iPhoneのパスコードを忘れた。開けないときのロック解除方法について

2021年6月22日

「iPhoneのパスコードを忘れてしまって、画面を開くことができなくなった」という経験はありませんか?
iPhoneユーザーは指紋認証やFace iDを使うことがほとんどで、パスコードを覚えていないという方、意外と多いんです。
この記事では、パスコードを忘れたときにロックを解除するための対処法からトラブルを未然に防ぐ方法まで、じっくり解説していきます。

iPhoneのパスコード(パスワード)とは?

iPhoneには、パスコードというセキュリティ機能があります。
これは、iPhoneの本体そのものにかける暗証番号のこと。
つまり「パスコードを入力しないとiPhoneの画面を開くことができない」という設定のことです。

iPhoneにおけるパスコードの重要性

「iPhoneの画面を開くときに、パスコードをいちいち入力するのは面倒」
「パスコードを忘れてしまうと大変だから、そもそも必要ないのでは?」
そんな考えから、iPhoneにパスコードを設定していない人もいらっしゃるかもしれませんが、それは絶対におすすめできません。

スマホは個人情報の宝庫です。
インターネットの検索履歴を見ればその人の趣味・嗜好がある程度わかりますし、個人の連絡先やクレジットカードの番号など、あらゆる個人情報がiPhoneひとつに集約されています。
さらにキャッシュレス化が進んだ近年では、お財布の代わりにiPhoneを持って買い物に行く人も少なくありません。

もし、そんなiPhoneを紛失してしまったら。
そして紛失したiPhoneに、パスコードがかけられていなかったら。
想像するだけでぞっとしますよね。

パスコードを設定しておけば、自分以外の人間がiPhoneを手にしても容易に中身を見ることはできないため、防犯面でも安心。
もはや現代社会においては、「iPhoneにパスコードを設定する」以外の選択肢はないといっても過言ではありません。

iPhoneのパスコード設定

まずはiPhoneの初期設定をする際に、パスコードとして6ケタの数字を決定。
その後、iPhoneの設定から自由に変更することができます。
パスコードで使用できるのは6ケタの数字だけではなく、4ケタや英数字が混ざったものにすることも可能です。

■パスコードの変更方法
設定⇒Face IDとパスコード、もしくはTouch IDとパスコード⇒パスコードを変更

iPhoneを守るために、パスコードを強くする

例えばiPhoneのパスコードを4ケタの数字で設定していると、簡単な入力で済むのでとても便利です。
ですがその反面、セキュリティ面において多少の不安があることは否めません。
特に誕生日などのわかりやすい数字にしていた場合は、パスコードが特定されてしまう可能性も。
数字だけの「パスコード」も便利で良いですが、英数字が混ざった「パスワード」にすると、解除されてしまう可能性がより低くなるので安心です。

■パスワードの設定方法
設定⇒Face IDとパスコード、もしくはTouch IDとパスコード⇒パスコードを変更⇒パスコードオプション

「便利」にひそむ、思わぬ落とし穴

Touch ID(指紋認証)や、Face ID(顔認証)など、iPhoneのセキュリティ機能は年々強化されています。
指紋認証や顔認証は、まさに「自分にしか使えず、紛失する心配もない鍵」のようなもの。
最強のセキュリティ能力を備えている上、それらの機能を利用すると、パスコードを入力しなくてもスマホの画面を開くことができるのでとても便利です。
安全さと便利さゆえに、ほとんどのiPhoneユーザーがTouch IDやFace IDを利用していると思いますが、実はそこが落とし穴!

▼普段から指紋や顔という唯一無二の「鍵」でiPhoneを開いている
▼パスコードを入力する機会が自然と減る
▼iPhoneの再起動などで、あるとき突然パスコードの入力を求められる
▼・・・パスコード?それ何だっけ?

このように、Touch IDやFace IDが便利だから利用していたのに、パスコードを忘れてしまったことで、結果不便な思いをする――
そんな皮肉なトラブルが増えているのです。

iPhoneのパスコードを設定したら、これをしておきましょう

これからiPhoneの購入を考えている方や、iPhoneのパスコードを変更したばかりの方は、次のことをやっておくと安心です。

iPhoneのパスコードを控えておく

言わずもがなですが、iPhone内のメモに控えるのは無意味です。
パスコードを忘れてしまったら、そもそもiPhoneの画面を開いてメモを確認することができないため、紙やPCなどに控えておくことをおすすめします。
個人のパソコンを持っている方は、PCのパスワードをiPhoneに、iPhoneのパスコードをPCに控えている方も多いようです。
またパスコードを書いたメモは、他人の目につくことがないよう安全に保管しましょう。

「iPhoneを探す」を設定しておく

「iPhoneを探す」をオンにしていれば、パスコードを忘れてしまったとき、別の端末を通してiPhoneを初期化することができます。
また、iPhone本体を紛失したときにも役立つので、こちらは必ず設定しておきましょう。

■「iPhoneを探す」の設定方法
設定⇒プロフィールアイコン⇒探す⇒「iPhoneを探す」をオン

iPhoneのバックアップを取る

iPhoneのバックアップさえきちんと取っておけば、iPhoneを初期化するような事態になっても、すぐにデータを復元できるので安心です。
日頃からiCloudやiTunesで、こまめにバックアップを取るようにしましょう。

iPhoneのパスコードを忘れたら、初期化するしかないの?

結論から言いますと、パスコードを忘れてしまったらiPhoneを初期化するしかありません
ここからは、iPhoneを安全に初期化し、データを復元する方法をご紹介します。

そのiPhone、バックアップはできていますか?

iPhoneを初期化する上で最も大切なのは、バックアップが取れているかどうか。
データを常に保存している方は問題ありませんが、バックアップができていなければ大切なデータはすべて消えてしまいます。
iPhoneの「iCloudバックアップ」がオンになっていれば、1日1回自動でバックアップされているので安心です(iPhoneが電源に繋がれ、ロックされ、Wi-Fiに接続されている場合に限る)。

iPhoneのパスコードを入力できる回数

iPhoneのパスコードには、入力できる回数に定めがあります。
何度も誤ったパスコードを入力してしまうと、iPhoneを使用できなくなったり、データが消去されたりするので注意が必要です。
パスコードの入力を間違えると、回数によって下記のような状態になります。

1回~5回:使用制限なし
6回:1分間の使用制限
7回:5分間の使用制限
8回:15分間の使用制限
9回:1時間の使用制限
10回:1時間の使用制限、またはiPhoneの自動初期化
11回:(自動初期化を設定していない場合)完全操作不可「iTunesに接続」と表示される状態

「iPhoneを探す」でも初期化が可能

先ほどご紹介した「iPhoneを探す」をオンにしていれば、iCloudで遠隔操作してiPhoneを初期化することができます。
別のiOSデバイスでiPhoneを探すアプリをインストールするか、iOSデバイスがない場合は、PCやタブレットを使用して操作することも可能です。
詳しいやり方については、次の項目をご参照ください。

iCloudから初期化・復元する方法

アプリでもブラウザでも、操作の方法はほとんど変わりません。

▼まずはiCloudへアクセス
▼Apple IDとパスワードを入力し、iCloudにサインインする
▼「iPhoneを探す」を選択
▼「すべてのデバイス」の中より、初期化したいiPhoneを選ぶ
▼iPhoneを消去
▼初期化が終了した後、iPhoneの電源をオン
▼「Appとデータ」画面が表示されたら、「iCloudバックアップから復元」を選択
▼Apple IDでiCloudにサインインし、iCloudバックアップを選んで復元

iTunesから初期化・復元する方法

「iPhoneを探す」がオフになっている場合は、PCのiTunesを使用して初期化することができます。
その際、iPhoneをリカバリモードにしていないと初期化ができないため、以下の手順を実施してください。

【iPhone X ~/iPhone SE 第 2 世代/iPhone 8/iPhone 8 Plus】
▼iPhone本体の右側にあるサイドボタンと、左側にある音量ボタンの上下どちらかを同時に長押しする
▼電源オフの表示がされたら手を離し、スライダで電源を切る
▼サイドボタンを押しながら、iPhoneをPCに接続する
▼リカバリモード画面が表示されたら手を離す

【iPhone 7 / iPhone 7 Plus】
▼iPhone本体の右側にあるサイドボタンを長押しする
▼電源オフの表示がされたら手を離し、スライダで電源を切る
▼iPhone本体の左側にある音量を下げるボタンを押しながら、iPhoneをPCに接続する
▼リカバリモード画面が表示されたら、音量を下げるボタンから手を離す

【iPhone SE 第 1 世代/iPhone 6s】
▼iPhone本体の右側にあるサイドボタンか、上部にあるトップボタンを長押しする
▼電源オフの表示がされたら手を離し、スライダで電源を切る
▼ホームボタンを押しながら、iPhoneをPCに接続する
▼リカバリモード画面が表示されたら、ホームボタンから手を離す

上記の手順でリカバリモードに切り替えた後は、以下の手順で初期化・復元を行います。

▼PCでiTunesを開き、iPhoneマークを選択
▼「復元」⇒「復元とアップデート」と進み、10分前後待つ
▼バックアップを残している場合は「バックアップを復元する」を選ぶ
▼日時を確認してバックアップを選択し、復元ボタンをクリック

パスコードを10回誤入力してみる

iPhoneのパスコードを10回間違えると、自動的に初期化することができます。
入力回数制限があるため時間はかかってしまいますが、あえて10回パスコードを誤入力してみるのもひとつの方法です。
ただし、それができるのは事前に設定していた場合のみで、この設定はデフォルトではオフになっています。

※自動的に初期化を行う設定にしたい場合は、以下の手順を行ってください。
設定⇒Face IDとパスコード、もしくはTouch IDとパスコード⇒「データを消去」にチェック

「それでも不安」なときは、ぜひスマホ修理王にご相談ください

iPhoneのパスコード・パスワードを忘れてしまって解除できないのは、よくあるトラブルのひとつ。
安全に初期化や復元を行えば、大切な個人情報やデータを確実に守ることができます。
「万が一失敗してしまったら」「初期化をやったことがないから不安」
そんな方は、スマホ修理王にご相談を!
スマホ修理王なら、電話もしくはHPの問い合わせフォームから、無料相談・見積もり依頼が可能。
「こんなときはどうすればいいの?」といった問い合わせだけでも歓迎なので、困ったときはお気軽にご連絡ください!

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この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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