iPhoneを売る前にやることは初期化だけ?高額買取のための準備

2022年1月31日

ゲオやイオシスなどの中古スマホ販売・買取ショップで売る際には、買取スタッフが細かくチェックをした後、専用のソフトで初期化を行うので、個人情報の流出などの心配はそうそうありません。ただ、メルカリなどでの個人売買を考えている場合には、しっかり初期化ができていないと不正利用されてしまう恐れもあります。売る前の下準備をしっかり確認し実施しておきましょう。

iPhoneを売る前にやることの流れ

iPhoneを売る前にやるべき準備の流れを大まかに挙げると以下の通りです。

① 下準備(ネットワーク利用制限の状況・付属品の確認)
② データのバックアップ
③ 「iPhoneを探す」機能をオフ
④ アカウントのサインアウト・ペアリング解除
⑤ iPhoneの初期化
⑥ 最終確認

では、流れを一つずつ詳細に解説していきます。

高額買取のための下準備

ネットワーク利用制限の状況確認

ネットワーク利用制限とは、機種代金の支払いが滞った場合にかけられる通信制限のことです。ネットワーク利用制限を調べるには、15桁の製造番号を確認する必要があります。この製造番号は、IMEIと表記されることもあります。
iPhoneの種類によって、本体背面の下部に書かれている場合と、SIMトレーに書かれている場合があります。あらかじめ確認をしておきましょう。これがわかれば、契約しているキャリア(docomo、au、Softbankなど)のウェブサイトで、支払い状況を確認することができます。
ネットワーク利用制限が「〇」であれば問題なく利用できる状態です。「△」は支払いが残っているが問題なく使用できる状態で、「×」は滞納による制限がかけられて通信が使用できない状態です。
「△」や「×」の場合、買取価格が下がったり、買い取ってもらえないこともあります。少しでも高く買い取ってもらうためにも、端末の利用状況は把握しておきましょう。

付属品を揃えて本体チェック

高く買い取ってもらうためには、できるだけ付属品を揃えておきましょう。本体だけでも買い取ってはもらえますが、付属品が綺麗な状態で揃っていたほうが高額買取してもらえる可能性が高くなります。
付属品は早めに探しておきましょう。

iPhoneの付属品は主に以下の7つです。
※シリーズにより一部付属していないものもあります

【付属品リスト】
□ iPhone本体
□ 外箱
□ イヤホン
□ ライトニングケーブル
□ アダプタ
□ SIMピン
□ マニュアル

データのバックアップ

iPhoneを売る際にデータを初期化します。その前に必ずデータのバックアップを取り、新しいiPhoneにデータを復元できるようにしておきましょう。バックアップを取る方法は2つあります。
1つはiCloudを使用する方法で、iPhoneだけあればできます。もう1つはiTunesを使用する方法で、この場合だとPCにiPhoneを繋げる必要があります。
どちらの方法でも簡単にバックアップを取れますが、比較的手軽に行えるのはiCloudを使用する方法ではないでしょうか。

iCloudを使ってバックアップ

①「設定」を選択
②「ユーザー名」を選択
③「iCloud」を選択
④「iCloudバックアップ」を選択し、スライド部分をオンにする
⑤「今すぐバックアップを作成」を選択
※バックアップ完了まで数分かかることもあります

iTunesを使ってバックアップ

① iPhoneをPCに接続
② PCを起動させ、「iTunes」を選択
③ 画面左上のiPhoneマークをクリックし、「概要」を選択
④「今すぐバックアップを作成」選択
※画面上部にAppleマークが表示されれば、バックアップ完了です

「iPhoneを探す」機能をオフ

なぜ必要?

「探す」機能は、盗難などによるApple製品の不正使用防止のためのものです。オンにしておくと未然に不正使用を防げるのですが、オンにしたまま売ってしまうと次の購入者が初期設定を行えないというリスクもあります。
もしも何かの手違いでオンにしたまま売ろうとした場合、価格査定の際に減額されたり買取不可となることもあります。宅配買取を依頼した場合は、着払いで返送されることもあるようです。
余計な手間と費用をかけないためにも、iPhoneを売る前には必ずオフにしましょう。

機能をオフにする手順

①「設定」を選択
②「ユーザー名」を選択
③「iPhoneを探す」を選択し、スライド部分をオフにする
④ パスワードを求められるので、Apple ID パスワードを入力する
⑤ 右上にある「オフにする」を選択
※「iPhoneを探す」の横が緑色ならオンの状態、色がついていなければオフの状態です

サインアウトとペアリング解除

iCloud・iTunes・AppStoreからサインアウト

iCloudにサインインしたままiPhoneを売ってしまうと、次の購入者があなたのデータを自由に閲覧することができてしまいます。
個人情報が流出して悪用されないためにも、必ず以下の作業を行っておきましょう。

【iCloud】
①「設定」を選択
②「ユーザー名」もしくは「iCloud」を選択
③ 一番下までスクロールし、「サインアウト」を選択
④「iPhoneから削除」を選択
⑤ Apple ID パスワードを入力し、「オフにする」を選択
※iCloudの項目に自分の Apple ID が表示されなければサインアウトできています

【iTunes StoreやApple Store】
iCloudからサインアウトすれば自動的にサインアウトされます。

iMessageからログアウト

①「設定」を選択
②「メッセージ」を選択し、「iMessage」のスライド部分をオフにする

Apple製品とのペアリング解除

【AppleWatch】
① AppleWatchアプリを開く
②「マイウォッチ」から「すべてのWatch」を選択
③ 解除したいAppleWatchの横にある情報ボタン(i)を選択
④「AppleWatchのペアリングを解除」を選択
⑤もう一度「(解除するAppleWatch名)とのペアリングを解除」を選択
⑥Apple ID パスワードを入力し、「ペアリング解除」を選択
※SuicaやPASMOの解除は、AppleWatchとのペアリングを解除する前に行ってください

【AirPodsなどBluetoothを用いた製品】
①「設定」を選択
②「Bluetooth」を選択し、該当するAirPodsの横にある情報ボタン(i)を選択
③「このデバイスの登録を解除」を選択
④ もう一度「このデバイスの登録を解除」を選択

iPhoneを初期化する

初期化の手順

①「設定」を選択
②「一般」から「リセット」を選択
③「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択
④「パスコード」を入力し、「iPhoneを消去」を選択
⑤ もう一度「iPhoneを消去」を選択
⑥ Appleマークが表示され、初期化がスタート
⑦ 再起動後に「Hello」が出てきたら初期化終了

初期化を行うことで写真などのデータが消去され、設定も初期のものに戻ります。このときやりがちなのは、手動でデータを削除することです。デバイスの中のデータと、iCloudは連動しています。そのため手動で削除してしまうと、iCloud上のデータも消えてしまうのです。
大切なデータを間違って消してしまわないよう気をつけてください。

SIMカードを抜いて最終チェック

iPhoneの中にある、SIMカードは必ず抜き取りましょう。初期化をしたとしても、SIMカードがあれば電話番号などが確認できてしまいます。抜き忘れると、個人情報を悪用されてしまうリスクがあります。必ず売る前に抜き取ってください。
iPhoneの箱の中に専用のピンが入っています。それをiPhoneの側面にある小さな穴に差し込みます。そうするとカチッと音がしてSIMトレーが出てくるので、指で引っ張り出してからSIMカードを取り出します。
専用のピンを失くしてしまった場合は、安全ピンや画びょうなどの細くて固いピンで代用できます。
また、SIMカードを取り出した際、「水没マーク」も確認しておきましょう。SIMカードが入っている部分にあり、そこが赤くなっていると残念ながら水没している状態です。その場合は買い取ってもらえないこともあります。売る前に確認しておきましょう。
最後に本体を綺麗にクリーニングして、箱にしまえば完了です。

売る前には正しい下準備をしましょう

iPhoneを売る前にやるべき準備は全部で6つです。

① ネットワーク利用制限の状況を確認して、付属品を揃える
② データのバックアップをする
③ 「iPhoneを探す」機能をオフにする
④ アカウントのサインアウトとペアリング解除をする
⑤ iPhoneの初期化する
⑥ SIMカードを抜いて、水没マークをチェックしておく

大切に使ってきたiPhoneの買取査定額が低かったら、それはショックですよね?
そうならないように、売る前にやるべきことを確認し、抜かりなく準備しておきましょう。高額買取をしてもらうためには、入念な下準備は欠かせません。さらには、しっかりと準備しておくことで、大切な個人情報を守ることもできます。
安全かつ納得のいく形でiPhoneを売りたいのなら、手間を惜しまずに準備を進めておく必要があります。

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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