【Mac・Windows】iPhoneのデータをパソコンに移行する方法をご紹介!

2021年12月2日

iPhoneのデータをパソコンに移行したいけれど、手順がわからない人も多いでしょう。ただ、パソコンへのデータ移行は手順さえ分かれば決して難しいものではありません。そこで今回は、iPhoneのデータをパソコンに移行する方法を解説します。

iPhoneのデータをパソコンに移行する方法

iPhoneに保存されたデータをパソコンに移行する方法は、MacとWindowsで異なります。データを移行する方法は、そう難しくないので手順を追って作業を進めれば初心者でも簡単に行えるはずです。ここでは、MacとWindowsに分けてデータの移行方法を解説します。

Macにデータ移行する場合

iPhoneのデータをMacに移行する場合、まずはiPhoneをMacに接続します。デバイスを接続する方法はUSBケーブル、もしくはWi-Fiによる接続で問題ありません。

デバイスを接続できたら、MacのFinderのサイドバーから「iPhone」「ファイル」の順に選択します。App名の横に表示される三角ボタンをクリックしてAppのファイルを表示しましょう。そのあとはファイルをMacのウインドウにドラッグすれば、iPhoneからMacへのデータ転送は完了です。

Windowsにデータ移行する場合

Windowsでデータを移行する場合、iTunesを利用します。まだiTunesをインストールできていないなら、まず最新バージョンを取得しましょう。すでにiTunesをインストールしている場合は、最新バージョンか確認しておくことをおすすめします。

iTunesをインストールできたら、iPhoneをパソコンに接続しましょう。パソコンでiTunesを開き、左上付近にある「iPhone」「ファイル共有」の順にボタンを選択し、リストからAppを選びます。転送したいファイル、保存先を選択して「保存」を選びましょう。これで、iPhoneからWindowsへのデータ転送は完了です。

画像や動画をパソコンに移行する方法

iPhoneは高画質なカメラが搭載されており、日常的に写真や動画を撮影している人も多いでしょう。そんなiPhoneで撮影した写真や動画をパソコンに移行したい場合、さまざまな方法があります。

ただ、MacとWindowsではデータの移行方法が異なるのでお持ちのパソコンに応じた方法で転送しなければいけません。それぞれの移行方法を確認していきましょう。

Macにデータを移行する場合

iPhoneに保存された写真や動画のデータをMacに移行したい場合、次のような方法があります。

  • iCloudを使用してデータを共有する
  • AirDropでデータを移行する

iCloudとは、Appleが提供するクラウドサービスでネット上にある倉庫のようなものです。iCloudを使用すれば、iPhoneに保存されたデータを自動的に共有して保存してくれます。

そんな便利な機能を使用するには、iPhoneで「共有アルバム」を有効に設定しなければいけません。設定方法は簡単で、「設定」「ユーザ名」「iCloud」「写真」の順に選択して「共有アルバム」を有効にするだけです。

Macは、AirDropでデータを移行することもできます。AirDropは、BluetoothやWi-Fiの通信範囲内で簡単にコンテンツを共有できる機能のことです。AirDropを使用したい場合もiPhoneとMacでそれぞれ設定の確認や操作を行う必要があります。

まずMacは、「Finder」を開きましょう。次に「shift+command+R」でAirDropを開きデータを受信できるように設定します。次は、iPhoneで送りたい写真や画像を選びAirDropで送信するだけです。

Windowsにデータを移行する場合

WindowsにiPhoneの写真や画像を送りたいときは、次のような方法があります。

  • iCloudにアクセスしてデータ移行する
  • Googleフォトで自動的に共有する

iCloudは、Apple製品だけでなくWindowsからアクセス可能です。まずは、WindowsからiCloudにサインインしましょう。写真のアイコンを選択したらiCloudにあるデータが表示されます。移行したいデータを選んでダウンロードすれば完了です。

Googleフォトは、Googleが提供するクラウドストレージでiCloudと同様にネット上でデータを保管できるサービスです。Googleフォトでデータを移行したい場合は、まずアプリをダウンロードして「バックアップと同期」を有効にしましょう。

これだけでアプリが自動的にiPhoneで撮影した写真や動画をアップロードしてくれます。データ移行に関してユーザーは何か操作する必要はないため、写真や動画を随時共有したい場合におすすめです。

iPhoneのデータをバックアップする方法

日頃からiPhoneのデータのバックアップを取っておけば、まとめてデータ移行を行う必要はありません。また、故障や紛失など不測の事態が起きた場合も大切なデータを守れます。

新機種に変更する際もデータ移行が楽になるので、バックアップの設定を事前に行っておくことがおすすめです。ここでは、MacとWindowsでバックアップを取る方法をまとめました。それぞれの方法で作業を進めましょう。

Macでバックアップする方法は2種類

まずMacでバックアップを取るには、FinderとiTunesを使用する方法があります。iTunesをインストールしていない場合は、Finderでバックアップを取るのが良いでしょう。

どちらの方法も手順はそこまで難しくなく、Wi-Fi環境があれば初心者でもバックアップは取れます。バックアップできるデータは、写真や動画、連絡先、通話履歴、メールアカウント、メッセージなどさまざまです。

1.Finderでバックアップする

Finderでバックアップを取る場合、まずはMacでFinderのウインドウを開きましょう。USBケーブルでiPhoneとMacを繋ぎます。接続したときにiPhoneにパスコードの入力画面や「このコンピュータを信頼しますか?」といった文言が画面に表示されたら、案内に従って作業を進めましょう。

その後はパソコンでデバイスを選択し、「今すぐバックアップを作成」を選びます。処理が完了したら、バックアップ作業が正常に済んだか確認しましょう。

2.iTunesでバックアップする

iTunesでバックアップする場合、まずはiTunesを開きます。まだインストールしていない場合は、先にiTunesを取得しましょう。その後は、USBケーブルでiPhoneとMacを接続。

接続したときにiPhoneの画面にパスコードの入力画面や「このコンピュータを信頼しますか?」が表示されたら、案内に沿って操作を進めます。「今すぐバックアップを作成」を選択し、処理が終わるまで待機し、処理が完了したらバックアップが正常に済んだか確認しましょう。

Windowsでバックアップする方法

WindowsでiPhoneのバックアップを取るには、iTunesを利用します。まだiTunesをインストールしていない場合は、先に済ませておきましょう。iTunesのインストールが完了したら、USBケーブルでiPhoneとパソコンを接続します。

その後は、iTunesで「デバイス」「概要」の順に選択し、「今すぐバックアップを作成」を選びましょう。正常にバックアップが済んだら、設定は完了です。

データ移行する前に準備すべき3つのこと

何の準備もしないままデータ移行の作業を始めてしまうと、途中でトラブルが起きてしまう可能性もあります。正常にデータ移行するためにも事前の準備がとても重要です。データ移行する前に準備すべきことには、次のようなものがあります。

  • iPhoneを十分に充電しておく
  • iPhone内のデータを整理する
  • Wi-Fiが利用できる場所で行う

それぞれの項目を確認していきましょう。

1.iPhoneを十分に充電しておく

移行するデータ量にもよりますが、iPhoneからパソコンにデータ移行するときに時間がかかることも少なくありません。データ移行中にiPhoneの電源が切れてしまうと、きちんとデータが移行されず失敗に終わることも多いです。場合によっては、大事なデータが失われることもあります。

7割以上充電量が残っていればほとんどの場合は問題ありませんが、心配ならフル充電しておくことがおすすめです。データ移行中に充電がないことに気付いたら、充電器に繋いだまま作業する方法もあります。ただこの場合は端末に負担がかかってしまうので、やはり事前の充電がいいでしょう。

2.iPhone内のデータを整理する

データ量が多いと移行するだけで多くの時間を要してしまいます。少しでもデータ移行の時間を減らしたいなら、事前にiPhone内のデータを整理しておくことがおすすめです。

例えば不要な写真や動画を整理する場合は、「iPhoneストレージ」「写真」の順に開くと整理するためのさまざまな方法が表示されます。まずは「最近削除した項目」や「自分のビデオを再検討」を開いて不要なものを整理しましょう。

ちなみに、「最近削除した項目」は30日間経過すると自動的に消去されます。ただ手動で消去したい場合は、「削除」「このiPhoneから削除」をタップして不要な写真や画像を完全に削除できます。

※iOSバージョンにより操作が異なる場合があります

3.Wi-Fiが利用できる場所で行う

データ移行の失敗でよくあるのが、データ移行の作業が完全に完了せずに終わることです。例えば、Wi-Fiの電波が途切れてデータ移行が完了しないといった原因があります。

データ移行を完全に完了させるためにも、iPhoneからパソコンにデータを移行するときはWi-Fiの電波が安定している場所を選びましょう。自宅であれば問題ありませんが、外出時に行う場合はWi-Fiの電波が不安定な場所もあります。不安定な場合は、Wi-Fiの電波が安定する場所に移動するのがいいでしょう。

iPhoneのデータが移行できない原因と対処法

iPhoneからパソコンへの移行がうまくいかないこともあるかもしれません。このような場合は、まずきちんと原因を理解することが大切です。原因に応じて対処すれば問題が解決されることもあります。データが移行できない原因は以下のとおりです。

  • パソコンに接続しても認識しない
  • 画面操作ができなくなる
  • iPhoneが起動していない
  • 移行処理に時間がかかっている
  • iPhoneが故障している

原因に応じた対処法もそれぞれ紹介するので、問題が起こったときの参考にしましょう。

パソコンに接続しても認識しない

iPhoneのデータを移行しようと接続しても、パソコンがまったく認識しないこともあるはずです。このような問題が起きると、データ移行ができなくなるので早く解決したいと考える人も多いでしょう。

ただこの場合、iPhoneのライトニング端子もしくはパソコンの接続端子が故障して、USBケーブルを繋いでも正しく認識していない可能性があります。ライトニング端子の故障は自分で解決することはできないので、早めに修理業者に相談することがおすすめです。

画面操作ができなくなる

データ移行する前に、iPhoneが落下して衝撃を与えてしまったり水没させたりした記憶はありませんか?このような場合、画面操作のタッチパネルが正常に反応せずに作業を進められないことがあります。

タッチパネルが反応しないとまったく操作できなくなるため、データ移行は行えません。スマホの修理業者に依頼して画面の交換を行ってもらうのがおすすめです。Apple Storeなど正規店での修理の場合は、本体交換になるケースが多いでしょう。

iPhoneが起動していない

落下の衝撃や水没、もしくはバッテリーの劣化によりiPhoneが起動しない不具合が起こることがあります。落下や水没は普段から注意して使用し続ければ起こりにくい事故ですが、バッテリーは使用期間が長くなると自然と劣化するものです。

バッテリーの劣化は、新しいものに交換すれば改善します。ただ、バッテリーの交換は自分では行えないので、修理業者に出しましょう。バッテリーの劣化症状には、次のようなものがあります。

  • スマホがフル充電できない
  • 充電しても半日持たない
  • 突然シャットダウンする
  • 再起動を繰り返してしまう

これらの劣化症状が見られたら、バッテリーが劣化しているサインです。そのまま放置すると症状が悪化して電源が入らなくなることもあります。早めに修理業者で新しいバッテリーに交換しましょう。

移行処理に時間がかかっている

なかなかデータ移行が完了しないと、正常に機能しているか不安に感じることもあるはずです。このような場合は移行処理に時間がかかっている可能性があります。

途中でデータ移行を中断すると、一部の作業が完了しないまま終わってしまうこともあるので、データ移行が完了するまで待つのが賢明です。データ移行の処理時間を少しでも減らしたい場合は、事前にスマホのデータを整理しておきましょう。

iPhoneが故障している

さまざまな対処法を試しても問題が解決されないときは、iPhoneが故障しているのかもしれません。このような場合は、iPhoneを修理するまで不具合が解決されることはないため、早めに修理業者に相談してみることをおすすめします。

正規店であれば、Apple製品限定保証もしくはAppleCare+の保証の期間内であれば、無料で対応してくれます。ただ、期間を超えている場合は、正規店より非正規店で修理するほうが費用を安く抑えられることが多いです。状況に応じて修理の方法を検討しましょう。

パソコン以外でデータ移行する方法は?

パソコンを保有していない場合、パソコン以外でデータを移行したい人も多いでしょう。そんな人におすすめなのが、クイックスタートです。手元にiPhoneさえあればパソコンを用意する必要はありません。

そんな便利な機能であるクイックスタートの概要や使用するメリット、実際に作業を進める前の準備を確認していきましょう。

クイックスタートがおすすすめ

クイックスタートは、2台のiPhone同士を近づけるだけでデータを移行できる機能です。iOS 11から新たに追加された機能で、データを移行する際に役立ちます。

USBケーブルの接続も不要で、手元にiPhoneを用意さえすれば簡単にデータを移行できるのです。クイックスタートは、iPhone同士だけでなく、iPadやiPod touchでも行えます。

クイックスタートを使用するメリット

クイックスタートでデータ移行するメリットは、次のようなものがあります。

  • Wi-Fi環境は必ずしも必要ない
  • バックアップの作業をする必要がない
  • iPhoneさえあれば作業ができる
  • コストや手間をできる限り省ける

一方で、iPhoneが破損や水没で故障している場合はデータ移行できなかったり、データ移行中は操作ができなかったりなどデメリットもあります。iPhoneの故障が見られる場合は、事前に修理してからクイックスタートでデータ移行しましょう。

クイックスタートを行う前の準備

クイックスタートでデータ移行をスムーズに行うには、事前準備が欠かせません。クイックスタートで行うべき前準備は、以下のとおりです。

  • Apple IDとパスコードを確認する
  • Wi-Fiなど安定した通信環境を用意する
  • iPhoneのBluetoothを有効にする
  • iOSは最新バージョンをアップデートする
  • 移行先のストレージ容量を確認する

それぞれの項目を事前に確認してから、クイックスタートでデータ移行を行いましょう。

iPhoneが故障しているならスマホ修理王へ!

iPhoneのデータをパソコンに移行する方法はMacとWindowsで異なります。保有するパソコンに応じて作業を進めましょう。ただし、iPhoneが故障していたりバッテリーが劣化していたりする場合は、スムーズにデータ移行を行えないことがあります。

このような場合は、症状が悪化する前に修理するのが望ましいです。ぜひお近くのスマホ修理王にてご相談ください。

※故障内容により一部店舗ではご対応できない場合があります

この記事の監修者

株式会社フラッシュエージェント

取締役 大橋光昭

1983年大阪府生まれ。OA機器販売営業、インターネット広告代理店のマーケティング職・新規事業開発職などを経て、2015年4月 株式会社ヒカリオを同社代表と設立。iPhone修理事業の担当役員として商業施設を中心に延べ14店舗(FC店含む)の運営に携わる。2019年7月 iPhone修理事業の売却に伴い株式会社ヒカリオを退職。2019年10月 株式会社フラッシュエージェント入社。「スマホ修理王」の店舗マネジメント及びマーケティングを担当。2020年4月 同社取締役に就任。

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