iPhoneが水没したときの対処法と復活の可能性について

2021年6月15日

iPhoneの故障原因の中でも、かなりの件数を占めるのが「水没」。
気をつけているつもりでも、お風呂に落としてしまったり、グラスの水をこぼしてしまったり、生活の中でうっかり水没させてしまうシーンは意外と多いものです。
そこで今回は、iPhone水没時の対処方法や、iPhoneが復活する可能性について解説します。

 

iPhoneが水没した!とにかくまずは応急処置です

他のあらゆる精密機械と同様、iPhoneも当然水に弱い機械です。
iPhoneの内部に水が浸入することによって操作に不具合が生じたり、完全に動かなくなってしまったりする場合も。
早いうちに適切な処置を行えば、iPhoneが復活する可能性は高くなります。
もしiPhoneの操作が可能な段階であれば、今のうちに急いで下記の処置を行ってください。

 

重要な情報を控えておく

さまざまなサイトのIDやパスワードを、iPhoneにメモして管理している方は多いと思います。
水没してしまうと、本体の電源が入らなくなることもあるため、仕事やプライベート上で重要な暗証番号などの情報は、手書きのメモやPCなどにさっと控えておきましょう。

 

写真などのデータを保存する

絶対に消えてほしくない大切なデータは、消える前に確保しましょう。
ただこのとき注意したいのが、作業はすべてワイヤレスで行うこと。
充電コネクタを繋いでPCに保存したいのはやまやまですが、故障や事故に繋がる危険があります。
データの確保には、Googleフォト・Dropboxなどのクラウドサービスや、SNS、メールなどを利用するのがおすすめです。

 

iPhoneの電源をOFF

iPhoneの内部には電気が流れている部分がありますが、そこに水分が触れるとショートしてしまう可能性があります。
そのため、大切な情報やデータを確保した後はすぐに電源をオフ!
電源を切っておくだけでも、iPhone内部のダメージを抑えられる可能性が高まります。

 

液体侵入インジケータ(LCI)を確認する

水没とまでは言えないけれど、iPhoneに水がかかってしまって不安・・・
そんなときは、念のために水濡れによる損傷があるのかどうか確認しておくとよいでしょう。
方法は、iPhoneの液体侵入インジケータ(LCI)、通称「水没シール・水没マーク」をチェックしてみること。

▼SIMトレーが挿入されている場所を確認する
▼iPhone購入時に同梱されていたピンを利用し、SIMカードを取り出す
▼トレーの挿入口に貼られているシールの色を確認する
▼白・シルバー⇒水濡れなし 赤⇒水濡れあり

※液体侵入インジケータの位置は、機種によってさまざま。
詳細はAppleのHPをご参照ください。

 

iPhone内部の水分を取る

最も確実な方法は、iPhoneを分解して中の水分をきっちり取り除くこと。
もちろん自分自身で行うのはかなりハードルが高いため、プロに修理を任せることになります。
ですが、時間帯や仕事などの都合によっては、すぐに修理に出せない場合もありますよね。
そんなときは、自宅でできる以下の方法を試してみてください。
▼まずはやわらかい布やキッチンペーパーで、本体の水滴をきれいに拭き取る
▼マイク・スピーカー・充電コネクタ・イヤホンジャックの水気を吸い取る
▼乾燥材を準備し、iPhoneと一緒にジップロックに入れて空気を抜き、密閉させる

※拭き取りに使用する布は、糸くずや繊維が付着しないものを選びましょう
※乾燥材は食品に付いているシリカゲルの他、生米でも代用が可能です

 

iPhoneの水没にはトラブルがつきもの

今はまだ問題なく操作できていたとしても、一度水に濡れたiPhoneを使い続けると、思わぬ不具合が発生することがあります。
よくあるトラブルは、以下の4つです。

 

【1】電源がつかない

iPhone本体に電気を流しているのは、コネクタと呼ばれる部分。
そこが水に濡れるとバッテリーがショートしてしまい、電源をオンにすることができなくなることがあります。
また、内部に入った水分が原因で基板部品が錆びてしまうことも。
iPhoneが水没して何日も経ってから「突然電源が入らなくなった」という症状が出ることもあるので注意が必要です。

 

【2】iPhone本体が熱くなる

非常に危険なのが、iPhoneが異常に熱くなる症状。
これは水濡れによって、内部で正常に電気が流れなくなったことが原因で起こるものです。
iPhoneのリチウムバッテリーは40度以上の高温になると、発火や爆発といった重大な事故を引き起こす可能性があります。
iPhoneが発熱していたら使用をやめ、すぐに修理に出すようにしましょう。

 

【3】ディスプレイ表示が変化する

長時間の水没が原因となり、iPhoneのディスプレイ表示に不具合が起こることも。
iPhoneの要ともいえる画面表示に異常があるのは、ゲームや動画を楽しむ際にも大きなストレスです。

 

【4】カメラやスピーカーに不具合が出る

iPhoneのカメラで撮った写真が曇っていたり、通話の声やスピーカーからの音に違和感があったり。
iPhoneでよく使用するこれらの機能にも、トラブルが発生することがよくあります。

 

絶対やめて!iPhoneが水没したときにしてはいけないNG行為

iPhoneをうっかり水に濡らしてしまって、電源がつかなくなった・・・
そんなときに、焦る気持ちからついやってしまいがちなNG行動があります。
これをしてしまうと、取返しのつかないことにもなりかねないので注意が必要です。

 

電源をONにする

先ほどもご紹介したように、iPhoneが水没すると内部の電流に異常が発生し、ショートしてしまう可能性があります。
電子回路に水分イオンが接触するとサビの発生も考えられるため、むやみに電源をオンにするのは避けましょう。

 

充電ケーブルを挿す

電源をオンにするのと同様、通電時に水分があるとショートしてしまい、故障する恐れがあります。
最低でも5時間程度は充電ケーブルを挿さず、電源も切ったままにしておきましょう。

 

ドライヤーで乾かす

水分もそうですが、iPhoneは熱にも弱い精密機械。
ドライヤーの熱風で手っ取り早く乾かしてしまいたい気持ちはわかりますが、さらなる故障の原因になるので、ドライヤーを使うのは絶対にやめましょう。
「温風でなく、扇風機などの冷風なら大丈夫では?」と思うかもしれませんが、それもNG。
冷風であっても、この後にご紹介する「iPhoneを振る」のと同じように、内部の浸水箇所を増やしてしまう恐れがあります。
水没してしまったiPhoneはなるべく動かさず、風通しの良い場所での自然乾燥のみ行いましょう。

 

iPhoneを振る

耳に水が入ったときのように、iPhoneも振ってみたら水が排出されるのでは?
一見よさそうなアイデアですが、iPhoneの水没に関してはその方法はおすすめできません。
iPhoneをむやみに動かすことによって、よりいっそう内部に水気が広がってしまい、ダメージ部分が増えてしまう恐れがあります。
振りたい気持ちをぐっと抑え、静かに乾くのを待ちましょう。

 

iPhoneは完全防水ではありません

ここまで読んでいただいた方の中には「自分が持っているiPhoneは防水仕様だから大丈夫」と思った人もいるかもしれません。
確かにiPhone7以降のモデルは、耐水・防沫性能を備えています。
従来の機種よりは水に対して抵抗できるようにはなったのですが・・・
実はiPhoneは「防水」というわけではないのです。

 

iPhone7から後のモデルはどんな仕様?

iPhone7を皮切りに、以降のモデルで各段に向上したのが耐水性能。
管理された条件下でのテストでは、例えばiPhone 7やiPhone 7 Plus であれば「深さ 1 m まで、最長 30 分間」 に。
iPhone 12シリーズになると 「深さ 6 m まで、最長 30 分間」 に適合しています。
ただし、これらの防沫・耐水性能は永遠に変わらないというものではなく、iPhoneを使用していく中で少しずつ低下していく可能性があるようです。
一般的な飲み物をこぼして濡らしてしまう程度なら耐性はありますが、使用年数や状況によっても変わってくるので、過信しすぎないことが大切です。

 

水濡れは、Apple公式HPでも注意喚起されています

水濡れによる故障やダメージについては、Appleの公式HPでも注意喚起がされています。
iPhoneを持ったまま泳いだり、サウナなどの湿気が多い場所で使用したりするのは控えましょう。
また水や飲み物だけでなく、洗剤や香水、日焼け止めなどが付着したときも、適切なお手入れが必要です。

 

水没したiPhoneが復活する可能性

軽度な水濡れ程度であれば、適切な処置をすれば問題なく使用できる可能性もあります。
しかし、水没して起動しなくなったり、内部に致命的なダメージが加わったりしてしまうと、プロでないと復活させることは難しいかもしれません。

 

iPhoneが水没したら、1日でも早く修理を!

iPhoneが水没して動かない・・・起動しない・・・
悩んでいても始まりません。
水没させてしまったiPhoneは、一刻も早く修理に出しましょう!
修理に出すことで、操作できなかったiPhoneが動かせるようになり、諦めていたバックアップやデータの保存ができる可能性は大いにあります。

気になる修理価格ですが、Apple Storeの場合「Apple Care+」などの保証に加入していなければ最大で税込71,280円。(2021年6月時点)
他のキャリアショップでもApple Storeと同様に、高額な費用と修理期間がかかってしまうのは覚悟しておきましょう。

「少しでも安く」「データを残して」「できれば即日で修理してほしい」
そんな方はぜひ一度、私たちスマホ修理王にご相談ください。
スマホ修理王は、技術面・品質面など厳しい基準をクリアした総務省登録修理業者です。


iPhoneのモデルや症状によって金額は異なりますが、軽症から重症まで水没故障に関するあらゆるケースに対応しています。
水没復旧作業は修理店によってアプローチ方法が異なる場合があり、店舗によって復旧の可能性も変わってきます。
スマホ修理王では、お客様の端末状態や水没に至った経緯などをお聞きした上で、最適な方法で復旧作業をおこなわせていただいており、その復旧率の高さから他の修理店からも代行修理の依頼が来るほどです。

★基本、即日対応&即日修理
★中のデータや設定はそのままで修理
★部品代・作業料金込みの明瞭な会計システム

など、安心してご利用いただけるポイントがズラリ。
電話やメールでのご相談だけでも歓迎しているので、お困りの際はぜひご利用ください。

修理のお問い合わせはこちら →

 

復旧したらすぐにバックアップを取りましょう

「ここで紹介されていたことを実践したら、iPhoneが復活した♪」
でも、もしかしたらそれは一時的なものかもしれません。
iPhoneが復活しても気を抜かず、何をおいてもまずはバックアップを取ること。
あなたの大切なデータを、しっかり守るようにしてくださいね!

スマホ修理王は満足度三冠達成!

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

機種ジャンル
症状
修理箇所

※本ページに記載の修理料金は、東京・名古屋・大阪・福岡エリアの修理料金です。

下記からモデルを選択してください

モデルを選択してください
修理内容 料金(税込)
画面(軽度) -
画面(重度) -
バッテリー -
充電コネクタ -
各種ボタン(電源・音量・マナーモード) -
リアカメラ -
リアカメラレンズ -
フロントカメラ/近接センサー -
スピーカー -
水没 -
システム修復 -
リアパネル -

iPhone についての注意事項

  • 価格は全て税込、円(単位)です。

作業の結果、「修理不可」となった場合、分解作業料として3,800~5,800円かかります。

◆保証期間について(部品の初期不良保証)
 一部の画面修理は、3ヶ月保証です。
 その他の部品交換修理は、1ヶ月保証です。 
 正常に起動しない端末・水没復旧処置・データ復旧作業は保証対象外です。
 ※無料保証の適用は上記期間内に1回限りです。

◆画面【軽度】とは、「軽くガラスが割れている程度で、全体的に問題なくタッチ操作ができ、液晶に異常(にじみ、変色、タテ筋など)も見られない状態」を指します。

◆画面【重度】とは、「重度のガラス破損、液晶の異常(にじみ、変色、タテ筋などがある状態)、タッチ操作ができない、タッチ切れしている状態」を指します。

◆画面は機種により「高品質パネル」もご用意しています。詳しくは店舗へお問い合わせ下さい。

◆複数箇所を同時に修理する場合、2ヶ所目以降を一律2,000円割引します。

◆指紋認証機能(Touch ID)が搭載されている機種について、ホームボタンを交換した場合は、指紋認証が使えなくなります。

◆顔認証機能(Face ID)が搭載されている機種について、フロントカメラ・近接センサーを交換した場合は、顔認証が使えなくなります。

◆イヤースピーカーの故障の原因が、近接センサーの場合は近接センサーの料金を適用し、イヤースピーカーの場合はスピーカー料金を適用します。

◆価格表に掲載しているのは、一部機種になります。モデルの選択に無い機種は、お問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。

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