充電しながらスマホを触るのはダメ?危険性と節約方法を解説します

2022年2月23日

部屋でくつろぎながらスマホでSNSを使ったり、ネットサーフィンをしたり。
夢中になっていると「充電があとわずかになっていることに気づかない」なんてことも。
「いよいよ充電の残りが厳しい状況になってきた!」。
そんな時、あなたは一旦スマホを使うのをやめて充電をしますか、それとも充電をしたまま使用を続けますか。

本記事では、充電しながらスマホを使い続けることで、端末にどういった影響があるのかを解説します。

充電中にスマホを利用することで端末に起こること

本体が熱くなる

「スマホが異様に熱い、このままでは爆発するのでは」
充電しながらスマホを操作していて、こんな不安を抱いたことのある方は少なくないと思います。これはスマホのバッテリーに使用されている、リチウムイオン電池の影響によって起こる現象です。

リチウムイオン電池は、私たちの生活に根ざした様々な製品に活用されています。この電池は、「充電しながら、本体の使用を続ける」という状態に非常に弱いのが特徴です。
充電しながらスマホを使い続けることを繰り返していると、バッテリーの劣化は避けられません。

こういった状況を防ぐためにも、リチウムイオン電池の特徴を把握することがとても重要です。リチウムイオン電池にかかる負荷を軽減することで、スマホのバッテリーを長持ちさせることができます。

◆リチウムイオン電池の種類
スマホのバッテリーに使われているのは、<リチウムイオンポリマー二次電池>という種類のリチウムイオン電池。

この電池は電解質が準固体となっており、液漏れの心配がありません。数あるリチウムイオン電池の中でも安全性が高いのが特徴です。

これまでの充電式電池とは異なり、「継ぎ足し充電」にも耐性があります。そのため、充電に対してそこまで気を配らなくて済みます。
また、電池自体は小型でも大きな電圧を出すことができるため、高性能でスマートなスマホを動かすにはうってつけの電池なんです。

基本的にはメリットばかりですが、「熱に弱い」という特徴があるリチウムイオン電池。
「充電中にスマホを使用する」という状態だと、発熱量が大きくなってしまいます。それにより、スマホ本体が非常に熱くなるのです。

◆本体が熱くなると起こること
端末が熱くなると、CPUなど内部基板や部品に負荷がかかり、スマホがフリーズしたり、勝手に再起動してしまったりといった動作不良を起こすことがあります。

この場合は、一度スマホを冷やすなどの処置をしてみてください。
本体の熱が冷めれば、元通りに動くケースがほとんど。ただし、すぐに動かしたいからといって急激に冷やすような行動は得策とはいえません。故障の原因にもなるので、涼しい場所や風通しの良い場所に置いておくのがベストです。

CPU・GPUの処理速度が低下

充電中にアプリを使ったり、動画を観たりしている際、急に画面が落ちる・動きが鈍くなるなどの経験をしたことのある方は、少なくないと思います。
これは充電しながらスマホを使用することで、CPU・GPUの処理速度が低下することで起きる現象です。

高画質で評判のゲームやアプリ等は、スマホ内で様々な処理を行うCPUという機能の動きによって、パフォーマンスを最大限発揮できる仕組みになっています。しかし、システムにかかる負荷が大きくなるにつれ、最悪の場合熱暴走を起こし、アプリの動作に異常をきたすことがあります。

どうしても観たい動画がある、プレイしたいゲームがある、という場合は仕方ありませんが、充電後でも構わないのであれば、充電しながらスマホを操作することは避けましょう。充電中は、そっとしておくことで、端末にかかる負荷を抑えられます。

バッテリーが劣化する

スマホに使用されているリチウムイオン電池は、電気をためるほど内部の圧力が高まります。そのため、充電しながらスマホを使うと、端末内部にかかる負荷は更に大きくなり、バッテリーの劣化を進めてしまうことになるのです。
バッテリーを少しでも長持ちさせたい方は、端末内部にかかる負荷を減らしましょう。

「充電をしながらスマホを操作する」ことや「フル充電状態のままにする」ことなどを避けた方が、バッテリーを長持ちさせることができます。

◆バッテリーの寿命の平均はどのくらい?
充電回数によって異なるので一概には言えませんが、リチウムイオン電池の寿命は2年程。また、充電300回で7割〜8割程を消耗すると言われています。

この年数は、ライフスタイル・使用頻度などにより幅があるので、自分のスマホの使い方を、一度振り返ってみるといいかもしれません。
「これからは充電しながらスマホをいじるのは控えよう」など、自分でできる対策が見つかると思います。
スマホ本体の寿命は約4年と言われているので、バッテリーの消耗を防ぐことができれば、スマホ本体の寿命を全うできるはずです。

充電器に長時間繋いだままだとどうなる?

過充電が端末に及ぼすこと

「明日は外回りの仕事が多いから、しっかり充電しておかないと」

そんな日の就寝前にスマホを充電器に繋ぎっぱなしにして朝まで置いておく方は、非常に多いと思います。
しかしながらこの状態は過充電になる可能性があるので、バッテリーへ負荷をかけてしまう推奨されない状態です。
寝ている間はスマホを操作することもないので、「充電するにはもってこいのタイミング!」とお考えの方もいると思いますが、バッテリーへの負荷を軽減したいのであれば、就寝前の充電は注意したほうが良さそうです。

ただし、iPhoneの場合には過充電状態を防ぐための機能がiOS13 から追加されています。
「バッテリー充電の最適化」と言い、「iPhoneを使用し始める直前までは、80%を超える充電がされない」ように設定されている機能です。
iPhoneの充電が80%に達したら、その後の充電を遅らせる仕組みになっているので過充電を防げます。
また、充電のタイミングをスマホにお任せできるのも嬉しいポイント。
機械学習機能によって、日々の充電の傾向から充電するタイミングをスマホ自体が測ってくれるんです。
「iPhoneがある程度の長い時間、充電器に接続されるだろう」と予測されるときにしか「バッテリー充電の最適化」は、働かないように設定されています。

◆「バッテリー充電の最適化」を有効にするには?
iPhoneの<設定>⇨<バッテリー>⇨<バッテリーの状態>と進み、「バッテリー充電の最適化」という項目をオンにすることで、この機能を活用できます。

バッテリーを節約する方法

明るさの調整

スマホのディスプレイ画面は、明るいほどバッテリーが消耗されます。
「少し暗めでも支障はない」という方は、あらかじめ暗めに設定しておくと良いでしょう。
また、自動調整機能を使って、ディスプレイの明るさを調整する方法もオススメです。これは、スマホを使用している際の周囲の状況を加味した上で、スマホ自体が明るさを調整してくれる機能です。
「その都度、自分で調整するのは面倒だな」と感じる方は、この機能を使えば簡単にその状況に合った明るさをスマホがセットしてくれますよ。

低電力モード

インターネットやメールなどの機能を使う際、「最低限の消費で利用する」という設定がこの低電力モード。
バッテリーを通常よりも長持ちさせることができる機能です。
iPhoneを使用しない時間帯や、外出先で充電ができない状況では、低電力モードにしておくとバッテリーの消耗を抑えることができます。

自動ロックを短時間に

一定時間iPhoneを使わない時は、自動ロックを短時間に設定しておくと、バッテリーの消費を抑えることが可能です。
30秒・1分・2分・3分・4分・5分・なしなど、自分に合った時間をセットできます。
<なし>の状態にすると、手動でオフにしない限り、ディスプレイ画面に明かりは灯ったままです。

Wi-FiやBluetoothをオフに

無料でWi-Fiが使えるスポットが増えた今、Wi-Fi機能をオンにしておくと非常に便利ですが、バッテリーを消耗することは避けられません。

電力の消費を少しでも抑えたいのであれば、この機能はオフにしておくのがベター。Bluetoothもオンのままだとバッテリーを消費するので、オフにしておきましょう。

各アプリ・機能のバックグラウンドの更新をオフに

スマホにインストールしているアプリのバックグラウンド更新を、一旦整理するとバッテリーの消耗を抑えられます。

たくさんのアプリをインストールしている場合は、アプリのバックグラウンド更新によって、多くの電力を消費している可能性が高いです。
特に容量の大きいアプリは電力をたっぷり使うので、今一度よく確認し、アプリの利用状況に合わせて、バックグラウンドの更新をオフにしましょう。

各アプリ・機能のプッシュ通知をオフに

最新のニュースや追加機能のお知らせなど、プッシュ通知があると、アプリや機能の管理も便利ですが、これもバッテリーを消費する要因のひとつなんです。
プッシュ通知をオフにするだけで、電力の消費を抑えられるので、使用頻度の低いアプリや機能の通知はオフにしておくといいでしょう。

位置情報をオフに

初めていく場所などで地図を使う際、位置情報で現在地を確認したり、道順を検索したり。便利な機能に違いありませんが、これも電力を消費する要因となります。
位置情報を利用する必要のないときは、オフにしておくとバッテリーの減りを防げますよ。

「スマホの充電の減りが早い」そんな時は『スマホ修理王』へ

「さっき充電したばかりなのに、もうこんなに減っている」
「最近スマホが頻繁に熱くなるからとても不安」
など、スマホのバッテリー等に関する疑問などがある方は、一度スマホを修理に出してみると、モヤモヤが解消されるかもしれません。

『スマホ修理王』では、スマホの充電・バッテリーなどのトラブルにも対応しています。少しでも気になることがある方は、気軽にお問い合わせください!

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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