スマホがウイルス感染したらどうなる?対処法と感染から守る方法とは

2021年10月29日

近年は働き方が多様化しており、リモートワークや在宅ワークを取り入れる企業も増えました。この流れを受けて、スマホがウイルス感染する被害が増えているようです。そこで今回は、スマホがウイルス感染したときの症状や対処法をご紹介します。

スマホのウイルス感染が増加している?

働き方改革の影響やコロナ渦への対処として、在宅ワークやリモートワークを導入する企業がここ数年で増えました。その結果、パソコンやスマホを使用して自宅で仕事をこなす人も増加しています。

働く側としては自宅で仕事ができるのは便利に感じる場面も多いですが、実はモバイルデバイスを狙ったサイバー攻撃が活発になっているのです。被害も増加傾向で、見過ごせない状態にあります。なかにはサイバー攻撃を受けたと見せかけて偽サイトに誘導し、盗聴や盗撮、個人情報を流出させるといった詐欺行為の被害も多発しています。

スマホがウイルス感染したときの被害

スマホがウイルス感染した場合、さまざまな被害に遭うリスクがあります。近年のスマホは高性能で処理速度が向上しており、ウイルス感染の症状が分かりにくいことも多いです。感染に気づかないと被害に巻き込まれることもあるので注意しなければいけません。

スマホがウイルスに感染したときの被害は、次のようなものがあります。

  • スマホを通して盗聴や盗撮される
  • 個人情報が勝手に流出する
  • 知らぬ間にメールが送信される
  • スマホを人質にお金を請求される

それぞれの項目を確認していきましょう。

スマホを通して盗聴や盗撮される

スマホに内蔵されているカメラやマイクは、年々性能が高くなっています。攻撃者にとってもカメラやマイクの高性能化は好都合で、スマホをウイルスに感染させて盗撮や盗聴などに悪用する事例が増えているのです。

スマホの高性能化は利用者にとってうれしいポイントですが、ウイルス感染するとプライバシーが攻撃者にたれ流しになっている可能性があるので、注意しなければいけません。

個人情報が勝手に流出する

スマホをウイルス感染させる攻撃者の狙いは、電話番号やメールアドレスなどユーザーの個人情報です。実際にウイルス感染で個人情報が抜き取られる事例も多発しています。

個人情報を抜き取ろうとするウイルスが多いのは、電話番号やメールアドレスを買い取る悪徳業者がいるからです。なかにはウイルス感染で電話帳や通話のデータを盗まれることもあり、ユーザーだけでなく周囲に被害が及ぶ事例もあります。

知らぬ間にメールが送信される

ウイルス感染したときに攻撃者によって勝手にスマホが操作され、ユーザーの知らぬ間にメールが送信される被害も起こっています。近年はスミッシングと呼ばれる詐欺の手口が横行しており、自分が詐欺の実行犯になっていることもあるのです。

スミッシングは、メッセージ機能のSMSを利用して、受信者をサイトへと誘導する手口のサイバー攻撃のことをいいます。ウイルス感染すると自分の意思とは関係なくメッセージが送信されるので、周囲に迷惑をかける恐れもあるでしょう。

スマホを人質にお金を請求される

ウイルス感染させてスマホをロックし、ユーザーが一切操作ができなくなる被害もあります。いわゆる「ランサムウェア」と呼ばれるもので、スマホを人質に取り金銭を要求する詐欺の一種です。一度ウイルスに感染してしまうと、スマホの操作ができなくなってしまうことも。トラブルを防ぐためにもウイルス対策を徹底することが大切です。

スマホがウイルス感染したときの症状4つ

スマホがウイルスに感染したとき、さまざまな症状が現れます。スマホがウイルス感染したときの代表的な症状は、以下のとおりです。

  1. 充電残量がすぐに消費される
  2. カメラやアプリの誤作動が多発する
  3. データが勝手に消去されている
  4. 見覚えのないアプリがある

ウイルスに感染したかの判断基準になるので、しっかり理解しておくことが大切です。それぞれの症状の特徴を確認していきましょう。

1.充電残量がすぐに消費される

スマホがウイルスに感染すると、端末の充電がすぐに消費される症状が現れます。スマホは普通に使用するだけで電池は消費されますが、急に充電の持ちが悪くなった場合はスマホがウイルスに感染している可能性も。

ウイルス感染後にスマホの充電残量がすぐに消費されるのは、何らかの処理や知らぬ間に大量のメールが送信されていることが原因かもしれません。急激に充電が減るときはウイルス感染を疑いましょう。

2.カメラやアプリの誤作動が多発する

ウイルスに感染するとユーザーが画面に触れていないにもかかわらず、カメラやアプリが勝手に起動して誤作動を起こすことがあります。この場合は、攻撃者が遠隔操作で勝手にカメラを起動している可能性が高いです。

いつの間にかカメラが起動している場合は、スマホがウイルスに感染しているのかもしれません。なかには、撮影した画像データを外部に勝手に送信されている場合もあるので、メールの履歴も併せて確認してみるのがいいでしょう。

3.データが勝手に消去されている

データの破壊を目的としたウイルス感染の場合、スマホ内に保存されたデータが勝手に消去されている事例もあります。データを盗むことではなく破壊が目的なので知らない間に勝手に削除されていくのが、このウイルス感染の特徴です。一度削除されてしまうと復元が難しい場合もあるため要注意です。データが削除されている気配がある場合はウイルス感染の可能性があります。

4.見覚えのないアプリがある

スマホ内にインストールした覚えのないアプリがある場合、ウイルスに感染している可能性があります。ウイルスそのものはステルス性を重視していることが多いので、アプリを使用して罠を仕掛けてくることはほとんどありません。

ただ、ウイルス感染で攻撃者によって勝手にアプリをインストールされていることもあります。スマホ内に、身に覚えのないアプリがある場合はウイルス感染を疑いましょう。

スマホがウイルス感染したときの対処法3つ

スマホにウイルス感染した場合さまざまな症状が現れますが、正しく対処すればウイルスを駆除することができます。スマホがウイルス感染したときの主な対処法は、以下のとおりです。

  1. ネットのアクセスを切断する
  2. セキュリティソフトをインストールする
  3. 初期化してウイルスを駆除する

それぞれの対処法を確認していきましょう。

1.ネットのアクセスを切断する

スマホがウイルスに感染している疑いがあるなら、ネットワークへのアクセスを切断しましょう。サイバー攻撃で有名なトロイの木馬やスパイウェアなどのウイルスに感染すると、ネットワーク経由で情報が漏洩している可能性もあります。

情報漏洩を防ぐにはネットワークの切断が大切です。Wi-Fi経由でネットに接続しているなら、Wi-Fiも切断しましょう。モバイル通信も危険なので、機内モードに設定を切り替えるのがおすすめです。

2.セキュリティソフトをインストールする

本来であればスマホを購入した時点でセキュリティソフトをインストールするのが一番ですが、セキュリティ対策を行わないユーザーも少なくありません。

このような状況下でウイルス感染した場合は、まずセキュリティソフトをインストールしましょう。インストールが完了したら、インターネットを切断してセキュリティソフトでスマホをスキャンします。ウイルスを検知できれば、駆除することが可能です。

3.初期化してウイルスを駆除する

さまざまな対処法を試してもウイルスの症状が改善されない場合は、最終手段としてスマホの初期化を検討しましょう。初期化は、データをすべて消去して購入した時点と同じ状態に戻すことです。

スマホを初期化することでウイルスを駆除できますが、一緒にデータも消去されてしまいます。大事なデータを守りたいと考える場合、普段から小まめにデータのバックアップをしておきましょう。

スマホをウイルス感染から守る方法3つ

スマホがウイルスに感染してしまうと、場合によっては個人情報の漏洩や盗撮など被害を受ける可能性もあります。そのため、スマホをウイルス感染から守るための対策を行って備えておくことが大切です。

  1. 画面ロックで個人情報を守る
  2. 怪しいメールは開かず放置する
  3. できる限りFree-Wifiは使わない

それぞれの項目を確認していきましょう。

1.画面ロックで個人情報を守る

スマホのロック機能は有効に設定しておきましょう。ロック機能は、第三者にスマホを操作されないように自動的に鍵をかける機能です。

一見、画面のロックはウイルス感染と関係ないように思いますが、ユーザーが目を離した隙にスマホを勝手に操作してウイルスに感染させようとする可能性もあります。このようなリスクを回避するためにも画面ロックを有効に設定しておくことがおすすめです。

2.怪しいメールは開かず放置する

ウイルスには、偽サイトに誘導するためにメッセージを送信し、メール内のURLのクリックを誘うものがあります。クリックすると、その瞬間にウイルス感染してしまうこともあるので注意しなければいけません。

発信元に見覚えがないものは、一切開かず放置することが大切です。また、近年はなりすましのSMS被害も増えているので安易にURLをクリックしないように注意しましょう。

3.できる限りフリーWi-Fiは使わない

外出中にスマホを使用するとき、フリーWi-Fiを使用する人も多いはずです。フリーWi-Fiは、公共の場で無料で利用できるネットワークのことです。外出先でフリーWi-Fiを使えるのは便利ですが、暗号化されていないフリーWi-Fiも少なくありません。サイバー攻撃の糸口になる可能性もあるので、できる限りフリーWi-Fiは使わないようにしましょう。

日頃からウイルスの感染対策を徹底しよう!

近年はリモートワークや在宅ワークが増えており、スマホがウイルスに感染する事例が増えています。スマホがウイルス感染すると、盗聴や盗撮、情報漏洩などのリスクがあるので注意が必要です。日頃からスマホへのウイルス感染対策を徹底して、被害に遭うリスクを軽減しましょう。

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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