水没したiPhoneはAppleCareの保証対象外?修理料金は?
2022年7月29日
もしもの時のためにと、AppleCareに加入している方は多いと思いますが、実際にその保証内容をしっかりと把握しているでしょうか。どんな故障・不具合でもAppleCareの保証サービスを利用できると早合点していると、いざ利用しようとした時に「え?!保証対象外だったの・・・」なんてことになりかねません。
iPhoneの故障・不具合の原因として多くあげられる、水没や水濡れなどはAppleCareの保証対象なのかどうか。
本記事ではAppleCareが、iPhoneの水濡れや水没時にも利用できるのかどうか、保証の対応方法などを解説します。
ご依頼は来店・郵送どちらでも可能です。事前にお電話やメールでもご相談が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。詳しくはiPhone修理のご案内ページをご覧ください。
・液体インジケータ(LCI)で確認する
■AppleCare・AppleCare+iPhoneの保証内容
水濡れによる故障なのか確認する方法
液体インジケータ(LCI)で確認する
水没マーク・水没シールと呼ばれるのが<液体侵入インジケータ>です。
iPhone 5以降のモデルであれば、SIMカードのトレイを外して、その取り外した箇所に水没シールが貼ってあります。
このシール、本来は白色ですが水に濡れてしまっていると、白ではなく赤色に変化します。
シールの色を見て、故障の原因が水濡れなのかどうか判断が可能です。
「水没が故障の原因かどうかわからない」と、自分では判断がつかないケースもあると思います。
そんな時は<液体侵入インジケータ>を確認してみてください。
iPhoneが水没したのかどうなのか、その判断ができます。
水濡れ・水没によるiPhoneの故障は保証対象外?
もともとiPhone 5・5c・5s、SE、6・6 plus・6s・6splusといったiPhone 7以前のモデルは、防水性能は搭載されていませんが、iPhone 7以降のモデルには、防水性能が搭載されています。
「だとすると、防水性能が搭載されているモデルなんだから、水濡れが原因の故障でもAppleCareの保証は適応されるのでは?」と安心する方もいると思います。
しかし、残念ながら水没による故障はiPhoneすべてのモデルで保証対象外なんです。
では、無償で本体交換はできるのか?
先程の項目でご説明した<液体侵入インジケータ>。
この色が赤になっていると、iPhoneの故障は水濡れ・水没によるものと判断できます。
そして、そうなると無償交換等の対象から外れてしまいます。
この「無償で本体交換ができるのか?」という問題のキーとなるのがAppleCare+に入っているかどうか。
iPhoneを購入した際にAppleCare+《有償》に入っていれば条件はありますが、無償で本体交換できる可能性が高いです。
AppleCare・AppleCare+iPhoneの保証内容
◆AppleCareとは?
Appleの製品保証で、購入日から1年間の限定保証の対象となっているiPhone。
この1年間の限定保証がAppleCareです。
この保証は、Appleが保証対応が必要であると判断した症状にのみ適応されるため、自分自身の過失による不具合・故障の場合は、保証対象外になります。
つまり、うっかり落として画面を割ってしまった・手が滑って洗面所に落として濡らしてしまった、トイレに水没させてしまった、などは過失と判断されて保証は受けられません。
◆AppleCare+ for iPhoneとは?
過失・事故が原因とみなされる損傷に対応した保証サービスが「AppleCare+ for iPhone」。
過失・事故を原因とする故障の際の修理を、1年間に2回まで受けることが可能です。
また、修理1回につきエクスプレス交換サービスの利用ができることに加えて、優先的にAppleの専任スペシャリストにチャットや電話で問い合わせることができるサービスとなっています。
AppleCare+ for iPhoneに加入していれば、過失や事故による故障であっても費用を抑え、手厚い保証サービスを受けることができるんです。
iPhone購入日から30日以内であれば「AppleCare」の限定保証にプラスしてAppleCare+ for iPhoneに加入することが可能なので、購入する際は自分に必要なサービスなのかどうか、よく考えて加入を検討してみてください。
AppleCareを利用する際の注意点
「損傷や不具合によっては修理できない」ケースもあるため、すべての故障に対応しているわけではないことを理解しておきましょう。
下記のような状態だと、保証を受けられる可能性は低くなります。
重大な過失・事故により、iPhoneに重度の損傷が見受けられる場合は、修理困難とみなされることも。
水気に弱い電子機器であるiPhoneは、水没などによる故障で修復不可となるケースも少なくありません。
また、不正に改造されたことによって、端末内部にトラブルが発生してしまった場合なども注意が必要です。
機械いじりが得意だから自分でiPhoneを分解したことがある、という方もいるかもしれませんが、iPhoneを分解して内部をいじった時点で不正改造とみなされる可能性は高いです。また、第三者修理店に頼んだ経験がある場合も、Apple社の保証サービス対象外となる可能性があります。
iPhoneを改造してしまった、第三者修理店に依頼したことがあるなどの経験がある方は、ご注意ください。
水没による故障は保証対象?
AppleCareの場合
先ほどの項目でもあげたように、AppleCare(Apple 製品1年限定保証)では、水没故障に対する保証は受けられません。
AppleCare+ for iPhoneの場合
液体による損傷も保証対象です。水没の程度にもよりますが、保証内で対応してもらえます。
ですが、重大な過失・事故により、激しい損傷が見受けられる場合は、修復不可となってしまうケースもあるので注意が必要です。
iPhoneの防水性能を過信するべからず
iPhone 7以降のモデルは、防沫・耐水性能が搭載されており、その規格はIPX67。
iPhone XS・iPhone XS Maxの規格はIPX68と高めです。
こうした規格は一定の基準を満たして判断されており、安心といえば安心です。
しかし厳しい基準をクリアしているからとはいえ、私たちの生活は常に一定の気温・一定の水温・一定の天気・・・というわけではありませんよね。また、iPhoneの取り扱い方も十人十色です。
経年劣化で性能がダウンするケースも考えられます。
新しいモデルがリリースされるごとに防水性能もアップしていることには違いないですが、この性能を過信するのは危険です。なるべく水気には気をつけて丁寧に扱い、長くiPhoneを利用できるように心がけましょう。
保証の対応方法は?
修理ではなく「本体交換」
水没によるiPhoneの不具合でAppleCare+の保証を受ける場合は、修理というより、本体交換の対応がとられます。
この場合、交換前にしておかなければならないのが、「iPhoneのバックアップ」です。
バックアップが取れていないと、新しい端末を手に入れられても、これまでのようにiPhoneを使ってアプリを利用したり、友人と連絡を取ったりすることはスムーズにはできません。まずは、様々な設定等からはじめなければならなくなります。
Apple Storeで対応している保証サービスは、画面割れによる液晶交換やバッテリーの劣化による電池交換・基板交換などの本体交換のサービスです。データに関するサポート対応は行っていないため、バックアップを取るなどの手続きは、自分自身でしっかり実行してください。
そもそも、水没した時点であなたのiPhoneのデータは大ピンチ。
万が一の時に備えて、日頃からバックアップはコンスタントに取っておきましょう。
「iPhoneを水没させてしまった!保証でカバーできない」そんな時はスマホ修理王へ
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この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。