iPadを初期化したらどうなるの?初期化する手順や注意点を解説

2022年3月31日

状況に応じてiPadを初期化しなければいけない場面があります。ただ、iPadを初期化したらどうなるのかわからず、心配な方もいるでしょう。今回は、iPadを初期化した後の状態をご紹介します。iPadの初期化する手順や注意点もご紹介するため、ぜひ参考にしてください。

iPadを初期化したらどうなる?

iPadを初期化した場合、iPadは工場から出荷された状態に戻ります。端末に保存されたデータはすべて消去されるので、iPadを初期化するときは十分に検討しなければいけません。しかし、iPadに不具合が起こると、初期化しなければいけない場合もあります。端末のデータを残したいなら、初期化する前にバックアップを取っておくことが大切です。

iPadの初期化が必要な4つの場面

iPadを初期化すると端末に保存されたデータがすべて消去されてしまうので、普段使用する中で頻繁に行われることはありません。しかし、iPadの状態によっては初期化が必要なこともあります。例えば、次のような場面ではiPadの初期化が必要です。

  • iPadを売却したいとき
  • 家族や友人に譲りたいとき
  • 不具合が発生したとき
  • iPadを修理に出すとき

初期化が必要な場面について見ていきましょう。

1.iPadを売却したいとき

iPadを買い替えるときなど、手元にあるiPadを売却したい方もいるでしょう。しかし、iPadの中にはあらゆるデータが保存されているので、データを残したままで端末を売却してしまうと、個人情報の漏えいに繋がることもあるかもしれません。

また、家族や友人の情報が保存されている場合は、周りの方にも迷惑がかかる可能性があります。SNSのアカウント情報がある場合は、第三者によって乗っ取られるリスクも考えなければいけません。iPadを売却する前に初期化しておけば、端末に保存された情報がリセットされるので被害を最小限に抑えられます。

2.家族や友人に譲りたいとき

第三者に売却するのではなく、家族や友人にiPadを譲りたい方もいるでしょう。信頼できる家族や友人とはいえ、端末に保存された情報を見られたくない方もいるはずです。家族や友人に情報を見られるだけでなく、第三者に悪用される危険性もあります。悪用されるリスクを抑えるためにも、iPadを譲る前に端末を初期化しておくことが大切です。

3.不具合が発生したとき

iPadを使用するなかで、フリーズしたり頻繁に電源が落ちたりすることがあります。再起動やOSのアップデートで、これらの不具合が改善されることも少なくありません。しかし、あらゆる対処法を試しても症状が改善されない場合があります。

あらゆる手段を試しても不具合が改善されないときは、iPadの初期化も有効な解決策のひとつです。iPadを初期化すると不具合とされる原因もリセットされるので、症状が改善されることがあります。

4.iPadを修理に出すとき

iPadを長く使用していると、修理が必要な場面も出てきます。修理箇所によっては、事前にiPadのデータを消去しなければいけないこともあるでしょう。ただし、iPadを初期化すると、端末に保存された情報はすべて消去されてしまいます。データが一度消去されると復元できないため、大事なデータは事前にバックアップを取っておきましょう。

iPadを初期化する方法や手順

iPadを初期化するには、「設定」「一般」「転送またはデバイスをリセット」の順にタップします。いくつかある項目の中から、「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択しましょう。

入力画面が表示されるので、パスコードとApple IDのパスワードを入力したら初期化が始まります。初期化が開始されてから、データが完全に消去されるまで数分時間がかかるので注意してください。

パスコードがわからない場合は?

iPadを初期化する際、パスコードを入力しなければいけません。しかし、パスコードを忘れてしまい初期化できない状態になることもあります。特に、iPadはパスコードを何度も間違えて入力すると、画面がロックされて使用できないという警告が表示されるので注意しなければいけません。

このような場合は、iPadをリカバリーモードにしてパスコードを設定し直す必要があります。リカバリーモードとは、強制的に初期化することです。強制的に初期化するほかない場合にリカバリーモードが利用されます。リカバリーモードにより保存された情報は消去されますが、データや設定はバックアップから復元できるので安心してください。

iPadでリカバリーモードを行う手順は、以下のとおりです。

  1. パソコンを用意する
  2. iPadの電源を切る
  3. リカバリーモードにする

iPadをリカバリーモードにするときは、MacまたはWindowsのパソコンが必要です。もしパソコンを持っていない場合は、Apple Storeまたは正規サービスプロバイダに相談しましょう。次は、iPadのモデルに応じた方法で電源を切ります。

ホームボタン非搭載モデルの場合は、音量調節ボタンとトップボタンを同時に長押ししましょう。ホームボタン搭載モデルの場合は、トップボタンを電源オフスライダが表示されるまで長押しします。電源オフスライダが表示されたら、スライダをドラッグしてiPadの電源を切りましょう。

最後は、iPadをリカバリーモードにします。ホームボタン非搭載モデルはトップボタン、ホームボタン搭載モデルはホームボタンを使いましょう。それぞれモデルに応じたボタンを長押ししながら、iPadをパソコンに接続します。画面にリカバリーモードの画面が表示されたら操作は完了です。

iPadを初期化するときの3つの注意点

iPadで初期化したいとき、注意したいことがいくつかあります。場合によっては、大事なデータを失う危険性もあるので注意が必要です。初期化するときに押さえておきたい注意点には、次のようなものがあります。

  • 事前にバックアップを取っておく
  • 「iPadを探す」を無効に設定する
  • アクティベーションロックを解除する

それぞれの項目を確認していきましょう。

1.事前にバックアップを取っておく

iPadを初期化するとき、データがすべて消去されるので事前のバックアップが欠かせません。バックアップの方法は、以下のとおりです。

【iCloudの場合】
iCloudを使用してiPadのバックアップを取る方法があります。まず、「設定」「自分の名前」「iCloud」の順に選び、「iCloudバックアップ」を有効にしましょう。

iPadが電源とWi-Fiに接続されている状態であれば、自動的にバックアップが開始されます。手動でバックアップしたい場合は、「今すぐバックアップ」を選択しましょう。

2.「iPadを探す」を無効に設定する

iPadを初期化するときは、「iPadを探す」を事前に無効にしましょう。「iPadを探す」は、紛失や盗難の際に位置を把握して探せる機能のことです。便利な機能ですが、アクティベーションロックが作動するとiPadが利用できなくなります。

iPadを売却したり家族や友人に譲ったりできなくなるので、初期化する前に無効にしておくことが必要です。「iPadを探す」を無効にする方法は、「設定」「自分の名前」「探す」を開き、「iPadを探す」をタップすれば無効にできます。

3.アクティベーションロックを解除する

「iPadを探す」が有効のまま初期化すると、アクティベーションロックがかかってしまいます。アクティベーションロックは、iPadの紛失や盗難時に第三者に悪用されないようにするために端末に備わる機能です。

「iPadを探す」を有効にすると、自動的にアクティベーションロックが作動して使用できなくなります。アクティベーションロックの解除方法は、画面の指示に従って操作を進め、Apple IDとパスワード、またはパスコードを入力するだけです。

必要に応じてiPadを初期化するか決めよう!

iPadの初期化は、端末に保存されたすべてのデータが消去されるので頻繁に行われるものではありません。しかし、iPadを売却したり家族や友人に端末を譲ったりするときは、個人情報の漏えい防ぐためにも初期化を行う必要があります。

ただし、iPadを初期化すると端末に保存されたデータが消去されてしまうので、事前にバックアップを取っておくことが大切です。iPadを長く使用していると、初期化が必要になる場面もあります。必要に応じてiPadを初期化するか決めましょう。

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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