SIMフリーって一体どんなメリットが?デメリットもあるのか。
2022年2月23日
「SIMフリーって最近よく耳にするけど、何のことかよく分からない」「自分にも関係あること?何か得することってあるの?」
など、耳馴染みはあっても、実はその詳細を知らないという方、結構多いのではないでしょうか。
「今のままでも不自由なく使えているし、別にこのままでいいや」とお考えの方もいると思います。ですが、SIMフリーが一体何なのか分かれば、あなたのスマホライフももっとお得に快適に変わるかもしれません。
本記事ではSIMフリーとは何か、どういったメリットがあるか等を解説します。
■そもそもSIMフリーってなに?
■SIMフリーのメリット
・通信事業者を自分で選択できる
・自分に合った料金プランを選びやすい
・旧モデルのスマホは手頃な価格で入手しやすい
■SIMフリーで格安SIMを利用する際のデメリット
・大手キャリアよりも通信速度が不安定/通話料が高い可能性がある
・キャリアメール・キャリアサービスが使えない
・テザリングが使用できないことがある
・スマホの初期設定を自分で行う必要がある
・補償サービス・アフターサービスが手薄い
■SIMフリーを使用するには
・SIMフリー端末を購入する
・SIMロックを解除する
■SIMロック解除の方法・大手キャリア別で解説
■SIMフリースマホの修理なら『スマホ修理王』へ
そもそもSIMフリーってなに?
◆SIMカードとは
スマホの料金プラン・電話番号など、通信事業者との契約に関する情報が記録されているICカードのことをSIMカードと言います。
このカードをスマホに入れていなくても、電源をオンにしたり、インストール済みのアプリを使用したりすることは可能ですが、Wi-Fiがない場所ではインターネットへの接続は不可、電話の使用もできません。
◆SIMロックとは
特定の通信事業者以外で利用できないように、スマホに制限をかけている状態をSIMロックと言います。
SIMロックされているスマホに、他の通信事業者のSIMカードを入れても、Wi-Fiがない場所でのネットの接続・通話はできません。
◆SIMフリーとは
SIMロックを解除した状態+どの通信事業者のSIMカードを入れても、スマホを利用できる状態のことを言います。
2021年10月以降リリースの端末は、総務省の指導により原則SIMロックがかかっていない状態(SIMフリー)で販売することが義務付けられました。
2021年10月までにリリースされている端末の場合、SIMロックはかかっている場合がほとんどですが、契約しているキャリアに申請することで解除可能です。
SIMフリーのメリット
通信事業者を自分で選択できる
SIMフリーにするとスマホを購入・契約した通信事業者の料金プランに縛られずに済みます。また、通信事業者ごとにスマホを買い替える必要もなくなるので、他社に乗り換えがしやすいのも嬉しいポイント。煩わしい手続き等をすることはほぼなく、同じスマホを使い続けることができます。
自分に合った料金プランを選びやすい
SIMロックを解除しないままだと、スマホを購入・契約した通信事業者のプランやサービスしか受けられませんが、フリーにした場合はその選択肢がグッと広がります。
通信事業者を限定せずにプランを選べる状態になるので、「とにかく月額料金を抑えたい」「通信速度の速い業者がいい」「サービスの幅が広くお得なキャリアがいい」など、自分の希望・ライフスタイルに合わせた選択が可能です。
旧モデルのスマホは手頃な価格で入手しやすい
最新モデルがリリースされると、旧モデルは比較的手に入れやすい価格になります。「最新」であることにこだわりがない方は、ひとつ・ふたつ前のモデルをお手頃価格で購入するのがオススメです。リーズナブルな価格でありながら、性能もまだまだ確かなものです。最新ではありませんが、充分快適に使うことができます。
SIMフリーで格安SIMを利用する際のデメリット
大手キャリアよりも通信速度が不安定
通信速度が安定しないというケースが考えられます。
これは大手キャリア回線の一部を借りているため、起こる現象です。回線を利用するコストを抑えられる反面、回線が混雑する時間帯は通信速度が不安定になります。
ただし、すべての格安SIMがこのようになるわけではありません。
一括りに格安SIMといっても、通信事業者によって通信速度は異なります。契約前にじっくり比較検討することが大切です。
通話料が高い可能性がある
格安SIM会社の多くは「〇分かけ放題」といった形での料金プランが基本です。
そのため、プランによっては長時間通話すると大手キャリアよりも高い通話料がかかってしまう可能背があります。
会社によっては専用のアプリから電話をかけることで無料になる場合もあるため、通話を長時間することが多い方は契約前に確認しておきましょう。
キャリアメール・キャリアサービスが使えない
キャリアメール・キャリアサービスの利用ができないことがほとんど。また、キャリアが提供している決済サービス・ポイントサービスなどの利用もできなくなるため、普段からこれらのサービスを使っている方は注意が必要です。
これまでのサービスを利用できなくはなりますが、キャリアメール・キャリアサービス等の代わりになるものは数多くあるので、事前に準備しておけば問題ありません。
キャリアメールの代わりに<Gmail><Yahooメール>などのフリーメールサービスを使ったり、LINEのような無料チャットツールを利用したりすることでカバーできます。
決済・ポイントサービスなども、近年様々なものが利用できるようになっています。手続き等は多少手間ではありますが、自分に合った決済サービスやポイントサービスなどを再考するいい機会です。
気づいていなかっただけで、「こっちに変更した方がお得だった!」ということが、あるかもしれませんよ。
テザリングが使用できないことがある
自分のスマホをWi-Fiルーターのように利用し、他のデジタル機器をインターネットに繋ぐテザリング。
スマホユーザーに利用者が多いこの機能、大手キャリアでは大抵利用できますが、SIMフリー端末で格安SIMを使う場合はテザリングを使用できないことがあるんです。
スマホの初期設定を自分で行う必要がある
格安SIMを利用する際、ほとんどの場合APN設定(アクセスポイント設定)を自分で行います。こういった設定が苦手・億劫という人にとっては、イチから設定しなければならないのは悩ましい問題です。
ただこの設定、実はそこまで難しくはありません。
ほとんどの場合、契約書類などにAPNの設定手順が記載されています。その内容通りに進めていけば、それほど難解ではありませんし、時間がかかることもありませんよ。
「面倒だ」という意識を一度リセットして取り組んでみましょう。Wi-Fi環境が整っている方であれば、比較的簡単に行えるはずです。
補償サービス・アフターサービスが手薄い
大手キャリアならではのメリットとして挙げられるのが、行き届いたサポート体制・保証サービス。
手続きに関するちょっとした疑問や、端末の故障が考えられる場合などは、窓口にいけば気軽に相談できます。
格安SIMの場合は、様々な手続き等をインターネットで対処しなければならないケースがほとんど。そのため、何か質問があっても、回答を得られるまでに時間を要します。日頃からスマホのトラブルの際、実店舗を利用していた人にとっては、こういった面はデメリットと言えるかもしれません。
ですが、世の中には多くのスマホ修理店が存在します。
もし端末の故障が考えられる状況になっても、スマホの修理業者を利用すれば大丈夫です。
確かに大手キャリアのサービスとは異なるかもしれませんが、スマホ修理店に相談すれば、修理時間が短く済んだり、費用を安く抑えられたりする可能性が高いです。複数あるショップから依頼先を探すのは、多少時間がかかるかもしれませんが、その分自分の希望に合ったお店を見つけることができますし、スマホに関して知見を広げることができます。
SIMフリーを使用するには
SIMフリー端末を購入する
家電量販店や家電量販店の通販サイト、キャリアショップ等でSIMフリー端末は購入可能です。
実際に店頭でスマホに触れてみてから決めたい方は実店舗で手に入れるもよし、移動の時間を省いてサクッと購入したい方はネット通販で買うもよし。
Apple StoreではiPhoneのSIMフリー端末の販売もしています。
SIMロックを解除する
SIMロックの解除は自分で行えます。
端末の購入はせず「今使用しているスマホのSIMロックを解除して、SIMフリーにしたい」という方は、自身の手でSIMロックを解除しましょう。
SIMロック解除の方法・大手キャリア別で解説
《docomo》
◆対象となる端末
・2015年5月1日以降発売の端末
・2011年4月1日以降発売の一部端末
※具体的な詳細は公式サイトをご確認ください。
◆解除の条件
<契約者本人が購入したdocomo端末>
・購入代金を支払い済み
・購入日から100日経過している
・過去にSIMロック解除を行っており、その受付から100日経過している
・支払い方法をクレジットカードに設定している
※上記いずれかを満たしていればOK。
<中古端末や譲渡された端末>
・ドコモの販売店で購入された日から100日経過していればOK
◆解除の方法
・「My docomo」の「ドコモオンライン手続き」から申し込む
・ドコモショップで手続きをする
・電話で手続きをする(契約者本人が購入した端末の場合のみ可能)
※ショップ・電話で解除を行う際は、SIMロック解除手数料として「3,300円」かかります。
※2011年4月から2015年4月末までに発売された端末のSIMロック解除はショップのみ対応。
★docomo回線のSIMカードを利用する場合、SIMロック解除は不要
docomoから回線を借りている「docomo回線」の格安SIMなら、SIMロック解除をせずに利用できるケースがあります。
※端末とSIMの組み合わせによっては利用に制限がかかる可能性あり
《au》
◆対象となる端末
・2015年4月23日以降に発売された端末
※具体的な詳細は公式サイトをご確認ください。
◆解除の条件
<契約者本人が購入したau端末>
・購入代金を支払い済み
・購入日から100日経過している
・過去にSIMロック解除を行っており、その受付から100日経過している
・支払い方法をクレジットカードに設定している
※上記いずれかをみてしていればOK
<中古端末や譲渡された端末>
・購入された日から100日経過していること
◆解除の方法
・「My au」から手続きをする
・auショップで手続きをする
※ショップでの手続きは「3,300円」かかります。
※中古端末はショップのみの対応。
★au回線のSIMカードを利用する場合、SIMロック解除は不要
SIMロックを解除しなくても可能なケースがあります。
auから回線を借りている「au回線」の格安SIMであれば、SIMロック解除しなくてもOKという場合は多いです。
※端末とSIMの組み合わせによっては利用制限がかかる可能性あり
《SoftBank》
◆対象の端末
・2015年5月1日以降発売の端末
・2011年8月17日以降発売の一部端末
※具体的な詳細は公式サイトをご確認ください。
◆解除の条件
<契約者本人が購入したSoftBank端末>
・購入代金を支払い済み
・購入日から100日経過している
・過去にSIMロック解除を行っており、その受付から100日経過している
・支払い方法をクレジットカードに設定している
※上記いずれかも満たしていればOK
<中古端末や譲渡された端末>
・購入された日から100日経過していること
◆解除の方法
・「My SoftBank」から手続きをする
・ソフトバンクショップで手続きをする
※ショップでの手続きは「3,300円」かかります。
※2015年4月末までに発売された製品・中古端末はショップのみの対応。
★SoftBank回線のSIMカードを利用する場合、SIMロック解除は不要
SoftBankから回線を借りている「SoftBank回線」の格安SIMであれば、SIMロック解除をしなくても利用を継続できる場合が多いです。
※端末とSIMの組み合わせにより、利用に制限がかかる可能性あり
SIMロック廃止の動きも
2021年10月1日以降リリースの製品は、「原則としてSIMロックは撤廃」と総務省が発表しました。これ以降に発売されるスマホに関しては、自分でSIMロック解除をする必要はありません。
「格安SIMにした方が月の出費を抑えられるのは分かっているけど、色々億劫で」と、しばらくSIMロック・SIMフリーに関して静観していた人にとっては朗報。
2021年10月1日以降にリリースされた製品であれば、購入した時点でSIMフリーになっているため、面倒な手続きは不要です。
※総務省の「SIMロックの撤廃」に関する発表を先取りする形で発売された「iPhone 13」シリーズは4キャリア扱いモデルでもSIMロックはかかっていません。auが発売したシャオミ「Redmi Note 10 JE」、SoftBankの「LEITZ PHONE 1」「razr 5G」もSIMフリーの状態で購入することが可能です。
SIMフリースマホの修理なら『スマホ修理王』へ
「自分でSIMロック解除をしてみたものの、なんだか端末の様子がおかしい、まさか故障?」
ひとりでは解決できないスマホに関する悩み事がある方は、『スマホ修理王』に相談してみませんか?
『スマホ修理王』では、SIMフリーのスマホの修理もご対応可能ですので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
※機種や症状により一部店舗ではご対応できない場合があります
この記事の監修者
株式会社フラッシュエージェント
取締役 大橋光昭
1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。