iPhoneの寿命はバッテリーの寿命?症状や長持ちさせる方法

2021年9月30日

iPhoneのバッテリーには寿命があります。利用期間が長くなると劣化が進むため、電源が落ちたりシャットダウンしたりなどさまざまな不具合が起こるのです。ただ使い方によっては劣化の進み具合を抑えられます。そこで今回は、iPhoneのバッテリーの寿命や劣化を抑える方法を確認していきましょう。

iPhoneの寿命は「バッテリーの寿命」を指す?

Appleが、最初の所有者による電力消費期間を「3年」(機種により「3年または4年」)と発表していることから、iPhoneの寿命は「3年」といわれることが多くあります。ただ、バッテリーの充電サイクルを加味すると2年ほど使用したころに充電の減りが早く感じ、寿命を疑い始める方も少なくありません。

一方で、iPhoneのバッテリーの寿命期間はあくまで目安で端末の使い方によって大きく変わります。人によってはバッテリーが寿命を迎えているのか、判断に困ることもあるはずです。ただバッテリーの寿命が進んだとき、iPhoneにさまざまな症状が現れます。それらの症状に該当すれば、iPhoneのバッテリーは寿命を迎えている可能性が高いです。

バッテリーの寿命が進んだときの症状5つ

バッテリーの寿命は2年ほどといわれていますが、使い方によって期間も大きく変わります。寿命を迎える時期はそれぞれ異なるので、判断に困ることも多いです。しかしバッテリーの劣化が進んだとき、iPhoneにさまざまな症状が現れます。主な症状は、以下のとおりです。

  • パーセント表示が正常でない
  • バッテリーが膨らんでいる
  • 電池の持ちが急激に悪くなる
  • パフォーマンス管理機能の低下
  • 突然シャットダウンする

それぞれの症状を確認していきましょう。

1.パーセント表示が正常でない

iPhoneの画面には、電池の残量を示すパーセントが表示されます。電池の残量がなくなると電源が落ちてiPhoneが使えなくなってしまうので、特にスマホを持ち歩くときは電池の残量の表示を確認しながら使っている人も多いはずです。

通常であれば、端末の画面に電池残量が正しく表示されます。しかしバッテリーが寿命を迎えている場合は、充電したにもかかわらず表示のパーセントが変化しなかったり急激にパーセントが減ったりするなどのさまざまな不具合が起こるのが特徴です。この場合は、iPhoneのバッテリーが正常に働いていない可能性があります。

2.バッテリーが膨らんでいる

iPhoneのバッテリーが劣化すると、バッテリーが膨らんでしまうことがあるのです。iPhoneを触った時に明らかにバッテリーが膨らんでいる場合は、寿命を迎えている可能性があります。このような状態でも端末を使い続ける人もいますが、場合によってはバッテリーが発火や爆発するほど危険な状態です。早めに修理に出してバッテリーを交換するのが得策でしょう。

3.電池の持ちが急激に悪くなる

iPhoneのバッテリーは消耗品なので、使用期間が長くなると性能まで劣化します。例えば、電池の持ちが急激に悪くなるのもひとつの症状です。リチウムイオン電池は、充電と放電を繰り返すにつれ、充電可能な容量が低下します。

たとえ長時間充電したとしても、次に充電するまでの時間が短くなってしまうのです。100%まで充電しているにもかかわらず、以前よりも充電が持たない場合は寿命を疑ったほうがいいかもしれません。日中は何度も充電しなければいけなくなるので、日常で使用するときにも不便です。早めにバッテリーの交換をするのがいいでしょう。

4.パフォーマンス管理機能の低下

バッテリーが劣化して機能が低下すると、フル充電しても突然シャットダウンしてしまうことがあります。バッテリーの劣化が進むとシャットダウンが頻繁に起こるだけでなく端末が不安定になり、場合によって起動しなくなることもあるのです。

ただこのような状態でも端末には継続的に使えるようにパフォーマンス管理をして急なシャットダウンを回避できるような機能が備わっています。ただ、バッテリーだけでなく時間経過とともにパフォーマンス管理の機能も低下することは間違いありません。いずれにしても早めのバッテリー交換が必要になるでしょう。

5.突然シャットダウンする

iPhoneのバッテリーの劣化で、フル充電の状態でも突然シャットダウンすることがあります。リチウムイオン電池が搭載されたバッテリーは、ガラケーの時代など、従来に比べると性能が向上していることは間違いありません。ただ、バッテリーが劣化してしまうと端末に必要な電力が供給できなくなります。

そうした結果、フル充電にもかかわらず急に電源が落ちることがあるのです。多くの場合、電源ボタンを長押しすれば再起動すれば元の状態に戻ります。ただ、iPhoneを使用しているときに何度もシャットダウンすると使いづらさを感じることはもちろん、大事なデータが保存されないなどトラブルが起こるかもしれません。トラブルを回避したいなら、早めにバッテリーを交換するのがおすすめです。

iPhoneのバッテリーを確認する方法

今のバッテリー状態がわからない人もいるでしょう。実はiOS 11.3以降には、バッテリーの状態を表示するだけでなく、交換が必要な場合は推奨してくれる新機能が追加されました。バッテリーが著しく劣化すると、端末に通知メッセージが表示されます。

このメッセージは劣化状態を伝えるためだけのものなので、引き続き端末を使用しても問題ありません。ただし放置すると症状が悪化する場合があるので、早めにバッテリー交換するのが望ましいでしょう。

また、「バッテリーの状態」の画面では、バッテリーの最大容量が確認できるので不具合が起こる場合は確認するのがおすすめです。ちなみにバッテリーの最大容量は購入時が基準となっています。バッテリーの劣化が進むと容量は低下して、1回の充電で使用できる時間が徐々に短くなってくるので注意しましょう。

バッテリーの寿命を長持ちさせる方法5つ

iPhoneのバッテリーには、寿命があります。バッテリーが寿命を迎えると、急にシャットダウンしたり電池の持ちが低下したりなどさまざまな不具合が起こることがあるのです。ただし、iPhoneの使い方によってはバッテリーの寿命を長持ちさせることができます。劣化を抑えてバッテリーを長持ちさせる方法は、以下のとおりです。

  • 頻繁に充電を繰り返すのは避ける
  • 充電中はiPhoneを使用しない
  • 電池が少ない状態で放置しない
  • 直射日光があたる場所に置かない
  • 不要な通知は無効設定する

iPhoneは、毎日使用するものです。上記の項目を意識しながら使用することで、バッテリーの劣化を抑えられます。それぞれの項目を詳しく確認していきましょう。

1.頻繁に充電を繰り返すのは避ける

外出中に電池がなくなるのが不安で、充電できる場所を見つけたら頻繁にiPhoneを充電する人もいるでしょう。途中で充電がなくなるという最悪の事態は防げますが、1日に何度も充電を繰り返してしまうとバッテリーの劣化を早める可能性があります。

ただし、0%まで使い切ってから充電をするのも完全放電の影響が懸念されるため、警告のポップアップが表示される20%以下になったら充電するのが良いでしょう。充電する回数を極力減らすことで、バッテリーの劣化を抑えられます。充電するタイミングには十分に注意しましょう。

また充電容量が100%の段階で、そのまま充電を続けるのも良くありません。朝起きたときにフル充電にするために、夜に充電したまま眠る人も多いはずです。ただ充電容量が100%になっているにもかかわらず、さらに充電してしまうと過充電の状態になりバッテリーの劣化が進んでしまいます。就寝時間の前に端末の充電が終わるように行動しましょう。

2.充電中はiPhoneを使用しない

充電しながらiPhoneを使用する人も多いでしょう。ただバッテリーの劣化を抑えたいなら、充電中にスマホを使用するのはあまりおすすめしません。なぜなら、充電しながらiPhoneを使用すると本体はもちろんバッテリーも熱がこもりやすくなるからです。

充電と放電が同時に行われることは、劣化を進める原因になってしまいます。iPhoneに内蔵されているリチウムイオン電池は熱に弱いため、バッテリーに熱がこもってしまうと劣化を早めてしまいます。特に、動画視聴やアプリゲームを使用すると発生する熱量も大きくなるので注意しなければいけません。

3.電池が少ない状態で放置しない

過度に充電するのはバッテリーの劣化を早める原因になりますが、電池が少ない状態で放置するのも決して良いとはいえません。電池が少ない状態で放置するのは、いわゆる過放電の状態になっておりバッテリーにも悪影響を及ぼす可能性があります。

人によってはiPhoneを持っていたとしても普段からあまり使用しないこともあるはずです。使用頻度が低いからといって充電残量が少ないまま放置するとバッテリーを劣化させる原因になります。たとえ使用する機会が少なくても、定期的に充電しておくことがおすすめです。

4.直射日光があたる場所に置かない

iPhoneを高温の環境に長時間置いておくと劣化を早める原因になります。Appleの公式サイトには「iPhoneを保管するのに適した温度が16~22°C、逆に35℃を超える環境に置くとバッテリーに損傷を与える可能性がある」と記載されています。

そのため、35℃を超える環境を避けるとバッテリーの劣化を抑えられるのです。また、リチウムイオン電池は熱に弱いのも劣化原因になります。iPhoneの劣化を抑えるためにも直射日光が当たる場所や電化製品の近くに端末を置かないようにしましょう。

5.不要な通知は無効設定する

多くのアプリをインストールしているなら、更新情報やメッセージが届くと都度通知が届くはずです。通知機能はアプリを利用するうえで便利な機能ですが、通知されるたびに起動することでバッテリーは消耗してしまいます。通知機能は設定すれば無効にできるので、バッテリーの消耗を抑えたいなら不要なアプリは無効設定にするのがいいでしょう。

【アプリの無効に設定する方法】
「設定」「通知」の順にクリックします。下にスクロールすると「App Store」があるので、選択したら「通知を許可」を無効にしましょう。逆に通知メッセージを受け取りたいときは設定を有効にするだけです。

バッテリーを交換する方法は2種類ある

バッテリーの劣化症状が見られたら、新しいバッテリーに交換することが必要です。iPhoneのバッテリーを交換する方法は、正規店もしくは非正規店の2つの方法があります。それぞれメリットとデメリットがあるので、きちんと理解したうえでどちらの方法が適切か選ぶことが大切です。正規店と非正規店の特徴や修理費用も紹介しているので、バッテリー交換を検討している人はぜひ参考にしましょう。

【正規店】iPhone の修理サービス

Appleから認可を受けて修理などのサポートをしているのが正規店です。Appleのトレーニングを受けた技術者がiPhoneの修理を行います。正規店でバッテリー交換を行うメリットは、メーカーによる保険や保証を受けられることです。保証期間中の修理であれば、無償で対応してもらえることもあります。

またバッテリー交換の際に使う部品はすべて純正品なので、部品交換において問題が起こる可能性は低いです。一方で、正規店に修理に出す場合は手元にiPhoneが戻るまでに時間がかかることも。毎日iPhoneを使用する人であれば、不便に感じるかもしれません。

バッテリー交換にかかる修理費用

バッテリーの交換は、保証対象もしくは保証対象外で修理費用が異なります。保証対象かどうかは事前に確認しておきましょう。正規品のバッテリー交換にかかる修理費用は、Apple公式ホームページで確認が可能です。

【非正規店】iPhoneの修理店

非正規店とは、正規店以外の修理店のことをいいます。Apple公認ではないので修理に出すのが不安と感じる人もいるでしょうが、非正規店であっても修理技術が劣るわけではありません。そんな非正規店のメリットは、最短で当日返却してもらえることです。

修理したiPhoneを取りに行かなくてもいいので多忙な人にも適しています。また、正規店より安く修理できることがあるのも大きなメリットでしょう。ただし、一度非正規店で修理をしてしまうと正規店での修理は受け付けてもらえません。この点はしっかり考慮する必要があるでしょう。

正規店と非正規店の違い

正規店と非正規店の違いは、Appleが公認しているかどうかです。正規店はAppleが公認しているため、信頼性の高い修理方法だといえます。ただし、非正規店とはいえ修理技術の質が低いわけではありません。高いスキルと実績を誇る非正規店を選べば、安心して修理を任せられます。

そのほか、修理費用や修理期間、保証の有無なども正規店と非正規店の違いです。保証期間中であれば正規店での修理が良いかもしれませんが、対象外であれば非正規店を利用するほうがメリットが大きいかもしれません。

非正規店を選ぶときのポイント3つ

保証期間中であれば正規店での修理が好ましいですが、保証対象外であれば、修理費用を安く抑えられる非正規店を選ぶほうが得策です。ただ、残念ながら非正規店のなかには悪徳業者が紛れていることもあります。トラブルを避けるためにも非正規店を選ぶときはしっかり見極めなければいけません。非正規店を選ぶときのポイントは、以下のとおりです。

  • 一定期間保証してくれる店舗を選ぶ
  • 営業年数や修理実績を事前に確認しておく
  • 明確な費用をしっかり教えてくれる

悪徳業者を選んでしまうと、高い費用を請求されたり別の不具合が発生したりなど問題が起こる可能性もあります。非正規店を選ぶポイントを確認して良質な修理店を選びましょう。

一定期間保証してくれる店舗を選ぶ

非正規店のなかには、修理後に一定期間の保証してくれる修理店もあります。一定期間の保証を受けられることで、修理後に不具合が起きても店舗で対応してもらえるので安心です。ただ保証期間や保証対象など修理店によって異なります。また保証対象外の項目がある修理店もあるので、その点をしっかり考慮する必要があるでしょう。

営業年数や修理実績を事前に確認しておく

非正規店を選ぶうえで重要なのが、優秀な技術者がいるか確認することです。非正規店は正規店のようにすべての技術者がAppleのトレーニングを受けているわけではありません。修理に出す前に経験が多い技術者がいるか見極める必要があります。

その見極めポイントのひとつが、営業年数や修理実績です。長く営業しているということは、それだけ多くの修理を行ってきた証だといえます。

明確な費用をしっかり教えてくれる

悪徳業者によっては、サイトに記載されて修理費用以上の金額を請求される場合があります。特に初めて修理に出す修理店のときは、見積もりを依頼して費用を確認しておくことがおすすめです。逆に曖昧な答えしか返ってこなかったり見積もりを拒否されたりした場合は、悪徳業者の可能性があります。別の修理店を検討したほうがいいでしょう。

iPhoneの寿命が来たバッテリー交換はスマホ修理王へ!

iPhoneのバッテリーには寿命があり、劣化が進むとさまざまな不具合が起こります。そのまま放置すると劣化はどんどん進行するので、早めにバッテリー交換することがおすすめです。iPhoneが保証期間中であれば正規店で交換するのが良いでしょう。

ただし、保証期間外である場合は非正規店を選んだほうがコストは抑えられます。総務省登録修理業者であるスマホ修理王では、iPhoneのバッテリー交換を最短即日から受け付けています。東京や大阪、名古屋など各地に店舗があるので、バッテリー交換を検討しているなら自宅から近い店舗にご相談ください。

※故障内容や修理内容・機種により一部店舗ではご対応できない場合があります。あらかじめご了承ください

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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