃がかたまり、ジャック部分が故障する場合も。
イヤホンが差し込めなくなる・充電ができなくなるなどのトラブルの原因になります。

水濡れにより故障することがある

iPhoneの故障原因の上位にあがる水濡れ。たとえ防水性能が備わっていても、やはり注意しなければなりません。

防水性能のレベルは一定の基準を設定した上での実験結果です。
私たちは常に同じ環境で生活しているわけではありませんよね。水温や浸水度合い、iPhoneが水に濡れる環境はその都度異なります。

目視で確認できる程度の水濡れでも、実はiPhone内部に水が入り込んでいる可能性は否定できません。
お風呂でiPhoneを使う場合、数十分以上は湿度の高い状態で使用することになります。
一見、濡れていないように思えても、端末内部に水気がじわじわと侵食し、影響を及ぼしているケースは非常に多いのです。

水没が原因の故障は保証対象外

Apple公式サイトでは、故障のリスクが高い使い方は避けるようにと注意を促しています。

★主な注意事項
・iPhoneを持った状態で水中を泳ぐ、お風呂で使用する
・高い水圧にさらす、サウナやスチームルームで使用する
・定められた温度範囲外、極端に湿度が高い場所で使用する
・故意に水没させる、落下させる、分解する

こういったことが原因とみなされる場合の故障は、Appleの保証サービスは適応されませんので注意してください。

​​お風呂でiPhoneを使う際の対策

防水ツールを使用する

お風呂で使用することは避けた方がいいですが「どうしても使いたい」場合は、万全の対策のもとで使用しましょう。

チャック付きポリ袋に入れて使用したり、iPhone専用の防水ケースを利用したりするのが無難です。
iPhone専用の防水ケースなどは、水中写真を撮影する際に使用できる本格的な製品もリリースされているのもポイント。
趣味や仕事など、iPhoneを使用するシーンに合わせてケースの選択ができます。

水濡れ・水没させてしまったら


大切なデータ・個人情報が詰まったiPhoneを水没・水濡れさせてしまうと、その瞬間、慌ててしまう方は少なくないと思います。
ですが、焦って色々といじってしまうと、更なる故障につながる原因をつくってしまうことも。まずは、落ち着いて対処しましょう。

電源をオフに

「とにかく電源をつけて確認しなきゃ!」と、すぐに電源をつける行動は、多くの方が無意識に取ってしまうと予測できますが、端末の基板についた水滴が、電源を入れることでショートを起こす原因に繋がるため危険です。

水没だけであれば復旧の見込みの合ったデータがショートしたことにより、破損してしまう場合があります。
また、端末がショートすると、内部基板も損傷するため、修理代が高額になってしまう可能性も否めません。

電源をつける前に、まずは端末についた水気をしっかり拭き取るなど、落ち着いて対処してください。

水気を拭き取る

乾いたタオル等で、全体的に水気を拭き取りましょう。
iPhoneのカバーやアクセサリーを装着している場合は、それらを外して隅々まで拭き取ってください。
水滴が入り込みやすいイヤホンジャックの中や、ホームボタン部分などは、念入りに拭くと安心です。
細かい部分は、綿棒などを使うと水気をしっかり拭うことができますよ。

細々とした作業ですが、こういったことを抜かりなく行うことで、大切なデータを守れます。

SIMカードを抜く

SIMカードが濡れることによって、データ通信や電話などの利用が難しくなります。SIMカードの水気を拭き取ることも忘れずに。

ただし、取り扱う際は注意が必要です。
SIMカードは非常に繊細。力任せに拭くのではなく、軽く布をあてて水気を吸わせるようにしましょう。

乾燥させる

パッと見て、端末の水気がよく拭き取れているとしても、内部に水分が残っている可能性は否めません。
気づかずそのままにしておくと故障の原因になるので、チャック付きポリ袋や密封された容器に、乾燥剤とiPhoneを一緒に入れて乾燥させましょう。

​​水没させてしまった、故障したかも!そんな時はスマホ修理王へ


動画を見たり資料を確認したり、ネットショッピングをしたり。
何かと忙しい現代人にとって、iPhoneをお風呂で使用できると非常に便利です。
「防水性能がアップしているモデルなら大丈夫!」と思う方も多いと思います。
ですが、今回の記事であげたように、お風呂でiPhoneを使用することには様々なリスクが伴い、たいへん危険です。

まだまだ使用できるはずだったのに「うっかり水没させてしまい故障した」
なんて事態を避けるためにも、お風呂でiPhoneは使用しない方がベター。
万が一、水没させてしまった場合はできる限りの対処をし、修理に出すことをオススメします。

『スマホ修理王』は、国の厳しい基準をクリアしている「総務省登録修理業者」です。
これまで、数々のスマホ修理を手がけてきたスマホ修理などのエキスパート集団。
スマホ修理に関する専門知識・スキルを持ったスタッフがいるので、安心してご相談ください!

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

お知らせ一覧へ

修理実績一覧へ

お客様の声一覧へ

コンテンツ一覧へ

お役立ちコラム一覧へ