ガラケーからスマホへ乗り換える際の注意点を解説。メリットも紹介
2022年2月28日
ガラケーからスマホに乗り換える際は、いくつかの注意点が存在します。操作面や費用面などについて不安を感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では、ガラケーからスマホに乗り換える際の注意点やメリット・デメリット、おすすめする方の特徴などについて紹介します。
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- 最短30分~即日ご返却
- データは消さずに修理可能
- ご予約なしの来店でも最短即日対応
- お電話やメールにて、交換部品のお取り置きも可能
そもそもガラケーはいつまで利用できる?
ガラケーとはガラパゴスケータイの略称で、主に3G回線を使用している端末のことを指します。3G回線は4Gや5Gよりも古く、スマホやタブレットなどの普及・台頭によって、利用者が年々減少傾向にある通信規格です。
このような状況から周波数を有効化させるために、各キャリアは3Gサービスを終了することを決定しています。ガラケーが利用できる期間は以下のとおりです。
- ソフトバンクは2024年1月下旬
- auは2022年3月末
- ドコモは2026年3月31日
ガラケーを現在利用している方は上記の期間までに、スマホやガラケーと同タイプの端末ながら4G回線を使用できるガラホに機種変更する必要があります。ただし、ガラケーのサービスが終了するのではなく、あくまで「3Gサービス」が終了する点は十分に理解しておきましょう。
つまり、4Gに対応していない機種であれば、ガラケーであってもスマホであっても利用できなくなります。
ガラケーからスマホに乗り換える際の5つの注意点
ガラケーからスマホへ乗り換える場合、いくつかの注意点があります。主な注意点は次の5つです。
- 移行できないデータが存在する
- ガラケーでなければ解約できない有料サービスがある
- 現在の料金プランには戻れない可能性がある
- 電子マネーの残金を失う場合がある
- 電話番号やメールアドレスの引継ぎが必要
これらの注意点を理解しないままに乗り換えてしまうと、重要なデータを紛失したり、正しくデータを引き継げなかったりする場合があります。ここでは、注意点ごとの詳しい内容についてみていきましょう。
1.移行できないデータが存在する
ガラケーからスマホへ乗り換える場合、着うたや着メロといった音楽データは移行できません。また、デコメやサイトのブックマークなど、ガラケー独自のデータも移行できないため、機種変更時には注意が必要です。
一方、電話帳といった連絡先データや写真・動画データなどは問題なく移行できます。ただし、操作になれていない方が自身で移行すると誤ってデータを消失する可能性もあります。
不安な方は携帯ショップのスタッフや操作に慣れている方にデータ移行を依頼してみてください。
2.ガラケーでなければ解約できない有料サービスがある
ガラケーで有料サービスを契約されている方は、乗り換え前に解約や移行の手続きをすましておきましょう。サービスによっては、スマホへ乗り換えた後も自動解約されず、継続課金される可能性があるからです。
また、ガラケーからの解約にしか対応していないサービスもあり、スマホに乗り換えた後に解約すると、不要な手間がかかる場合もあります。無駄な労力をかけないためにも、乗り換え前に契約しているサービスがないかを事前に確認しておきましょう。
3.現在の料金プランには戻れない可能性がある
ガラケーからスマホへの乗り換えによって月々の携帯料金が高くなる可能性もあります。
スマホやタブレットを中心とした消費者動向や市場調査を無料公開するマーケティングリサーチ機関のMMD研究所が2020年に発表した「通信サービスの料金と容量に関する実態調査」によれば、携帯大手3キャリアのスマホ利用者の月額料金は平均6,700円程度といわれています。
一方、同じ携帯大手キャリアでもガラケー利用者の月額料金は平均2,500円程度です。利用する機種や携帯会社にもよりますが、スマホへの乗り換えによって現在の料金プランに戻れない可能性があることも考慮しなければなりません。
参考:携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2020年2月時点) ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研
4.電子マネーの残金を失う場合がある
おサイフケータイといった電子マネーの引継ぎを忘れずに実施しておきましょう。電子マネーの移行を事前に手続きしないと、スマホへ乗り換えた後に残金を失ってしまい、損をする可能性があります。
サービスごとに移行手順は違うため、手順をしっかりと確認したうえで忘れずに手続きを行いましょう。引き継ぎの手続きが不安な方は、残金を0にした状態でスマホへ乗り換えることをおすすめします。
5.電話番号やメールアドレスの引継ぎが必要
ガラケーと同じ電話番号やメールアドレスを使用する場合、スマホへの引継ぎが必要です。同じ携帯会社で機種変更する場合は、これらのデータを問題なく引き継げます。
ただし、携帯会社を変える場合は注意が必要です。利用する携帯会社を変更する場合は「携帯電話番号ポータビリティ」を使用すれば、別の携帯会社であっても電話番号を引き継げます。
一方で、メールアドレスは引き継ぎができない可能性もあります。また、大手キャリア以外はキャリアメールが使用できないため、自分でメールアドレスを用意しなければなりません。
ガラケーからスマホに乗り換える5つのメリット
前述のとおり、ガラケーやスマホへの乗り換えにはさまざまな注意点があります。データ移行の失敗で、データを失うケースも少なくありません。
しかし、ガラケーからスマホへ乗り換えるメリットも多くあります。代表的なメリットは次の5つです。
- ガラケーに比べて画面が見やすい
- さまざまなアプリを利用できる
- 端末の種類が豊富に用意されている
- 高画質な写真を撮れる
- インターネットを快適に利用できる
ここでは、スマホへ乗り換えるメリットの詳しい内容について解説します。
1.ガラケーに比べて画面が見やすい
スマホに比べてガラケーは画面が小さく「文字が読みづらい」「ボタンも小さく操作しにくい」と感じていた方も多いでしょう。しかし、画面の大きなスマホであればどちらの問題も解決できます。
情報量が多いページも1画面に表示できるため、情報収集がしやすいでしょう。新聞や小説、書籍などを読むことも可能です。
また、操作方法はボタンではなく画面のタップ操作となり、ガラケーよりも操作しやすいと感じるケースが多いでしょう。
2.さまざまなアプリを利用できる
ガラケーでは利用できなかったさまざまなアプリを利用できる点も、ガラケーからスマホへ乗り換えるメリットです。
スマホであれば、LINEやチャットワーク、Slackといったさまざまなメッセージアプリを利用できます。コミュニケーションが円滑になるほか、これらのメッセージアプリは無料通話が行えるため、通話時間が長くなった場合でも通話料金を心配する必要がありません。
また、ビジネスに関するアプリやマップ、カレンダーなどのアプリも利用でき、仕事の効率も高まります。他にも、ニュースアプリやお天気アプリ、SNSアプリ、動画アプリなども利用できるため、生活にも大きく変化をもたらします。
3.端末の種類が豊富に用意されている
現在、利用率が低下しているガラケーの場合、1つの携帯キャリアで数種類の端末しか用意されていないケースも少なくありません。携帯キャリアによっては、ガラケーを販売していない場合もあります。
一方、年々普及率が高まっているスマホは多くのラインナップが用意されており、毎年新たな機種が発表されています。また、ユーザーのさまざまな需要に対応できるように、独自の特徴を持つ機種も多く登場しており、自身の用途にあった機種を選択しやすいのが特徴です。
4.高画質な写真を撮れる
スマホの場合、高性能なカメラを搭載している機種も多くあります。近年のスマホカメラの性能は一眼レフカメラに勝るとも劣りません。
例えば、iPhone12の背面カメラは「1,200万画素」、Galaxy S21 5Gは広角レンズで「1,200万画素」、望遠レンズだと「6,400万画素」を誇ります。一方のガラケーの画素数は「約500〜800万画素」が一般的です。
最近ではAIを活用した自動アルバム作成機能などもあり、スマホカメラの性能や機能は年々高まっています。
5.インターネットを快適に利用できる
インターネットを快適に利用できる点もガラケーからスマホへ乗り換えるメリットの1つです。4Gや5Gの通信回線を利用できるスマホは、インターネットの通信速度がガラケーよりもはやく、より快適な通信環境でインターネットを利用できます。
Webサイトやネットに表示されているテキストはもちろんのこと、画像や動画といったデジタルコンテンツも早く表示されます。ガラケーに比べてストレスなくネットを楽しめる点はうれしい特徴といえるしょう。
ただし、あまりにも大容量のデータ通信を行い契約プランのデータ容量を超えてしまうと通信制限がかかり、通信速度が遅くなる携帯キャリアもあるため、注意が必要です。
ガラケーからスマホに乗り換える3つのデメリット
スマホとガラケーでは操作方法や仕様などが大きく異なります。そのため、長年ガラケーを使用している方からするとデメリットになるケースも少なくありません。主なデメリットは次の3つです。
- タッチパネルに慣れるまで操作しづらい
- ガラケーに比べて頻繁な充電が必要
- 端末や利用にかかる料金が高い
ここでは、デメリットごとの詳しい内容について解説します。
1.タッチパネルに慣れるまで操作しづらい
前述のとおり、タッチパネルで操作するスマホはガラケーよりも操作しやすいと感じる人も多いでしょう。ただし、長年ガラケーを利用している方はタッチパネルに慣れるまで操作しづらいと感じるケースも少なくありません。
例えば、ディスプレイを一方向へ操作する「スワイプ」やボタンを連打しなくても文字入力できる「フリック入力」、画面を拡大・縮小する「ピンチアウト」や「ピンチイン」などはスマホ特有の操作方法です。
また、タッチパネル以外にも、さまざまな設定方法を難しいと感じる可能性もあります。スマホに慣れるには多少の努力と時間が必要となる点は念頭に置いておきましょう。
2.ガラケーに比べて頻繁な充電が必要
スマホはガラケーと比べてディスプレイが大きく、さまざまな機能が搭載されています。そのため、バッテリー消費が激しく、ガラケーよりも頻繁に充電が必要です。
外出先で長時間にわたってゲームをしたり、音楽や動画などを視聴したりすると、すぐにバッテリーを消費します。特にスマホへ乗り換えた直後は、バッテリー消費の早さに戸惑うことも少なくありません。
また、BluetoothやGPS、バックグラウンドなどの機能によって、あまり操作していなくてもバッテリーを多く消費します。バッテリーの減りが気になるという方はモバイルバッテリーを携帯するなどの対策も必要です。
3.端末や利用にかかる料金が高い
端末や利用料金が高い点は、ガラケーからスマホへ乗り換える大きなデメリットになりかねません。前述のとおり、月額の利用料金は大手キャリアで契約するとガラケーで平均2,500円程度、スマホは平均6,700円程度と高くなります。
また、端末料金はガラケーが平均で2〜3万円程度ですが、スマホは高いモデルであれば10万円を超える機種もあります。料金に関する違いについては、スマホに乗り換える前に確認し、比較検討しておきましょう。
端末や利用にかかる料金を見ると高額に感じます。しかし、各キャリアが用意する割引を適用することでいずれも抑えられます。さらにキャリア次第では、通信容量を気にすることなく動画サービスを利用できる特典など含むプランを選ぶことも可能です。
料金とプラン内容を照らし合わせ、おトクな乗り換えキャンペーンなども考慮しながら検討してみてください。
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ガラケーからスマホへの乗り換えをおすすめする方の3つの特徴
ガラケーからスマホへの乗り換えをおすすめする方の特徴は次の3つです。
- 現在3Gのガラケーを使用している
- 乗り換えキャンペーンの対象である
- 家族割が適用される
ガラケーからスマホへの乗り換えはメリットとデメリットのいずれもあります。しかし、月額料金の負担が増えることから、乗り換えを躊躇している方も多いでしょう。
そこで、特徴ごとの詳しい内容について解説します。ご自身が該当しているかを確認してみてください。
1.現在3Gのガラケーを使用している
3G回線を使用しているガラケーは、2022年以降に随時サービス終了しています。現在3Gのガラケーを使用している方はスマホへ乗り換える絶好の機会です。
ただし、デメリットでも解説したとおりスマホの操作に慣れていないと操作しづらく、設定方法も複雑になります。また、月額料金や端末料金が高くなりかねません。
今後もガラケーを使い続けたいという方は、ガラケーと同タイプながら4G回線を使用できるガラホへの機種変更も1つの手段です。ガラホとは、ガラケーとスマホの中間に位置し、両方のメリットを併せ持つ新しいケータイを意味します。
3Gのサービス終了が近づくと、機種変更の希望者が殺到する可能性があるため、早めに機種変更することをおすすめします。
2.乗り換えキャンペーンの対象である
ガラケーからスマホへの乗り換えを促進するために、乗り換えキャンペーンを実施している携帯キャリアも多くあります。例えば、ドコモにはデータ1GB・5分以内のかけ放題の「はじめてスマホプラン」というプランがあり、このプランにすればスマホを月額1,800円程度から利用可能です(2022年2月現在)。
「はじめてスマホ割」などのキャンペーン特典を併用すれば、最初の1年間は月額1,000円程度で利用できます。ソフトバンクやauなどでもスマホ乗り換えキャンペーンが準備されているため、乗り換えキャンペーンと対象となる場合は、期間内にスマホへの乗り換えを検討してみてください。
参考:はじめてスマホプラン | 料金・割引 | NTTドコモ
3.家族割が適用される
スマホ代を安くする手段として家族割があります。家族割とは、契約している家族の人数によって割引率が上がる特典のことです。
携帯の大手キャリア3社はいずれも家族割を用意しています。キャリアごとに割引率は変わるものの、2人以上契約していれば家族全員が毎月一定額の割引がされます(2022年2月現在)。ガラケーからスマホへ乗り換えで家族割が適用される方は、お得に乗り換えられるかもしれません。
家族割プラス | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | au
新みんな家族割 | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
ガラケーからスマホに乗り換える際の手続き方法
ガラケーからスマホに乗り換える手続き方法は大きく分けて「店頭での手続き」と「オンラインショップでの手続き」の2つです。ガラケーからスマホへ初めて乗り換える場合は、店頭での手続きを選ぶ方が多いでしょう。
しかし、近年では来店・待ち時間不要かつ24時間いつでも手続きできるオンラインショップを利用する方も増えています。ここでは、それぞれの手続き方法における特徴やメリット、デメリットなどをみていきましょう。
店頭での手続き
スマホへの乗り換えを店頭で行う場合に必要なものは以下のとおりです。
- 本人確認書類(免許証など)
- 印鑑
- 委任状(配偶者など代理人に手続きを依頼する場合)
- 利用している端末
- 頭金
- 事務手数料
- 端末購入代金
持参物のうち、頭金や事務手数料、端末購入代金は、契約した翌月の支払いで引き落とされるため、持参する必要はありません。また、スマホへの機種変更に合わせて支払方法を変更したい場合は、支払い登録したいクレジットカードやキャッシュカードなども準備しておく必要があります。
店頭で手続きするメリットは、スタッフから説明を受けることができたり、設定を任せられたりする点です。プランやスマホ操作方法の説明を聞けることはもちろん、実物のスマホを手に取って確認できるため、自分に合った機種を選べます。
回線の切り替えや初期設定などもスタッフが行ってくれるため、スムーズに機種変更できるでしょう。初めてスマホへ機種変更する場合や実際に端末を確認したい場合は、店頭での手続きがおすすめです。
一方、デメリットは手間や費用が掛かる点です。店頭での手続きだと、手続き完了までに1〜2時間程度かかる他、混雑次第ではさらに待ち時間が伸びます。スムーズに手続きしたい場合は来店予約を事前に行い、時間に余裕を持っておかなければなりません。
また、店頭での手続きだと事務手数料がかかります。「料金を抑えたい」や「来店時間を気にせず手続きしたい」といった場合は、オンラインショップでの手続きがおすすめです。
オンラインショップでの手続き
オンラインショップでの手続きはキャリアごとに異なります。多くの場合でスマホへの乗り換えに必要なものは以下のとおりです。
- IDやパスワードといったアカウントのログイン情報
- メールアドレス
- クレジットカードやキャッシュカードなどの端末支払い情報
各キャリアの管理画面にログイン後、画面の指示に沿って端末やプランを選択し、配送先情報を入力すれば手続きは終了です。端末の配送先は自宅や近隣の携帯ショップを指定できます。
オンラインショップで手続きするメリットは、費用や手間がかからない点です。オンラインショップであれば、店舗の開店時間を気にする必要がなく、来店する手間や待ち時間がかかりません。
インターネット環境下であれば、24時間自分の好きな時間に手続きができます。また、スタッフに手続きしてもらう必要がなく、事務手数料もかかりません。
一方、デメリットは自分ですべて行わなければならない点です。店頭であればスタッフが行ってくれる機種変更の手続きや回線切り替え、初期設定をすべて自分で行う必要があります。
デジタル機器の設定が苦手という方にはハードルが高いかもしれません。待ち時間や来店の必要がないのは魅力ですが、正しく設定できるか不安な方は、店頭での手続きをおすすめします。
ガラケーからスマホへの乗り換えは早めに実施しよう!
3G回線を使用しているガラケーは2022年以降で随時サービスが終了していきます。サービス終了が近づくと駆け込みで機種変更する方も増えるため、ガラケーを利用している方は早めにスマホへ乗り換えることが望ましいでしょう。
ただし、ガラケーからスマホへ乗り換える場合「移行できないデータが存在する」「ガラケーでなければ解約できない有料サービスがある」といった点には注意点が必要です。
また「ガラケーに比べて画面が見やすい」「さまざまなアプリを利用できる」などのメリットがある一方、端末や利用にかかる料金についてはデメリットになりかねません。料金が気になる方は乗り換えキャンペーンや家族割などを上手に活用することをおすすめします。
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。