iPadに保護フィルムは必要?保護フィルムの種類も紹介!
2022年3月31日
最終更新日:2023年2月1日
iPadの保護フィルムが必要かどうかは、使用する用途やシーンによって異なります。ただし、iPadの画面に生じた割れや傷を直すとなると、修理代がかかるのも事実です。
本記事ではiPadに保護フィルムが「必要」または「不要」とされる理由やフィルムの種類を解説します。
そもそもiPadに保護フィルムは必要か?
iPadに保護フィルムが必要かどうかは、利用シーンなどによって異なります。保護フィルムをつける最大の利点は、画面を傷つけることなく安全に使用できることです。
また、ブルーライトカットや覗き見防止効果などさまざまな種類の保護フィルムがあるため、使用シーンや使用用途に合わせて使い分けることもできます。ただし、画面が見にくいことやApple Pencilが滑りにくいなどの理由から保護フィルムは不要という意見があるのも事実です。
このように、iPadの保護フィルムについては必要・不要どちらの意見もあり正解はありません。保護フィルムを利用するかどうかはご自身の使用状況を鑑みながら判断する必要があるでしょう。
修理屋の見解
iPadの画面修理にも対応している私たち(スマホ修理王)が、これまでの経験を踏まえて保護フィルムの必要性についての見解を申しますと、耐衝撃性能の高いガラスフィルムは貼っておいて損はないと考えます。
ガラスフィルムを貼ったからといって、落としても割れなくなるわけではありませんが、貼ってあることで最悪の事態を免れることができるからです。
上の画像は、表面のガラスだけでなく、内部の液晶まで破損してしまったiPad。落とし方によっては、フィルムを貼っていてもこうなってしまうこともありますが、フィルムを貼ることで、少なからずひどい破損のリスクを軽減することができます。
こちらはガラスフィルムを貼っていたものの、本体のガラスが割れてしまったiPadです。
フィルムで保護できていなかったホームボタン周辺はひび割れてしまっていますが、画面中央はフィルムのおかげか大きく割れずに済んだようで、正常に映像は映る状態でした。
このように、ガラスフィルムを貼ることは、画面割れを防ぐという観点からはその重要性がご理解いただけるかと思います。
iPadに保護フィルムが「必要」とされる3つの理由
iPadに保護フィルムが「必要」とされる理由としては以下の3つが挙げられます。
- 使用時の汚れや傷を防げる
- 画面の割れや部品の破損を防げる
- 操作性や利便性の向上も期待できる
いずれも保護フィルムが必要かの判断に役立つポイントばかりです。ここでは、iPadに保護フィルムが「必要」とされる理由の詳しい内容についてみていきましょう。
1.使用時の汚れや傷を防げる
長期間にわたって使用しているiPadは、汚れや傷が少しずつ目立ってきます。特に、爪などによってできる細かい傷は時間を重ねるごとに顕著になり、画面耐久力の低下にもつながる可能性もあり、強い衝撃や落下による画面割れにもつながります。
しかし、保護フィルムを装着しておけば使用時の汚れや傷を防ぐことができ、画面の状態を保ったまま長期間使用できます。
2.画面の割れや部品の破損を防げる
iPadを持ち運ぶ場合はぶつけたり、落としたりといったリスクが多少なりともあります。そのため、画面割れや部品の破損を防止したいという方は、保護フィルムの利用がおすすめです。
衝撃吸収効果のある保護フィルムを装着すれば耐久力が高まり、画面や部品を保護できます。「iPadをよく破損してしまう」「自宅で子供にiPadを使用させている」といった方にも保護フィルムの装着をおすすめします。
3.操作性や利便性の向上も期待できる
iPadの保護フィルムにはさまざまな種類があります。画面割れや部品の破損防止に特化した衝撃吸収効果のあるフィルムをはじめ、ブルーカット効果の保護フィルムなど目的や用途によって種類が分かれます。
また、Apple Pencilを活用する方向けにペーパーライクフィルムという保護フィルムも販売されています。このように、使用用途に合わせて利用する保護フィルムを選べば画面の保護はもちろんのこと、操作性や利便性も高められるでしょう。
iPadに保護フィルムが「不要」とされる3つの理由
iPadに保護フィルムが「不要」とされる理由としては以下の3つが挙げられます。
- 画像や映像が見にくい
- Apple Storeで販売していない
- Apple Pencilが滑って書きにくい
保護フィルムの装着は、iPadの利便性や操作性を損なう可能性があります。保護フィルムの利用によって後悔しないためにも、ここでは理由ごとの詳しい内容についてみていきましょう。
1.画像や映像が見にくい
保護フィルムを装着したことで、iPadの画像や映像が見えづらいと感じるケースは少なくありません。
例えば、ペーパーライクフィルムを貼るとApple Pencilなどが使用しやすくなる一方、画面が粗くなり画質が低下します。これではiPadの色鮮やかできれいな画像や映像を楽しむことができません。
ほかの種類のフィルムでもフィルムを通して画面を見る以上、画質に何らかの影響を及ぼす可能性は高いでしょう。iPad本来の画面の美しさを維持したい場合は、保護フィルムは利用しないほうがよいかもしれません。
2.Apple Storeで販売していない
Apple製品向けにさまざまなアクセサリを販売しているApple Storeでは、iPadの保護フィルムを販売していません。そのため、Appleが保護フィルムの使用を想定していないと解釈するならば、本来iPadには保護フィルムは不要であるとも考えられます。
ただし、公式にAppleが発表しているわけではないため、あくまで解釈の一つとして理解しておきましょう。
3.Apple Pencilが滑って書きにくい
ガラスフィルムなどの保護フィルムを装着するとApple Pencilが滑り、書きにくいと感じる方もいます。Apple Pencilを多用するのであれば、ペーパーライクフィルムがおすすめです。
しかし、画質の低下などのデメリットがあるのも事実です。iPadの使い方によっては、保護フィルムを装着しないほうがよい場合もあると認識しておきましょう。
iPadで利用できる保護フィルムの種類
iPadで利用できる保護フィルムの種類として、次の5つが挙げられます。
- ブルーライトカットタイプ
- ガラスフィルムタイプ
- 反射防止タイプ
- プライバシー保護タイプ
- ペーパーライクタイプ
いずれのフィルムにも、メリットとデメリットがあります。購入した後で「想定していたものと違った」といった事態にならないためにも、それぞれの詳しい特徴についてみていきましょう。
目に優しい「ブルーライトカットタイプ」
iPadの利用による目への負担を減らしたい場合は「ブルーライトカットタイプ」がおすすめです。ブルーライトとは、スマホやタブレットなどの画面から発せられている光を指し、睡眠の質を低下させたり、体内時計を狂わせたりといった影響があります。
ブルーライトカットタイプを利用すればブルーライトをカットでき、ブルーライトによる影響を抑えられます。電子書籍による読書などで長時間にわたってiPadの画面を見る方は、ブルーライトカットタイプを選ぶとよいでしょう。
ただし、このタイプのフィルムは淡い黄色などの色がついており、画面の色合いが変化する可能性がある点には注意が必要です。
傷に強い「ガラスフィルムタイプ」
画面を傷や衝撃から保護したい場合は「ガラスフィルムタイプ」がおすすめです。通常の保護フィルムよりも厚みがあるため、耐久力は申し分ありません。
装着時に気泡が入りづらく、自分でもきれいに貼りやすいのが特徴です。また、ラインナップも豊富であり、自分の端末に合ったサイズを見つけやすい点もうれしいポイントといえます。
ただし、厚みがある分、iPadの画面とシートとの境目に段差が生じやすい点はデメリットといえます。さらに、滑りやすい素材であるためタッチペンとの相性は悪く、Apple Pencilの使用を想定する場合には向かない種類といえるでしょう。
指紋が目立ちにくい「反射防止タイプ」
「反射防止タイプ」は、つや消し加工された保護フィルムです。タッチ操作などで付着しやすい指紋や汚れが目立ちにくくなるのが特徴で「ノングレア」や「アンチグレア」とも呼ばれます。
画面の汚れが気になる方やビジネスシーンなどで清潔感をアピールしたい方は、反射防止タイプの保護フィルムを使用するとよいでしょう。ただし、画質には若干影響がある可能性が高く、映像美を追及したい方には向かない種類といえます。
のぞき見を防止できる「プライバシー保護タイプ」
電車やカフェ、コワーキングスペースなど、他人の「のぞき見」が気になる場合は「プライバシー保護タイプ」がおすすめです。のぞき見防止タイプとも呼ばれ、情報漏洩のリスクを減らす効果を期待できます。
ただし、プライバシー保護タイプもほかの種類と同様に画質が悪くなったり、表示が暗くなったりといった影響は否めません。また、長期間使用するとのぞき見防止の効果が低下するため、効果の維持には定期的に貼り替えが必要となります。
紙のような感覚を味わえる「ペーパーライクタイプ」
前述のとおり、Apple Pencilを使用している方には「ペーパーライクタイプ」がおすすめです。紙のような感覚で滑らかに書き込めるため、ほかの保護フィルムよりもApple Pencilの操作性を大きく高める効果があります。
ただし「画面が見づらくなる」「ペン先の消耗が激しい」といった点はデメリットといわざるえません。画面を保護しつつも「Apple Pencilの使い心地にこだわりたい」といった方に相性の良い保護フィルムといえるでしょう。
保護フィルム以外でiPadを守る3つの方法
ここまで紹介した保護フィルム以外でも、iPadの画面を守る方法はあります。主な方法は3つです。
- Apple Pencilを活用する
- iPadのケースを利用する
- ガラスコーティングを利用する
いずれも保護フィルムに干渉されることなく、iPadを守れる方法ばかりです。画面の保護と画質を両立させるためにも、ここでは方法ごとの詳しい内容をみていきましょう。
1.Apple Pencilを活用する
画面への指紋対策としては「Apple Pencilの活用」がおすすめです。指で行っているタップ操作をApple Pencilに切り替えれば、画面に指紋が付くのを防げます。
最近のApple PencilはiPadに直接取り付けることができ、持ち運びにも便利です。また、他社が製造・販売するタッチペンでも代用可能です。
2.iPadのケースを利用する
保護フィルムを装着せずに画面を保護したい場合は「iPadケース」の利用をおすすめします。また、数あるケースの中でも特におすすめなのが「カバータイプケース」です。
Apple StoreでもApple純正のカバータイプ「Smart Folio(スマートフォリオ)」が販売されており、iPadの前面・背面を保護できるだけでなく、カバーを折りたたむことでスタンドにも変えられます。
ただし、Apple純正品のカバーの料金は高い傾向にあるため、価格を抑えたい場合は他社が製造・販売する安価なカバータイプケースでも代用できます。
3.ガラスコーティングを利用する
「ガラスコーティング」の利用も保護フィルム以外で画面を守れる方法の1つです。ガラスコーティングとは、iPadの画面に特殊なコーティング材を保護フィルムの代わりにコーティングし、ガラス自体の強度を高める方法のことです。
防弾ガラスの技術を応用しており、コーティングを施せば保護フィルムを使用しなくても以下の効果を得られます。
- 画面が割れにくい
- 傷つきにくい
- 汚れがつきにくい
そのため、画面保護やApple Pencilの使い心地、映像美などすべてを追及したいという方にはガラスコーティングがおすすめです。また、ガラスコーティングはiPadやiPhoneといったデジタル端末だけでなく、メガネや時計などにも利用できます。
スマホ修理王ではiPadのガラスコーティングもご提供しております。ぜひ一度お気軽にお立ち寄りください。
iPadの画面修理はスマホ修理王にご相談ください!
iPadに保護フィルムを装着すると「使用時の汚れや傷を防げる」「画面の割れや部品の破損を防げる」「操作性や利便性の向上も期待できる」といった効果を得られます。
一方で「画像や映像が見にくい」「Apple Storeで販売していない」「Apple Pencilが滑って書きにくい」といった理由から、保護フィルムは不要と感じる方がいるのも事実です。
そのため、iPadの保護フィルムが必要か不要かは使用する方によって分かれ、明確な答えはありません。ご自身の使用状況や使用感を鑑みながら、相性のよい方法を選ぶとよいでしょう。
ちなみに、iPadの保護フィルムを貼る目的が「すでに割れてしまった画面の保護」である場合は、修理も検討してみてはいかがでしょうか。スマホ修理王であれば、当日持ち込みの場合でも端末のデータを消去することなく即日修理が行えます。
見積りのみのご依頼でも対応しておりますので、iPadの画面修理を検討している方は、ぜひスマホ修理王にご相談ください。
※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります。予めご了承ください
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。