iPhoneでワイヤレス充電できない!理由や適切な対処法をご紹介

2021年12月28日

ワイヤレス充電はiPhone 8以降の機種に備わっている機能で、iPhoneを充電ケーブルに繋ぐ必要もなく簡単に充電できるようになっています。ただ、突然ワイヤレス充電ができないといったトラブルが起こることもあるようです。そこで今回は、iPhoneでワイヤレス充電できない理由や、それぞれの理由に応じた対処法を紹介します。

iPhoneのワイヤレス充電とは

ワイヤレス充電はiPhoneを専用機器に置くだけでバッテリーを充電できる機能で、iPhone8以降の機種に対応しています。従来の充電方法では、各機種に対応する充電ケーブルの用意が必要でした。一方、ワイヤレス充電は充電ケーブルの用意は必要なく、異なる機種であっても同じ充電器で充電できるメリットがあります。

また従来のケーブルを使用した充電方法の場合、使用期間が長くなるとケーブルが切れるリスクがありました。ただワイヤレス充電ならケーブルが切れる心配はなく長期間使えます。

iPhoneがワイヤレス充電できない6つの理由

ワイヤレスで充電ができないのは、次のような理由が考えられます。

  • iPhoneケースに問題がある
  • 設置する位置がズレている
  • ワイヤレス充電に非対応のiPhoneである
  • ソフトウェアに問題が生じている
  • 差し込み口に汚れが溜まっている
  • 充電器またはiPhoneが故障している

なぜワイヤレス充電ができないのか、その理由がわかれば適した対処法もわかります。項目に該当するものがないか確認しましょう。

1.iPhoneケースに問題がある

iPhoneケースがワイヤレス充電ができない理由になっているかもしれません。放射型や超音波方式などワイヤレス充電器にはいくつか種類がありますが、iPhoneでは電磁誘導の方式を採用しています。電磁誘導とは、誘導電流を発生させて電力をバッテリーに蓄える仕組みのことです。

電磁誘導の場合、ワイヤレス充電器とiPhoneの間に干渉するものがあると正常に充電できないことがあります。特に、分厚いiPhoneケースを使用している場合は要注意です。厚みのあるiPhoneのケースをつけた状態では、ケースの厚みで通電しにくくなり充電ができないことがあります。

また、金属製のiPhoneケースを使用している場合も要注意です。金属製のものは電波がぶつかりお互いに影響を与える電波干渉を起こし、ワイヤレス充電に支障をきたす場合があります。場合によっては、エネルギーの熱損失でケースが発熱し、iPhoneの故障に繋がる事例もあるので十分に注意してください。

2.設置する位置がズレている

本体サイズが大きい機種の場合、充電器の上にiPhoneを正しく置けていない可能性があります。ワイヤレス充電器には充電コイルがあり、その部分にiPhoneを正しく置かないと充電できない場合があるのです。特に、本体のサイズが大きい「iPhone XS Max」や「iPhone 11 Pro Max」は充電トラブルが起きやすいといわれています。

充電できない場合は、正しい位置にiPhoneを置けているか確認しましょう。充電器にiPhoneを置くときは端末の背面にある充電コイルに合うように置くのがポイントです。充電コイルはりんごマークの位置に埋められているため、その位置を確認してワイヤレス充電器にiPhoneを置きましょう。

3.ワイヤレス充電に非対応のiPhoneである

ワイヤレス充電の機能が搭載されているのは、2017年に販売されたiPhone 8以降の機種です。iPhone 7や初代SEなどはワイヤレス充電に非対応なのでワイヤレスでは充電できません。

iPhoneの機種を確認したい場合は、設定アプリから機種名を調べる方法がおすすめです。「設定」「一般」「情報」の順に選択し、機種名を確認し対応しているか調べてみましょう。

4.ソフトウェアに問題が生じている

ワイヤレス充電対応機種で送電コイルにiPhoneを正しく置けているなら、ソフトウェアに問題がある可能性があります。iPhoneにはiOSのソフトウェアが搭載されていますが、一時的に不具合が起こっているのかもしれません。

iOSに不具合が起こると、ワイヤレス充電が正常に行えない場合があります。直近でiOSの最新バージョンをインストールしているなら、そのソフトウェアが原因かもしれません。もしくは、正常にインストールができていなかったことも考えられるので、再インストールなどの対処が必要でしょう。

5.差し込み口に汚れが溜まっている

ワイヤレス充電器本体のケーブル差し込み口に汚れが溜まっている場合も正常に機能しない場合があります。日頃から差込口に汚れがたまらないようにする工夫が必要でしょう。

6.充電器またはiPhoneが故障している

ワイヤレス充電器やiPhoneのどちらかが故障している場合、充電できないことがあります。この時点ではどちらが故障しているかわからないため、家族や友人などのスマホを置いて正常に充電されるか確認するのがおすすめです。

家族や友人がワイヤレス充電器を持っているなら、自分のiPhoneを置かせてもらい充電できるか確認しましょう。この方法であれば、ワイヤレス充電器かiPhoneか、どちらが故障しているか特定できるはずです。

ワイヤレス充電ができない時の対処法

充電できない理由が明確になったら、その理由に応じた対処法を試しましょう。主な対処法は、次のようなものがあります。

  • ワイヤレス充電の対応機種に変える
  • iPhoneケースを一度外す
  • 差し込み口の汚れを拭き取る
  • iOSを再インストールする
  • iPhoneを再起動する
  • ワイヤレス充電器を交換する

ワイヤレス充電ができない理由がわからない場合は、ここで紹介する対処法を順番に試して不具合が改善されないか確認しましょう。

1.ワイヤレス充電の対応機種に変える

ワイヤレスに非対応の機種では、充電することはできません。ケーブル不要でiPhoneを充電したいなら、ワイヤレス充電に対応する機種に買い替えるのがいいでしょう。iPhone 8以降であれば、ワイヤレス充電に対応しています。ただワイヤレス充電以外にも値段やスペックなども異なるので、比較して自分に最適な機種を選びましょう。

2.iPhoneケースを一度外す

金属製のものや分厚いiPhoneケースをつけたまま充電器の上に置くと、充電できない場合があります。このような場合は、一度iPhoneケースを外し端末だけ充電器の上に乗せて充電できるか確認してみましょう。正常に充電できた場合は、iPhoneケースが支障をきたす理由になっていたことがわかります。ただ、iPhoneケースを外しても充電できない場合は他に理由があることが考えられるでしょう。

3.差し込み口の汚れを拭き取る

ワイヤレス充電器のケーブル差し込み口に汚れが溜まっていると、うまく充電できない場合があります。ケーブル差し込み口を確認してホコリやゴミが溜まっているようなら、一度掃除をしましょう。差し込み口を掃除する方法は、一般的には糸くずが出ないつまようじや竹串、布を使用するのが良いといわれています。ただ、充電器の故障の原因にもなるので、強くこすらないように優しくなぞるように掃除しましょう。

4.iOSを再インストールする

iOSの最新バージョンをインストールした後にワイヤレス充電ができなくなった場合は、そのソフトウェアに不具合が起きているか、もしくはインストールが失敗している可能性があります。このような場合は、iOSを再インストールしてみましょう。ソフトウェアに問題がある場合は、iOSの再インストールで不具合が改善される可能性があります。

5.iPhoneを再起動する

iPhoneケースやケーブルの差し込み口、ソフトウェアに問題がないのであれば、端末に不具合が起こっている可能性があります。このような場合に試してほしいのが、iPhoneの再起動です。iPhoneを再起動する方法は、機種によって手順が異なるので注意してください。

【iPhone X、11、12、13の場合】
電源オフスライダが表示されるまでサイドボタンといずれか片方の音量調節ボタンを同時に長押しする

【iPhone SE(第2世代)、8、7、6の場合】
電源オフスライダが表示されるまで右側側面のサイドボタンを長押しする

【iPhone SE (第1世代)、5 以前の場合】
電源オフスライダが表示されるまでトップボタンを長押しする

6.ワイヤレス充電器を交換する

ワイヤレス充電器そのものを別のものに買い替えましょう。買い替えるワイヤレス充電器は、新品のものを選ぶのがおすすめです。またiPhoneはQi充電器に対応しており、これ以外のワイヤレス充電器では充電できません。Qi対応のワイヤレス充電器は市販されているので、購入する場合はQi対応の充電器か必ず確認しましょう。

不具合が改善されない場合は故障の可能性あり!

ここで紹介した対処法を試しても不具合が改善されない場合は、iPhone自体が故障している可能性があります。iPhoneの故障が考えられるなら、早急に修理しましょう。購入時にAppleCare+for iPhoneに加入しているなら安く修理できます。

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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