無料でメッセージの送受信ができるアプリなどがコミュニケーションツールの主流になったとはいえ、SMSを使用するシーンもまだまだありますよね。
iPhoneでSMSを利用する際「送信できない!」ということにならないように、SMS利用時に気をつけるポイント等を、改めて確認しておくといざという時も安心です。
本記事では、iPhoneでSMSを送信できない時に考えられる原因・注意する点・対処法について解説します。

そもそもSMSってなに?

SMSとは?
SMSは、携帯電話の電話番号を使用してメッセージのやり取りをするサービスです。SMSはShort Message Service、それぞれの単語の頭文字を取ってSMSと呼ばれています。
近年コミュニケーションツールとして、私たちの生活に根付いているソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)SNSと呼び名が似ていますが、サービス内容はまったく違うものです。
SMSは、スマートフォン・ガラケー(フィーチャーフォン)で利用可能。大手キャリアで使用できることはもちろん、格安SIMでもオプション対応しています。
SMSとEメールの違いは?
携帯電話・スマホ等で文章をやり取りする際、使用されることが多いEメール。「SMSはEメールと同じようなものでしょ」と認識している方もいると思いますが、送受信できる文字数や送受信時にかかる料金が異なります。
料金について
Eメールはネット回線を利用して送受信するので、パケット定額などの対象になり、定額料金(実質無料)で利用可能。
しかし、SMSの場合はキャリアの電話回線を利用して送受信しているので、送信する側に料金が発生する仕組みです。一通あたり3円から30円程の料金となっています。
文字数について
Eメールで送受信できる文字数は、実質上限がないケースがほとんどです。
SMSの場合は、送受信者が同じキャリアを使用していれば、ある程度の文字数を送ることができますが、キャリアが異なる場合は、送受信できる文字数が少なく設定されています。
SMSのメリット・デメリット

メリット
電話回線を使用する料金プランの契約をしていれば、特別な手続きをせずにSMSを利用することが可能です。メールアドレスを新たに作成する等の作業も必要ありません。
電話番号にアカウント情報は紐付けされているので、機種変更をしたり、キャリアを変えたりしてもそのまま利用できます。
「とりあえず、サクッと文章のやり取りができればいい」という方にとって、非常に便利なサービスといえます。
デメリット
先程の項目でもあげたように、送信時にかかる料金・文字数の制限などは、 SMSのデメリットといえるでしょう。また、画像・添付ファイル等の送受信ができない点もデメリットと捉える方はいると思います。
基本的に短文でのやり取りに適したサービスなので、目的に応じてSMSを利用する・しないを判断するのがベストといえます。
SMSが利用されるシーン
認証コードの発行
★認証コードとは?
ショップでの会員登録やネットバンク等に登録する際、他人のスマホを使用した「なりすまし」を防ぐ役目を担っているのが認証コードです。
この認証コードを送る方法としてSMSが活用されています。
確実性の高い本人確認を行うために、スマートフォンにSMSを送信し、そこに表示されているコードをネット上で入力することにより、認証ができるシステムです。
専用のアプリをインストールしたり、サービスごとにパスワード設定したりする必要がないため、シンプルに認証を済ませられる利点があります。
また、SMSが届いた端末の使用者のみが確認できるので、個人情報の漏洩やパスワードを不正に利用されるリスクを軽減できるのも、メリットのひとつです。
ネット上での予約確認や入金確認の連絡
映画館や美術館のチケットの予約、銀行への入金確認などを行った場合、予約や入金確認の連絡に活用されることが多いSMS。
電子商取引(EC)の普及により、パソコンやスマホがあればサクッとネット上での手続き・アプリ内での決済などが済ませられるようになった昨今、SMSが確認連絡のために活用されるケースは非常に多いです。
ビジネスシーンなどで簡易的に連絡を取る際
社内での進捗確認や勤怠管理、取引先との簡易的なスケジュールのやり取りなどで使用されるケースもあります。電話番号さえ分かれば、手軽にやり取りができるため、相手のメールアドレス等が分からない場合でも連絡を取ることが可能です。
iPhoneのSMSが送れない時に確認する6つのこと
iPhoneを再起動する
アプリを介して送受信しているSMS。もしSMSの送信がうまくいかない場合は、アプリ内でトラブルが発生していると考えられます。この場合は、一度iPhoneを再起動してから、再度送信を試みると改善されているケースが多いので、一度iPhoneを再起動させてみましょう。
アプリをアップデートしてみる
SMSが送受信できない原因として考えられる、アプリのバージョン問題。アプリが最新バージョンになっていないため、送信できない可能性があります。こういったケースの時は、アプリをアップデートすることにより、 SMSが送信できない状態が改善することがあるので、アプリが最新の状態ではない場合はぜひ、アップデートしてみてください。
通信環境の電波状態を確認する
電波状況の不安定な場所で、 SMSを送信しようとしている場合、送れないことがあります。電話回線を使用しているため、電話が通じないトラブルと同じ仕組みです。
スマホを使用している環境を確認し、電波が届きやすい場所に移動するなどの対処をしましょう。

不要なデータを削除する
端末の容量不足でSMSを送信できないという場合があります。自分が使用している端末の容量を確認してみましょう。
もし、容量不足の場合は、スマホの空き容量を増やすことでSMSが送信できない等の問題は改善されるケースがあります。
ネットワーク設定をリセット
ネットワークの設定に不具合が起きている可能性も考えられます。
ネットワーク設定をリセットし、設定を再度し直してからSMSを試してみてください。
SIMカードを挿し直してみる
SIMカードの接触がうまくいっていないことが原因かもしれません。
一度SIMカードを挿し直してから、SMSを使ってみてください。
SMSの送信ができない原因・対処法
機内モードがオンになっている
「スマートフォンの不具合時にまず確認してみよう!」とよく言われるのが機内モードの状態。
「そんなに飛行機に乗ることもないから、オンにしていることなんてない」と思われるかもしれませんが、気付かぬうちに自分でうっかりオンにしていることもなきにしもあらず。
機内モードがオンになっていたら、これをオフにすればOKです。
使用している場所の電波状態が安定していない
SMSは電話回線を使っているため、端末を使用している場所の電波状況に影響を受けやすいという特徴があります。地下にいる場合や、山間にいる時などは、通信障害が発生している可能性も。
こういったケースの時は、電波が届きやすい場所に移動するなどの対処をし、 SMSを再送してみましょう。
※SMSは送受信者いずれの電波状況の影響も受けるので、自分の環境が整っている場合でも、相手の状況によっては送信できない場合があります。
電話番号を間違えている
SMSは電話番号でメッセージのやり取りができる便利なサービス。
しかし、送信先の電話番号を間違えていたら、電波状況が良くても絶対に届きません。
また、誤った番号に送信してしまった場合、間違えて送ってしまった相手に自分の番号を知られてしまいます。
電話番号のみで送受信できる手軽さには、個人情報が漏れる危険もはらんでいるので細心の注意が必要です。
文字数・送信件数が上限を超えている
規定文字数や送信件数をオーバーしていることも考えられます。SMSで送信できる文字数は約660文字以内です。 また、SMSは複数件一気に送信できますが、キャリアによってその上限が異なります。おおよそ200件〜500件となっているキャリアが多いようです。
SMSを送信できない場合は、今一度、文字数や送信件数を確認してみましょう。
添付ファイルの容量が大きすぎる
SMSは原則短文のメッセージを送ることに適したサービスです。そのためSMSで写真やファイル等を送ることはできません。
ただし、キャリアで利用できる<+メッセージ>といったメッセージアプリを使用すれば、写真・ファイル等を送ることも可能です。
その他、iPhone同士でのやり取りであれば<iMessage>の利用もできます。
しかし、相手がそのアプリを使用しているか、iPhoneなのかによって送信できるか否かは決まります。普段あまりやり取りをしていない・初めてやり取りする相手であれば、まずはアプリの有無・端末の確認からしなければいけません。
また<iMessage>は、キャリアによって送受信できる容量の上限が異なっているため、この点も気をつけなければならないのです。
iPhone同士だから、添付ファイルも送受信できると思っても、相手はそのファイルを「確認できない」というトラブルも発生します。
送る前に相手に確認するか、別の方法でファイルを送信するなどの対策を取りましょう。
送信先(相手)に不具合がある
相手が使用している端末に不具合がある場合や、相手の端末の設定によって送受信ができないことがあります。迷惑メール防止のために、SMSの受信を拒否設定をしているケースも。
相手が契約しているキャリアや端末のSMSの受信設定が拒否になっていると、こちらがどんなに送信しても相手にメールが届くことはありません。
送信先(相手)がSMS機能が使えない端末と契約している
SMSサービスの別途申し込みを必要としないのは、基本的に大手キャリアのみ。docomo・SoftBank・auなどのキャリアであれば、回線契約後はいつでも SMSの利用が可能です。
しかし格安SIM台頭の今、携帯電話・スマホを利用する際、契約するキャリアの選択肢は広がっています。実際に大手キャリアから格安SIMへと乗り換えた方も、結構いるのではないでしょうか。
格安SIMの場合は、プランによってはSMSの利用ができません。
別途オプションサービスへの申し込みをしなければ、利用ができないことが多いのです。
SMSでメッセージを送信する際は、自分のキャリアだけではなく、相手がどういった契約をしているのか・端末は何かなど、把握してから送る必要があります。
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この記事の監修者
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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